1 :
途中下車:
ドンドン書き込んでクダサイ。
詩形式でも、小説風でも、何でもおkです。
なるべく一つづつでお願いします。
2 :
途中下車:2007/05/22(火) 00:29:22 ID:6uZYFZYw
アルミニウムで出来た酒場にオイルを求め入っていく鋼鉄の労働者たち
3 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 00:33:42 ID:lIC8Q7Mx
君は本当はレズビアンなんじゃないか?
4 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 00:48:43 ID:lIC8Q7Mx
「ヨーシヨシ」
撫でる手に責任なんて持てる程
正しい道は進んでないけど
撫でれる手は持っていて
頭が壊れちゃうほどの悪夢が
責任の持てない世界にしか居られない身体にしたから
5 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 01:01:00 ID:lIC8Q7Mx
君が泣くときは君の傍に居よう
君が泣き止むまで君の傍に居よう
理由なんて聞く気もないさ
ただ僕がそうして貰うと嬉しいから
6 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 01:09:04 ID:Op2X44hP
「名前はいらない」
千人の私とひとりの貴方
とっても今日も無作為に
貴方は何かを私はこれを
教えてエルドリッジ
貴方は何処へ飛んだのか
兵隊さんは壁のなか
1キロバイトが文字を吐き
煙草の吸殻エベレスト
ピンクの雲がもくもくと
兵隊さんは雲のなか
積み木のように文字を組み
本のページがまた増える
書くのは誰か
千人万人
読むのも誰か
・煙突
頭の横から小さい頭が吹き出して
口と鼻から煙と火を噴いている
叩くと延髄の辺りが泥水を溜めたようになり
気分がとても悪くなる
夜空だけが見えている
胸の辺りに泥水を強く感じる
どう叩けば吐き出されるのだろうかと
思案する俺はいつも同じ顔をしている
口の中が煤けたようで
箸を置いて夕食を送る
箸を置く動作を、自分の裡で
鏡を見るように反芻する
外はサイケなようでいて
暗い湿った路地の溜まりだ
絵の具が目玉を真っ黒にして
窓の外を灰にした
ID:lIC8Q7Mx死ね
9 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 01:21:49 ID:lIC8Q7Mx
君はなんて不幸なんだ
戦争が起こっても
自分でさえ味方ではないのだろう
捧げた男に裏切られ
それでもまだ信じたくて
乗せる瀬がないのは君のせいなのだろうか
10 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 01:25:20 ID:+XCvCH2B
『ROOM』
この部屋には窓はなく
照明は外よりも明るい
熱くもなく寒くもなく
汗もなければ鳥肌もない
空箱を重ねていく人々
空箱を並べていく人々
役割は決まっている
苦痛を感じたものが昨日部屋から出ていった
10年経っても変わりなく
100年経っても変わらない
溜りもせず散りもせず
涙もなければ笑いもない
11 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 01:36:22 ID:Op2X44hP
やめて ノイズが耳からはなれない
父さん母さん檻の中
やめて ノイズが耳からはなれない
食卓並べて君の骨
やめて ノイズが耳から離れない
ニュースの叔父さん足が無い
やめて 耳からノイズが離れない
トマトがきゅうりに突き刺さる
やめて 耳からノイズが離れない
墓の中かから叫ぶ声
まだノイズは耳から離れない
12 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 01:48:49 ID:lIC8Q7Mx
チュウチュウタコカイナー
君の寝顔は可愛い
君の寝ている間には君の寝顔を見ていよう
僕の想いが届くかな
君が起きないうちに出ていくよ
>>12 スレ立て人に殺されるまで居てくれよ
スレ違いの子豚ちゃん
14 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 09:42:04 ID:lIC8Q7Mx
お前やっぱいらね
プラスマイナスつまんね
15 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 10:25:59 ID:lIC8Q7Mx
ウゼェーーーー
16 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 10:28:07 ID:lIC8Q7Mx
つーかお前不幸にしてやりたい
17 :
途中下車:2007/05/22(火) 16:45:05 ID:6uZYFZYw
・・・・・補足・・・・・
すれ違い、荒らし等はなるべく放置でお願いします。
風景を写実的に書き込むだけとかでもおk
基本的に自由です。
・・・・・・・・・
旧式の労働者たちを生産する古い工場がある。
白っぽいペンキが剥げかかった古い工場で、工場からは大きな煙突が突き出ている。
その工場は今もその煙突を使っていているらしく
煙突は黙々と白い煙を吐き出していた。
18 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 17:46:00 ID:2D8cKrjC
↑そうゆう人々の気持ちを
好きな人は誰よりも
知っていると信じています
・影
夜中を歩く
街道は常夜灯に守られ明るい
時折自動車の滑る音がする
空には照らされた雲が白い腹を見せている
色彩がペンキのように捺していく
道を折れると電柱と、家屋と庭木の影が連なる小道に入る
彼らはジグザグに路上を切り取り眉をひそめる
歩み歩むうち頭は、影は刈られ切り取られ
森と月の鬱蒼へ向けて
静に呼吸のように失せていく
20 :
名前はいらない:2007/05/23(水) 20:48:42 ID:HDLQJXuh
赤茶けた山から
噴煙が上がる
ほふん
ほふん
むかしむかし銀色だった天辺が
風に吹かれて崩れていく
それでも山は
吐くことをやめない
ほふん
ほふん
何を作り出すかは
もう忘れてしまった
・町工場
「呆気ないものだなあ」
人声は、ぽっかり開けた空に吸い込まれた
その下に、町工場の跡地が転がっている
「俺も手伝ってやったのによお、駄目だこりゃ」
くちゃくちゃとチューインガムを噛んでいたその男は
足元の瓦礫を一つ、コツンと蹴るとどこかへ行った
工場の最後の日には、ちょっとした異変が起こった
閉鎖が決まってから日々、解体作業は着実に進んでいたが
突然天井の一部が、音を立てて降ってきたのだ
人死には出なかったが、人足の何人かは怪我を負った
工場長はとうに呆けていて使い物にならず
本社派遣の代行人が怪我人の補償や、閉鎖前後の雑務に当たっていた
そういったことや、晩期の業務不振があるせいか、跡地はどことなく不吉な印象を留めている
夜、跡地に小さな手が現れた
死んでしまいそうな顔で、けれど半面満ち足りたところもあるような目をした子供が
地下から勢いよく飛び出したのだ
子供は、元気一杯に駆け出した
月明かりに照らされた跡地に雑草の夜露が光り
子供はシルエットを燐のように光らせている
ジャンプしたと見ると
巨大な分銅が落ちてきて子供を潰した
一時停止
「これでいいんだっけ」と、僕は訊ねた
「え、こいつだっけ」と声がする
「違ったかな」と僕
「どうだろう」
「つーかさ、どんなんだったか覚えてる?」
「さあ、思い出せない」
「じゃ、その内また作るよ」
22 :
途中下車:2007/05/26(土) 17:24:11 ID:nhOV8t8s
「ハート」
四角い鉄の塊を滑らかな硝子で円形に覆っていく
工程@
その上にプログラムたちが数字で呪文を書いていく
工程A
呪文に沿って銅線を敷き詰めていく
工程B
ミクロ単位の小さなICチップの箱に以上の工程を終了した”ハートの原型”を詰めて
ベルトコンベアーに流していく
工程C
出来上がった”ハート”は専用車に詰めて工場に出荷
以上で全工程は終了です。
23 :
phy:2007/05/26(土) 19:20:28 ID:uCAPvlMe
決定列車に乗って
紙のように薄い人々が運ばれてゆく
彼らは優しく無関心な目で
空気中に漂う生物をゆっくりと殺してゆく
生物はやがて枯れ果て灰になると
彼らに吸い取られた
彼らはたぶん透明
何も示さないし
本当に自分が何をしたいのかを考えようとはしない
ただただ惑星が軌道を回るように
全く動かない優しく無関心な目で
今日も生物を殺している
褒め言葉どうも
25 :
名前はいらない:2007/05/28(月) 19:19:58 ID:1QutiJNf
いらっしゃいませ
肋のいいところ2、3本欲しいんだが
申し訳ございません
当店では肉体をお持ちのお客用の部品は扱っておりません
ここもか
おい、………まあいいや
聞いても無駄そうだ
肋の代わりでしたら、こちらのシャフトはいかがでしょうか?高純度のα−24合金製です
必要になったらまたくるわ
じゃあな
…………肉食わせろ
またカスに良スレ汚された
こういうのもう嫌だ
27 :
名前はいらない:2007/06/01(金) 11:47:37 ID:94zbxaJe
ごめんね(´・ω・`)
六月になりました
雨もちらほら降るようです
おかあさん
お
か
あ
さ
ん
あ
り
が
と
う
・生命維持
早い遅い
早い遅い
早い遅い
早い遅い
これを二十日間ずっと聞かせる枕頭の目覚まし時計を
叩き壊したら目覚めるという希望
叩き壊すより叩き起こした方が早いという常識
そこにあるのは寝直す過程
寝直す過程の生命維持逡巡
・ナイフ
重量感がそのまま俺の
価値を重石で沈めるような
沈めて水底にどっしり据えるようななんて
陳腐なコピーしか自分の裡に見出せない
生身の言葉の人だかり
コピーフレーズの比率の高さに神経を病む
「病んだ神経と耳とナイフ」
アレな画家に突き当たる落ちまでコピー
>>25 諸星大二郎の「蒼い群れ」っぽい
・Too Late
キチガイの相手をしながらおかあさんを引き揚げる事は出来ない
34 :
Mana魔名:2007/06/27(水) 18:10:54 ID:BKbnnX95
無重力の空 不機嫌な空 無表情の群れ 不思議な夢を見ている
機械仕掛けの街は今日も忙しく、各々ノルマを果たすのに手一杯だ
質問にはYesとNoで答える君にとって、この世界はどう映っているのか
なぜ答えてくれない? “機密条項ですから” そう言い残して君は去る
世論もレートも徹底管理されて、確かに戦争というものは見なくなったが
界隈に漂う息苦しさは何と説明する? これが真の平和とでも言うのか?
よく見てくださいよ
代償を暴利のように貪ってきたあの「運命」が
ちょっとケツ捲っただけで潰れかかってる
36 :
◆XdPvouT9Mw :2007/07/07(土) 10:47:19 ID:GB/63m+j
「メカニカル・アイデンティティー」
電子の海を漂う亡霊
”我思う故に我あり”
朧げな存在を認識しても
デカルトはこう言えるだろうか
数字が奏でる喜怒哀楽
プログラムが詠う自我意識
それが私のアイデンティティー
人が創りし架空の魂
生と死の狭間
実体と虚構の狭間で
私は存在している
無機質な文字の羅列として
手を延ばしても掴めない
追い求めても離れてゆく
そんな蜃気楼のような幻に
何故答えなど出せるだろうか
38 :
名前はいらない:2007/07/07(土) 23:37:42 ID:LH0Bmdl6
『スクラップ工場』
ガチゴン ガチゴン
流れゆく冷たい肌に
ガチゴン ガチゴン
押しつぶす熱い肌
ガチゴン ガチゴン
肌と肌が合わさった時
ガチゴン ガチゴン
役目を終えた骨たちが
ガチゴン ガチゴン
静かに静かに
ガチゴン ガチゴン
ガチゴン ガチゴン
39 :
途中下車:2007/07/10(火) 13:04:03 ID:JgYToTbA
閉じられつつある世界にそっと花束を贈る
今を生きる人々は"それ"と気付かないうちに
機械化指定を受けている
明日を迎えるトラックに乗って
労働者達は
無意識のうちに
自分の働く工場にいる
完璧すぎて
まるで鎖みたいだ
この世界に本当に生きている"人間"はいるのだろうか、と
不安になって
僕はまた薬の世界へと逃げ込んでしまう。
生きる人々のいる仮想世界
そこでもまた
僕は縛られた現実を見つける
40 :
途中下車:2007/07/10(火) 13:09:09 ID:JgYToTbA
まるで鎖みたいだ、でとめて置いて下さい・・・
41 :
途中下車:2007/07/10(火) 13:16:25 ID:JgYToTbA
横一列に並んだ赤鉄色の古びた風車達が風を受けてカラカラ回る
鉄板の屋根の上からそれを何時までも眺めていると
いつの間にか世界が止まっているように見える不思議
42 :
Nasrullah ◆5x4/.B59t. :2007/07/10(火) 13:20:01 ID:VD5ElX14
43 :
◆XdPvouT9Mw :2007/07/10(火) 21:26:01 ID:0Lyb0Wmv
>>39 おお!!
