1 :
ポエム田@しぐたんすき:
このスレッドは、自分の好きな批評家さんに詩コンペの選者になっていただこうという大変身勝手なスレッドです。
優勝した人は次の選者をお願いすることができます。
依頼された選者の方は、大変ご面倒ですが、
1 お題
2 投稿期間 (期間指定かあるいは、投稿数指定)
3 採点期間 (予定?)
4 投稿の条件(例えば18歳未満対象とか、先着10詩までとか、二重投稿禁止とか 女性のみとか
コテ名表示禁止とか。お好きにどうぞ。)
の指定をしてください。
投稿期間終了後、優勝者の選定をお願いいたします。
前スレ
【選者指定コンぺ4】よろしくお願いしまふm○m
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/poem/1256346850/
2 :
ポエム田:2010/07/01(木) 18:37:31 ID:KSHJZ57N
もう、また酉バレ
3 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 18:43:21 ID:KSHJZ57N
943 名前:雑草 ◆je5cNlouiI :2010/06/30(水) 11:27:54 ID:7hex72VO
「死体盗人」
死体を抱えて俺は旅する
俺の好きな女の死体
埋めれないんだ
焼けやしない
カラダだけでも永遠に残したい
俺は無宗教で
どう弔ってやればいいか分からない
だからいっしょに旅をして
死をいっしょに分かつのさ
目に見えるのは川、草木、砂利道
何処まで行けば俺は死ねるのか
生きている間にものにならなかった
女の死体を抱えて
死体盗人この俺は
生きている間幸せだったかお前
俺にはつらいことばかり
極楽でも地獄でもいっしょに行ければいいがな
死が二人を分かつまで
永遠に愛することを誓います
4 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 18:45:07 ID:KSHJZ57N
失礼、こっちが先か…
940 名前:アギラ :2010/06/30(水) 02:11:57 ID:MftHVGVH
1 お題 《死体》
2 投稿期間 新スレの30まで
3 採点期間 未定だが早々にする予定
4 投稿条件 コテにポエムと入ってない人
5 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 18:45:47 ID:KSHJZ57N
944 名前:ルート5 ◆wwaBUDM/A. :2010/06/30(水) 11:31:03 ID:Qux7ERB+
「しにたい」
燦然と輝く舞台でぼくらは踊る
表現できるすべてを肉体に宿らせ
手を取り合って踊る 踊る 乱舞する
一瞬の震え 動きが止まる
見つめ合う瞳は外に開いて
暗がりの人々を映し出す
輝いて見える 視界を玉の汗が斜めに滑る
たまらない浮遊感 顔を横に向ける
キミがいた
見つめ合いながら落ちていく
薄暗がりに共に落ちていく
嗚呼、しにたい
痛みと衝撃が恍惚を打ち砕く
落ちた奈落で光を見上げる
凛々しい姿に願いを込めて
行司の判定を待つ
6 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 18:46:33 ID:KSHJZ57N
945 名前:ポエム田∀しぐたん狂愛 :2010/06/30(水) 12:23:05 ID:UOsMrJN9
死体かぁ…、また難しいお題だわ…
946 名前:ポエム田 :2010/06/30(水) 12:24:41 ID:UOsMrJN9
やん、また酉バレ
947 名前:しぐたん :2010/06/30(水) 20:32:08 ID:UOsMrJN9
「犬」
恋人の手を取り河川敷を下りれば犬の死体
僕は彼女の目を塞ぎ
「あれは犬の死体だ」等と宣う
車に戻り彼女の口を奪い
一戦を交えて煙草ふかし
愛車を取り囲むギャラリーの顔一瞥して
車外へ出れば
爽やかな風に川のせせらぎを聴き
一緒に河原迄降りようと彼女を誘えば
「犬の死体を見に?」と聞かれ
困惑する僕のすぐ側で
犬は死んでいる
7 :
まるちーちゃん:2010/07/01(木) 18:49:33 ID:e7sZWSSN
俺、乙
8 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 18:54:36 ID:Sh/mbf8L
948 名前:デラシネ ◆HDMUcC9vFA :2010/07/01(木) 13:09:15 ID:i6t0MS6j
「火葬」
手を触れた胸は あまりに柔らかく冷たく
生前のそれを失くした体には すがる術を持てなかった
壊れ物を扱うように 指を絡ませる
ぽろりと落ちそうな 指が 私を崩す
おわかれは すみましたか?
非情な声とともに火葬場に運ばれてゆくあなたを見送りながら
私は 為す術もなく 泣き崩れた
ちいさく ちいさく なってしまう
あなたが 白い ちいさな ただの 骨に なってしまう
箱に詰められた 清潔なカルシウム これは あなた じゃない
あなたは暖かく 美しく 強かった
待っていて もうすこし 待っていて
たましいを 天国を 探すから おわかれは どうか まだ
9 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 18:55:38 ID:Sh/mbf8L
949 :時間がある ◆YOvu/G5IdEJf :2010/07 /01(木) 15:36:16 ID:lk1CF9B9
「晴れた日に」
仕事は休みだった
たまには顔でも出すか
深い考えは持ち合わせず
虫の知らせとか
そんな話でもない
俺は目にした瞬間に
これはダメだなと思った
父親は革張りの椅子の傍で
右手の肘から上を曲げ
仰向けに倒れていた
蝋人形の方が生々しい
ここに転がる父親はなんだろう
大げさな紫色の顔で
目元と口元が白くなっていた
瞼はうっすらと開いている
時代劇の斬られ役だった
俺は少し悩んだ
救急車を呼べばいいのか
警察を呼べばいいのか
考えるのが煩わしくて
さっさと一方を選んだ
俺は庭先に出た
上からの光で空を見上げた
親父の入れ物を残して
本体は空の彼方にいるのだろうか
悲しいわけではないのに
涙が流れる
こんな天気だと 雨のせいにもできない
誰のせいにも する気はないが
初めて青空に涙を重ねた
10 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 21:33:35 ID:fe4NhWbg
11 :
名前はいらない:2010/07/01(木) 23:51:24 ID:UWgwhTQR
「埋め詩」
灰皿に指を埋めた
1cm程の中指を切り取って深い燃え殻のなかに埋めた
それはそのうち詩になるだろう
バイバイ
ともにスペアリブを喰った日々
その詩は死んでしまったけれど
死体ではない
墓地を潰して建ったスーパーマーケット
その土台を掴んで
腰に力を乗せるんだよ
全部の体重を力に変えて
えいやっ
とスーパーマーケットを引っこ抜いてみたのは
埋もれて成長もせずただぴくぴくとしている
カブトムシの幼虫に会いたかったからさ
12 :
11:2010/07/01(木) 23:59:13 ID:UWgwhTQR
すいません。前スレを埋めようと書いただけの詩です。前スレはもういっぱいになってて書き込めなかったので
せっかくだからこちらに投下させてもらいました。エントリー作品ではないです。失礼しました。
13 :
まるちーちゃん:2010/07/02(金) 00:57:58 ID:yDcoEYYY
選者ではないですけど素敵だと思いましたよ
それと、僕の完璧すぎる埋めにビックリしました
14 :
アギラ:2010/07/02(金) 21:15:31 ID:Fy+G/vxa
てsてs
千五スレよりレベル高いんすね
>>3 死体盗人
タイトルそのまま。惚れた相手の死体を盗んで世界を旅する話ですね
独善的な愛情の歪んだ性格何でしょうが、リアルに似たような話しで3年間死んだ子供を鞄の中に入れて生きていた人がニュースになってましたね。日本で
狂気を孕んだ内容です。しかし、それ故のリアリティが欲しかった。
狂気的な話は好きだけど、もっとぐちゃぐちゃで憎悪のフタを被せた話にできると、リアルよりリアリティを感じるかなと。男がまだ綺麗過ぎると感じます
>>5 しにたい
最後のオチで、すもうで勝ち目のない人を呼ぶ しにたい という詩になっているのが面白い
死体というイメージ先行から、レトリックが上手く流れた詩だと感じる。これだけでも詩に対して高いセンスを持っていることが伺えた
15 :
アギラ:2010/07/02(金) 21:33:40 ID:Fy+G/vxa
>>6 犬
恋人の認識と男の認識がズレている
男の戸惑いと犬の死体がそこにある事実と恋人の考え
人の意図や思惑は、事実を受け取る人によって変わるのかなと
色々と心情の解釈が出来そうだけど、可能なら筆者の解説と思惑が聞きたい
レベルが高い詩だけに作者の脳内に思いを馳せる
>>8 火葬
死んだ人間というのは、例えば事故によって潰れていてもある程度は人の形を修復できて、化粧のそれは本当に眠っているのではないかと錯覚するけど
火葬はその淡い錯覚を無に帰してしまいます
人が物のように焼かれて、本当にモノなっていく過程
これは筆舌には尽くしがたい感情を生みます
無理のない私の感情を表現できてるかなと
関係ないけど、好きだった子が火葬されて煙突から出る煙をみて泣きながらオナニーしたってコピペがあったけど、これを詩にできたらスゴいと思う
16 :
アギラ:2010/07/02(金) 21:36:18 ID:Fy+G/vxa
携帯からだと評価しんどいんで、他の作品はまた次に評価します
レベル高い詩がみれて俺も楽しいんで、一度投下した人も何度でも投下してってください
17 :
雑草 ◆je5cNlouiI :2010/07/03(土) 06:36:25 ID:yiRgHtwh
「片付ける」
片付けは困難な事業だ。
散らばっているものをまとめて棚などに整理していくことの、手間、暇。
要するに面倒くさいと思ってしまうからダメなのだが。
ものは場所を占めるものだから、堆積をかさばらなくすることが片付けることだ。
それはまとめることだ。
手間と時間をかけることだけで美しい室内が出来上がる。
思い切って、今日こそ。
まずは部屋の奥の右手にある頭蓋骨と大腿骨をガラスケースに収めよう。
そして入り口付近に転がった、指の骨を7本。
みんな生きているときは可愛かったペットのなれの果てだ。
自分で焼いた死体の残りを頬にすりつけたりしているうちにこの20年ほどで片付けられないほどの
量になってしまった。
ガラスケースに収めていつでも手に取れるよう、どの骨がどの子のものかはもう分からないけど。
ただ整理していない心の中のもやもやが、今日形を変えようとしているだろう。
整理して新たな場所を見つけた死骸が墓のように弔いの役割を担ってせめてもの償いになる事を願って。
18 :
ルート5 ◆wwaBUDM/A. :2010/07/03(土) 09:30:16 ID:J7IaW/et
「したい」
今日は暑いわね
少し服を脱ごうかしら
いいのよ そんなに緊張しなくて
部屋には誰もいないのだから
視線はこちらに向けていて
そう いい子ね
この胸が気になる?
