【選者指定コンぺ3】よろしくお願いしまふm○m

このエントリーをはてなブックマークに追加
793名前はいらない:2009/10/19(月) 19:17:05 ID:7t+hiH7e
>>792
スレの私物化?
794名前はいらない:2009/10/19(月) 19:20:34 ID:7t+hiH7e
>>792
参加者が大事にしている事に配慮できなくてそれでも選者ですか?
795しぐれ:2009/10/19(月) 21:04:46 ID:vgv//BRG
「星にありがとう」

三万光年前の光に
ありがとうが届くのは三万光年後

六万光年の年月を掛けて
僕達は交信する

今は丁度折り返し地点の
三万光…、万光…

「マンコくださーい!」

あら、宅急便屋さん、ちょっと待ってくださ〜い
マンコ、マンコ…と…

「奥さーん!マンコが無かったらサインでもよろしいですよー!」

あれ、おかしいわねぇ…、それじゃサインしますね

「はい!ありがとうございました!」

さーて、なにかしら…

わぁ、ズワイガニ!
めぐみちゃんから!!

いつもありがとね

796まるいやつ ◆/qpbmE5ZE. :2009/10/19(月) 21:30:52 ID:Asn7xksI

ただいま、5つ目が出ております。

797ボルカ ◆6kB1JyG4Xo :2009/10/19(月) 21:50:47 ID:U7N8eouw
「賢者の贈り物」(1/7)

