新作の詩が完成したぞ。是非読んでくれ。

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108勝手にリライト
>>40 また懲りずに勝手にやらせてもらいました。


【夜の街並み】

迷路の如き四角い街並み
生温かい風訪れて
出口求めずどうどうと
細い街道うごめき回る

くすんだ板壁押し迫り
吐き気と共に心を潰す
見上げる空は細く縮み
苦い塵埃巻きあげて
紫煙とおくびが混ざり合う

淀みを空に擦り込み
異臭と共に塗り込める
聞こえる音はぼろ紙の舞い
汚いシャンソン歌手の声

広場の小屋の欄干は
ほのかな灯り揺らめかし
油まみれにカパカパと
酒場の窓枠軋ませて
黄ばんだ硝子が嘲笑う

梁でもがくは一匹のハエ

【ああ君は 滑稽な御使いだね
 この世界を風刺したのかな
 ご苦労ご苦労
 でも外に出ても無駄なこと
 同じ嗚咽に襲われるだけさ
 なんならイエスが唱えた天国
 この砂塵を突き抜けた上の上
 新鮮な空気が広がり渡る
 清純な楽園に共に行こうか?
 どうやら君は
 ぼくと仲良くなれそうだ 】

街の外れの丘の遠吠え
無限の荒地を伝え渡らし
どこまでも どこまでも
出口求めずうごめき回る