大きいでしょ 中身は本物よ
触ってみればわかるから
少し揉んでみて
指にしっとりとした肉が絡んで
気持ちいいでしょ
あら どうしたの
視線を下に向けてどうしたの?
そっちも大きくなったのかな
恥ずかしいことではないのよ
わたしにはうれしい
また 手を借りるね
ここまできて逃げたらダメ
ショーツの上からもわかるでしょ
太腿から溢れてきちゃった
がまんできない?
いいのよ 好きなようにして
今は家に誰もいないから
どんな姿にもなれる
親戚のおばさんから
妖艶な熟女にもなれる
子供は成人の男性になって
雌と雄になって乱れて
湿った部屋の奥で
汗と体液を混ぜ合わせ
二匹の獣になれる
そんな二匹になりたいでしょ
そんな二匹でしたいでしょ
ねえ したいでしょ
「採血泥棒」
交通事故だろうと安楽死だろうと
要は血の巡りが悪くなれば、
人は、猿は、魚は、鳥は、
動かなくなってしまうのだろう。
病院で死を迎える人は、
自意識ではなくて、機械が
死ぬことを許さないという無情。
そして、医者が薬を差し出すのだ。
血の巡りを
そもそも血そのものを
見る機会が少ないから、
血を見ると血の気が引いてしまう。
これから夏を迎えるにあたって、
縁側で涼んでいるだけでも
僅かながらに死体へと近づいているのか。
刺された麻酔が実に痒い。
20 :
名前はいらない:2010/07/04(日) 19:06:52 ID:1JgKGQ02
「願い」
死体の様に眠る俺の亡骸を
お前の指先で灰に変えて欲しい
得意のマジックで
誰かの奇跡のおまじないに
受け渡しては貰えないか
その胸のロケットに
詰め込んでくれても構わない
お前の見る夢が
もしも何かあるなら
そうして俺の
命が消えても
悲しむ事は無い
今もお前の灰を首にぶら下げている
こんな俺だから
「シェルター」
何も感じない、何も感じないふり、
また、死んだふりが上手くなってゆく。
ざわめいても、揺らいでも、熱を帯びても、溢れても、
死体であることを、やめられない臆病さは、死。
産声をあげられない赤子のように、戻れない胎内を、張り巡らすのだ。
漂白された感情たちが蠢いているのは、気のせいと、
流した時間は、私から、何をどれだけ奪っていったのか、
数えようとして、数えられないものに、ぽたりと落ちた、滴は、赤。
色を失くしてゆく景色に、抜け落ちてゆく感情に、ぶちまけたい。
絵の具のように、私を、私を、ぶちまけたい。
死んだように、生きている、私は、生きている。
「the body」
備え付けのクローゼットの取っ手部分は見かけより意外に頑丈だった
固く括り付けた冬物のスエット素材のパーカー
もう片方の袖を襟巻きに私は旅だった
手に取った精神安定剤の粒を数えている最中にそう決めたから
私達夫婦の近頃の悩みは
娘が精神安定剤を服用している事であった
仕事を辞め実家に戻って来る懸念について妻と話してはいたが
自殺など微塵も考えてはいなかった
事ここに至る迄は
酒屋を営んでいた私の夫は働き者であった
そうして老後の為にと駅から程近い
全室合わせてたった16室のワンルームマンションを手に入れた
マンションの完成間近夫は脳卒中でこの世を去ったが
悲しみに明け暮れるより夫の形見のマンションを守り通すのが何よりの供養と管理の一切を自分の手で行ってきた
絶命する瞬間
白む意識の中でこの世の一切のしがらみから徐々に解放される幸福感に包まれた
娘の部屋はいまだ生活感に溢れている
ドアが軋み取っ手が外されたクローゼット以外は几帳面な娘の部屋らしく傷一つなく綺麗であった
慈しみ隅々迄掃除して明け渡した一室
部屋の改装費の全額を両親に負担してもらいたい
けれど綺麗に改装された部屋であっても私は以前の様に慈しみを持てるのだろうか
一体の死体が横たわった部屋
死体は死体
飲まず
語らず
歩き回らない
死体は死体
23 :
◆Xu1NfP2TE7rm :2010/07/06(火) 00:22:34 ID:/26j2kTV
「煙のせいだよ」
焼かれた
あいつは煙になった
俺は骨を拾わない
離れたところで
おまえという煙を見ていた
思い出は何も浮かんで来ない
大した繋がりではなかった
そう思ったが
そうではないらしい
俺はなぜか
涙を流していた
何も思わないで
涙が流れていた
おかしな話だ
おまえはどう思う?
空に混ざり合った煙に
なんとなく言葉をかけた
24 :
名前はいらない:2010/07/06(火) 06:10:30 ID:CsH0ACGU
不当雇用や
人の弱みにつけこんだらアカン
25 :
ゼロタロウ ◆PKKEvURXbjYu :2010/07/06(火) 08:08:24 ID:zJrxP7iY
「冷たいフタ」
首を横へ曲げると
色褪せた白菊花
埋もれた札の鶴を
光ない瞳で眺めながら
フタが開く日を待つ
狭くなる青空のなか
すがる喪服は誰だった?
今は朦朧する
腐った草の臭い
氷霧は指先に泌む
増大する泥水は
忘れたゆめ
百足が耳から入る
野ざらしの旅人の
イメージ
雲は石化している
土中に散らばるかけら
百足が出てくる
かじる肉身は何も
なかったみたいだ
26 :
19 ◆gwnULb/9mw :2010/07/09(金) 01:58:32 ID:JRkS48CT
「事故」
一日山道を歩くと全身がぎちぎちになる
煙草を吸っていると毎日薄呆けているし身体が重い
セダンに撥ねられた時はへとへとで
その上汗と泥でべとべとだった
宙を舞っている目の前に
百万人の小島よしおが踊っているのが見えた
最期までこんなものしか見せてもらえないんだなと
ぼんやり思った
岩清水の上に水気を含む緑色の柔らかな苔を掻き集め
山の中に××を葬ってきたところだった
光と風の具合でロケーションを見て
穴を掘って苔の寝床を拵えたのだ
誰も踏み入らない深い深い山奥の
清冽な墓穴
衝撃の中でその山奥を懐かしく思ったけれど
自分もそこに眠りたかったとは最期まで思わなかった
登山装備で山奥に死んだって
ただの事故死者か自殺者だ
埋葬されることは出来ない
墓穴では落ち着けないだろう
ああでも
車に撥ねられるのではどの道ただの事故死だよなと
滲んで薄れる小島よしおの林立をぼんやり目に留めた
27 :
Lights ◆SY1tToDTLM :2010/07/11(日) 03:16:55 ID:CC3ylif2
「ヒーロー」
バカな顔した子供が怪人に追っかけられている
待ってましたとばかりにヒーローが名乗りをあげる
戦闘員たちがバッサバッサと斬られていく
やがてボスに対峙し一度はピンチに陥るが
なんやかんやで必殺技を繰り出して
完全に二足歩行の怪人が爆発する
地球に平和が訪れる
バカな顔した子供がヒーローに抱きつく
あの動かぬ戦闘員たちは
清掃局のおっちゃんたちが
後でしっかり回収に来ますか
それともヒーローがそれらを集めて
お寺で供養したりされるのですか
あの木っ端みじんに爆発した怪人の
皮膚と贓物と体液は
カラスがおいしくいただきますか
それともヒーローがデッキブラシとホースを用いて
きれいさっぱり流しますか
バキボキに折られたヒーローの人形と
きれいなままの怪人の人形が
押し入れの奥のサブレの缶かんに入ってあって
そんな時代もあったねと懐かしさに浸っていた時
ビーヨン ビーヨン ビーヨン
腕時計型の無線機に緊急出動のサイレンが鳴り響いた
28 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 08:21:02 ID:3f9Ulx0l
そおゆうのはプライドって言わないよ
29 :
詩田詩っ子 ◆POPwlP/E8A :2010/07/12(月) 18:29:34 ID:614rIohJ
『7月2日』
たったひとり合歓の木
めざして河原
高い夏草倒さぬように
潜ればいつも同じ部屋
わたしの足跡 わたしの吸い殻
わたしの部屋
消える土手も橋も
岩の上に見える白鷺の背中
泥の上に横たわるおっさんの背中
おっさんの背中?
こっそり帰る草の中
『7月3日』
たったひとり合歓の木
つまりは昨日と同じ
高い夏草倒さぬように
潜れば同じおっさんの背中
ああなんだ倒木か
倒木みたいなおっさんか
顔に貼りついたへんな表情
表情っていうのかこれ
ムンクの「叫び」貼ってないかこれ
綺麗なTシャツ見ながら一服
耳ん中固まった血とか見ながら二服
一応こんなんも同居人
落ち着かないから帰った
『7月4日』
雨降った
TVゲームばかりして過ごした
『7月5日』
雨続いた
そういえば忘れていた蛙の鳴き声
『7月6日』
雨止んだ
雨露にどっぷり濡れた平野
盆地の中の平野
蚊柱に顔つっこんでみた
名前の知らない花が咲いてた
30 :
詩田詩っ子 ◆POPwlP/E8A :2010/07/12(月) 18:31:04 ID:614rIohJ
『7月7日』
七夕の願いごとはプリキュ○になりたい
死ぬほどの高い空中で煙草が吸いたい
合歓の木は赤ラメの花
血を吸った? みたいな花めざして河原
高い夏草倒さぬように
潜ればやっぱりおっさんの倒木
ちょっと柔らかくなってる
わけわからない色のTシャツへばりついて
顔は垂れ下がった洞だらけ
よかった鼻が利かなくて
服を脱がせてみようかと思ったけど
わたしって非ネクロマンティック
一緒に煙草を四服したら
背筋を執拗に虫が這うもんだから
プリ○ュア気分ぶち壊されて帰った
『7月8日』
何も言わないおっさん
眺めて過ごすの気に入ったかもなわたし
今日はちょっと蹴ってみた
意外とたやすく転がった
横腹にいろんな虫
見たくなくて
すぐに戻してあげる定位置
やっぱただの倒木なんだ
けど
なぁ
おっさん
あんたどこの誰なんだ?
誰を愛して誰に愛されてたんだ?