 テス・ギャラガーという、ちょっとイカレタ感じのオバサンがアメリカで
小説を書いている。このテスってひとは、ほんとに全然才能がなくて、もの
すごくセンスが悪いひとなんだけど、それだけじゃなくて頭が恐ろしく悪い。
それがちょっとやそっとじゃなく、信じられないぐらいなんで、だから
自分の目前で何か起こってるかわからないんだよね。わかっていないん
だけど、目には映ってしまっている。それをそのまま書いてしまってい
る。テスってのはそんな小説家だ。解釈を通さないから、ある意味、無
敵のリアリズムなわけだ。
 この人のダンナはレーモンド・カーバーっていう作家なんだけど、テ
スの書いた作品のなかに、レイの「大聖堂」って小説のネタバラシをやっ
ているやつがある。
 大聖堂は、妻(テス)のかつての仕事のボスだったという盲目の老人
が、亡くなった奥さんのお葬式の帰りに、作家夫婦の家に立ち寄る、とい
う設定のドタバタ喜劇調の話だ。テスが書いた小説によれば、実際にこの
老人はいて、テスはその仕事をやめても、ずっと文通などの付き合いを
続けていたらしい。ところがテスは自分の作品のなかで、レイのあれは
ウソだった、とすっぱ抜いているんだよな。
 レイの書いた小説「大聖堂」の
なかでは盲目の友人と主人公の男が一緒にTVを観る。そしてそこに映っ
た大聖堂について語り合う。盲人にはむろんブラウン管に映ったものは
見えないから、主人公がその大聖堂を説明する。そのなかで友情みたい
なちょっとした感慨を抱く。だけどそれはウソだってテスは言う。なぜ
なら、「あの日、TVは故障していて、大聖堂どころか何にも映らなかっ
たのよ、実は。」ってことなんだな。故障してたんなら、そりゃあそう
だよね。
798ボルカ ◆6kB1JyG4Xo :2009/10/19(月) 21:53:17 ID:U7N8eouw
(2/7)
 じゃあ、どうしたのかって言うと、レイはとにかく盲人と話はしたし、テス
をほったらかして二人で機嫌よく話し込んでいたらしい。テスはそんな風に書
いてないんだよ。テスとしては自分と盲人が意味ありげな親密さを楽しんでい
るんだけど、夫が空気を読めないやつで、無粋に割ってはいってゲラゲラ笑っ
ていたって書いている。でもとにかくレイと盲人はなんか会話をしていたらし
いんだな。
 テスは男二人が盛り上がって、自分が相手にしてもらえないもんだから、退
屈してベッドに行っちゃう。でもちゃんと、男どもが襲って気やすいようにオー
ルヌードでベッドに入る。自分では、なんだか暑いから、とか書いてるわけな
んだけど、でももちろん本当は、襲ってきやすいようになんだな。
 ところが盲人は全然やってこない。それどころか夫すらきやがらない。待て
ど暮らせど来ないもんだからテスは寝ちゃう。そのあと目覚める。それでも誰
も来ない。裸なのに。
 頭にきたテスは、ヌードのまんま、庭に出るんだな。つまりテスはそれぐら
いイカレタおばさんなんだけど、それが僕の誤読じゃないことは彼女のほかの
小説を読めばわかる。そんな女だけど、レイにも、盲人にも愛されてたわけさ。
 庭に出てみると、深い霧だった。
 遠くから見ると、どうやらレイは、盲人の手をとって空を指差し、星座を教
えていたらしんだな。「ひどいやつ」、ってテスは思う。だけど、レイはいつ
もどおり奇妙な熱中ぶりなので、テスはさすがに邪魔はしない。レイが盲人に
嬉々として星を教えているのを、テスはとりあえず影から見ている。
799ボルカ ◆6kB1JyG4Xo :2009/10/19(月) 21:55:35 ID:U7N8eouw
(3/7)
 ひとしきり教えた後、レイは上機嫌のまま、「じゃ」、とかなんとか言って、
盲人を置き去りにして、自分は一杯呑みに行っちゃったらしいんだね。
 テスは、「なんてやつ」、と書いてる。実際、盲人は呆然と口をあけて、ぽ
かんと空を見上げたまま、立ち尽くしていたらしいんだな。
 テスは盲人の手を優しくとって、家に連れて行く。これ、でも、状況的に全
裸でそうしてるわけなんだよね。小説には書かれてないけど、そのあとやっぱ
りセックスはしたんだろうね。この盲人としてみれば、長く連れ添った奥さん
が亡くなった、そのお葬式の夜なわけで、そんな日に、かつて信頼していた部
下の女性がセックスをプレゼントしてくれたら、それはありがたく受け取るよ
ね。僕だったら、きっととても嬉しいと思う。その夜のテスの体は、「賢者の
贈り物」だよね。
 テスもそう思っていて、自分はとても良いことをした、と感じてるんだな。
それをそのままストレートに小説に書いている。で、テスはその小説の中で
レイのいい加減さをちょっぴり皮肉ったあと、最後にどうでもいいことみた
いに、「私だって田舎育ちだから、いくつかの星を教えることぐらい出来た
けど、アノ夜は無理だったわ。だって、曇っていて星なんてひとつもなかっ
たのよ。」と、付け加える。
それでテスの話はお仕舞い。
800ボルカ ◆6kB1JyG4Xo :2009/10/19(月) 21:57:46 ID:U7N8eouw
(4/7) 
でもね。
 この盲人は奥さんを亡くしたわけでしょう。盲人っていっても生き方は色々
だろうけど、目が見えないわけだから、触って世界を認識する。この人の場合、
奥さんと二人っきりで長い人生を暮らしてきたんだから、この人は奥さんの指
先から、おそらく世界の半分ぐらいを知ったんじゃないかと思う。だけどお葬
式の夜からは、一人で生きていく。奥さんの喪失は、世界の喪失みたいだった
かもしれないよね。
 そんな夜に、僕らがしたいのは何かなって考えると、それは星を見ることか
もしれないよね。
 どうしてなんだろうって思う。
 僕らは親しい人をなくしたとき、星を見たがる。
801ボルカ ◆6kB1JyG4Xo :2009/10/19(月) 22:01:39 ID:U7N8eouw
(5/7) 
その人が星になるとかいってみたりするけど、そんなわけないのは知ってる
わけさ。だけど星を見ていると、見えているその星みたいに、すごく遠いとこ
ろにそのひとが行ってしまったことが、心のそこでわかってくる。それからだん
だん、星と星がみんな遠く離れていることや、宇宙がとてもでかくて、とても
たくさんの星があることに気がついていく。
 おそらく、この盲人は、星が存在することをよく知らなかったんだと思うよ。
それをレイは、彼の手をとって指差しながら、アレがアルタイル、あれがデネ
ブ、と一つづつ教えて行った。レイが星を一つ教えるたびに、盲人の頭の中に
星が一つ輝いていったわけだよね。
 盲人としては、呆然と立ち尽くさずにいられなかっただろう。
 しかもそれは本当は星なんか見えない、曇り空だったんだな。