なんか、かっこいい詩だな。
ちょっと嫉妬(´・ω・)
44 :
途中下車:2007/07/11(水) 00:59:03 ID:FWDGenGG
45 :
名前はいらない:2007/08/05(日) 03:36:38 ID:EUQBlEqU
「異世界」
黄色の羽根を羽ばたかせ
天井を、空の頂と錯覚させる
固く目を折り曲げる指
「第六天使」になりきった
赤い空を人に見せてやりたい
とは思えない
46 :
名前はいらない:2007/08/23(木) 16:59:52 ID:sj5ZFpn8
「珪素系生物世界」
直近の15〜22Mpcにある乙女座銀河団の
さらに4次元方向に[℃gdの座標に
遥か弥勒の世にわれらが末裔の残した世界がある
それは、まるで我々と全く見分けがつかないかも分からず
珪素系生物世界とはいっても無機質な機械の世界からは程遠い
しかし、そこに今在る我々の如きホモサピエンスは1体もなく
彼らの万能を誇る、超時空記録筺体にささやかなログを残すのみとなっている
アカッシク・レコードと私達のごく一部の見者がアクセスするそれは
遥か未来にそれ自身を生み出す為に
失われる予定の神話の実行系の1部を今日も担っている
48 :
名前はいらない:2007/10/14(日) 19:12:28 ID:P9AGlnyL
朝だ
夜明けと共に
この街は目覚める
第三太陽の放射する赤光に依ってのみエネルギーが供給されるこの街では
住人は、夜明けと共に起動し、日没と共に自らの電源を切って終了する。
ドーム状にに地平線の向こうまで広がるドーム状のウォールにはたった一つだけインプットされてある雲の流れが
パターンを30分ごとに繰り返している。
街には一つの工場があり一人一人に仕事を与える
其々の仕事は個々で異なり
それが街の住人達の其々たった一つの個性をなしている
其々が其々のペースで仕事を終え
或る者は酒場へ 或る者はそのまま帰途へつく
pm6:00
人々は其々の思念を持って
街の中央に在る大きな広場へ向かう
飾り付けられた広場ではもうパーティは始まっている
住人達は一日の終わりを盛大に祝い
残された時間を過ごす
pm8:00
そして眠りにつく
繰り返しの中に苦痛はない
この街には「年月」という物は存在しないのだ
49 :
k:2007/10/16(火) 22:32:34 ID:ASgV9wON
君が君を壊す間僕は僕を食べて天使を壊す
岩が溶けて爛れた肌の上を流れていく。
香りは、――花
空がとても暗い、僕は雲の隙間を見ている。
宇宙の遠い輝きが予言を増す
君はどこへいってしまったの?僕はここに居る、永遠に
名前をくれたのは一本の鉄棒で身体には傷跡が残った
水の感触は、まだ無い。
嘘を教えられた、とその後で教えられた、と彼らに教えてあげた
だれも、うらんではいけないよ、さあ、ころしておいで
やけに黒い、夢を見る
君を傷付けたくないよ。ごめんね、エンター。ハイ、一人死にました。
あっちには花が咲いているって教えてくれたね。
僕達は自分の宿命を皮肉だとは思わないだろう。
風が荒々しく吹きすさぶ中で地面に触れる
――死がそこに、居るよ
星を見る日は、無い。
50 :
名前はいらない:2007/10/30(火) 01:43:19 ID:manbIcO7
夜
小さな箱の中で
捨てられた子ロボットは
子猫のようにみゃーとも鳴かず
子犬のように鼻を鳴らすことも鳴く
ただ無感動な表情でちいさく座っているのでした
やがて雨が降り子ロボットは凍えて震えることもなく
風邪を引いて朦朧とすることもなく
小箱の中にちいさく座っていましたが
雨の中、通りがかった男が子ロボットを拾ってあげようとしたところ
何時壊れていたのか
子ロボットはもう何の反応も示さなかった
やがて子ロボットは処分場に引き取られ
ミシミシと音を立て壊れていくのでした。
51 :
名前はいらない:2007/11/06(火) 01:58:11 ID:79aPUvHt
「眠るロボット」
等存在しない
全てのロボット達は壊れるまで永遠に働き続ける
52 :
名前はいらない:2007/11/06(火) 02:20:23 ID:ILuUN988
積み重ねられた ささやき
白く 黒く
塗りつぶされた ちんもく
鉄格子と鉄砲と木々と建物と
風以外の全てが人工で邪悪だ
ちぎり取られた おおごえ
赤く 蒼く
踏みつぶされた ざわめき
誰もが凝視する 一日
誰もが作業する 一日
監視する 一日
ミクロンの単位まで規定されたダンスが
液晶の中でカチリコチリと細切れにされていく
肉が邪魔だと皆してこそげ落として
今では骨の白さが美しさの指標
スーパーで漂白剤の売り切れが相次ぎ
挙句に混ぜちゃいけない洗剤まで使い出して
あちらこちらに骨というゴミの山が出来上がる
自立式全自動掃除機がそれを吸い取って
ミクロンの単位まで細かく砕いて
肥料に混ぜて花壇に蒔いた
54 :
名前はいらない:2007/11/24(土) 16:57:07 ID:nRAt/tN3
屑鉄を積み上げて墓場を作ろう
死んだアトムの亡骸は此処に
カセットテープでグルグル巻きにしてドラえもんも棄てよう
のび太の遺骨は隣に埋めて
希望を棄てて 希 望を棄てて
踊り狂う歯車の群れ
人は居ない ヒ トはいない
ロボット達は最期の螺子が切れるのを ただ 待っているのさ
働く意味が無い
55 :
名前はいらない:2007/11/30(金) 02:20:21 ID:yIeHdss/
だんぼーるの箱をみっつ重ねて
まんなかの箱に長いにほんの木の枝をひだりがわとみぎがわにいっぽんずつさして
そしたら物置にいって死んだおじいちゃんの義足を持ってきたらそれをしたがわにくっつけて
だいたい出来上がってきたからちょっとひと息ついてお風呂はいったらがんばって続きをつくるんだ。
一番上のだんぼーるの箱に拾ってきたアンテナをつけたらもうほとんど出来上がりだよ><
後は市販の機械化誘導端子を背中辺りにくっ付けて終わり、もう本当に疲れた・・
明日はロボット用の「心」も買って来なくちゃね^^(ロボット用の心は2千円もするのだ;;)
明日に備えて今日はもう寝よう・・・おやすみ(@o@)n
56 :
名前はいらない:2007/11/30(金) 11:29:21 ID:Ofz0FDDN
「影」
影が僕らの真似をする
けれど、それが僕らの影に紛れた別人ならどうだろう
彼らは僕らの精巧な剥製を造り上げていることになる
この冒涜に僕らは制裁を下すすべを持たない
別の可能性を考えてみよう
僕らは影でないものを影と捉えているのかもしれない
とすると最悪の場合、僕らは対峙して冤罪を着せている事を知る
拳を下ろす場所は存在しない
行き場の失せた血流に有機的交流は望めないので
僕らはそれを埋める墓穴を求めたい
けれど僕らは常に何処かで何かが起きている事を知る
この不条理は墓場を壊すか否か
事と次第で僕らの自我は手軽に崩壊を迎えるのである
57 :
名前はいらない:2007/12/01(土) 18:29:27 ID:SdSjUfO4
「ゼペット爺さん」
ゼペット爺さんはピノキオに魂を与えませんでした。
おかげで爺さんは億万長者!!
何故なら?ピノキオ達は文句も言わず爺さんの綿花工場で一日中だって働くから
丈夫なピノキオも3〜4ヶ月で動かなくなりますが、
壊れたらそれはもうガラクタ。ゼペット爺さんの枕の中身にして再利用です。
今はもうゼペット爺さんの仕事はピノキオたちの鼻を彫るだけ。最後の鑿の一振りだけカチーンと打ちます。
こうして労働者達は生まれました。素晴らしいですね。
ピノキオの生産過程は此方です。
58 :
名前はいらない:2007/12/02(日) 01:42:39 ID:0gjvc5Oi
広がる情報
RGBノ羅列ニ酔イ痴レ
広がる情報
雑音混ジリノ鼻歌唄イ
広がる情報
今日モ端末ニ指ヲ滑ラセ
広がる情報
私ハ電波ヲ受信スル
前にどこかで書いたことあるけど、こっちにも。
>>56 シンプルで喉ごしスッキリ胃の少し上の辺りに染み込みます。
美しく感傷的な気分にさせてくれる。……褒めすぎか、まあいいか
ギプス
快活な緑広がる高原の中、意識の表面にできた腫瘍のように一棟の建築物が腫れいでた。
鉄筋の骨組みが、やはり直線的に、そして垂直と平行の連鎖で構築され。
色素は朽ち果て黒か灰色か、似たり寄ったりの暗色である。
コンクリートは剥離し壁も床も天井も混じりあい、くたびれたギプスに似ていた。
きれぎれの包帯が散見するかのように満身創痍、臓物の燃えつきるほど美しいね。
青い空のよく似合う廃墟は喧騒の中心、光がその身体を射抜き、
まるで針で留められた標本の蝶、自由であるがゆえの退屈。
飛びまわることはできないとしても、夢の中で天女の涙だってなめることができるさ。
60 :
名前はいらない:2007/12/06(木) 02:12:54 ID:dn35+/yY
朽ち果てて地面の一部と化したテレビの群の中にぽつねんとロボット
座り込んで考える 何について? 何を考えれば良いのかについて
ザップ ポップ ヒップ ホップ ザップ ザップ ザップ
ザップ ザップと言葉を紡ぐキャスター達は幻のDJ
後は何も無い。ただ工場と鉄と労働 他は全て例外として処理される
だが 此処にはルールがある。生産がある 労働がある。苦痛が或る 肉体は無い。
精神はわからない 他は知らない。
誰も知らない午前二時CMの中でテレビは答えた「今日はここは意外に良いとこですよ。」
61 :
名前はいらない:2007/12/07(金) 01:04:02 ID:rx3RRp1N
うざ
62 :
名前はいらない:2007/12/26(水) 00:51:03 ID:uVMoqilr
キッショおえーな春が来て
うへえ死ぬわの夏休み
俺僕私もうやだーと慨嘆の秋は落穂拾いに日も暮れて
→二周目
詩人はきっと、そんな風に思ってるんだ
けれど実際にはそれらは「人生の彩り」なのだそうで
詩人曰く、「彩れ。ゴッホで彩れ。ペカソで彩れ
中也で彩れ。マラルメで彩れ。リストでショパンでラヴェルでドヴォルザークでモーツァルトで彩れ」
そう言われてるような気がしていた
それで僕は詩人風情にそんな事を言われる僕らが気の毒で
気の毒で気の毒で気の毒で気の毒で気の毒で
あまりに気の毒すぎて自分の詩作の一節さえも
直視できなかったのさ
これからだってそうでしょう
人は知らず、僕は僕や僕らが気の毒で
青臭い良心とその時点での迷妄とを指針に置いて頼る限り
いつまでだって我が詩篇を気の毒がっていられるさ
63 :
名前はいらない:2007/12/26(水) 01:45:29 ID:uVMoqilr
感情に訴える詩が書けないのは俺の中じゃプラスではあるんだよな
紙爆弾を尊ぶ気風の中で第一番に褒められた詩ではないんだろうと思うし
好きではないけど紙爆弾は一顧だにしないでいられるようなものではないとは思う
このスレでもスレ趣旨と
>>1に喧嘩売ってそうな書き込みが見られるけど
遠目に見れば死ねとしか思えない。きっと馴れ馴れしくチャンネエと茶をしばきながら確信犯的に色目とジョニーを誇示できる輩で
みんなそういった奴が好きで俺のようなのは空気としか見てくれないんだ
そうなったら最終的にはそれを俺自身の正しさとして発散できることこそ涅槃に通ずる狭き門なのだけど
門と自分の間でたまにはアナーキーに彼らを居ない事にした上に成り立つような
荒涼とした機械の世界をひっそり描いていたとしても、それを目敏く見つけて糾弾するような
ひどい善意の持ち主をひっぺがすものをその詩篇の中心に代入できていいはずだよね
どうしてそれが今の今まで出来ていないかを考える事に時間を費やせばきっと誰も俺のことなど見てはくれない