何も言わないおっさん
花咲くかも
『7月9日』
大雨が降った
サイレンの音が夜にうるさかった
31 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 19:58:44 ID:bd5Dk7eX
投稿ここまで
携帯からだと非常にめんどくさい。出来れば1位だけ決めて批評は規制解除されてからしたいが、この時点で結構またせてるからそれもアレ
ぼつぼつ批評していく
32 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 20:05:58 ID:bd5Dk7eX
>>9 晴れた日に
職業柄人の生き死にを見ているんだが、手のつけていない死体ってその空間事態に違和感があって
どこか不自然さを感じる
淡々とした描写はそれ故生々しさを感じました
泣くにしても、いいわけをしたいが空はそれを許してくれない
だからただ泣くしかないという思いはよく分かる
良い詩だった
33 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 20:18:24 ID:bd5Dk7eX
>>17 片付ける
色々と死について考えれる奥行きのある詩だと思う。それが狙ってあるかどうかは別として
片付けるという行為は、単純にペットの死体を整理することで心の整理をすることかと
骨を頬にスリ寄せるとか、職場の同僚がやってたらマジ引き確定の行為だがなんとなく心情は分からんでもない
そもそも墓とは、死者のためというよりは残された故人の身内のためにあると思う
死者は語りもしないし思いもしない。あるのはぼんやりとした行き場のない周りの感情を納める棺がそれなのか
34 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 20:30:41 ID:bd5Dk7eX
>>18 したい
俺もせっくすしたい
世の中こういうオンナだらけなら少子化も防げるとぼかぁ思うんだな。たいへんけしからん
死体としたいをかけた詩だが。まぁ言えることは多々あるが一言でいうと俺もせっくすしたいとだけ
>>19 採決泥棒
血の巡りが悪くなれば、死という概念は医学的に正しかったりする
言ってみれば自殺や事故老衰にガン。それらの死因は心臓麻痺といってもいいのだから
話がそれたが。機械が許さないって映画やマンガなどの媒体を介した延命治療のイメージだよね
実際は機械にはそれほど頼らないことも多い。ケアのメインは人の手によってされるから、そういう意味では借りてきたイメージでおわってしまう
採決泥棒とはいうが、血液検査に要する血の量は精々10cc。血液培養とかなら話は別だが、泥棒といわれてもなんか困るというどうでもよい感想
35 :
アギラ:2010/07/12(月) 20:48:23 ID:bd5Dk7eX
コテ忘れてた
>>20 願い
死んだのが俺なのかお前なのか
それともどちらも死んでいないのかよくわからん
比喩にしても尚更分からん
内容としては平凡。弄くるところもないけどもうちょい読者を意識してみては
>>21 シェルター
漂白された感情の〜のくだりは上手い
誤魔化して誤魔化して最後まで自分を誤魔化しきれなかった時の無為の日々
ぽたりと落ちたというくだりから、詩に高低差を盛り込んだらもっとぞくっとできる詩にできたと思う
>>22 ボディーががら空きだぜ
情報の詰め込み方が小説のそれで、書き方が洗練されてる。感心した
でもそれは小説のはなしであって、詩の巧さとはまた違うと思う
詩と小説がどっちが上か下かという話でもなく、棲み分けも重要かと
あえて小説的な心理描写を謳った詩であるとしても
最後のくだりでポエムっぽさを感じたけど、逆に蛇足に感じて失速してる
まぁなんだかんだでアステルパームの小説には興味が湧いた。暇なときは小説の一本でも読ませてくれ
36 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 20:52:19 ID:5AymDQUL
37 :
アギラ:2010/07/12(月) 21:03:26 ID:bd5Dk7eX
>>23 煙のせいだよ
心理描写が浅い。経験を積んでひねくれてください
>>25 冷たいフタ
最初に明確な書きたいイメージがなくて書いた感覚
死者の視点で描いたそれの、最後のむかでの流れはセンスを感じた
棺に爪痕を残すような狂気が見たかった
>>26 事故
こじまよしおが滑ってる。こっちが恥ずかしくなった
おもしろおかしさを狙って小島よしおを選択したセンスに
内容事態は未熟さが目立つというか、借りてきたようなイメージのそれで終わってる。でも未熟であるという印象は伸びしろがまだまだあるということで悪いことでもないか
38 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 21:10:16 ID:b7u97SI7
39 :
アギラ:2010/07/12(月) 21:19:11 ID:bd5Dk7eX
ああ蚊のことか
刺された麻酔は比喩で日常の年を経ていく微細な刺激かと思った
そこまで考えが及ばなかった
ってことで再考察
>>19 採血泥棒
タイトルと最後の段落が繋がってると気付いて詩としての完成度が高まった
読み手に詩を逆から読み解く機会を与えれるということは、それだけ読み返す価値のある詩だと思う
>>38 でもおまえ等は空気とセックルしてるけどな
>>27 ヒーロー
こういう後始末的な視点は凄い好き
なんというか、オナホでオナニー後に冷水で洗う心情というか、そんな情けなさと現実的な問題の差
読ませるユーモアに満ちた文章なだけに、もう少しオチを用意してほしかったのは俺のワガママか
40 :
アギラ:2010/07/12(月) 21:33:22 ID:bd5Dk7eX
>>29-30 ポエム田が書いた詩かとおもって鼻で笑って流し読みしたら驚いた
アイツにこんな良い詩かけるわきゃねーだろと思ってトリップ見直したら別人で安堵した。ふぅー馬鹿にしててすいませんでしたって謝るところだったぜ
マジでセンスの塊だと。オンナだったらつきあってくださいと告白してるレベル。個人的に凄いリスペクト
ありえないぐらいテンポよく流れるわたしとおっさん
比喩とか真意とかどうでもよくなってくる域。考えてもなんか無駄だと感じる
41 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 21:41:31 ID:rCuObW+0
42 :
アギラ:2010/07/12(月) 21:50:16 ID:bd5Dk7eX
結果発表
1位
29-30
ぶっちぎり。だがこの人を一位にしていいのかという不安もあるが、純粋にこの人の批評が見てみたいので
2位
>>29 3位
>>949(
>>9)
なんというかスゲェレベルの高い詩ばかりで楽しめました
時点にも
>>5>>6>>17>>21とか良い詩もあってこれらが一位でも違和感ないです。別に世辞いってるわけでもなく、面白かったです
批評や順位に納得がいかない奴もいるとは思いますが、ここは俺が神様だと思って血の涙を流して耐えてください
43 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 21:50:41 ID:sJH+I3ht
>>40 だいじょうぶ、それはポエ子の別酉だからw
44 :
アギラ:2010/07/12(月) 21:53:11 ID:bd5Dk7eX
>>41 マナ力って誰さ?MPの概念かなにかですか
45 :
アギラ:2010/07/12(月) 21:55:59 ID:bd5Dk7eX
ポエ子みたいな人間性にあんな詩が書けるなら逆にスゲーと思う
るろうに剣心を読んでファンになった子が和月の顔を見てしまったときと真反対の衝撃だ
46 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 21:59:44 ID:JiowRQ9O
>>44 電子の妖精みたいなもんだ
しかしここは選者指定
優勝者が次の審査をしてくれるかな?
47 :
アギラ:2010/07/12(月) 22:05:33 ID:bd5Dk7eX
単純に1位が選者にゃなんねーのか
つーか不安になって垢をググったがポエコ違うじゃん
やめろよマジで。俺のときめきを壊さないでくれよ
48 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 22:17:08 ID:83Gdakph
>>47 分かった。
それじゃ、戦後の404-405あたりは見るなよ!
いいな、ゼッタイに、みるなよ!!
49 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 22:31:17 ID:YapptgM7
>>42 1位と2位が同じって、どんだけすっきやねんwww
50 :
19 ◆gwnULb/9mw :2010/07/12(月) 22:31:46 ID:SNWbHwAw
51 :
アギラ:2010/07/12(月) 22:47:49 ID:bd5Dk7eX
初恋がネカマでしたぐらいのショックですよザーボンさん
もう俺は批評せん。お前らありがとう。半年ROMるわ
52 :
名前はいらない:2010/07/12(月) 23:01:54 ID:Agsinx3M
53 :
アギラ:2010/07/12(月) 23:08:28 ID:bd5Dk7eX
いや死ぬわ。
そしてなんだこの実際にオモチャの缶詰めを開いたときに感じる喪失感に似た感情は
これが死にゆく者の境地と理解した
>>36 ちゃんと詩を読んでくれてありがとう
それにしても結果が出るまでが長かった。
アギラさんお疲れ様。ありがとう。
優勝者の方、おめでとう。
56 :
雑草 ◆je5cNlouiI :2010/07/12(月) 23:58:21 ID:JBZIa7b4
アギラさんお疲れ様でした。携帯からしんどかったでしょう。そして墓穴という死体の題にあった落ち。素晴らしいです。
優勝者の方、おめでとうございます。次の選者が誰になるのかとても楽しみです。
57 :
アギラ:2010/07/13(火) 02:53:56 ID:0Dpezz0h
あんまり苛めんでくれ。地味に凹んでる
ポエ子の詩が意外と良かったってのは別にいい。良い詩を見れたってことで得をしたと思ってさえいるんだが
ポエ子の詩の良さを見抜けなかったことが一番凹む。見識の甘さに絶望した。死ぬとは言わんがマジで半年ROMってるわ
最後にスマンかったとポエム田ポエ子に謝って死体のごとく消えることにする。あとダラダラ書いちまっておまえらにもスマンかった
58 :
ちーちゃん:2010/07/13(火) 06:21:23 ID:qrBFbVHZ
乙です。でも詩が上手かろうが下手だろうがポエム田はポエム田。
どうも。詩田詩っ子です。『うただ・うたっこ』と読んでくださいね。
>アギラへ
半年ROMるとか批評せんとか、そんなんやめてくれ。
オレは基本的にふざけた人間性だから嫌われて当たり前だ(^O^)/
それにアギラの飾り気のない詩やフェアな批評も好きだから、
今回オレの作品を好きっていってもらえて不覚にも嬉しかったよ。
なんだか両想いになれたみたいな感じがしたよ(#^.^#)
アギラがROM専になっちゃったらただでさえ過疎の詩板がさらに過疎っちゃうだろ!!