__________________________
了り。

予定では7まででしたが、ここまでで全部書き込めました。
(6)〜(7)は、ありません。
802名前はいらない:2009/10/19(月) 22:14:51 ID:DObP2a8I
連投規制阻止っ
803 ◆YXzypVRVw2 :2009/10/19(月) 22:25:09 ID:WRWTSQg9
【T.寓話】(「星の記憶」より)


(1)

彼の眼の奥には水が
 水が流れている 絶え間なく

その水を誰も皆見ることができる
 彼の眼はそれほどまでに純粋だ

水の流れをもっとよく見るといい
 水底を覗くと 光っている

あまりにも純粋な流れに
 あまりにも純粋なままの

  世界 ―
804 ◆YXzypVRVw2 :2009/10/19(月) 22:27:35 ID:WRWTSQg9
(2)

copo,cocopo,copo...

「この世界はその昔、
7人の女神によって統治されていた。
その女神の名は……

「あまりの暴虐さに女神たちは憤怒した。
そして預言者に殺し合いを命じたんだ。
あの、全ての民を巻き込んだ殺し合いをね。

「あいつの手足は蛆に喰われて、
もう使いものにならなかった。
あいつの余命もいくばくもないと思われた。
私たちは飢えていた。
思えば、私たちはその随分前から非人間的なことを繰り返していたが、
あの瞬間が私たちが人間でいる最後だったのかもしれない。


copopo,copo,co...
805 ◆YXzypVRVw2 :2009/10/19(月) 22:29:32 ID:WRWTSQg9
(3)

罪人アリス
 彼女は
  無罪?
   それとも
  有罪?

彼女に弁護士はいない
 ただ風景が見つめているだけ
 ただ小鳥が鳴いているだけ

彼女に味方はいない
 ただ兵士が立っているだけ
 ただ執行者が笑っているだけ

罪人アリス
 彼女は
  無罪?
   それとも
  有罪?

(彼女はまたいつか眠りにつくだろう)

眠れる森の美女の眠れる……
806 ◆YXzypVRVw2 :2009/10/19(月) 22:30:53 ID:WRWTSQg9
(4)

--page102,line8~--


ねえきみ
ほんとうに倫理を語れる
とでも思っているの?

生きてんのに?

だとしたら
まったくきみは
鈍感なんだねぇ。

きみが生きている
だけで
どれだけのものが迷惑しているか

わかってる?

それじゃあ
さっさといなくなっちゃえよ。

まあきみが生きていて楽しいなら
べつにいいけどさぁ。

807 ◆YXzypVRVw2 :2009/10/19(月) 22:35:47 ID:WRWTSQg9
(5)

(毒を盛られt
808名前はいらない:2009/10/19(月) 22:39:36 ID:OY1LAzKj
809名前はいらない:2009/10/19(月) 22:51:44 ID:lz5UUX0c
(6)
ちょんまげに
 うんちがついた
  やべぇ
810 ◆YXzypVRVw2 :2009/10/19(月) 23:02:37 ID:WRWTSQg9
(7)

「おや、物語がひとつ零れてしまったのか。まあそれならそれで仕方ない」

cocopo,poco...