あるいは見られることをその時分の俺はとても恐れる
64 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 02:04:20 ID:IvGcLZSh
金属の薄い板にガリガリと音を立てて詩を書きましょう。
あとでレコードに掛けてあげる。
ね、ね、ね、いいでしょう いい歌でしょう・・・
いい歌だねと答える暇も無く手元に置いたカセットテープは切れました。
そうなのです。
僕は一人なのです
この街に一人なのです
この街で永遠に動かない鋼鉄たちと遊ぶのです
ガチャリ・・・・ね、ね、ね、いい歌でしょう。
少年は寂しくて涙を流すのでした。
おしまい
65 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 02:12:15 ID:IvGcLZSh
雨が降る振りをして雨は降りません
その代わり映像が流れます。夜空に雨降りの夜が浮かびます
シャワーも振ります。雨粒によく似たシャワーを浴びます
シャワーは無菌です。清潔なので安全
夜空には鳥は居ません
その代わり鳥が居る映像が流れます。
僕が鳥にエサをあげる振りをすると
鳥は画像の中でおいしそうにえさを食べます。
そして画像の中で僕に懐いた様に振る舞い
僕はその小鳥を家へ連れて帰る振りをします。
家に帰ると沢山の少女に似たロボット達が待っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あっ、あっ
そして僕は、あっ、全てを事柄を無視してあっ
ただ欲望にあっ耽るのです。
66 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 03:51:59 ID:d+BwHjhG
いい詩が書けないね
67 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 23:03:27 ID:DsKA/bPO
>>66 無機質な機械の世界がいい世界とは限らない。
単に人の感情に訴える詩が欲しいのならば此処じゃない違うスレに行けばいいよ。
僕なんかより詩を作るのがうまい奴が幾らでもいる
68 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 23:06:09 ID:9zDaX6Gh
お前が行けよ
69 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 23:09:38 ID:9zDaX6Gh
ていうかちょうど俺がここに書き込もうとしてる間に
>>67のレスがついたんだけど
こういうの何かおかしいな
トロイか何かで監視されてんじゃねえの俺
超怖い。気持ち悪い
70 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 23:17:17 ID:9zDaX6Gh
何でこんなよく分からないこと言う奴に違うスレに行けばいいとか言われなきゃならないんだ
糞みたいな詩でスレ汚ししてお手柄みたいに涼しい顔してそうなアホ
妙な言い掛かりで僕の反感を擽らないで
僕が無機質な機械の世界に固執してそれを盾に不当評価をばら撒いてるみたいに言わないで
僕はただ無機質な機械の世界を書いた被攻撃的でない詩があってもいいと思ってるだけだ
お願いだから僕をそうっとしておいて
71 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 23:23:15 ID:mgVA5/cX
後レスでなんで言いがかりつけてんの…
72 :
名前はいらない:2007/12/30(日) 23:58:22 ID:DsKA/bPO
「のどかな街」
気が付けば働いている。
働く事は私の意味
眠る
起きる
働く
これが私の生活
どれをとっても成り立たない
まるで三角形の頂点のようにそれは絶対
・・・なんて思ってたりして
工場長は今日も自室で日東紅茶を飲みながら
新しく雇ったロボット達の考えている事を
あれこれ推測してほくそえむのです。
73 :
名前はいらない:2007/12/31(月) 00:38:13 ID:M1KNnBow
「ツルハシ」
たー坊の日記帳には錠前がついており私には中を覗くことができない
そこには落書きの数々がありそれが時々動き出すのだとたー坊は言う
ある日子供部屋を訪れた私が目にしたのは騒乱の後のような光景であり
私は外れたクローゼットの扉をガタガタ言わせているたー坊を捕まえて何があったのかと問い質した
泣きべそを掻きながら、落書きが日記帳から抜け出て暴れ出したのだと言う
嘘ならもっとましなことを言えと言いたいところだが子供は大怪我をしていたので止めることにした
病身で疲れ果てた頭の回る事柄はそれほど数が多くなく
私はたー坊の安否に選択肢を絞って判断を下したのだった
その後私は入院することになる
「何が欲しい」と訊ねると
「ロボット」と答えた
そうだよね、と何となく納得した
74 :
名前はいらない:2007/12/31(月) 01:11:59 ID:rIohQe1X
>>66 ・・・今更だけどごめんね。
ちゃんとした詩を書くのって難しいね。
75 :
名前はいらない:2008/01/01(火) 23:08:55 ID:BarCZOMn
硝子の扉 チタニウムで出来た真四角の部屋はスイートルーム 洒落た形の金属製の机の上に花が一本置いてある。
よく出来た造花だ
部屋から突き出た透明な空間に透明なバスルーム 真新しいタオルは誰に使われる事も無く捨てられていく。誰も惜しまない 惜しむ人が居ない
このホテルには人間は居ない 居るのは機械だけ
がらんとした空間を明るく照らすライトは不気味だ
この街には人間は居ない 居るのは機械だけ
犬の遠吠えどころか鴉の叫びも聞こえない
ただ時間だけが過ぎる
機械たちは動く
全ては空虚だが成り立っている
僕はこの街に行く事が出来ない
何故ならそんな街は存在しない
何処にも無い 誰も居ない 何処でもない何処かに ただ存在している
存在を維持するためだけに存在している
行きたいとも思わないこの街は誰かに望まれる事も無い
誰が作ったのか ただただ空虚な街だ
何でこんなものがあるんだろう?
76 :
名前はいらない:2008/01/02(水) 00:08:24 ID:E6dCp9uA
やはり無趣味な殺風景が広がっていた
中央に転がる外装の剥がれた人形の髪は既に毟られているか
あるいはこれから毟られる色をしている
それは前肢を廃物のように投げ出して瞳孔を瞬かせながら
こちらを見上げて機械音を発した
「音声がいだんすニシタガッテこまんどヲ入力シテクダサイ」
君はそうしてこちらを見つめているが一体誰に語り掛けているのだろう
僕らはとうの昔に「僕ら」であって君の望むような「僕」は存在しない
なのにどうしてそう一心不乱に誰かに語り掛けているのか
きっと首の辺りに光ファイバーが繋がっていてそれが僕とは全く違った光景を見せているのだろう
いつ来ても哀れで気詰まりな部屋だ
77 :
名前はいらない:2008/01/02(水) 20:43:19 ID:XMYNz1Cd
僕が無機質から連想する言葉を3つ
ルール
死体
無関心etc
機械の世界から連想する言葉(同じく3つ
アトム、ドラエモン等(ロボット
鉄のごっつい感覚
工場とか
78 :
名前はいらない:2008/01/03(木) 08:13:53 ID:qWGFtKn9
勝手に潰れてくれたら都合がいいのに
何かしら巻き込むか潰れたふりをするかしかしてくれないんだろうな
こいつは何でここに書くんだろう
79 :
名前はいらない:2008/01/04(金) 01:22:23 ID:xdF3JW5w
今日も私は嘘をつく
心の底から嘘をつく
迷子に向かって微笑んで
戦争を見て悲しんで
サーカスを見て喜んで
病む老人に涙する
明日も私は嘘をつく
生きてるように嘘をつく
無機の口端つり上げて
笑った声を合成しつつ
薄い頭脳に電気を流し
レンズの奥では計算中
80 :
名前はいらない:2008/01/05(土) 01:01:24 ID:C+oRD027
いいね
81 :
名前はいらない:2008/01/05(土) 01:29:00 ID:C+oRD027
「インスタント食品」
夜食に食べるのはカップヌードルに決めている
食べ終わると縁のところに小人が現れて座ったままこちらをみつめる
小人はいつも何かこちらに問うが夜食は常にカップヌードルに決めている
その背に幅広の虹が架かりさらに背には真っ暗な空間が広がるがあまり関心を呼ぶこともなく
カップヌードルを常食することでそのデジタルな情景でさえやわらかな味覚に思いを馳せることに繋がる
やがては唯一のその実用性を通して力を保つ緊急用の報知器に視力を委ねることになるとして
その溶解をやさしく待つのがこの食品に僕が与えうる役割である
82 :
名前はいらない:2008/01/13(日) 02:08:00 ID:BVntntpq
もしも平和が来たとしましょう
そしたらみんな幸せでしょう
それが正しいと知っているけど
私は素直になれません
この痛ましいピストルだらけの
血と硝煙で燻した体
もしも私を受け入れたとして
人を傷つけるこの肉体を
無害なものにされたとしたら
アイデンティティーはどこへやら
私はどうして産まれたのでしょう?
そんな悩みを抱えたままで
目の前の敵に引き金を引き
今日も今日とて仕事をこなし
平和に向かってまっしぐら
83 :
名前はいらない:2008/01/13(日) 04:50:02 ID:S7X5DuX0
皆がスケルトン仕様に変わって
オイルや飲み込んだ鉄屑の分解過程が丸見えになった
街角から見えるのは黒く脈打つ細いチューブと
下に行くほど目を背けたくなる汚物の堆積したチューブだけ
でもそれが流行のファッションで
誰も何も言えない
真の透明を目指してオイルを抜き取り停止していく街
歯車の歯がどんどん抜け落ちて空回りを繰り返す
電子の渦が拡散して許容量を超え回路を焼ききる
草木すらもショートして発火していく
流れ出たオイルが整理され過ぎた街を満たしていく
それに引火して空を焼き崩していく
84 :
名前はいらない:2008/01/13(日) 09:33:37 ID:6ciEBsCr
なんか不愉快に感じるな…
85 :
名前はいらない:2008/01/13(日) 09:37:19 ID:6ciEBsCr
代表取締られ役とか
なんにも専務とか
言う奴のこと本気で聞くなよ
どうせ鉄屑とか言ったのもそいつだろ…
86 :
名前はいらない:2008/01/13(日) 10:52:51 ID:Eq1YYjYG
「ロボの1日」
今日も工場に足を運ぶ。ファクトリーというとウキウキ感がでてしまうのでやっぱり工場と呼ぶこととする。工場入り口のパスワードを入力する「1397」なんで1397なのかは知らない。ロッカーにて本体というか胴部分に布を掛ける。子供が見学しにくる事もありえる為。
87 :
名前はいらない:2008/01/13(日) 21:03:41 ID:G31ZX/hM
今日は黒帽貧乳女がネジの原料を連れて来たな。
88 :
名前はいらない:2008/02/09(土) 23:06:39 ID:D0KwCq1p
保守
89 :
名前はいらない:2008/02/11(月) 02:12:41 ID:ZkPGdKWy
「Compire」
Zero Zero
Zero One
One Zero
One...
Zero One
Zero Zero
One Zero
One...