大体、オレまでへこんじゃうよ、そんなの。やめてくれ。
アギラさん、投稿者のみなさん、お疲れ様でした。
次の選者を探して参ります。
今のところ心当たりはないので時間かかると思います。
某フレッシュな才能さんをスカウトしに行ってきたのですが、
丁寧かつおもしろおかしく辞退されてしまいました。
別のひとを探しに行ってきます(^O^)/^^^
62 :
たま:2010/07/14(水) 18:23:38 ID:/ywc3jtZ
ぷぴ
63 :
ポエム田ポエ子 ◆POEMDA16vM :2010/07/14(水) 21:28:29 ID:617Mi1Vp
↑
近う寄れ。苦しうない。
64 :
たま:2010/07/14(水) 22:11:25 ID:/ywc3jtZ
↑
選定は私の好みでいいんすかい?
65 :
名前はいらない:2010/07/14(水) 23:22:02 ID:LlKwSKsW
>>64 今回だけでもトリップをつけた方がいいと思われ
66 :
たま ◆OOcyOf/h8E :2010/07/14(水) 23:40:24 ID:/ywc3jtZ
>>65 すいませんした^^
1 お題 (お花)にまつわる詩ね
2 投稿期間 レス100ぐらいまで!
3 採点期間 〆切ったら!
4 お願い みんなのでかわいい詩集ができちゃうぐらい、みんなの小さな発見たちに期待してるわ^^
67 :
名前はいらない:2010/07/16(金) 17:31:09 ID:dlXS/GOh
>>67 ごめんなさい。
ひとり1作でいきますか^^
69 :
名前はいらない:2010/07/17(土) 08:30:45 ID:K3tFdXWG
作品募集あげ
70 :
雑草 ◆je5cNlouiI :2010/07/17(土) 08:51:42 ID:NaFS1Fx6
「花と雨」
梅雨が明け
ふと庭に目を向けたとき
あじさいの花の色くすんでいた
梅雨明けなんて気にしたこと無かった
いつまでも雨の中で遊んでた
かたつむりをつかまえて
あじさいの花が見ていた
でも今花散ってしまった
あじさいは赤から黒へ
天気は曇りから晴れへ
夏を知らせてくれてありがとう
また来年会おうね
71 :
ルート5 ◆wwaBUDM/A. :2010/07/17(土) 11:08:28 ID:xS164FZd
「花の君」
あなたには花の匂いがする
困難に立ち向かうあなたはサザンカ
小さいながらもひたむきで
打ち勝つ姿に見惚れる
あなたには花の匂いがする
心が弱っている僕の背中を
薔薇の葉で優しく撫でる
そんな姿勢に心は寄り添う
あなたには花の匂いがする
恋心を胸の中で育てる僕に
無邪気な蔓バラになって絡んで
それでいて爽やかでいて
僕はアザレアになりたい
いつも鮮やかな心で燃えていたい
あなただけに愛されて
喜びの虜になりたい
白椿のあなたに僕は――
僕なりの花で応えたい
いつまでも散らないで
花の匂いがする
あなたよ
72 :
名前はいらない:2010/07/18(日) 12:20:36 ID:a8qod4LT
「きゅうり」
庭のきゅうりがトゲを出しはじめた
太陽はギラギラと見下ろすようになった
水をたっぷりとやるたびにきゅうりは太り
黄色い花はしおれていく
野生を蓄えた逞しい葉っぱや
巻きつく贄を探って延びる蔓は
自信たっぷりに僕に話しかけてくる
このたびの選挙でお目当ての候補は当選しましたか?
きゅうりをたくさん食べると少子化が防げますよ?
その横で花はただ
訪れてくる死を見つめて黙っている
73 :
たま ◆OOcyOf/h8E :2010/07/18(日) 16:55:02 ID:oYuVPCfr
>>70-72 うひょ〜きました!ありがたし!
いいですねぇ、ほっこりしちゃいますねぇ^q^
しかし100レスは意外と厳しいぞい
80ぐらいまでとするか!
74 :
名前はいらない:2010/07/19(月) 21:43:57 ID:XluW4Fwz
【観葉植物】
一生の周期がさ、アンタら人間とは違うんだから
儚いとか言われても困惑するんだよね
私らは本分を全うするために根を張り
来るかも分からない羽根持ち昆虫を待ってるだけでさぁ
じぃっと待つ姿勢をリスペクトされても動けないだけだから
逆にアンタらみたいに根で二足歩行してもアレでしょ
キモイしじゃぁ何か、冬虫夏草みたいな進化を辿れっちゅうんかい
正直水を貰うだけでもありがたいんだけどさ、せめて種を遠くまで飛ばすまでは花を摘み取るのを止めてくれないかな
こっちも生活がかかってるんでね
おい、アンタだよアンタ。いや誰がクラシック聴かせてくれって頼んだ。それよりだなー種できるまで待てよな。こっちみて笑わなくてもいいからマジでそれだけは頼む
必死なんだよ分かるだろ?おーい聞いてくれおーいクラシックはいいからさー
75 :
名前はいらない:2010/07/20(火) 03:08:19 ID:ppWR19ig
「婚活さん」
綺麗な服着てお化粧をして
髪型ばっちり整えたのに
背伸びはよくない ありのままでと
ちっともつれないことを言う
中肉中背 中小企業
着ている服はユニ○○で
日曜の午後の無精髭
特に会話もおもしろくなく
今夜のディナーは●木屋で
会社の愚痴をグチグチこぼして
何んにもなしで帰って行った
花は折りたし梢は高し
あたしのハードル低いのに
誰ぁも彼も折ろうとしない
花一時人一盛り
きっとあたしも枯れているんだ
三十路の夏はただただ重い
76 :
名前はいらない:2010/07/21(水) 11:36:37 ID:AU7tgD3C
宣伝hage
77 :
名前はいらない:2010/07/21(水) 17:07:00 ID:bLIcdE1f
ポエム田
なんかゆるいな
「名もなき」
荒川の土手を歩いてみれば
名前の知らない花という花が
多く咲いている
有り触れたこの表現に
辟易してしまうのだが
名前の知っている花という花を
どれだけ知っているというのか
花に名前があろうとなかろうと
その存在を見つめることができるのだから
重要になってくるのはもちろん
もちろんなのだ
花だけの事例ではない
人は時に
名前の知らない華に
恋をする
79 :
ポエム田ポエ子 ◆POEMDA16vM :2010/07/21(水) 18:56:15 ID:HM4wdXOR
>>77 は?なんだとゴルァ!オレはいつもゆるゆるですが何か!!?
80 :
名前はいらない:2010/07/21(水) 21:55:59 ID:ev4foIQs
ガチガチ糞詰まりは治ったのかオメ
81 :
ポエム田ポエ子 ◆POEMDA16vM :2010/07/21(水) 22:05:35 ID:HM4wdXOR
>>80 今はブリドバッ!の季節ですよ(:_;)
82 :
ポエム田ポエ子 ◆POEMDA16vM :2010/07/21(水) 22:06:51 ID:HM4wdXOR
「花大爆発(1/2)」
太陽さえずっと見つめていれば
なんなんだかわからない玉になり
火という字もずっと見つめていれば
かわいくダンスする小人になるというのに
許せないわ
花ってやつは
ずっと見つめていたら成長して
枯れて きたなく濡れて
そんなことなら一気に爆発してくれればいいのに
爆発は一瞬よ
ずっと見つめている暇なんかないわ
打ち上げ花火みたいなわざとらしさもなく
手持ち花火みたいな注目も集めずに
人目のないところで爆発するの
つぼみが出て
つぼみが開きはじめて
つぼみが開いた! と思ったらBOMB!
ええ
受精なんていらないわ
ミツバチさんさようなら
一瞬色が見えたなって感じさえすればいいのよ
野原や繁みや花壇のあちこちで音を立てていればいいの
いい気味だなんてわけはなくて
それでこそ花は一番美しいと思うわけよ
網膜に焼きついて浮かび上がる 記憶の花になるんだからさ〜♪
誰も見てないならあっさり消えればいいし
とにかくそんな感じで
「開花」ってことばが「爆発」に変わったら
やっぱ夢は巨大な花時計の同時開花よね
で、
あたしなんで生きてんだっけ
なんの爆発も感じなかった
熱さはあったこともあったけど
その延長の現在の蛇口から水滴が落ちてる
静寂が重く圧し包む台所で
不規則にステンレスをノックする音がする
ぽつ
ぽつ
ぽつん
ずっと聞いてたら
水の音でも金属の音でもなくなって
心の深い洞穴から覗く黄色い目玉が見えてくるから
さっさと夏祭りをはじめようぜ
83 :
ポエム田ポエ子 ◆POEMDA16vM :2010/07/21(水) 22:14:49 ID:HM4wdXOR
(1/2)
夏の夜空を彩る大輪の花火ってやつは
ひとりで見るならもう44分39秒短くていい
飽きる前に終われよ
あたしが考え事する暇もなく終われ
フランクフルトとか買ってくる暇を与えるな
ばーか(涙)
人波を抜けだして
向かう場所はやっぱ花時計
夏の夜を抜けだしてそれは低い頭上に浮いてる
なんて花かとか知らない
まだ葉っぱと茎ばっかの花たちが
白くオーラを浮かべてただそこにある
大爆発の時を刻むのをただ待ってる
本当に
ただ待ってるだけだとしたら
爆発だけあればいいのに
何してんだろ
帰るかな
火薬の煙に幕かけられて
今日の月はなんだかショボいな
黄色い目玉みたい
あたしを見てはなかった
オレと名無しがゆるいレスの応酬で4レス消費したのであと4作品募集しませんか?
85 :
たま ◆OOcyOf/h8E :2010/07/21(水) 22:18:34 ID:OgACg1cI
了解っす!
86 :
名前はいらない:2010/07/22(木) 09:11:41 ID:cp/y5S3f
1 お題 (お花)にまつわる詩
2 投稿期間 あと残り4作品集まり次第〆切ります
3 採点期間 〆切ったら!