水は流れる
 胎児のもとへ

水は流れる
 歴史のなかに

水は流れる
 血となり涙となり

水は流れる
 世界をひたし

水は流れ
 やがて

流れたものが水だった

copopopo....copo...
811 ◆YXzypVRVw2 :2009/10/19(月) 23:03:39 ID:WRWTSQg9
(8)

彼の眷属は全て 白く青く染まる魂

もうすぐ物語が終わる

魂が飛び交う

またひとつ またひとつ

彼の眼の中には水が流れ

そこでは無数の蛍が

光を紡いでいる

【T 寓話】了
812お邪魔しますm(__)m:2009/10/19(月) 23:12:21 ID:DObP2a8I
「星ぶどう」

夜空のうしろに明かりがついた

キコン
キャリン
ぷそぷそと
小さな輝きたちが集まって
町の上へ落ちてくるるる

屋根の上にぶつかりかけて
そこで止まってぶどうになる
赤☆青☆紫
金銀十色
おすわりわんこの目の中百色

さぁ飾るんだ
僕たち私たちの願いを込めて
ただのことばで飾るんだ

グレープ
グレープ
私たちはグレープ

おかあさんごめんなさい
こんな夜に私はまっぱだかで

グレープ
グレープ
やがて金一色に輝くグレープ

グレープ
グレープ
空いちめんのグレープ


813まるいやつ ◆/qpbmE5ZE. :2009/10/20(火) 06:50:50 ID:1l1xqK/b


ただいま8作、出ております。

>>797は未完のようですが、続きがあるようでしたら間を飛ばして読ませていただくので、今からでも載せていただければ幸いです。
続きが無いようでしたら、未完の結末ということで評価させていただきます。


814まるいやつ ◆/qpbmE5ZE. :2009/10/20(火) 06:54:02 ID:1l1xqK/b

気になったので最後の部分だけ今、見てみました。
これで終わりということですね。
了解です。

ただいま8作、出ております。

815ボルカ ◆6kB1JyG4Xo :2009/10/20(火) 06:54:50 ID:WMfOkd1P
797は、これで完結です。
よろしくお願いします。
816ポエム田ポエ子 ◆csS1tP9UWs :2009/10/20(火) 14:53:58 ID:eO9gPMVh
「ただの石(1/2)」

ねえ
あれって
ただの石だよね

うん
そうらしいけど
そう思いたくないよね

じゃあ
あの夜空からもぎとったただの石を
あたしのキスで照れさせて
きんぎんパールな色にして
あなたに贈ろうかな

はぁ?



わたしたち
ちきゅうのこ
さるのけつ
かぶとむし

わたしたち
おかしなこ
ただのいし
さんじゅっちょうえん

ねえ
あのただの石を
オークションにかけたら
あなたはいくらで買う?

うーん
えーと
あのぅそのぅ
550円までなら

はぁ?

うひっ

わたしたち
びんぼーにん
だんごむし
かまどうま

わたしたち
おかしなこ
きらめくほし
ごーごーまる

817ポエム田ポエ子 ◆csS1tP9UWs :2009/10/20(火) 14:55:52 ID:eO9gPMVh
「ただの石(2/2)」

海辺で砂を散らしながら歩いたら
ねえ
空にも海にも踏みしめる大地にも
星が踊って風にきらめくからさ
そしたら優しくキスしてくれる?

んなもん絶対に視線をずらしたらカップうどんの容器とか
誰かの臭いが染みついたままゴミになった靴とか
あともしかしたら中身の入ったコンドームとか捨ててあるかもしれないよ
そんな海辺でキスしたら
ぼくらきっとただの石になっちゃうよ

じゃああたしたちこのまま別れたほうがいいのかな

うんきらめきはきらめきのまま

また会えるよね

うんこの石も丸いから

光を纏って会えるかな

わたしたち

ちきゅうのこ

さるのけつ

かぶとむし

わたしたち
おかしなこ
ただのいし
ひからせて


818「星巡夢梯子」 1/4:2009/10/20(火) 15:18:20 ID:EhzoLscD
やったら星のきれいな夜でさ、満天の星が落っこちてきそうだったんだよね
だいたい、5つよか多い星が見えるなんてこと、そもそも稀じゃありませんか
なのに満点、いやさ満天 南天じゃあないよ満天 天の川なんざちょろい
ってえぐらいに夜空一面にべたべた星がひかってたんですわ