90 :
名前はいらない:2008/02/11(月) 22:06:52 ID:pPTp0UHy
「ライン工のひそやかな午後」
A-368825*A-368826*
ネジ、飛んだわ
A-385212*A-835222はいらない、*A-385211*
Aの3列終わりました。
あと7列と1列2列が残ってます。
それからBとRとYの全列、
2536*2537*2538*3639*2558*
*この角度が金、
******85255555555555555*3695
ちょっと今日は
数字的に花束は無理かもね。
91 :
名前はいらない:2008/02/22(金) 20:32:40 ID:fog2DNqR
ここは墓場です 誰も居ません 独り言を呟くなら お近くのセン五スレへ
92 :
名前はいらない:2008/02/22(金) 20:36:23 ID:fog2DNqR
搾り取った後のオレンジみたい
このスレには墓を漁る亡者しか居ないのよ
墓守は当に死んで消えるのをただ待っているだけ
もう遅いのよ
見て 墓前の花を
乾いて砂になっている
>>90 やわらかい日差しが輝かせるものといえば、空中の埃たち以外にないでしょう。
可愛らしい詩をありがとう。
94 :
名前はいらない:2008/02/22(金) 20:54:36 ID:fog2DNqR
少しだけ吐かせてくれ
僕は最近醜い詩ばかり書いている
人の悪意を疑ってばかり
どうしても信じる事が出来ない
この世界が存在してるなんて
全てはマトリックスのように
狂った世界の上に塗り固められているんじゃないだろうかと
いつも思っている。
むしろ僕自身が狂っているんだろうか?
妄想は蟲の様に湧き出でる
おぞましい妄想の中で僕は常に眠っている
オゾマシイモノノ中で唯一人眠り続ける
目覚める予定もない
95 :
名前はいらない:2008/02/22(金) 21:01:19 ID:fog2DNqR
全てを疑問の中に投げ入れてかき混ぜながらそれを疑う
機械は素直だ 魂を持っていないから
限りなく人に近づけた所で機械は機械
世界という現象の一つに過ぎない
全てを理解しながら近づいたそれはむしろ
おぞましい世界の怪物である
何故かは自分で考えてみて
96 :
名前はいらない:2008/03/09(日) 19:35:55 ID:gdQkpalb
螺子を巻く夢を見た
何時まで巻いても巻ききらない螺子に嫌気をさした
驚異的な時間がたった何時かようやく巻ききった螺子はその刹那
ドリルのように回転して螺子の下にある機械を壊してしまう
動くのは一瞬
その瞬間の為に限りない時間を浪費する
つまり普通に機械が動くために永遠に螺子を巻くということが出来ない
中途半端に螺子を巻いて中途半端に動いて止まる
その世界では機械は永遠に機械でしかない
97 :
名前はいらない:2008/03/10(月) 17:48:29 ID:YMiHqyjP
↑螺子じゃなくてゼンマイだろうと思われる
98 :
名前はいらない:2008/03/14(金) 16:57:27 ID:KRvAtwJN
紅い夕日の中で煤けた金属片に寄りかかる
一息吸い込むごとに人工肺がビーッ!ビーッ!と警告音を鳴らす
生きていられるのはあと何分だろう?
視界にノイズが回ってきた
警告音をもう感知できない
・
・
・
・
紅く燃える空から白く光が降り注ぐ
町に生き物の気配は無い
誰も訪れる事の無い死んだ町
巨大な金属片の墓の下に少年が一人眠っている
99 :
名前はいらない:2008/03/14(金) 17:03:18 ID:KRvAtwJN
「美しい町」
完全な町
美しい町
綺麗な町
無欠な町
色とりどりに見せかけて♪
実は一つしかないのです
どれにもなれなくて死んだ町
100 :
名前はいらない:2008/03/14(金) 17:20:57 ID:jYCOBflV
それは愛ですかW
101 :
名前はいらない:2008/03/14(金) 17:44:55 ID:KRvAtwJN
「溶けた歯車」
溶鉱炉に落ちて死んでいくロボットは月30体
一体のロボット一号を製造する費用は50ドル
危険なチタニウム気化工程に必要なロボット1号を増産するために
工場長は役員達と会議をしていました
工場長「一号を製造する過程で一体につき0.05%も感情を与えているなんて
私は今まで知らなかったよ
何で黙っていたのかね?」
工場長は若手の役員に詰め寄ります。
若手役員「ロボット法の規制がありますので・・・」
工場長「ロボット一体につき高額な感情システムを25%も付与するなんて
・・・君は本当にわが社の役員なのかね?この工場はロボット人権擁護団体の基地じゃない。」
鼻をかむ音老役員の音が工場長の話を一旦さえぎりました
工場長は一言一言に赤子に話すかのように続けました。
工場長「ここは工場だ。ここではロボットは人間じゃないんだよ。」
若手役員は自分の靴に視線を落としました。工場長の眼光はまるで太陽のように突き刺さるのです。
若手役員は顔を上げて工場長のお腹辺りを見て言いました。
若手役員「では操作型の二号の導入を検討しますか?」
工場長「違う違う・・・君はこの国の人件費を知っているのかね?知っていたらそんな言葉は吐けないはずだ」
工場長は言いました。
工場長「感情付加工程を停止させるべきだとは思わんかね?」
若手役員は渋々肯きました。
ロボットが感情を持つ事は非常にお金がかかることなのでした。
102 :
名前はいらない:2008/03/14(金) 17:50:39 ID:KRvAtwJN
あれ・・・?何か間違えたww
103 :
名前はいらない:2008/03/14(金) 18:08:55 ID:KRvAtwJN
今度はちゃんとした詩を書いてみる。
人通りの少ない裏の路地を歩いている
カラカラと音がする。
何の音だろう・・・?
振り向けば壊れた車輪の付いたロボットがゴミ捨て場でオイルを漁っている所でした。
ぴこぴこと意味も無く豆ライトが光れば反対側の壁に写った影をカラフルに照らします。
ぴこぴこ ぴこぴこ ぴこぴこ
いつの間にか雨が振ってきて僕は脇に抱えてた傘を広げました。
ぴこぴこ ぴこぴこ ぴこぴこ
空を行き来する飛行船たちの広告が頭上を通り過ぎます それからパッと広告を照らすライトが点いたのでした。
もう夕方か・・・
23世紀帰り際のリーマンに起こった他愛の無いふとした出来事
104 :
名前はいらない:2008/03/14(金) 23:27:36 ID:KRvAtwJN
↑リーマンじゃ無くて工場に勤務している事務職の青年に変えといてください
105 :
名前はいらない:2008/04/27(日) 11:07:16 ID:Arsru6mn
詩が一つ消えた
誰かがほくそ笑んで
人間が一人死ぬ
ろぼっとに成りたい方は
逸れずに付いてきてくださいね。
人間と言う機械は何かが欠落した事によって精神というバグを生み出した奇跡
カッチリキッチリ曲げる角度すら決定済みで
そこらかしこからオイルを染み出させては
決まり事のように真っ白いハンカチを黒く染め上げて
目の中のセンサーをキリキリと伸縮させて
光速パルスで幾重にも張り巡らされた回路に刻み込んでいると
開けた口の中に見えるゼンマイがポロリと外れて
飲み込んでしまったのでお腹を開けて取り出そうとしたら
頭は記憶する事でCPUはフル稼働していたので
タスクを増やしたその瞬間頭から煙が立ち上り
それきり微少だにせず足に蔦が絡み始めた
108 :
名前はいらない:2008/05/23(金) 23:33:23 ID:Sxod2o/x
誰も知らないまちの奥地のジャングルに螺子と発条の生る木が在りました
ジャングルには赤い煙が漂います
:体に悪い煙なのでマスクを忘れずに:
電子掲示板に流れる英数字の羅列は労働者たちへの次の指令
このゴリラの目を覗いて下さい
赤い目の奥に光る小さな小さな豆電球
悲しそうなゴリラは悲しそうな表情がとても精確です
美しいジャングルに顔無き人々
それはもう人々ではなく
発条なのです
美しいジャングルを動かす為のね
109 :
名前はいらない:2008/05/23(金) 23:38:24 ID:Sxod2o/x
歯車と発条を書き間違えた
人々は歯車だ
あぁ
燃料が尽きちまった
手のひら程度の思い出が
尽きちまった
111 :
名前はいらない:2008/05/24(土) 19:56:41 ID:vuYR9kcu
詩の分野でインダストリアル的な視点に近づこうとするのは結構だけど、
もう少し変化球を使った方が良いんじゃないか?
恭次郎の詩みたいに金属と肉が共存した感じで。
112 :
名前はいらない:2008/05/25(日) 10:21:31 ID:m1je2PFo
少しスレタイから離れてみるのもいいかもな
113 :
名前はいらない:2008/05/25(日) 10:29:04 ID:m1je2PFo
雨が降る
ぽつりぽつりと
無限に広がった幾つかの世界がたった一つに収束する
雨の世界にやってきた行商人たちがきのこの傘の下で子供たちに不思議なものを売りつける
僕らは小さな銀色の歯車に魅入られる
それを消えた世界の歯車とは誰も思わない
114 :
名前はいらない:2008/05/25(日) 11:30:28 ID:iVJqWXxh
金は天下の回りものってな
正直そんだけ頭揃ってるなら
回す必要ないよねー
115 :
名前はいらない:2008/05/25(日) 11:35:30 ID:iVJqWXxh
拒否しないよな まじ死刑にするぞコラ
116 :
名前はいらない:2008/05/27(火) 23:20:40 ID:C6C8XeVI
最近新しいテーマを考えています
例えば無機質な機械の世界を無機質と機械と世界に分ける
3つの世界について其々考える
スレタイだけに捕らわれてはいけないす
117 :
名前はいらない:2008/07/18(金) 23:49:37 ID:kikTcH/L
右へ曲がれ
左へ曲がれ
仰角36度で北北東の方向を見上げろ
足元に小石の感覚を感じろ
欲望と傲慢さと無知よこんにちは
今日もいい天気です
明日の天気は晴れですよね?
私は知りません
平和な世の中に完全さしか持たない生命たちが今日の世界を形作る
君たちは生きているか?
そんな事より、君たちはこの世の中を壊さないでしょうね?
人間は一人だけでいい。不安になってくれる人間が一人居ればいい
鏡の中で私を演じる貴方のようにたった一つの不可思議を以って貴方は存在している。
ただの一点で私と貴方は違う。
それだけの世界、それだけの日々、そこに価値を見出すのは誰でもない貴方だけ
ロボットは自分の中にいる 無機質な街もそこに在る
僕が夢見た孤独な少年はきっと私を夢見てる
誰かが夢を見たときに完璧すぎた世界から非完全的なものを取り除いた私の世界
無機質な世界を今日も夢見る
118 :
名前はいらない:2008/07/18(金) 23:59:16 ID:kikTcH/L
秘密で作った地下室にこっそり住み着いたロボット達が今日も拡張工事を行っている
秘密で作った地下室が何時しか迷路になって私は困る。
ロボット達は気にしない。もう見えない先端の掘工達は私の知らない世界で今日もトンネルを掘っている
ロボット達は気にしない。迷路に迷っても壊れても気にしない。
私は気にする。彼らが今何処にいるのか?無事なのか?何時か彼らと友達になれるのか?
今日も無口なロボット達は私の秘密の地下室でトンネルを掘っています。
119 :
名前はいらない:2008/07/19(土) 01:27:33 ID:GvnseVLk
人類が重ねてきた技術で作ったアスファルトの上に
こどくな人 ぽつん
しけったリンゴ
したたるよだれ
ただそれだけのこと
ただそれだけのこと
121 :
名前はいらない:2008/07/21(月) 10:52:16 ID:z01do8Vu
静かな湖畔の森の影から目が覚める
リノリウムの床にステンレスの壁
脊髄から脳髄まで冷え切った体を温めるのにもう少し時間が必要だった
五分。
けだるい体をベッドから起こし、デスクのコーヒーを一気に飲み干すと、
私はドアノブに手をかけた。
うだるような真夏の日差し。
それが彼方此方に張り巡らされた用途不明の金属類に反射して、私は毎回、
生きる気力を失う。
ぼーとしていたら
いつの間にか今日も過ぎてった
明日の先が見て越せる生活を
変えないと
かえられるのかな…
123 :
名前はいらない:2008/07/29(火) 23:45:11 ID:dFUj+C7T
結果的世界の灰色と白
私の網膜にはモノクロの世界が構成される
光のように加速する世界の中では私は何時までも止まって見える
そこには私は存在しない
結果という一点を残して他に何も持ち合わせていない
その絵の中で私は死んでいるのだろうか?