4 お願い みんなのでかわいい詩集ができちゃうぐらい、みんなの小さな発見たちに期待してるわ^^
一人一作品でお願いします
87 :
名前はいらない:2010/07/22(木) 09:16:22 ID:cp/y5S3f
88 :
ちーちゃん:2010/07/23(金) 21:06:31 ID:DlcoB5Yz
♥黄色いチューリップの花壇の側のベンチ♥
酷い雨降りの日灰色の昼下がり
傘も差さないで公園のベンチに
座る女の子
泣いている訳じゃない
雨がただその顔を濡らしている
彼氏と別れた十四歳の夏の日
制服が泣いていて空も泣いていて
僕も何故か
泣いている顔だろう
雨はずっと僕の頬を伝う
君一人がこの世界で泣かずに微睡むので
空も雲も僕も制服も悲しくて仕方が無いんだ
雨に濡れるチューリップの花のよな
苦しみが晴れるまで
太陽を雲は遮り街には誰も居ないまま
なのでは無く
濡れていたいと言う君に
傘を手に持て余して居るだけさ
89 :
エノキダケ ◆2F68nLKkAQ :2010/07/24(土) 17:08:34 ID:y4nd5/Jo
「たんぽぽの魚」
音楽はぬるぬるとしたような川の流れ
ワックスの効いた病院の床は光を浮かべ
イタリア製の花瓶に活けられた花は 色鮮やかに死んでいる
いつだったか
嵐の後のやや落ち着いた川を みよちゃんと 見に行ったことがあった
土手の緩い坂を 崖でも下るように みよちゃんは
僕のシャツを握って離さずについて来た
たんぽぽは不遇だ
心和らぐ色の花を咲かせながら
雑草となんら変わることなく踏まれる
小さいまま踏まれたならまだかなしみも受けるが
へびのように伸びすぎた大人の鎌首は
潰れているすがたが似合いすぎる
みよちゃんはその中間にいた
ひとりで川辺に立ちながら
透明な水の流れを眺めている
あれは誰だ 僕のような誰か 頭の黒い
小魚たちはいくらでも存在する
川面を見つめる彼の狭い視界の中でさえ 星空のように
小さなきらめきたちは散らばっている
その中にみよちゃんもいるのだろうか
犬か何かに腹を食い破られたミッキーマウスの死骸が川を流れていった
音楽はぬるぬるとしたような
僕は笑顔の少女とここにいる
笑顔からもっとも遠い顔をして ここに
今
僕の中で
すべての魚はたんぽぽだ
透明な川の中のも
嵐の後の濁った川の中のも
音楽の中を泳ぐ記憶の魚たちも
中間にあるたんぽぽだ
それはもう決して
もたげることはない
僕のような白い
鎌首を
90 :
キース ◆mWXsJGoj6s :2010/07/24(土) 17:36:37 ID:z28jzvwO
【ひまわり】
生まれ変わるとしたならば
私はひまわりになりたい
ただ、あの強烈な陽射しにむかい
ただ、どこまでも伸びていくひまわりの花
そこあるのは
眩しく 強烈な 陽射し
そして ひまわり
好きな花をくれるというのなら
私はひまわりが欲しい
月明りに濡れるのではなく
太陽の眩いばかりの陽射しをあびる
あの ひまわり
ただ、ひたすら太陽を目指す
眩いばかりの陽射しをあびる
あの ひまわりの花
私はただ ひまわりのようになりたい
91 :
自己主張>(・◇゛°=) ◆GyoroJvxME :2010/07/24(土) 18:15:05 ID:Kbz1X/RJ
刺身の横に
菊の花がちんまり
飾りのようでいて
自己主張
食べられたいのか
違うのか
皿の端っこで
自己主張
残り少ない刺身に紛れて
咲いていた
菊の花を箸で摘まんだ
底の方で自己主張
菊の花がちんまりと
ゴミ箱の底で自己主張
>>84 >>86 君達はほんとに二枚目だなあ^^
とりあえず〆切ります!
ぼちぼち批評するんでまっててね。
>>70 >夏を知らせてくれてありがとう
ここですな。
君は特攻隊長ですね。
>>71 なにか欧米的なにおいがしたせいか
指と指のあいだから、拝見するような気持ちでした。
>>71 これは、微妙にわかるようなわからないような、ごめんなさいわかりませんでした。
>>74 ぎょほ、植物の声か。
そしてクラシック。やられたなあ。
>>75 なんででしょうか。凄くおしいと感じました。
もうちょっとで現代詩がみれそうだったみたいなね。きっと最終連だとおもいます。
>>78 >花に名前があろうとなかろうと、その存在を見つめることができるのだから
ここですな。
>>82-83 時間かけて温めたらヤバくなりそうな勢いですな。
>それでこそ花は一番美しい
ここにデレを感じました。
>>88 淡いですねえ。淡いです。
しかしもう一つ閃きがほしかったのです。
>>89 >すべての魚はたんぽぽだ
ここですな。
それにしてもみよちゃん、現実感がもう一つたりないぽ。
>>90 力づよいですなあ。
しかし詩っぽいだけにもみえますなあ。10分ぐらいでしょうか。
>>91 あ、それを書いたことはなかったなあ。
もう一つ強い自己主張を見つけてほしかったです。
結果発表
1位
>>74 とてもおいしかったです^^
2位
>>82-83 おなかパンパンです!
惜し賞
>>75 気になるお味でした!
ほんと、かわいい詩集を読んだ気分になりましたよ^^
1位、2位で迷ったけど、ハッとさせられた感で74さんに軍配が上がりましたわ!
74おめっとさんでした!
ごめんなさい私もいま作詩中であれだったから、なんか冷たいコメントになっちゃったけど
重要なとこは書いたつもりだから許してね^^
96 :
キース ◆mWXsJGoj6s :2010/07/24(土) 22:06:06 ID:z28jzvwO
>>95 たまさんお疲れ様でした。
74さんおめでとうございます。
私はこのコンペ初参加ですが(昔何故か選者には選ばれたけれど)詩板自体2ちゃん携帯規制でなかなかこれなかったこともあって久し振りに詩をつくってみて楽しかったです。
それではまたノシ
お疲れ様でした。
お題に沿って自分が書く、という行為よりもお題に沿って他人が書いたものを読む、ということがいい経験になります。
は、はやく、つぎをやりたいね、ね。
98 :
ちーちゃん:2010/07/24(土) 23:03:48 ID:xxHNQStK
きんたま乙&センキュー
99 :
ルート5 ◆wwaBUDM/A. :2010/07/25(日) 07:57:30 ID:n5kTWgod
参加したみなさん、お疲れさまでした。
>>74さん、おめでとうございます。
>>93 欧米的でしたか。
花言葉を主体にして作った詩でした。
100 :
名前はいらない:2010/07/25(日) 08:00:34 ID:iFNgtaXx
ルート5って わりきれない って意味かい?
101 :
キース ◆mWXsJGoj6s :2010/07/25(日) 09:05:25 ID:+5z1DyDp
しかし評価に文句はないんだが、
「10分くらいでしょうか」
という意味が気になる…
10分くらいで作ったのでしょうか、って意味なのかなぁ。
まぁ、パパッとつくったからそれなら正に的を射てるし、見透かされてたわけだけど。笑
102 :
74:2010/07/25(日) 20:16:16 ID:Js8Mw+N3
中川家に次を託すぜ
103 :
ポエム田ポエ子 ◆POEMDA16vM :2010/07/25(日) 21:59:41 ID:llp3MeIk
>たま
ありがとう。で、デレですか。別にツンデレキャラ演じてるつもりないんだけど?
しかし今回はいろんなのが集まって面白かったね。
好きなのひとつ選んで告白しようと思ったけどひとつになんて決められんない。
しかしよく見たらオレのは80レスを越えての投稿だったな。
二枚目もくそもなく普通なら失格ですよ(^O^)/
>優勝者ちゃん
次、次〜♪
104 :
名前はいらない:2010/07/25(日) 22:24:48 ID:iFNgtaXx
嫌がらせはやめてください
>>105 キモいので背後から話しかけないでください。
僕でいいんですか、どきっ。
中川家は微妙に名前がやばいと思って、微妙な改名をしたのです。
僕のことを言っているのであれば、明日中に、といっても今日か。
今日のお昼ぐらいにお題を出したいと思います。
よろしくお願いいたします。
1 お題 『THE 日常』
2 投稿期間 投稿数の指定として12作品集まったらにします。
もし、あまり作品が集まらなかったら、時間指定に移行します。
3 採点期間 締め切った後、2日以内には行いたいと思います。
4 投稿の条件 とにかく「題名」は付けて欲しいです。「題名」も詩の一部です。
あと、一人一作品でお願いします。
よろしくお願いします。
109 :
ルート5 ◆wwaBUDM/A. :2010/07/26(月) 19:47:28 ID:ItEB2J0y
「逃げ水」
ひとりの女性が道を尋ねてきた
僕は爽やかな笑顔を心掛けて立ち止まる
彼女の黒目勝ちな瞳は細まり
僕の壊れやすい心臓を軽く締めた
単純な動機で動悸が激しくなって
頭の中に熱を孕んだ雪が降る
僕は自分の胸元に視線を落とした
果物ナイフが柄まで入り込んでいた
刺されているように見える
血はジワジワと周辺を濡らしていく
僕の心臓は傷ついた 確実に壊れた
彼女は黒目勝ちの瞳で笑っていた
僕は胸元を手で撫でた
筋肉質ではなくて 痩せ過ぎでもない
服の上からすべらかな手触りを楽しむ
女性は何事もなかったかのように
僕の横を通り過ぎて群衆に混ざった