口ぽかーんと上むいてたら、するするってなんか細いもんがおれんちの
猫の額ぐらいしきゃあない、それでも手入れしてありゃあ見れるんだが
かかあもおれも不精っもんだもんだから伸び放題の雑草と割れた植木鉢が
ほかってあるちっさい庭めがけておりてくる
いや、長い文だねこりゃあ
すわ、蜘蛛の糸かとおもいきゃあそれがそれ 現代人の体力を考慮してだかなんか、
きいらきいらと光る縄梯子! なんだねこれが
おらぁ急いで、小3の息子と ちょいと考えたんだけどやっぱしここは一緒だろと
連れ合い起こしてさ
「おい、登るぞ」て
むすこが足滑らせてもいいよに先にむすこ登らせて
おれが落っこちてもいいよにかかあは後ろにまわして、えっちらおっちら登り始めたわけだよ
二度とかいれんかもしれん なんてこてゃちらっとかすめたけどが、
「ここで登らんでどうする」てなもんだ
819「星巡夢梯子」 2/4:2009/10/20(火) 15:19:24 ID:EhzoLscD
「おとおちゃん、なんか下が揺れなくなったよ」
「あ 山田さんちのおばあさんがのぼっとる」
下にいるかかあが言いよる
「そっか、まあ切れたときゃあそんときだ、ほかっとこ」
「せやね」
てな名作「蜘蛛の糸」を学習したような会話がかわされつつ、、、
せっせ せっせと・・・ 雲の上
「とおちゃん、この雲、歩けそうだよ」とむすこ
「天国ってここかね」
「神様がおられるんかいな」
「うちら日本人やし、お釈迦様とちゃう?」
「そんなら極楽?」
「おまえらそんなに信心深かったか?」
「せやかて おとうちゃんかて うちの仏壇にチーンぐらいはするけどが、アーメンなんて唱えた
こともないやんか」
「比較的仏教徒?」
「なにえらそうな単語つかってんの」
「あ、あっこ 誰か倒れてるよ」
「白い服」
「しょうがねえ、ちょいと途中下車して見に行くわ」
「おい、あんた、大丈夫か?」 て、いつも尻ポケットにいれっぱなしな酒瓶
  「あ、おとぉちゃん またそんなもんもっとって」
  「モットッテよかったじゃあねえか」
からぐいっと一口 いやおれのくちじゃなくて倒れてるやつにね
「げぼぼっ」
「ああ、ありがとうございます」
「あんた、大丈夫かい?」
「はい、一応不老不死ですので・・・ 少々ダメージが重なりまして。。。」
「あれかい、あんた神様ってやつかい?」
「そうみたいですね」なんかちらちら光がやつのまわりについて、ありゃあオーラってやつかい?
それがなんか 切れかけの蛍光管みたいに点滅してんのよね ついたり消えたり、、細ぼそと、、、
「大変そうだけど、なんかおれにできることがあるかい?」
「とりあえずその梯子登っててください」
「お墨付きってえわきえだ。そりゃあうれしい」
「御説明はできないのでもうしわけないですが」
「じゃあ行ってくるよ」
むすことかかあと また縄梯子
820「星巡夢梯子」 3/4:2009/10/20(火) 15:20:47 ID:EhzoLscD
「ねえ おとぉちゃん なんであたしが一番後ろなん?」
「そりゃあ決まってるじゃあねえか、俺が落ちた時にお前で止まるからよ」
「あたしが落ちたらどうすんのよ」
「だってお前、おまえの体重は俺じゃあ無理だ」
だまっちまったかかあを後ろにせっせ せっせと
あたりはすっかり宇宙空間
「空気あるね」
「おぉ」
「重力もあるね」
「おぉ」
「まあなんだ、事実は小説より奇なりってやつだな」
「・・・」 月にやってまいりました
「ウサギいるかね」
「おまえありゃあおとぎ話だ、かぐや姫だろいるんなら」
「とおちゃんそれもおとぎ話だよ」
「アメリカ国旗がたってるんとちゃう?」
「そういうやこないだインパクト爆弾落してなかったっけ?」
「クレーターん中だろ」
「ウサギいるじゃあねえか」
「あれまぁ」
宴会をしていたウサギが手招き いや前足まねき
「いっぱいどうぞ 餅もどうぞ」これがまた旨い
「かあちゃん、なんぞお礼もってないか?」
「チロルチョコでいい?」
「あ、またそんな太る菓子を隠し持ってやがって」
「何こまかいこといっとんの、持っててよかったやん」
白い兎がチョコ食って 
「うまいねえ」 ほんのり黒ウサギ
821「星巡夢梯子」 4/4:2009/10/20(火) 15:21:53 ID:EhzoLscD
でまた せっせ せっせと縄梯子
「とおちゃん、どこまで登るのかな」
「まあ、ありったけ登ろうじゃないか」
「ほれ、あそこに見えるはオリオン座」
「宇宙まであがるとなんか星座の感じちがうね」
「そんなに変わるほど動いちゃいねえだろ」
「牽牛さんと乙姫さんはどこにいるんかね」
「土星のわっか肉眼で見れたのはじめてだ」
「そういや、月にウサギさんがおったんなら金星にはさぞかし美女が(ry」
「あんた、あたしの眼を盗んでいったい何をしようと」
「いやまだなにもしてねえよ」 