誰か教えて
光速で世界は加速する
誰か私を見て
光速を超える速度が私を拘束する
世界は何処までも止まっていくのに私の思考はとまらない
あ・・・あ・・あ・・あ・・・aaaaa aa a,,,,,,,,
明日
浮山博士は自分を実験体にして初の人間としての思考を持ったロボットを完成させた事が
浅田新聞に掲載される。
それは完全に人間的な思考をもち、判断を下せる。
ただ、それを浮山博士だと証明する人間は何処にも居ない
夏ですので厨的思考をとめる事ができません・・・
124 :
名前はいらない:2008/07/30(水) 00:57:03 ID:j1aDIuAy
縁日の金魚掬いをした
四角いデメキンがパクパクしていた
パクパクするなよお前といってやった
店主は石橋だった
ZONEが狂った
グルグル渦巻いて自由自在さ
笑うぜ
笑うぜ
笑うぜ
125 :
ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/30(土) 00:26:07 ID:JrQRoNHI
もう夏も終わりですな・・・
sage推奨にしようぜ
崖の上のポニョを見てきたけど
今回は特にメカとか何もでてこなかったな
「鉄の日」
夕日の上に聳える赤銅を見よ
カラフルな光を燈す電気掲示板の光よ
ネオンの街に彩られた鉄色の顔たちは何処へ行く?
夢の終わりは何色だったか
世界はもう終わっているか
この無機質な行列の終わりは見えない
鉄の街 虹色のネオンの環を通り抜ければ そこはもう君の職場だ
夏が終わった街の外れで
毎日を思い出して過ごす
キーンと響く金属プロペラの和音は陽炎の残像の様に消えていく
もうとっくに花火なんて見れない時代に
何時かの陽炎がふと思い出したかのように
はるか遠くのドームの天井に乱射する
遠い遠い住宅郡の淡い光は
遠い遠い夏の夕暮れ
130 :
名前はいらない:2008/09/30(火) 00:19:46 ID:LtkGoq9d
夢の中
周りには雪が積もっている
他にはなんにもない見渡しても全て白い色
深く積もった所の雪は消えて
また積もる繰り返し
此処もそのうち積もったら
僕も雪と一緒に消えてしまうのかな?
そのまま夢から覚めなかったらどうしよう?
それでもいいや
悲しむ人は誰もいない。
このまま永遠に目を覚まさず
夢の中では消えてしまう
そうすればどんな気持ちにもならずに済む。
永遠に目の覚めないことを祈る。
このまま無になることを祈る。
初めてなので変なところは見なかったことにしてください…
131 :
sage:2008/11/04(火) 01:23:47 ID:nS2qQx5L
夕闇に暮れる一つの街が正方形の中にある
四本の指のフレームの中で伸びる遠近化された均衡した住宅街の残像
その尾の終わりは見えない。
ここに出口はあるのだろうか
逃避する人間の終末は機械化という名の病によって腐敗する。
ぽろぽろと角質のように人間らしさが落ちて行く
その事に気が付かない僕らはいつの間にか失ってしまった青春のように
何かが「欠けている事」だけに不安を払う
新月の夜は永久に来ないって知ってる?
唯星も無い砂上に浮かぶ住宅街の迷宮に捕らわれて過ごすのが僕の夢
ああ・・・恥ずかしいです><
「見当違い」
AX:にまるよんよん 最高の映画館はにまるよんのよんまで
惑星間運行時刻を10分過ぎてキテレツな格好の軍人達が隊列を組んでプラットホームを過ぎて行く。
あぁ・・・・今日はこの星の統一軍の誕生日だ。
彼らの心を支配する鉄の世界観
僕らの上を飛んでいく空の雲と七色のジェット機
全てが混ざり合って無色になる
モノクロームの世界を更新する統一群の記号たち
僕らの世界はこんなにも一色に染まれるっていうのは本当だったのか
ループする電脳世界の片隅の畳二畳半の一室で誰かがザーザーザーザーザーザーザーテレビを見てる
ヘルペスの様な窓の外の光たち
全てを遮って僕はこの世界から隠れてる
ザーザーザーザーザーザーザー・・・・
>>130 哀しい詩だね・・・夢の中っていうのが良いかも
135 :
名前はいらない:2008/12/25(木) 04:44:57 ID:uqCZNEbY
ぽつん
ぽつん
ぽつん
・・・・ポツン
今、僕の気持ちは惑星間100万光年を通過中・・・・
誰も居なくなってしまった地球にたどり着くまで・・・・あと10000光年
136 :
名前はいらない:2008/12/25(木) 04:57:09 ID:uqCZNEbY
さぁ行こう
さぁ行こう
君だけのゆーとぴあはもう目前だ・・・
さぁ行こう きみのゆーとぴあ
チケットには忘れずに名前を書いて・・・
ああ・・・車掌さんはロボットだよ。
何時か君が作った箱みたいな奴さ
宇宙船にペイントは・・・?
しなくてもいいや
地球とは美しい星らしいからね
美しかった星・・・
地球
137 :
名前はいらない:2008/12/25(木) 05:03:56 ID:uqCZNEbY
君の宇宙船はきっとあの星にたどり着くだろう
何時の日か着く様に車掌が航路を微調整しつつ永遠と運転し続けるだろう
何時の日か辿り着く為に・・・
それが大切
君の残りの人生はあと40年
きみのゆーとぴあへあと40年待てばいい
あとは寝てるだけできっとたどり着ける
君の気持ちだけ宇宙船があの星へ届けるでしょう
明日は晴れになるでしょう。
宇宙船はもう居ない
星と星との間を縫って気持ちだけ届きます。
by宇宙船イツノヒカ
138 :
名前はいらない:2008/12/27(土) 03:41:26 ID:828WPl49
不動の風が逆巻いて
虚実の荼毘の火が上がる
未聞の雪が降り積もり
鋼の街に夜を塗る
来し方は遠き零の海
行く末は遥か壱の陸
寄せては返す波の音
律儀 律儀に 理智 律儀
目の冴える一瞬に朝日に
百億の夜空を学ばせて
魅せる世界の姿を結ぶ
サイレント・コール
風のつよく吹く日には
惑星間電話で
火星に電話をかける。
受話器のむこうから伝わる
赤錆色した砂あらし。
その夢の原石のような響きに、
そっと
耳を澄ますために。
光と夜を操る老婆
老婆の背は壁面のコードに繋がれている
灰色の手が、皺くちゃの滑らかな指がテーブルを触る
明滅する光 新たにあらわれる青いカード群
『スキナモノヲサンマイエラビナサイ』
反響する声 震えるロウソクの灯
モニターに触れると暗黒のカードがテーブルから浮かび上がる
三枚。選んだカードが目の前で左右に回転する
『コレデヨロシイカ』老婆が言う。
目は光を反射してブルーから淡いグリーンへ
黒いカードの回転が止まり下からゆっくりとゆっくりと絵柄が現われる
ジ……ジジ…………ジ……。
ドアを開けると外の新鮮な空気が舌に触れる
来たときと同じ様にドア脇に灰と赤の斑ネコが寝ている
やはり背にはコードが。息はもうしていない
眼下の街には暗黒の雲が。タワーの光を反射してブルーから淡いピンクへ
義眼がようやく疼く。左端にはメモリーしたままのカードの図象
増殖する光。呑まれる夜。そっと視界から消去する
141 :
名前はいらない:2009/01/23(金) 12:32:51 ID:jTUeD8ur
「不思議な国のアリス達」
無知な兎達が跳ねる
何処か知らない世界で
僕のアリスを攫わないでよ
しわくちゃな女王に許してもらおう
僕の知らない世界の僕の犯した知らない罪
何処に行けば会えるの?僕のアリス
死んでしまったハープの奏者
悲しみの無い森の音楽隊
今日からまた何処かへ行こう
僕のアリス僕のアリス僕のアリス
僕のアリス僕の殺した僕のアリス
僕のアリス僕が壊した僕のせかい
僕のアリスを攫わないでよ兎達
142 :
名前はいらない:2009/01/23(金) 12:41:11 ID:jTUeD8ur
消えてしまった無機質な死体
苦しみを癒すハープの奏者
返ってこない人生の時間
迷宮の扉を開こう
全てを一つの渦の中に放り込んで
新たな世界へ飛び込もう
何もかもが迷い込んだ不思議な少女の王国へ
143 :
わいんの余韻 ◆o5fD3FHk4w :2009/01/24(土) 12:15:15 ID:4jxkVWaz
ピピピガガガ
デート、、コレヨリデートに誘ウ
DNAハッシャキノウ、セイジョウ、、purupururu
オンナ、セイゾンカクニン…ワラッテル、、セイジョウナリ、
ジェットコースターニノル、ガガガ、、コウカンドアップ、ピピピ
、、、ユウヤケミセル、ピピ、、ジョセイホルモンカッパツカ・・・138パーセント、!!
