詩人のプロポーズの言葉

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彼に黄色のスケスケベビードールを着せ
化粧をほどこし髪を後ろになでつけ
甘い匂いの香水(ピンクシュガー)をふりかけた
彼の脳内シナリオに沿って
監督+女優+メイク+スタイリストの私は
彼の広い背中に服を着たままはりつき
シャカシャカとブラウスの摩擦する音を聞きながら
彼の背中から手をのばして
ペニスの先端を右の掌でなで回しながら
「左手の時計をはずしなさい」と言った
彼は頷き時計をはずしてくれた

私の脳内シナリオなら
このタイミングで指輪を私の薬指にさしこみ
パンパカパーンのプロポーズなんだけど
彼は続きに期待して鼻息荒げるばかり

なかなかうまくいかない監督業です