金星だけに御禁制 

おあとがよろしいようでーー
822迩綜Jr.:2009/10/20(火) 17:39:34 ID:sVSJa73Z
「星」

夜空に輝くお星さま

キーラキラ

きれいだなぁ
823まるいやつ ◆/qpbmE5ZE. :2009/10/20(火) 19:54:12 ID:1l1xqK/b

11作、出ております。

824ザ・スミス:2009/10/20(火) 22:18:36 ID:45r48L+Y
『星を乗っ取ろう』

オレは今日気がついた

この星は来るべき超人に乗っ取られるためにあるのだと

夜空に輝くお星さま

キラー! キラー!

キラーだなぁ
825まるいやつ ◆/qpbmE5ZE. :2009/10/20(火) 23:01:13 ID:1l1xqK/b

12作目も出てまいりました。

826ヨコスカ:2009/10/21(水) 01:22:08 ID:OFfYfyhH
『梅☆星』

スッパイ星って何だか知ってるかい?

火星金星木星土星?

太陽地球冥王星?

北斗七星天王星?

いや、それは君の口の中にあるのさ。

分かるかい?

火星金星木星土星?

太陽地球冥王星?

北斗七星天王星?

鮭の燻製絶対王政?

いやいやそれは赤いんだ。

分かるかい?


火星金星木星土星?

太陽地球冥王星?

北斗七星天王星?

幼生妖精養成夭逝?

閑静歓声官製感性?

いや、もっと簡単さ。

君がいつも食べてるものさ。


火星金星木星土星?

太陽地球冥王星?

北斗七星天王星?


火星金星木星土星?

太陽地球冥王星?

北斗七星天王星?

梅☆干!イェア!
827いたちんこ ◆8rr1u/54T2 :2009/10/21(水) 08:48:55 ID:rZtpFSo1
「ぢめんの星」

校庭に座らされて
ヒマだなぁって
地面をいじくってしまう時
ひとりっきりの気分になって
右目と左目の見るものが違ってくると
足下から星たちが覗きはじめる

そこには僕の大好きな
おべんとう座もあったし
小雪座もあった
スカートの裾をぴらっとさせて
僕をからかうみたいな白い星座に
僕はおちんちんを引いた

もっと遠くに視線を投げると
遥かに多くの星群れがその奥に
現れて
僕を連れていく
僕が20年後に出会う愛も
僕に60年後に訪れる死も
一億光年の先には既にあった

それにしてもどうして地面という字は
じめんとふりがなをあてるんだろう
ちとめんだからぢめんじゃないか
僕はそう思った

828まるいやつ ◆/qpbmE5ZE. :2009/10/21(水) 19:40:29 ID:gBi/zrHi

また宣伝に行ってこようかと思っています。
現在、14作品、集まっております。

829ママさんパパ:2009/10/21(水) 22:38:16 ID:CP/1bAN/
「上に」

なぁ…あれ何だよ?