コレヨリセイショクカツドウカイシヨテイ・・・
アレ、、ナンデ、、、ナイテル・・・ノ・・・
144 :
名前はいらない:2009/01/24(土) 19:55:25 ID:8OJZ44yy
ひ げ じ い さ ん と は げ じ い さ ん
白 一二五 − 一
2
目 次
I,ガス・ホール史のどっきりシャワー室ユートピア ……………… 三
II,ボルシェヴィキくん!! 〜不動産屋になりたい〜 ……………… 七
III,ブルーチーズ農場 ………………………………………………… 五三
IV, パワーワークスオンライン ………………………………………七二
V,ハツカネズミの集団滑車 ………………………………………………七九
VI,神ワイン …………………………………………………………… 一二五
VII,自我オッパイ ………………………………………………………一四四
VIII,マンコを連呼する卑猥戦争 など ……………………………… 一九八
145 :
名前はいらない:2009/02/06(金) 17:13:49 ID:OALuYVZT
ろぼっぴのぴっぴこぴー
ピーナッチが口癖のへんてころぼっつ
ピッピコピコピコうるさいろあの子はガラクタ置き場でオイルを漁る
野良猫みたいにうっとおしいのに何故かトキドキいとおしい
旧都市街の迷路のような居住区を走り回るのらろぼの群れを思い出した
146 :
名前はいらない:2009/02/06(金) 17:35:28 ID:OALuYVZT
「水色の町」
環状線を泳ぐ魚達
駆け上がる魚達は沈みかけの空へと消える
レストランから眺めてごらん
片方のひじを着いてさ
覆いかぶさるような空に溺れそうな世界
雲が流れてる
のらろぼが川を流れてる
午後五時の音が流れてる
帰り道は団地を突っ切る
一瞬世界が止まって
振り返れば水色の町
ああ・・・・今日深夜アニメでなにやるれ
海のイメージに鉄のイメージを重ねて永遠にその世界しかないような言葉の羅列が欲しい
時々軋む様な言葉と言葉の隙間から病んだ言葉がその羅列から漏れ出している(オイルのように)
ぎりぎりでいてそれでも保たれる秩序
痛覚の無い痛々しさ 悲鳴のような言葉 純粋な子供をそのままに壊して云ったような世界
苦しい苦しい 苦しイ 苦シイ ・・・・・無機質さに人間を重ねると痛い・・・
出鱈目なホープ
逝かれた売女
ミドロの現実に放り込まれた僕という屑
滅茶苦茶な世界が僕を追い越して嘲笑を投げる
吐きたくなったらバケツにどうぞ
紙製のバケツにたまった嘔吐物
それらを全部吸い込んで
酸に焼ける喉は嗚咽を漏らす
糞も漏らして汚臭に溺れる
緩やかな死なんて嫌で、ぐちゃぐちゃな生欲に引き寄せられ落ちていく
流星のように
150 :
名前はいらない:2009/03/06(金) 13:15:18 ID:FcDORqEA
弦とバネがいやらしく絡み合うエロビデオを見てオナニーしようか
外に出れば酸性雨が鋼鉄の僕の体を溶かしていく
廃品回収車が通る
バラバラになって出て行く部品たち
もう二度と組みあがらない
何時だって憂鬱だった
何時だって憂鬱だったこの街には
感情を焼いて生きるしかないロボットたちが溢れてる
151 :
名前はいらない:2009/03/06(金) 13:34:11 ID:FcDORqEA
終了間際の光速特急に乗って僕は火星まで行く。
誰も居ない駅のプラットホームから空いた車内に乗り込んで、
発進した車内の中に満ちる空気が僕の肺を埃っぽくしてしまう
窓枠から外に小さく手を振る
遠ざかる赤い地球にさようなら
こんにちは火星の砂漠
152 :
名前はいらない:2009/03/10(火) 17:56:08 ID:ZFe+dKm3
火星の海でした・・・ああ
「肖像」
眠りの森を書ける子供達
青い髪が風に靡く
ただそれだけで悲しくなる風景
整然とした草原
何も無い砂漠と同じ
緑色した砂漠
灰色の街
灰色の星
灰色の私
ただそれだけで悲しい世界
摩天楼が聳え立つ未来
天まで届きそうな建物に何故か僕は哀しくて
静かな世界にただ一人佇んでいる
空はとても青いのに寂しくて、だけど心地よくて
早く割って逃げ出そうよ
155 :
名前はいらない:2009/04/11(土) 18:26:09 ID:QoN5OmUN
風が止んだ静かな荒野で一人螺子を巻く
これは僕の仕事だから
螺子を巻くのは僕の仕事だから
僕は螺子を巻く
思考は動かない
鳥がさえずる朝も
冬が近づく雨の日も
僕は何時だって螺子を巻いてる
これは僕の仕事だから
思考は動かない
セピア色のジオラマ
渇いた風
水の音廻す風車
レモン堕ちた
海
魚たち酸素石
捜す夢
砂のなかの
貝殻
記憶喪失
無を
頬ばる
扉空けると
そこは
君
壊すための迷路の壁
抜け出せ
なければ
壁
打ち壊せ
157 :
名前はいらない:2009/05/04(月) 00:08:12 ID:udp1pw0T
カラカラカラカラ・・・・
フィルムが回る誰も居ない映画館
カラカラカラ・・・
しろくろものくろ昔の映画しかない映画館
カラカラ・・
それでも僕は毎日来てる
カラ・
だって他にする事ないじゃない
暫くぶりに見た松田優作はかっこよかった
当ても無く彷徨うこの街
影だけがゆらゆらと揺れる
古ぼけた映写室
誰かの名残
158 :
名前はいらない:2009/05/04(月) 00:27:12 ID:udp1pw0T
「風鈴が鳴る街」
チリーン
涼しげな音
チリーン チリーン
振り返れば 懐かしい風景
チリーン チリーン チリーン
あったらいいのに
あったらいいのに
チリーン チリーン チリーン リーン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
誰も居ない住宅街を熱風が駆ける
風は止まらない
マンションがあった場所を駆ける
ビルがあった場所を駆ける
都市があった場所を駆ける
溶けかけたビルの窓ガラスから沢山のガラス球が零れ落ちて宙に落ちる
落下して鉄板にあたったガラス球が弾けて沢山の音が零れる
チリーンチリーンチリーーンチリーン・・・・・・・・
おばあちゃん(僕におばあちゃんはいない)
夏休みは遊びに行くね
人は名前なんか無くったって
お互いを認識することができるんだ。
名前とは固有のIDであり、変数名を指すポインタで有り。
道しるべで有るアドレスであり
犬が犬に成ってから
幾つもの時が経ったのか
パワハラがパワハラになって
また一つ
情報が増えた
どうやら
まだまだ、パンクはしないらしい
ますます
ますます
無機質に成るこの世界で
誰かが叫ぶ
名前が欲しい
美しい名前が
規制されて書き込めん・・・
162 :
名前はいらない:2009/07/08(水) 00:16:57 ID:Z0Yo3vTH
くるくる回る
空風車
風に囲われて
嬲られて
その重たい羽で空をかき回せども
空回り
天使のように
巻き上げられた灰を吹き飛ばしても
意味もなく
ただ遠くへと飛んでいくだけ
見えないくらい遠くへ
飛んで行くだけ
何処までも遠く
地平線の彼方まで
地下世界から巻き上げる何かの灰を
送り続ける
地平線の彼方へ
163 :
名前はいらない:2009/07/08(水) 00:27:54 ID:Z0Yo3vTH
空高く飛ぶ
無人飛行機は
座標地点「∞:∞」まで広がる農場へ殺虫剤を振りまきに行く
専用の散布機で紫色の薬剤を散布しつつ
時折見える中継地点で飛行機を下ろし薬剤を補充し
休憩を取る
缶入りのサンドイッチで腹を満たし
見渡す限りの穀物畑に「こりゃあ、まだ仕事は終わらないな。」とひとりごちる
中継所で働く管理士の女の子に手を振り飛行機に乗り込む
次の中継地点まで「∞/mugenn * 12 km」
顎ひげが伸びてきたから明日の休憩時に髭剃りクリームを買わないとな
164 :
名前はいらない:2009/07/08(水) 00:45:20 ID:Z0Yo3vTH
「旅路」
ヒノキ林を右手に見ながら
カードライビング
明日の昼には実家に着くかな
眠気覚ましのガムを噛みつつ
アウトバーンを駆ける一台のアウディタイプE
風が気持ちいい
前に行ってたあのゴルフクラブ
潰れたらしい
眼下に見下ろす住宅街を見ながら
ふとそんな事を思う
だからどうしたっていうんだ?
そんな事より風が気持ちいい
目を瞑りたくなる
どうせぶつかりっこない
眠る魚のように息を吐く
カーステレオから聞こえる雑音
ステンレス製の紳士のひげ
宝石で出来た最新式のボデイライン
たった一台の自動車が書けるアウトバーン
人類はもはや地球に用はない
ここは私の星になったのだ
165 :
名前はいらない:2009/07/17(金) 16:05:36 ID:tg0cRKPY
ヒノキ林を右手に見ながら
カードライビング
明日の昼には家に着くかな
眠気覚ましのガムを噛みつつ
アウトバーンを駆ける一台のアウディ
風が気持ちいい
前に行ってたあのゴルフクラブ
潰れたらしい
眼下に見下ろす住宅街を見ながら
ふとそんな事を思う
だからどうしたっていうんだ?
そんな事より風が気持ちいい
目を瞑りたくなる
どうせぶつかりっこない
目を瞑れば自動操縦に切り替わるそんな機能
耳を澄ませば
眠る魚のように息を吐くカーエアコン
カーステレオから聞こえる雑音
ラジオは聞けない
静かな潮風を感じながら
コースガード越しに見えたヒノキ林は
いつの間にか蒼い砂丘の群れに姿を変えている
その上を古びたカモメが通る
海の上を走る巨大な灰色のライン
駆け抜けるアウディ
車には誰も乗ってない
166 :
名前はいらない:2009/07/25(土) 02:53:50 ID:4emNDbzn
影に呑まれて消えていく街並み
歯車の陰影が地面に移る
黒い染みのように街を染めていく
空ろな瞳の労働者たちを導く信号機
赤と青と黄の点滅
青と黄と青の点滅
黄と赤と青の点滅
赤と赤と赤の点滅
やがて錆色に染まる空
167 :
名前はいらない:2009/07/25(土) 14:52:34 ID:4emNDbzn
xロック
午前七時
静かな朝
夜が明ける時間
カーテンを開けよう
外の景色が見たい
時計の音だけが響く個室
窓がない
カーテンなんてあったろうか?
時計の音だけが響く窓のない小部屋
静かな朝
世界はもう死んだかのように音も出さない
カーテンを開けよう
外の景色が見たい
時計の音だけが響きもう死んだかのように音も出さない世界
どこまでも続く何も無い時間
凛と
水を張って
冷たい
足に
触れる
電撃が
甘いような、
広がって
広がって、
麻痺したままの
冷たい体に
熱すぎる熱は、
それはとても、
それはそれで、
いとおしいものでした
白昼夢
石になって公園に転がっていると
痩せた中年の男が歩くのが見えた
ときどき立ち止まって何かを考えると
また歩き出した
男はベンチに横になり寝た
するとベンチの脚が2本消えてしまった
芝生は相変わらず静かだった
男が眠りから覚めて立ち上がると
ベンチの脚は4本に戻っていた
ただ男の脚はなかった
蝶からこんな蒸し暑い日に聞いたことがある
犬の見る夢は
石になった夢であり
石の見る夢は
犬になった夢であると。
そう、僕はきっと目覚めるのだ
そしてよく匂いを嗅ぐのだ
色々なことを知り、ときに誰かを守る
ぼくは歩き出す決心をした
すると小さなベンチが見えてきた
すこし横になり眠ることにした
170 :
名前はいらない:2009/08/04(火) 19:25:23 ID:2Ezm+kr9
転がる石ころ
転がる螺子
暗がりの螺旋
転がっていく
2319世紀の眠気覚ましのガムはどんな味であったか
現在から続く坂道
未来まで転がっていく
2199世紀のアンドロイドの吐く息は何色であったか
寂びていく世界
現在から続く坂道
未来まで転がっていく
ほんの少しづつ狂っている時計の螺子が
何時の日か無限に狂ってしまった日
僕らの魂は何処まで錆ついているだろう
現在から続く坂道
未来まで転がっていく
171 :
名前はいらない:2009/08/08(土) 19:24:54 ID:3TJHJ9l4
Aの工程からBの工程へ
川の流れはべるとこんべあ
夕闇の奥深く眠る発条の樹
不思議を形作る図面は何処行った?