本当に何もなかった 単なる僕の想像に過ぎない
妄想は僕の日常で唯一の愉しみ
他では絶対に得られない
至上の世界が広がっている
希望すれば何にでもなれて
生死を弄び 時間を永劫に凍らせる
神の存在をとても身近に感じた
僕が神だった
これが僕の わたしの日常
今日は何になろうかな
110 :
Lights ◆SY1tToDTLM :2010/07/27(火) 02:45:18 ID:901uldQn
「ドラッグ中毒」
新しいシャンプー買った日は
早くお風呂に入りたくなる
新しいシャンプー買った日の
お風呂タイムはちょっと長い
新しいシャンプー使った次の日は
無駄に誰かに近づきたくなる
新しいシャンプー使った次の日の
私のガードはちょっとゆるい
新しい柔軟剤買った日は
着てない服も洗いたくなる
新しい柔軟剤買った日の
物干し竿は満員御礼
新しい柔軟剤使った次の日は
無駄に誰かに抱きつきたくなる
新しい柔軟剤使った次の日の
私のガードはだいぶゆるい
新しい歯ミガキ買った日は
歯周ポケットまでがっつり磨く
新しい歯ミガキ買った日の
歯ぐきは綺麗なピンク色
新しい歯ミガキ使った次の日は
とにかく誰かと接吻したい
新しい歯ミガキ使った次の日の
私のガードはアパガードⓇ
111 :
エノキタケ ◆bAWY5kmcRs :2010/07/27(火) 18:22:01 ID:4yK2ytPQ
「人間でごめん」
欲しいものが何もない
人間でごめん
欲しいものができちゃった
人間でごめん
欲しいのは青い水筒
夏を乗り切るために
これさえなければ僕はコンクリートに溶けて
汚い臓物だけ残して体液の染みになる
人間でごめん
欲しいものを買った
人間って最高♪
欲しかったものを使った
水筒って最高☆
赤児を殺す鉄の室内で
6時間も溶けない氷
人間さえいなければそれは瞬間に溶けて
土に還らない青だけが残る
人間でごめん
水筒に飽きちゃった
人間でごめん
暑い夏が過ぎちゃった
水筒は御役御免
来夏にはもっといろんな飲料冷やすために
手頃なクーラーボックスを買おうか
夢は膨らんで
水筒は記憶から消え去って
ある冬に流し台の下から発掘されて
リサイクルショップへ流れて行くだろう
人間でごめん
他に欲しいものはない
人間でごめん
地位も名誉も無理です
人間でごめん
112 :
エノキタケ ◆bAWY5kmcRs :2010/07/27(火) 18:23:23 ID:4yK2ytPQ
(上からの続き)
彼女ができたらすぐにフラれたい
人間でごめん
家を建てたらすぐに壊したい
人間でごめん
青い海に瓦礫を捨てたい
人間でごめん
青い空を円でくり抜いてしまう
人間でごめん
ガラス越しの子犬を見て微笑んでしまった
人間でごめん
ことばを机上に並べてナイフで刻むのが好き
人間でごめん
人間の中にいると居心地が悪い
人間でごめん
山で独りになると気が狂うに決まっている
人間でごめん
黒い月にいつも殺されている
人間でごめん
黒い月にいつも憧れている
人間でごめん
お母さん
人間でごめん
石器時代に僕を産んだひと
人間でごめん
一体いつまで
人間でごめん
現在、3作品が集まりました。
残り9作品です。
ちなみに評価に関しては、集まってからまとめてやりたいと思います。
その都度やっていたら、その時その時の気分が違うからね。
「うんこになる」
朝の我々はうんこである
黒々と長々と横たわり
押し合いへし合い固うんこ
うんこの行く先は何時も同じ
ただ排泄されんとす
蠕動に合わせて前後に揺れる
やがてため息と共にひり出され
ぐったりしながら
うんこは今日もゆく
115 :
アケイシャ ◆Vy6C1eNE4E :2010/07/28(水) 13:11:57 ID:nQOXTUFg
『空を飛ぶ前』
空を飛ぶ前
僕は石鹸で顔を洗って
鏡の中に一日ぶん歳をとったヒトを見続けながら
カーキグリーンの制服を着続けるけれど
玄関で靴を履く足は左足からとは決まっていない
きっと統計表をつくれば左足から履くほうが七割で勝っているけれど
今朝は右足から履いた
地球は
微妙に狂い
ながらも確かに動いていて
時計の針はしおれた紫陽花の葉にのっかって
アチアチアチと今を刻む乾いた音を立てながら成長し続ける
きっと何にも成らない成長が
道の上にも
地球の青い表面にも
あっちこっちに転がっている
僕は違う
毎日新しい
重なりを身に着けて
何かに成るための成長を続けて
太陽の成分だって昨日は知らなかったのに
今日は不時着したイカロスのようにその身で知っている
つまらなさそうな女の子達も
未来を見失っているような顔の隣の友達も
きっと同じく成長を続けているんだ
でもそれは空を飛ぶためじゃない
空を飛んだらすべては終わり
すべてのものを下界に残して
ただ眺めるだけの翼になる
帰り道
いつもの
ブラジル風味の
コンビニエンスストアーで
お気に入りのイラクの白いコーラ
買っている僕の姿があったことを
翼が眺めている
白い天井の
透き間から
現在、5作品が集まりました。
残り7作品です。
世界から僕が消えて
魚屋の松ちゃんがガラガラとシャッターを開ける朝に僕が歩いて通らない
いつも赤にひっかかる横断歩道の信号は今日も赤なのに
風は木々の葉を揺らしてゆっくり渡り
猫は車の下から嬉しそうに転がり出る
僕だけがいない
僕のオレンジのギターを妹が弾いて
父はつまらなそうに家族を愛している
母は三人ぶんの朝食を片付けて
風は木々の葉を揺らしてゆっくり渡り
犬は散歩を忘れて寝過ごしている
僕だけがいない
空は低く
マンションは静か
車は退屈なスピードで
速度標識には赤白丸に青の文字で50
電線はただの電線で
五線譜が空にあるわけでもないのに
キラキラと
時が流れる
キラキラと
人が動いていく
僕だけがいない
好きだった公園も
散歩するひとは疎ら
釣りをする少年も
今はバスランディングを家でかな
毎朝見かけるあのひとは
今朝もひとりで小さな胸を揺らして
いつも通り「おはよう」の声も聞けずに
長い栗色の髪を残していった
すれ違う石畳
背の低いひまわりが
降り出した小雨に濡れていく
空は低く
僕の町は静か
一日は退屈なスピードで
公園の時計は最低速度を守りながら遅れ
虹はただの光の現象で
架け橋が空にあるわけでもないのに
キラキラと
時が流れる
キラキラと
人が動いていく
僕だけがいない
失礼しました。
タイトル必須だったんですねm(__)m
「僕がいなくても」でお願いします。
119 :
名前はいらない:2010/07/31(土) 13:43:58 ID:pZ+UbIHN
「俺らクモ」
あーもう、また家壊されちゃったよ
これで何度めの建て替えなんだかなぁ
まったくもう、新築してもそれですぐに御飯が食べられるってわけじゃねぇんだぞ
あのでっかい毛のないサルどもは
俺たちのこと何だと思ってるんだろうね
俺たちはあいつらの家の守り神だぞ
まったくよー
あいつらがなんでだか嫌ってる蝿や蚊だって俺らは平らげてやってるんだぞ
まぁ俺はゴキさんはさすがに無理だけどな
でも放浪中の俺の友達にはゴキさん食べるやつもいたね
あとなんだっけ
とにかく!
俺らはなんかその守り神とかいうやつなの!
まぁ蝿や蚊やゴキさんみたいに殺されることはまずないが
家を壊されるのはかなわんね
一からやり直すのにどれほどのタンパク質がいると思ってんだ?
むっちゃ疲れるんですけど
子ザルどもはまぁいくらかは許せるけどな
あいつら俺らによく小さなバッタとかくれるしな
でもどでかいショウリョウバッタとかくっつけようとするのはやめてくれな
あとダーツの的にするみたいに石とか投げつけるのもやめてくれ
また建て直さないといけなくなるだろ
あと「クモークモー」いうな
あれなんだか知らないけどムカつくんだよ
生理的にムカつくんだよ
まぁでもスパイダーマンはいいよね
蚊マンとかゴキマンとかはいないっぽいし
蝿男はいるけどあれって汚れ役だしね
スパイダーマンはいい
正義の味方とかよくわからんけど
好かれてるもんね
うんスパイダーマンはいいね
でも嫌がりそうなこといわせてもらうと
あいつはたぶんゴキさん食べるね
家を建てないで放浪するやつって
よくゴキさん食べてるの見るもんね
畜生また家壊されちゃったよ
メジロの野郎が突っ込んできやがった
あいつら俺らの家の残骸身体に巻きつけて行って
それで新しい自分らの家を作りやがるからな
まったくもって腹立たしいよ
今日は鳥に家壊されて
明日はサルに家壊されて
子ザルどもは相変わらず「クモークモー」いうし
まったくね
やってらんねぇ日常だよ
でもひっそりとした山ん中とか行きたいとは思わねぇんだよな
やっぱ子ザルどもがなんかくれるしな
なんかね
気に入っちゃってんだよね
こんなでも
現在、7作品が集まりました。
残り5作品です。
僕があまり知られていないからか、投稿が集まりませんね。
もし投稿者の過半数による希望があれば、投稿数は満たしていませんが選定しましょうかね。
とりあえず待ちます、すいません。
121 :
エノキタケ ◆bAWY5kmcRs :2010/08/02(月) 00:59:49 ID:52ZkMe2V
>>120 っていうか、人がいないですね。
常連さんも最近あまり見かけないし。アク禁でしょうか。
うーん。練ってる方がいらっしゃるかもしれませんし、もう少し待ってみてはどうでしょう。
あるいは一人複数作品OKにしてみては?