後ろがちぎれている、

白いスライス。

内側の赤いヌメヌメ。

うわぁ…

染み出すハヒヒハヒ ハヒハヒヒヒヒハハ

う・うう・うううハヒハヒヒヒヒハハ

なぁ……

なぁ……

重いよぅ。暗いよぅ。
ドゥ。ドゥ。ドゥ。ドゥ。ドゥ。

うわぁぁぁぁ。ドゥ。ドゥ。

上から…上から…ぁ

下からもポヨーン。
830yu-ki ◆iiMmsongSE :2009/10/22(木) 08:51:52 ID:OYm0d2qi
緩やかに暮れていくこの星の秋は
青く燃える若い恒星に
その身から輻射される熱に焦がれていた
春も盛りのその熱を
胸一杯に受け止めようと
腕を広げ 顔を上げ
その身裏返る程
強く強く求めていた

静かに暮れていくこの星の秋は
恒星の熱を得て
いつか春へと帰るだろうか
それとも冬へと落ちるだろうか
その答えは 星たちだけが知っている
831しぐ:2009/10/22(木) 12:13:04 ID:30A01lkc
ここは一人一作までか?

あっ、yu-kiさん
832二番星:2009/10/22(木) 15:10:45 ID:OHikOB2c
一番星二番星三番星とあるけれど
アタシは二番星になりたい
目立たないけど輝く素敵な星に
833名前はいらない:2009/10/22(木) 17:32:49 ID:QjdVDxzU
「シューティングスターもミルキーウェイも」


シューティングスターもミルキーウェイも
儚むことすらできない世界がやって来る
メタル・デビルがハイウェイをもぎり折り
粉塵が空に幕をかける中
俺はかつてジェベルと呼ばれた鋼鉄の馬で
あたふた逃げ回る星になってやろうか

呪文が使えるようになっておけばよかった
イーヴル・ドラゴンを召喚することができたなら

シューティングスターもミルキーウェイも
俺の背でだけ輝く強い星になって
お前らなんかには見せないぜ
俺こそがスター
くだらない人間は死ね
力こそがすべて
甘えた星しか見ることができないのなら
メタル・デビルに焼き殺されて焼肉になれ
モツなんかぷりっぷりで
そうしてようやくお前は輝くことができる

呪文が使えるようになっておけばよかった
イーヴル・ドラゴンを召喚することができたなら

今は逃げろ
とにかく逃げろ
甘くてからっぽな砂糖菓子で出来た
恥ずかしい名前で固まったメルヘンスターズに
びっしり群がる蟻どもの
反吐が出ることばの輪から逃げろ

それからだ
今からでも遅くはないぜ
呪文を見つけるんだ


834まるいやつ ◆/qpbmE5ZE. :2009/10/22(木) 19:15:09 ID:+aYkwnVh

ただいま18作品、集まっております。

835名前はいらない:2009/10/22(木) 20:49:00 ID:qFXD5tY5
「星」

あの一番星
きらきら光っている明るい星
誰かにウインクしてる
僕だったらいいのにな
836ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2009/10/22(木) 20:52:05 ID:Uw0UWe+3
「つぶ」

これまでに
幾人のかたがたが亡くなられ
これまでに
幾人のかたがたがお星さまになられたの
でしょうか
宇宙すら有限であるのなら
いつの日か宇宙は星でギュウギュウヅメになるの
でしょうか
そのときには人間は死ななくなるの
でしょうか

ぼくはまだ、星になれますか?

これまで星の数だけ別れがあったのなら
子供の頃に見た天の川のひとつぶひとつぶが
それはひとつぶずつの別れだったのですね
星空があれほど遥かなのは
死者の生者に対するやさしい気遣いにちがいないのでしょう

カムパネルラー!!

お、つい叫んでしまいました

わが生涯に一片の悔いなし!