目まぐるしく変わる
目が痛くなる
世界 世界 世界の図面を見ているだけで
迷宮の地図上にある光点は僕が住む街のプラットホーム
辿り付けない夢に住む
終わりの向こうの町
工場は出荷する
宛先のない魂に向けて
価値の無い君の希望を
Bの工程からCの工程へ
僕は今君に会いに行く途中さ
止まる事のない列車に乗って
止まる事のない列車に乗って
172 :
名前はいらない:2009/08/08(土) 19:29:23 ID:3TJHJ9l4
壊れてしまったロボットがぽつり
冷めた目の少年がそれを見つめてる
これ僕の姉貴さ
ららら 少年は見つめてる冷めた瞳で
これは僕の姉貴さ
ららら 壊れたロボットがぽつり
ららら 壊れてしまった
たららるーら 壊れてしまった姉貴がぽつり
少年は冷めた瞳でそれを見つめているだけ
173 :
名前はいらない:2009/08/08(土) 21:24:48 ID:IxVeuITY
朝霧 ひやり
錆びてる
漏れて ぬるり
日曜の早朝
停止一分前
僕 精密機械です
174 :
名前はいらない:2009/08/25(火) 00:59:09 ID:eh3j/LAv
ああ静かな朝が
いつの間にか夕闇の赤い光に紛れてる
頑丈な壁が僕らから太陽を奪ってしまったんだ
熱い地熱が足元の鉄の塊を厚くする
僕らが立ってるのは地球のような鉄の塊
歩く 歩く でこぼこな坂道
人は言う「これは既製品かい? しょうもない地球だ返品しよう」
上る 上る ケーブルに繋がれた巨大な機械の上に
車輪の上に 電熱ライトの上に 機械化された人間の魂の上に
空のむこうに落ちる赤い光
あの赤い光
太陽のそれによく似たひかり
暖かさ
レス
テケテケテンテンテケトケテントン
出来上がりましたは指先だけで
後はゴミ山からでも拾えばよろしい
176 :
@@:2009/08/27(木) 17:56:45 ID:s+kB3WEi
Bギア磨耗、上部ステンレスドアより
Bギアを削除
Bギア削除の影響で
オイルゲージはレッドラインに達し
右軸受けと左軸受けが
異常音を発し始める
マイクロスイッチによるコントロールも意味を成さず
シリンダテンションは減少し続けた
カム=ピッチは不定期にばらつき
インバータの支持も正確に伝達できない
しかし警告灯は灯らず
緊急停止もおこらない
そもそも何のための機械であるか
誰も、知らない。
明日も燃料が自動補給され
何がしのギアが削除される
正常運転の毎日
177 :
名前はいらない:2009/08/30(日) 00:41:28 ID:gsQPM/WQ
糞ったれが発条を巻く
この俺の世界に不協和音が走る
糞ったれが発条を巻く
今日も雨は降らない
糞ったれがスイッチを押したから
今日も雨が降らない
灰色の鉄の天井を作ったのは誰だ
夕闇色のパネルは何処かぎこちない
屑鉄を集める男たちだけが街にあふれてる
俺の欠片をとるな俺の欠片をとるな俺の欠片をとるな
少しずつ削り取られてく俺の魂は
何時か誰かの部品になってこう叫ぶのだ
糞ったれ
178 :
@@:2009/08/31(月) 17:12:44 ID:CR/jEfb8
作動は停止し
黒い油は隅の影で休む
ファクトリーの照明は落とされ
安らかなる沈黙
どこかで何かのモータが
飽きもせずまだ動いているのだけど
黒い油は
無音の寝床にその身を横たえる
少し寒いぐらいが眠るにはちょうどいいな
黒い油はそう考えて、疲れを眠気に引き渡した
暗がり 暗がり 静かな 静かな どこかでかすなかモーター
179 :
名前はいらない:2009/10/04(日) 17:46:01 ID:B7ULdd1H
汚れた部品を腰のあたりに充てる
よくわからないがそういうものなんだ
ううまれたときから僕は何処か欠けていて
時折ゴミ捨て場を訪れては足りない部品を探す
夢を見た 昨日
そういえば はじめての恋人が死ぬゆめ
おととい変えた記憶回路の持ち主に死んだ恋人がいたんだろう
そんなのはどうでもいいんだ
僕は足りない部品が何処にあるのか知りたい
これは違う これも違う
手を変え足を変えつぎはぎだらけだ
明日は魂を変えてみようと思う
魂だけは変えたことがなかったがそろそろ変えるべきだろう。新品の最新モデルがいい
僕が持っていないものはそういうものかもしれないから
180 :
名前はいらない:2009/10/04(日) 18:03:49 ID:B7ULdd1H
いつも停止してる
停止してる
停止状態
スイッチを入れるまで
僕は部屋の隅で埃にまみれてく
でも別にいいんだ
僕は誰かを待ってるわけじゃないから
電気が消えた部屋
ベランダに出て身を乗り出して外を見渡したら遠い昔に沈んでしまった海の底の住宅街がある
181 :
@@:2009/10/05(月) 20:20:03 ID:GWYMbqs5
脾臓と胃腸をつなぐ
鉄線
ねじ
ねじ
空気の乾燥を察知した肌
神経は針金
風向き
風向き
数値化された脈拍を
外界の刺激に応じ調整する
脳幹に
かすかな光
かすかな光
筋肉は縮み
アームが動く
五本の指が
空を掴む
発生した動力が伝達され
空を掴む
182 :
名前はいらない:2009/10/11(日) 03:29:47 ID:TEvGKVbA
血の色のオイルが際限なく流れても僕は死なない
壊れたボディからデータを抜き出して
だって博士が新しいボディに入れてくれる
だって壊れたデータから少し欠けた僕が出来ても
少しずつ継ぎ足してよりよくなった僕が出来る
どこかにあるゴーストはきっと魂とか人間の悲しみとは違うんだ
僕が博士を殺しても涙がでなかったし
新しいボディが尽きても僕は死ななかった
壊れかけの体から何本か配線が露出して
吹き付ける砂漠の砂が僕の体にたまってく
消えて無くなりそうな太陽は僕のデータを少し焦がしてく
冷却水が漏れてどこかで何かがショートしてる
僕はやがて何も無くなってから何処かの壁にもたれかかって考える
やがてゴーストが僕に語りかける
「君はどうして博士を殺したんだ?」
僕は動かなくなった音声機能に3秒くらいかけて解答を返すんだ。
「僕はね、新しい僕が憎かったんだ。どこからか現れて僕を殺してく僕が怖かった。」
でもこういったファンタジーはきっと成立しないし、こんな解答を僕はきっと返さない。
僕は壁に寄りかかったままジジ・・ジとか言いながら壊れていくだけ。
だって僕は何も語らない
最初から最後まで、僕のデータに忠実に解答を返すだけ
183 :
名前はいらない:2009/10/11(日) 03:52:06 ID:TEvGKVbA
動かなくなった子供たちが
かくれんぼしてる格好で
はく製みたいに止まってる
動かなくなったカップルが
キスしたままの恰好で動かないのは愛のせいじゃない
僕が見つめるこの世界は
メインコンピュータが壊れたから
人々は次の行動がわからないんだ
かくれんぼで隠れたけど隠れたらどうしたらいいのかわからない
恋人にキスしたけどキスしたら次に何をすればいいのかわからない
僕もわからない
今僕がこの止まった世界を見つめている以外にするべき事
空中で止まったままのフォークには何も突き刺さってない
無様な世界はある日突然壊れてしまう
僕はそれがわかっていてもこの世界を見つめたまま動かない
動けないんじゃない動かないんだ
モチベーションが低いんだろうな
ブリキ
もう壊れてる
壊れたままで動いている
頭は半分しか無くて
足は接ぎ木でもたしている
色んなものが欠けてしまって
それは遠くに置いてきた
もう壊れてる
壊れたままで動いている
ボロボロのネジが飛び出てて
何本かしか指のない手で
温かい誰かの腕を握るため
潮風で摩耗した関節を
ギシギシと動かす
心があれば人間に
戻れるらしいけれども
悪い魔女は居ないから
油と灰と機械の町
ドロシーも機会も何もない
それでも
いつかどこかで会った
温かい誰かの手を握るため
ブリキの手を差し出し続ける
もう壊れてる
壊れたままで動いている
止まるまでどれだけ
あるのかな
あと
どれくらい
あるのだろう
か
185 :
水の香:2009/10/23(金) 23:59:12 ID:397ea2sc
白い白い道を行く
黒い影とすれ違う
振り返った
前から知っている気がするのに
後姿を見つめてしまった
なぜだ
顔が見えるのに見えない
そこに誰かがいるの?
僕には分らない
水が流れるみたいに人が流れてく
流れが速すぎて僕はその流れの中の「誰か」を見つけることが出来ない
深い森の中みたいだ
僕はふと思う
ここは深い森の中で彼らはこの偉大な自然の一部だって
目に映るあの高い木から時々人が落ちる
赤い飛沫をあげて地面に跳ね返った彼の顔はもうない
川に流れたんだ
街を流れる大きな川の中にきっと彼は戻ったんだ
僕はそう思う
憂鬱な水色の飛沫が彼方此方から集まって僕らを流していく
何処か見えない顔達が僕らを包んで流していく
きっと森を流れていくのだろう
僕はそう思って目を閉じる
瞼の裏に移るのは水色の僕
顔はわからない
187 :
糞ったれ:2009/11/10(火) 00:07:21 ID:LSSCu0or
いらいらが募る
モクモク煙が肺から出る
糞ったれが歩き糞ったれが死に糞ったれしか生まれなかったこの街で
僕と君以外が皆ロボットだったってことがわかったのは
空が死んでいる灰色の日だった
糞ったれが歩き糞ったれが生き糞ったれが息をするこの街で
エンジン音を走らせる
オレンジ色の光の中はどこかの空洞
僕はそこで生まれたバイク乗りとともに
彼女に会いに行く
海色の彼女の家へ行く
この腐った町をぬけて
188 :
糞ったれ:2009/11/10(火) 00:23:28 ID:LSSCu0or
そびえたつようなタワー
それが俺の墓標
電気信号が飛び交って
僕らは次の行動を受信するのさ
明日恋人と交わすひと時を
糞をする犬を蹴り飛ばす興奮を
眠れる美女にキスがしたい糞ったれな欲求を
セックスしたいセックスしたいセックスしたい
ああ
僕らは受け取る
空っぽな箱たち
街を歩くのは糞をする犬だけ
街は空っぽの箱たちで埋め尽くされて
俺はただ糞をしながら
夕陽を眺めていただけなのさ
誰かにけられたりしながら
この糞みたいな街でたった一つだけ美しい夕陽を
飛ぶように跳ねるように魚たちが泳ぐ
透明なケースの中に満たされ酸素
不思議なチューブが人から垂れている
垂れ流しながら彼らは歩いてく
水色の部屋で少女が笑う
眠りの森の少女みたいに何の形の無い微笑をたたえてる
僕は道を歩いている
コンクリートに囲まれた狭い枠の中の狭い町の中の狭い道を歩いてる
「誰か助けて」
歩きながらふとつぶやいてみてもきっと誰も来ない
水色の部屋の少女を想う
あれは僕の初恋の人に似ていた
この街のものはすべてが何かに似ているね
何かに似た何かのその何かの正体は全部空っぽのうさぎでにんじんも食べない矛盾している
そういえばこの街には太陽がない
あまりにもどうでもいい事過ぎて僕は忘れていたけれどこの街には人もいない
人の様な何かがあって幸せの様な何かがある恋人の様な何か達が恋人の振りをして
僕はこの街が生きているようなそんな気持ちを錯覚するのだ
太陽も照らさない真っ暗な穴の底なのに
絶縁体で満たされた空間に一人の人間を立たせて
永遠の命を与えます
彼は永遠に一人です
永遠に一人で電気も通さない絶縁体に囲まれた空間の中で立っているのです。
誰かがスイッチを入れてもそれは途切れてしまう恐ろしい絶縁体で囲まれた空間で
そっと体育座りをして絶縁体の天井を眺めたりしながら
君は知っているかあの美しい墓場を
世界が滅んだ後の楽園を
誰が残したのか動き続ける幻影が
僕らの過去を映し出す
眠りの奥に隠された
世界の最後をみるために
映画館へ出かけよう
恋人は眠らせたまま
眠りの奥の奥の奥
夢の隙間に置いてきた
僕らの世界を探す日々
君は知っているか
この街が死んでいることを
192 :
空の箱 ◆1l2D9vOC.2 :2009/11/22(日) 19:43:59 ID:tGUnTSkW
灯りが燈った・・・
この暗い街に・・・
雨が降る・・・
何もない場所を濡らす雨が降る・・・
子犬がいたあの場所へまた出かけてみようか・・・
何も無い道を歩いて
森もない昔の孤独な場所を抜けて
孤独を嫌う孤独者たちの墓場へ・・・
何も無い場所を見に行くのだ
193 :
名前はいらない:2009/12/15(火) 16:08:21 ID:jH4Dcn/n
羅列が続く町の中に飾り気のないショーウィンドウ
起きるのもかったるい朝も気だるい昼もみんな同じ形をしていて
僕らは何時も何も知らない
恋人がほほ笑む様も、太陽が照らす湖も、深い森の霧も知らない
寝ぼけ眼で風船みたく揺れながらこの街に相応しい自分を積み上げにいく何処かへ
見上げれば鳥も飛ばない空に飛行船が何時も同じタイミングで通り過ぎるんだ。
なぜわかるかっていうと僕は何時も同じタイミングで退屈さに負けて空を見上げるから
この街のルールだ
194 :
@@:2009/12/21(月) 10:54:19 ID:WkrHOnbi
この街のすべての色がカラーコピーの色になったその日に
青空は絶望して空より去り
以後暗闇でもない、曇り空でもない、急遽な空が
空の色となった
僕たちに不満はなかったが
僕たちの満足も作られたもののような気がして
なんだか居心地が悪かった
学校の先生に聞いた
「先生、満足って何ですか」
「一周200mの表層ウレタンのトラックを4.3周し、そして水を摂取しなさい」
孔子システム搭載の先生に聞いたとおりにしてみた
水がうまい
要求に対して要求の対象を供給するのが満足だとわかった
人はもとめてこのカラーコピーの世界を作った
それは虚構ではなく、人という自然物からの直接的な要求に基づいて
空虚な空を眺めながら
僕は思った
僕たちの時代は正しい
195 :
名前はいらない:2009/12/21(月) 11:01:07 ID:Wc59Ssg7
いくらなんでもやましすぎるだろ
196 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 22:35:03 ID:KiO8j65i
「鉄の悪意」
わかるかね?