122 :
名前はいらない:2010/08/02(月) 01:03:07 ID:52ZkMe2V
1 お題 『THE 日常』
2 投稿期間 投稿数の指定として12作品集まったらにします。
もし、あまり作品が集まらなかったら、時間指定に移行します。
3 採点期間 締め切った後、2日以内には行いたいと思います。
4 投稿の条件 とにかく「題名」は付けて欲しいです。「題名」も詩の一部です。
あと、一人一作品でお願いします。
よろしくお願いします。
>>121-122 ご意見ありがとうございます。
とりあえず今日の夜まで待ってみて作品が投稿されなかったら、
一人複数OKにしたいと思います。
【日本は緩く回る。海の端から落っこちる日まで】
地球が平らで、地平線の果てでは海水が滝となって落ちていくように
いつか日本という島国も、イカダが転覆するようにこぼれ落ちる日が来るのだろうか
島に住んでいる人達は、平和が永遠であるように思っていて
というよりも、思ってさえいないのだろう
蛇口を捻れば飲み水が出ることを、コンビニの灯りが途切れないことを
当たり前と受け入れている
危機感を持つ機会がなく
薄氷を踏む思いなどどれだけのことであるか
理不尽という不運でしかそれを捉えられない
それも仕方がないのだけれど
例えるなら檻の中のシカは捕食者の存在を忘れ、悪意のない視線にストレスを感じるように
俺達も生きている
なのだが
いつか来る日
イカダが海の端っこから落っこちる日が来たら
俺は財布の心配をせずにすむのだろうか。仕事の就業時間を気にしないですむのだろうか
仕事のできない奴だって思われないか心配する事もなくなるのだろうか
まぁ
その日がくるまで、コンビニに行けば深夜にでもアイスが食べられる幸せとか
40年前の洋楽のCDが、街の図書館で容易にレンタルできる奇跡とか
そこそこ自覚して噛みしめるように、身の丈に応じた人生を送りたいなーと
今日も暑いと感じながら、一人思うのだ
125 :
名前はいらない:2010/08/06(金) 12:08:07 ID:V45rFwcQ
『不幸を呼ぶお弁当屋さん』
ごほん。ではこの中で「世界陸上で織田裕二の顔はもう見たくない」と思っている人は
いらっしゃいますか。ああ、けっこういますね。ひとりふたりさんにん。ちうちうたこ。
はい。わかりました。今日はそういう方々へのお話であります。
まず、想像していただきます。ずうっと200メートルほど、真っすぐに長く続いている通
り沿いに、ビルが建ち並んでいる、オフィス街があったとします。一様に並んでいるたく
さんのビルで、たくさんの人が働いていて、その人たちは、お昼になるとお弁当を買いに
通りにでてきます。お弁当屋さんは、ミニバンにお弁当を積んで、お昼になると売りにく
る移動販売店です。
ここで仮に、コンビニだとか飲食店に入ったりといった他の選択肢はないものといたし
ましょう。また、お弁当を買う人はきまって次のような行動をとるといたします。通りに
でてくると左を見て、右を見て、一番近いお弁当屋さんを探します。そうして、一番近い
店に向かって、そこで弁当を買うのです。現実には好みもありましょうし、人がいっぱい
並んでいたらそれだけで敬遠しそうなものですが、まあ、ばっさりと単純化いたしましょう。
さて、お弁当屋さんは二つあったといたします。それで、通りの一方の端から50メート
ルと、150メートルの場所にそれぞれお弁当売りがいたとしましょう。このとき、通りの端
から100メートルまでの位置にあるビルで働いている人は、一つ目のお弁当屋さん(東京弁
当さんという名前にいたしましょう)でお弁当を買うでしょう。100メートルから200メー
トルまでで働いている人は二つ目のお弁当屋さん(こちらは、ええと、なんでもいいんで
すが、では「富士屋」さん)で買うことになります。
これは非常にわかりやすい状態であります。しかし、これで安定でしょうか。といいま
すのは、これで二つのお弁当屋さんは満足するでしょうか。これが、そうではないのです
。50メートルのところにいたお弁当屋さん、東京弁当さんが、あるとき気を変えて「60メ
ートル」のところに移動して、今日はここで店開きをしようと思ったといたします。そう
するとどうなるか。
126 :
名前はいらない:2010/08/06(金) 12:09:29 ID:V45rFwcQ
その日の昼、ちょうど100メートルのところで働いていた人が通りにでてきます。今まで
は、この人にとっては二つのお弁当屋さんはちょうど等距離にありました。ところが今は
東京弁当さんは移動しておりまして、東京弁当さんまでの距離は40メートルになっており
ます。富士屋さんまでは50メートルのままです。この人は東京弁当さんのところにゆくで
しょう。こうして、60メートル地点に移動した東京弁当さんはゼロから105メートルまで、
富士屋さんは105メートルから200メートルまでのお客を分けあうことになります。東京弁当
さんは、60メートル地点に移動して、得をしました。シェアが増えたのです。
富士屋さんも黙ってはいません。お客が減ったことと、その理由を見つけた富士屋さんは、
150メートル地点からたとえば、130メートル地点に移動して店を出すことにするでしょう。100
メートル付近のお客は、二つのお弁当屋さんのうち、今度は富士屋さんを選びます。ゼロか
ら95メートルまでが東京弁当さん、残りが富士屋さんを選ぶことになりますね。要するに、
どちらのお弁当屋さんも、通りの中央に近づくと、得をするのです。
これが行き着くところまでゆくと、どうなるかというと、おわかりですね。東京弁当さ
んも富士屋さんも通りの中央、100メートルのところに、ぴったりくっついた状態で店を出
すようになるでしょう。これで、ゼロから100メートルまでのお客を東京弁当さん、残りを
富士屋さんが取って、安定状態です。これ以上、どちらのお店も動けません。動くと損を
するだけです。
しかし、この状態は、オフィス街の人々にとってはあまり幸福な状態ではありません。
最初の状態なら、最悪でも50メートル歩けばお弁当屋さんがあったのに、今では、端の方
の人は100メートル歩かねば最寄りのお弁当屋さんにたどり着けません。オフィス街のひと
たちは平均すると、不幸になりました。お弁当屋さんも最初に比べて、べつに幸福にはな
っておりません。シェア50パーセントは、最初と変わっていないのです。それでも、この
仮定のもとでは、こういう状態にどうしてもなってしまうのですね。
127 :
名前はいらない:2010/08/06(金) 12:10:17 ID:V45rFwcQ
さあ、ここまでは、別に私の独創ではありません。ゲーム理論などを扱う数学の本やな
にかにちょくちょく書いてあることです。ここから「二大政党の言うことはだんだん互い
に似通ってくる」「寡占は独占より少しましなだけ」というような比喩が導き出せるかも
しれませんが、私が本日このお話をいたしましたのは、世界陸上にこの情景が適用できる
のではないかと思うからであります。
東京弁当さんが最初の50メートルから60メートル地点に店を動かすときに、東京弁当さ
んは通りの端、ゼロメートルのところにいる人について考えたことでしょう。自分の店が
ちょっと遠くなることについて、ゼロメートルの人はどう思うだろう。怒るかな。もう自
分の店には来てくれなくなるかな。いやいや、そんなことはありません。ほかにコンビニ
なりそば屋さんがあるわけでなし、富士屋さんはもっと遠い。自分の店に来るしかないの
であります。であれば、いくらでもゼロメートルの人には苦汁をなめてもらっていいでは
ないかと。
一般に、テレビ局は、より多くの視聴者を引きつけようとするでしょう。ファンに向け
てはもちろん、ファン以外の人をできるだけ多く取り込むために、内容を「マニア向け」
というよりはソフトに、誰にでもわかりやすいものにしようとします。こうして、全体と
しては本当のファン向けではなくなってゆきますが、ファンは、ほんとは陸上競技だけが
見たいと思っているまじめなファンは、それでもやっぱり見てしまいます。よほど怒れば、
それはもう自分で弁当を作って持ってくるくらい怒れば、別でしょうが。そうでない程度
の話であれば、まことに申し訳ない事ながら、ファンたちには苦汁をなめてもらうという、
そういうことになってしまいます。
だから、あなたが陸上競技のファンでも、怒らないことです。あなたは、演出過多の番
組を見せられることで、誰かの幸福の犠牲になっているのではありません。誰も幸福にな
んかなってはおらず、テレビ局でさえ幸福にはなっておらず、平均すると、ただみんなが
不幸になっているのです。しかも、熱心なファンほど損をしています。そして、これはた
ぶん、織田裕二氏自身を含め、この世の誰にも、どうしようもないことなのです。
128 :
名前はいらない:2010/08/06(金) 12:18:34 ID:V45rFwcQ
『THE 日常』
てのひらに乗ったぞうさんの
長い鼻を指で持ち上げる仕事をしながら
覚えてはいない
ぞうさんの瞳に書かれていたその文字を
129 :
シタギスト ◆6vBK.2oNw. :2010/08/08(日) 07:49:55 ID:to68p6Jh
「黄金のパンツ」
僕は黄金のパンツをもっている
箪笥には28枚のパンツが入っているが
その中に黄金のパンツが1枚だけある
未だに穿いたことはないけれど
洗濯したこともないけれど
もしも黄金のパンツを穿いたら何をしよう
或いはどうしたら黄金のパンツを穿けるのだろう
そんなことを思いながら
未だ見ぬ恋人を妄想しながら
毎日普通のパンツを穿いている
ああ黄金のパンツよ
お前は本当に箪笥の中にあったっけ
確認する時には確かに無いが
確認しない時には引き出しの奥で光っている
あああ黄金のパンツよ
お前はどんだけピカピカだったっけ
身を焦がす時には光の舌に塗(まみ)れた濡れ具合だ
身を差し出す時には心臓の奥で爆発を待つミサイルだ
黄金のパンツよ
お前は僕を正常にさせる
お前を穿くなら恋の道途で邪魔物を殺すことができる
お前がいるから僕は恐れることなく丘の上に座っていられる
お前がいるから僕は
毎日普通のパンツを穿いていける
【民主党】朝鮮学校も無償化決定
金正日を礼賛する教育に税金を投入すべきではない。税金は日本人の未来のために使うべきです。
メール、電話、嘆願書を送ってください!