ふふ、ついつい

ララァ、まだぼくには
帰れるところがあるん
だ、こんな嬉しいこと

ない

最後は
つぶやきます

とりかえしのつかない
837ジョン損:2009/10/22(木) 23:39:15 ID:TA6kZp7Q
『未知なる超惑星X』

未知なる超惑星とは、謎が多いのである。
我々はそこに侵入しようと試みたが、あと一歩の所で失敗した。
それ故、まだ未知なる超惑星なのである。
838 ◆kgFkjpHBZs :2009/10/22(木) 23:52:47 ID:38cFttX5

十一番目の星 (1/3)




―少年時代―

銀河学校に
通っていたぼくら
かすかな夏の匂いのなかで
うたたねしてた

まだ愛の意味なんて
これっぽっちもしらないで



☆☆

―坂道―

蒼い星へ
こぼれていこうか
二人して
坂道くだる
自転車型ロケットで



☆☆☆

―春―

すれちがう星の
あなたを
見上げながら
野辺にたたずむ

あたしは
透明な春の猫



☆☆☆☆

―銀波―

あおじろいいのちが
誰かの胸にともる頃
あなたの耳のなかへ
夕暮れが入り込みそ
のなかで星たちはし
みわたる水の音を響
かせて瞬きはじめる

839 ◆kgFkjpHBZs :2009/10/22(木) 23:53:38 ID:38cFttX5

十一番目の星 (2/3)



☆☆☆☆☆

―birth of stars―

野原のまんなかで天体の運行を司る
きみは
酔っ払いのミューズ
きみが奏でる音楽にあわせて
宇宙樹から星が次々にこぼれてゆく
かつて遠く旅したときの
幸せな思い出が
甦る



☆☆☆☆☆☆

―夜は、ちいさな空が、―

夜は、
ちいさな空が、
火のように
燃える。
わたしは、
その
ちいさな
燃えさし。
夜、
ひとりになると
わたしのなかの
燃える
ちいさな空を
くじら雲が
飛んでゆく。
その
はるか
はるかな
行き先
ちいさな


夜、
ひとりの部屋で。



☆☆☆☆☆☆☆

―sky in your lip―

ふくらはぎの
やさしい曲線でできた
ガラス瓶のなかで
今日も
一番星が灯る
840 ◆kgFkjpHBZs :2009/10/22(木) 23:54:22 ID:38cFttX5

十一番目の星 (3/3)



☆☆☆☆☆☆☆☆

―思―

あなたとは
蛍の国で
逢った気がする



☆☆☆☆☆☆☆☆☆

―tears―

小鳥はなみだ。海岸はなみだ。星はなみだ。ことばはなみだ。

きみはなみだ
ひとりぼっちのなみだ



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

―星の灯る頃―

さよならと
青いノートの
すみにかいた




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

―星―

星は、ちょっと寄り道をして、
俺んちで遊んでから帰る、
幼稚園ときからのともだちだかんな、星は。








旧作バカリデスミマセン。

841ORCA旅団:2009/10/23(金) 00:15:50 ID:BkHUG1vn
『さっさとこの星を革命させよう』

それはつまり

百万の赤旗が建物たちをなぎ倒す

本物のスピードと痛みを大地に取り戻そう

一つの光線が宇宙を駆けるよ

最後には言葉も詩集も破り捨てよう
842ミキピ-(*^_^*) ◆hdq3ztwd7w
お星様を見ていると、

寂しくなるの

ねえ

なんで私は一人きりなの?

なんではマサミ人気者なの?

なんで私は太りぎみなの?

なんでヒロミはスマートなの?

なんで私は勉強苦手なの?

なんでユウコは知的なの?

なんで私は運動音痴なの?

なんでトモミは速く走れるの?

なんで私は貧困層なの?

なんでミサトは富裕層なの?

なんで私は癖毛なの?

なんでマユミはストレートなの?

なんで私はネガティブなの?

なんでユカコはポジティブなの?

なんで私は

なんで私は

なんで私は



私はきっとマイペースなんだ

マイペースでおっちょこちょいなんだ

そんな私が好き

だってお星様みたいじゃない