君のセンス5段階+αで評価するよ[vol.87]

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「アダムが壊れた」

昔々のその昔
アダムを作った神様は
その優しげな声と笑顔で
アダムに向かってこう囁きました
「さあ、君の骨を貸してごらん
それで伴侶を作ってあげる
どうせ君は孤独だよ
これでもう寂しくないだろう」
そしてアダムとアダムは幸せに
森の中でレスリングをして暮すでしょう

いつものある日アダムの耳に
誰かの声が聞こえました
その怪しげな声と視線に
彼らの心は揺れに揺れた
「さあノンケの実をお食べなさい
とても歪みねぇ旨さだよ」
アダムはそれを無視したけど
アダムはその実を食べました
神は自由意志を持ったアダムに
愛想を尽かして追い出しました。

神は二人のアダムのために
イヴとアダムを作りました
その歪みねぇ配慮に対し
滂沱の涙で感謝するアダム
だけどアダムはイヴを養わねばならず
彼は働いて彼女は産みの苦しみを
背負って今日も生きていく
アダムとアダムは常に楽しげに
森の中で戯れている
そのガチムチボディーを生かしながら
仕方ないねと笑ってる

もしも世界が一巡したら
その時はイヴとイヴにしてね