文部科学省〜御意見・お問い合わせ
http://www.mext.go.jp/mail/index.html ※「高等学校の実質無償化及び高校奨学金に関すること」
首相官邸〜ご意見募集
http://www.kantei.go.jp/jp/iken.html 民主党HP〜ご意見はこちらへ
https://form.dpj.or.jp/contact/ -------------------------------------------------------
朝鮮学校を無償化とする方針について、下記の理由により反対します。
1.朝鮮学校の民族教育が日本の高校に類する教育課程にあたらない
日本国憲法で規定された基本的人権の尊重、平和主義は、わが国の教育の根幹であり、また高等学校教育において
最も尊重されなければならない。しかし、朝鮮学校では金正日を絶対化した主体思想及び他国との共存を否定する
先軍主義を基本とした民族教育がなされている。この両者は決して相容れないものである。
2.検討手段の適切さを欠く
教育への助成は国費を投じての、次世代人材への投資であり、国民的合意が必要。
非公開の外部有識者のみの決定では不十分。
【けつまくり】
忍び寄る下人の誘惑 まとわり付く誘惑 よだれ一杯の誘惑
朝起き 足運びつまづく
勘定のできぬ感情 膨大なひまわりさん こんちやす
世は資本主義社会 それも強欲資本主義社会
共産主義も社会主義ももう古い 独裁専制は言わずもがな
夢の中で会いましょうずと 胸一杯の欲望が鈴の音を鳴らす
濡れた情感貧乏 働き場無縁望 夢うつつに
光輝く通りすがり 目端を掠める決め姿に 自己批判
直立不動の挙動戦士が 将来に銃口を向ける 気分はゴルゴる13
口から機関銃 足はぬるま湯 みんな死んでしまえ 滅んでしまえと
寝床はエアコンがんがんの極楽 日々は汚れることも燃える尽きることもなく
非常に冷徹に時を刻んでゆく
ぬしにゃ 力不足だ 人間は弱い
おまえがすがるものは何ぞ
もはや知るすべも得ないと言うのなら
水たまりでつるりと転んでおしまい・・・
でなくとも寝なきゃいけない 思考などそれまでだ
お後よく 節目節目を剛直に飲んでいびきかいて食って犯って
おしまい
申し訳ございません。
ここ数日、アルバイトやちょっとした仕事で訪れることができませんでした。
今帰ってきて確認したところ、投稿数を満たしたので締め切りたいと思います。
評価についてですが、明日にできればいいのですが…、明後日になると思われます。
このスレを停滞させてしまってすいません。
>>109 名詞に対する修飾が細かくて、状況がわかりやすいです。
説明的すぎずに、物語性もぼやかしてあってよかったです。
「僕が神だった」という一行は、安易な気がしました。
この一行があるかないか、というのが人によって評価を左右するように思えます。
日常的な胸キュン詩をありがとうございます。
>>110 詩の設計がしっかりしていると思います。
わかりやすくて、日常が表れており、「あ〜、わかる」と共感を生みやすいように思えます。
わからなかったのが、この詩の最終連がオチを表しているのかどうか。(アパガードという商品名による効果)
また、タイトルがどういった意味であるのか。
「ドラッグ中毒」が差しているのは、新しい日用品に溺れている勘違い人間を表しているのか、というふうに思いました。
身近な日用品詩をありがとうございます。
>>111 わかりやすいタイトルとわかりやすい構造でした。
けれども、合間合間に出てくるちょっと変わった表現が「なんだこりゃ」といい意味で興味を持たせます。
実は、まだわからないことが多いのですが…。
おそらく自分勝手さに振り回されている自分が、人間でごめん、と言いながらも、直す余地を持たないのか、持てないのか、そんな気がしました。
原罪的な何かを感じさせます。
どうしようもできない日常詩をありがとうございます。
>>114 一行目の断定から最後まで、人々をうんこだと言い切る自信、またそれに伴う内容を持った詩ですね。
うんこ、という言葉が持つ力は強烈ですが、詩として丁寧に描かれており、感心させられました。
まさにその通り!としか言いようがないです、よくできています。
何よりアイドルでさえもうんこをしますし、動物だってうんこをしますし、日常=うんこ…、は言いすぎですね。
うんこ詩をありがとうございます。
>>115 最近自分が「イカロス」という題で詩を書いたこともあって、何となく内容の概要が見えやすかったです。
前半の2連と残りの連の印象が随分と違って見えており、若干わかりづらかったです。
日常から「空を飛ぶ・イカロス」というモチーフの方が先行してきて、空を飛ぶというのは、主人公が亡くなったのか、
「ブラジル・イラク」という地名から連想すれば、戦死者なのか、という想像をしましたが、迷走したままわからなくなりました。
曖昧なことしか言えませんが、詩としてはできていると思うのですが、僕の拙い脳ではわかりませんでした。
何故、コンビニがブラジル風味で、イラクの白いコーラを僕が買う必要があったのでしょう、気になります。
何だか周りになじめていない「僕」の日常詩をありがとうございます。
>>117 一種のアイディア、コンセプト詩ですね。
日常を描く手法として、敢えて非日常を描くことによって、日常を表す。
実は、後で僕も自分で書いた「THE 日常」の詩を載せようと思っているのですが、同じ手法で描いております。
僕がいない世界、といいながらもデカルト的発想だったら、僕がいない世界は、もはや世界が存在しないことになってしまうけど、
僕がいない世界という世界が存在するために、僕がいる世界が必要になるわけですね。
僕がいたころの世界を創造して、僕がいなくなっても、僕がいる世界と僕がいない世界はリンクしている。
「僕だけがいない」と言いながらも、この詩の世界は哀愁感が漂っており、何だかんだ僕がいないことの効果も実はあるのでは。
僕がいない非日常詩をありがとうございます。
どうも、こんばんは、中川です。
日付が変わりそうだ…。
何だかんだ、今、皆さんの作品を見ております。
これから続きをやっていきます。
眠い。
>>119 着眼点はいいと思います。
ただ、擬人法というか、蜘蛛のぬいぐるみを着た人間がしゃべっているように見えてしまいます。
もちろん蜘蛛の立場になって描かれたのだと思いますが、そのスタンスがすごく人間寄りのように思えます。
家の柱や天井や台所や屋根裏にあるような蜘蛛の巣一つで、言葉を紡ぐというのはちょっとしたことではできません。
シチュエーションを限定する、舞台を僕が一行前に述べた場所一つに絞る、お隣の部屋の蜘蛛と出会う、そういった設定を加えたら、また変わると思います。
スタンスがちょっと曖昧でした。
つい見逃してしまう日常詩をありがとうございます。
>>124 倫理的でスケールが大きい詩、と思いきや最後には日常にフォーカスされていく。
最初の緊張感を上手く流しているというか、ずるいというか。
オチとしては若干弱さを感じてしまうのですが、「THE 日常」というテーマの元では活きてくるものだと思います。
自分でテーマ決めといてこんなことを言っているのは何ですが…。
気づかなければならないようないろいろなことよりも、目の前の何かに追われているのが、実際の日常な気もしますね。
ギャップ萌え日常詩をありがとうございます。
>>125 最初の弁当屋さんのオチからどう話が世界陸上に行くのか、読み入ってしまいました。
悪い言い方をすれば「日記」で、それはそれで日常なんだな、と思います。
学校の先生が生徒に話をするネタとして、この話をそのまんましたら面白い気がしました。(悪く言っているわけではありません)
構成もよくできていると思います。
若干突っ込んではいけないのが、オフィス街のビルは一つのビルでも幅が200mぐらいあるような。
重要なのはそこじゃないですよね、はい。
三種の神器な日常詩をありがとうございます。
>>128 前の作品と作者が同じなのに、長さが対極的ですね。
隠語な気がしますが、隠語と断定する要素がないから、うーん、という感じです。
てのひらにぞうさん乗らないですもんね、何でしょうね。
ぞうさんの瞳に何の文字があったんでしょうね。
まどみちおな日常詩をありがとうございます。
>>129 さきほどのうんこと同じで、パンツという言葉だけでもパンツは力を持っているように思えます。
おそらく作者さんは黄金のパンツを持っていないだろうと思いますが、
黄金のパンツがあるから普通のパンツを穿いていける、という主張が何故かぐっときました。
28という数字がランダムなのか、それとも深読みをすれば2月を表していて、黄金のパンツを穿ける日は2月の何か特別の日を表していたのか、そんなことを考えました。
多分、関係ないですね。
輝くどころか汚れている日常詩をありがとうございます。
>>131 ここに来て、ようやくリズムがいい詩を読んだように思えました。
内容は若干頭に入ってこないのですが、リズムがいいので読みやすいです。
かなり口語的で、独自の表現が気になりますが、要は最後から二行目なのですね。
あと、全体の情景が定まっていないようで、または、飛躍しているようで、若干ついていけない感じがあります。
おひねりを投げるような日常詩をありがとうございます。
138 :
名前はいらない:2010/08/10(火) 01:02:22 ID:y1CBK6tC
援護
援護だよ、援護。
援護なんだよ!!
結果発表ですが…
1位:
>>111-112 次点:
>>117 >>124 (お二方)
特別賞:
>>114 とさせていただきます。
今回は無名な僕がこんなことをやらせていただきありがとうございました。
スレを大いに汚してしまったかもしれませんが、これからまた書き手になって修行してまいります。
最後に、僕が書いた日常詩でも載せて終わりにしたいと思います。
投稿してくださった皆様、ありがとうございました。
「ありがちな日常に疑問符を」(現代詩フォーラム投稿作品)
どうなっているのか
雲が地面を泳ぎ
空の色はオールウェイズ紺色であり
河は山に向かって流れ
空気は水素の割合が増えて
人形は宇宙人の形ばかりで
靴下は靴の上から履くようになった
そんなことにも慣れてきて
屋根がない家や
プルタブのない缶や
色のない絵画や
整合していない論理や
光のない電球や
文字のない小説や
や、や、や、や、や
微睡んでいる中で
東から太陽が昇ってくるのを見た時
確かな安心感が芽生えた
>>138-140 ありがとうございます。
おかげさまで結果発表ができました。
後は1位の方やコテハンの方にお任せします。
144 :
エノキタケ ◆bAWY5kmcRs :2010/08/10(火) 05:56:21 ID:hHq8HJh+
中川さん、お疲れ様でした。
拙作を選んでいただきありがとうございました。
って、僕でいいん……ですよね?
>>133を読むとあまり褒められていないような^^;
諦めていただけに嬉しいです(爆
では次の選者の指名ですが、
>>110のLightsさん、お願いできますでしょうか?
個人的には「ドラッグ中毒」一番好きでした。飾り気がなくて、笑えて。オチはどうかと思うけど。
145 :
114:2010/08/10(火) 21:35:31 ID:hrWV8WM4
中川さん、お疲れ様でした。
優勝者の方、おめでとうございます。
自分は満員電車にうんざりして、うんこポエムを書きました。特別賞を賜り嬉うございます。
146 :
Lights ◆SY1tToDTLM :2010/08/10(火) 22:51:48 ID:iKocH8UM
中川さん、ありがとうございました。
エノキタケさん、おめでとうございます・・って、ええ??
ぼ、僕でいいんですか?
詩の評価したことないんですよ。大丈夫かなあ。
でも、せっかくいい機会をいただいたので、頑張ってみます。
不行き届きな点も多々あるかとは思いますが、
みなさんよろしくお願いいたします。
147 :
Lights ◆SY1tToDTLM :2010/08/10(火) 23:03:20 ID:iKocH8UM
1 お題 家族/親族に関するもの
2 投稿期間 8月17日 23:59まで
3 採点期間 可急的速やかに
4 投稿の条件 選者が素人の為、一人一作品でお願いします。
帰省なども絡む時期だと思います。
あたたか〜い詩を読ませて下さい。外はクソ暑いですが。
148 :
名前はいらない:
【しあーせ】
末路陰鬱な香りのかぐわしや 大地の裂け目に練り込まれる汗
絨毯の沁み おまんの沁みじゃけん 生まれたもんよー知らん
すくすくと 驕り、羞恥、恥、誇り、酢豆腐、怒りあらわ、もののけ姫
おまんさーの笑顔 わひの笑顔 あやつあいつ其処彼処笑顔
母さん
うねり狂う龍の背中に犯され 俺を生んだらしいが
大木の陰に隠れる昨日は 風雨に流されるのか 落ち葉に埋没するのか知らんが
知らんがまた日が昇るきに
じゃきに 日差しを手で遮んとそのままに
姉さんもや よう分からんものね 姉さんの欲しいもん
全部するりと零れ落ちるもんな
一日の進み具合と思考と精神の充足度 釣り合うのかお釣りがくるのか採算合うのかどうか分からんけど
分からんけど また夜がくるきに
じゃきに 遠くの笑顔ひとつ おまんの笑顔 みんなん笑顔其処彼処
大事にな
金と生活と理想と不満とないまぜにひぐらしの泣き声と
沈みゆく地平線の歪みが俺らの歪みっつうなら
角を削ったら 丸くなるんかな…元々丸いもんなのに
地平線を追いかけるから
疾走果てに老いはやってくるんじゃろか
今じゃよ今 きりがないきに