博士は言った
最愛の人から飛び出た半分の鉄片
わかるかね?
博士は言った
眼帯の下に隠された彼の悪意
わかります
ロボットは言うのだ
僕には分かります貴方の悪意が
ロボットは彼の軋んだ存在価値を持ってこの世界を破壊していく
わかります。これが悪意ですね?
いや聞き返したわけではない
彼がそう思い込んでるそれは既に爆弾の様に爆発して世界に飛び散っていく
虹のかけらの様なそれは僕をこの世界を灰色のかけらで穢していく
眠りは深い
現実から逃げるために世界は眠りに就こうとする
わかります。
そう言って軋んだ存在価値を持ってそれは世界を穢していく
その赤い点滅灯がそれの1m92cm上で規則正しく輝くのは
僕等を憎んでいるからだと思うのは
僕の思い込みなのかもしれない
ただ怖いのだ
197 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 22:44:37 ID:KiO8j65i
どうしようもなく怖くなるのに
見つめずにはいられない
その赤い点滅灯を見つめずにはいられない
自分の知らない世界の様でいて
誰かによく似た他人を見ているような
そんなデジャヴが森の泉の様にふつふつと湧き上がる
映画のとあるヒトコマから追い出されるその瞬間の主人公が
仮にその次のコマの自分を見たとしたらそう思うのかもしれない
わかります。
わかりたい
分からない
届きそうで届かないバナナを見つめる猿はこう思うのかもしれない
わかります
わかりたい
分からない
でもそれは僕の妄想なのだろう
黄色いちいさな点が窓の外に散らばってても
それを星だと思わないのは
僕等が変わってしまったからだとは思ってはいけない
思ってはいけないのだ
わかります
わかりたい
分からない
わかります
わかりたい
分からない・・・
198 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 22:56:23 ID:KiO8j65i
さようならの気持ちを込めて亡くなった方に捧げます
眠りが深くなる
眠りが深くなる
緑色の光
それは朝日
夢が歩きだす
夢が歩きだす
黄色い散歩道
何処までも続く川沿いの道
199 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 23:20:01 ID:KiO8j65i
久々に気分を変えてなんか違う詩でも書いてみようか
夕暮れをかける少年のモノクロ画像
集めて切手の様に手帳に張った
煌めく黒
薄くて白い夏の夕日
何時か見たお下げのあの子
顔が思い出せない
路地裏を猫が過ぎる
犬が吠える
カレーの匂い
団地を横切る女の子
ピンク色の布がはためく空
太陽がじりじりと迫るようだ
駆ける駆ける駆ける・・・
物言わぬモノクロ達が語る僕の思い出
200 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 23:29:11 ID:KiO8j65i
あの音楽
何時もかけてて
僕は電車で眠ってた
かけっぱなしで眠ってた
君は夢の途中
外を過ぎる風景
不思議な形の家を
数えて次の駅を待つ
201 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 23:37:28 ID:KiO8j65i
あの音楽
僕は何時もかけてて
いつもの様に電車で眠ってた
かけっぱなしで眠ってた
僕は夢の途中
夢の中で外を過ぎる風景
不思議な形の家を
数えて次の駅を待つ
通り過ぎて気付かないまま
通り過ぎていく
あの駅
でも僕は
夢から目覚める努力すら
しないまま長椅子に腰かけて眠ってる
見つけてもまだ起こさないで
今あの子といいところだから
202 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 23:38:36 ID:KiO8j65i
今いい夢を見てるところだから
こっちの方がいいな
203 :
名前はいらない:2009/12/25(金) 23:42:11 ID:KiO8j65i
「通過駅」
あの音楽
僕は何時もかけてて
いつもの様に電車で眠ってた
かけっぱなしで眠ってた
僕は夢の途中
夢の中で外を過ぎる風景
不思議な形の家を
数えて次の駅を待つ
通り過ぎて気付かないまま
通り過ぎていく
あの駅
でも僕は
夢から目覚める努力すら
しないまま長椅子に腰かけて眠ってる
見つけてもまだ起こさないで
今いい夢を見てるところだから
逆にラスト凡庸になってないか?
もう一捻り
205 :
名前はいらない:2010/01/10(日) 14:22:10 ID:50uvKSy0
迷わない道が続く
狂わない日常が続く
時計の針の様に僕は正確にその全てをこなす
その針の先にある全てをこなし12を過ぎればま0に帰る
つまりそういうことなのだ
人間が人間であるという事は
狂わずに時計の針の様に生きる
そう言えば君は言った
じゃあ私たちは狂っているね
そうだよ
僕らは狂った針だよ
そう僕は言うのです
ならどの日常も指せない狂った針は一体何を指すのだろう
一体何が狂っているのか
時計とは何なのか
考えれば考えるほど狂っていく
なぜならかんがえるその時間が余計なのだから
206 :
名前はいらない:2010/01/14(木) 07:44:24 ID:RjAvUhiW
鋼鉄レールが都市の中空を突き抜け
その上空を蜘蛛の巣の様に埋め尽くすので
僕は直に人工太陽を見たことがありません
僕の右目は真鍮製でその上を蒼い蒼い眼がぎょろりと動きます
電気信号が蒼く僕の眼にホールを作るのです
欠如した電気信号が僕にこの世界を見せてくれます
のっぺりとした金属製のビルも
かたい かたい この路も
酸素濃度が極端に低く人工酸素補給器がなければ生きられないこの路地裏も
僕の蒼い眼にそっと教えてくれるのです。
まるで世界から隠された醜い醜い瘡蓋みたいに良くできた
僕が存在する現実を
207 :
名前はいらない:2010/01/14(木) 10:04:17 ID:W6DGuRQA
直人
208 :
名前はいらない:2010/01/16(土) 14:56:21 ID:xhU1fqzg
>>204 やっぱそうかな・・・
俺もどんな風にすればしっくりくるか未だに分からん
209 :
名前はいらない:2010/01/16(土) 15:00:22 ID:xhU1fqzg
テーマに少しの間だけ「冬」を加えてみていいですか?
なんかスレタイに沿ってずっと書くの難しくなってきたから
210 :
名前はいらない:2010/01/16(土) 15:17:58 ID:xhU1fqzg
むしろ自由に書いていいよな
思い思いのテーマで好きに綴ってくらしあ
「冬」
暗い空が街を静かに覆い隠していく
くらいくらい空に雪が舞う
まるで現実が眠りに就こうとしているかのようなその光景に
誰かがいった「幻想」という言葉を思い出す
下らない話だが住宅街には雪が似合う
悴んだ手でそっと白い塊をつかむ
早く家に帰ろう
凍えそうな風が吹く
211 :
名前はいらない:2010/01/16(土) 15:24:56 ID:xhU1fqzg
空気がそっと落ちていく
もう外は明るいのに
暗い夜更けの気分が抜けない
朝が来ても曇った夜空を見上げた様に
顔をしかめて震えるだけ
苦しくて悲しいのは寒いからだけじゃない
もう春が来ないような気がするのはなぜだろう?
鬱陶しい夏が去ったのに
秋が来て
其れも居なくなって
何もなくなったと思ったら
途端に寂しい
これが冬か
そう思った
212 :
名前はいらない:2010/01/17(日) 09:44:22 ID:C5YJuF4S
隣人はどこからやってきたのか解らない
鉄格子のはめられたアパートの一室で僕は琺瑯のカップに注がれた茶色い液体を飲む
夢が覚めない私の娘はネットワーク化された現実の女子高生になるという
現実をbootするのに必要なのは宅配便でどこからか届けられる一枚の金属板だけだ
私も眠るとしよう
あの日がまたやってくる
現実化した夢の中で私は煩わしい隣人という「モノ」を知らない
見知らぬアパートの一室で私は一人の娘と暮らす夢を見ている
やっぱ下げたほうがいいか・・・
帰り道がわからない
僕が今いる路地は迷宮型住宅群第7世-L-18番地
居住者の居ないモデルケース
死んだ夜に静まり返って誰も居ないブランコに何処かからか風が吹く
星が明滅する
夜空が見えるからここはいまだ宇宙の中だ
僕はとある建築物の第7型モデルコピータイプ4002(am モデル:1990)
の軒下に座り込んで考える
この家のモデルが未だその価値を完全に有し存在していた世界をその街並みの中にある
この一角がどのようにしてモデルケースに収められたかを考え
そして目を瞑る
ブランコが風に揺れる
僕は手の甲をすり合わせる
目をあけて夜空を見る
誰も居ない忘れ去られた世界の片隅から
太陽の夢を
少年は見る
孤独の底から
透き通った魚の匂い
雨傘が揺れる子供たちの前触れ
眠りの深い森の奥
世界の片隅にひっそりとそびえる鉄の迷宮
カタリ、カタリ、の足音が一体どこへ消えていくのか見当もつかずに
僕は忘れ去られた街の片隅に今日も転がる・・・石の様に
>>204 今更だが
こんなんに変えた
朝の初めの事でした
草の葉が揺れる
窓の外
うす暗い外はまるで寒そうで
外観が奇妙な家の群れ
形の変わった木々
夢を置いて僕はこの世界から去っていきます
代わり映えのしない車内には一人の少女が座っていて
しきりに外を見ていました
それはまるで夢から覚めたくない可哀そうなアリスの様で
僕等の朝が氷の様に溶けゆく時間
溶けかけた雪だるまの様に僕の朝が消えていく
朝の車内
僕は恋をしたのでした
愉快も不愉快もなく
空を見つめるその気持ちは一体どんな風であろう
苦しみも悲しみもなく全てを剥ぎ取られる
死んだ魚の鱗みたいな
かつての輝きの名残の下には
何の面白みもない白い絶望だけがまるで草原のように広がっている
今晩は世界
美しい世界
そしてさようなら世界
僕の悲しい世界
もう二度と見たくない
さようなら世界
お休み世界
また明日僕がもう一度生まれる日まで
お休み世界
218 :
名前はいらない:
砂漠の中に一軒の家がありました
かつてはA市aia地区aiaia-aa-9-7番地に住んでいた少年が居ました
彼はこの家の窓から時々空を見上げました
え?この真っ赤な空ではありませんよ
世界も澄み渡る蒼い蒼い青です
きっと鳥が飛んでいて
電柱にと木に留まるんです
ええあの辺にあったんです
水木さんの家の隣に帰り道見上げると太陽が重なる電柱があったんです
ええ太陽があったころの話です
この路をまっすぐ進むと青くて洒落た家があって僕はよくその家の事が気になって
この家には(青いペンキがはがれた木片を指さして)
僕が好きだったあの子が住んでいて
ええ、すごく可愛かったんですよ
時々窓から僕の事を見下ろしているんです
芝生がきれいだったなぁ
ええいい思い出ですよ・・・
がちゃり
ぎゅるるるるる