君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.84]

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題“カタツムリ、ムリニタツ”
壁に叩き付けた蝸牛
紫の腸と緑の糞と黄色の飛沫が飛び散って
まるで花
それは華
囃立ててた奴等が逃げる
なんたって貝だ
陸に居る貝だ
自分の殻に閉じた世界も
社会に塗れて打ち砕かれる
当たって砕けて
見れば花
貝の心はないがしろ
さりとてしかし見れば華
割れて砕けて
まるで花
なら割ろう
割られる前に
割ってやろう
割って花見を満喫しよう
何時か割られてしまうまで
壁にへばり付いた蝸牛が痙攣して伸び上がり
ぽとりと落ちた