歌詞のニュアンスを持った詩でも書いてけよ

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25し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/06(日) 21:21:33 ID:qAYZlojg
「終列車」

レールを走る 強い光
終わりじゃなくて 始まる印
待合室の 窓の外では
誰かが 待ってるんだ

埃っぽい屋根裏から抜け出たら
今日が最後の子どもの日
汽笛を鳴らしてみよう
歌だって歌えそうな
淡いリズムでもって まだ揺れていたいけど

 シューシュー 終列車 僕を乗せて 走る走る
 シューシュー 終列車 煙に巻いて 走る走る

ベールを脱いだ 未来の奥
薄暗くって あまり見えない
輪郭だけの 歌が外れて
皆が 笑ってるよ

くすぐったい感情に気付いたなら
今日が最後の参観日
スピードを上げてみよう
何処にでも行けそうな
淡い予感でもって また炭を足したら

 シューシュー 終列車 霧の中を 走れ走れ
 シューシュー 終列車 強い風も 笑え笑え

 シューシュー 終列車 どんな時も 歌え歌え
 シューシュー 終列車 雨がなんだ 弾け弾け

 シューシュー 終列車 僕を乗せて 走れ走れ
 シューシュー 終列車 夢を乗せて 走れ走れ
26ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/05/07(月) 03:56:43 ID:1ojL+1Dj
>>15
ん、俺かな??
「借りるよ」ってところくらいからかなぁ。
スレ自体はもっと前から気付いてたけど。

「歌詞」や「詞」に対する反応は早いよw
27ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/05/07(月) 03:58:27 ID:1ojL+1Dj
「distance」

分かりきってるはずだろう
互いの足音 聴こえない
砕ける空を見つめる度に
泣き止まぬ 姿が見えるんだ

離れていった君の眼が
何時までも 涙で曇るんだ


時計の針はいつまでも
同じ数字を 巡るから
いつかは癒える 傷痕も
呻き声 繰り返すみたいに

忘れていった痛みさえ
本当は 忘れちゃいないんだよ


言葉でそっと 拭っては
どうにか笑って 言い聞かすんだ
高くなった背 だからもう
「大丈夫」って震えた笑顔で



独りきりだと何故だろう
君との足跡 見つめてる
疲れた足を休めた後で
もう一度 並んで歩けるかい?

離れていった君の手を
何時の日か 掴んで歩けるかい?


時計の針は幾度も
同じ数字を 示すんだ
一方通行 そのはずが
何もかも 繰り返すみたいに

忘れていった言葉さえ
もう一度 思い出せそうだよ


涙はきっと 枯れたから
今度は笑って 会えたらいいな
高くなった背 自慢して
「老けただろ?」って冗談言って
28し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 17:47:06 ID:xzRW4EBs
>>26

はやw
師系のスレ大体チェックしてる感じか……
29し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 17:49:19 ID:xzRW4EBs
「my iron song」

退屈すぎる授業は
ドラムの音が かき消してくれる
どうでもいい説教は
エレキギターで 忘れられるんだ

そうやって 今日もすべてをやり過ごす
金属バットみたいな 僕の武器 ウォークマン

 聞き慣れた その鉄の歌は
 素敵な安心感を 僕に囁く
 夢の裏側は 知らないままでいいから
 今は 眠っていたい


通れたはずの進路を
誰かの声に 塞がれてしまう
丈夫なはずの船すら
キーボードに 壊されてしまう

飛び起きて それが悪夢だと解った
何故か殴られたような 気がしたけど 気のせいさ

 聞き慣れた あの鉄の歌が
 奇妙な安心感を 僕に嘯く
 未来の闇など 見てないふりでいいって
 はやく 歌ってみせて

 ねえ どうしたの?
30し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 17:49:49 ID:xzRW4EBs
>>28
×師
○詞
31し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 17:50:48 ID:xzRW4EBs
「天体観測」

空っぽの夢を見て何が楽しいの?
もうやめようよ こんなつまらないこと

体育座りで泣いてないで
明日のために ぼくと一緒に さあ

 なくした夢を 星に見立てて
 天体観測と洒落込もうよ
 月なんて 目じゃないほど
 輝いていたんだ 青く 青く


渇いた歌うたってそれで終わりなの?
「もう駄目だ」って まだ何も終わってない

そこでひとつ諦める前に
超新星に 変えてみせてよ ほら

 ふざけた夢も 踏み台にして
 もっと遠くまで手を伸ばすんだ
 月なんか 通り越して
 火星に届くぐらい 遠く 遠く

もう一度 捜そう 君だけの星を
もしもなかったら 作ればいいだけ

 なくした夢を 星に見立てて
 天体観測と洒落込もうよ
 月なんて 目じゃないほど
 輝いていたんだ 青く 青く
32し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 17:51:39 ID:xzRW4EBs
「ユリゲラー」

空を切り裂き 起きて起きてと
目覚まし鳴らせ 針の歌声

‘あと10分だけ寝させて……’
ってその10分が命取りなんだった
いつも僕を馬鹿にする朝陽に 目に物見せてやろう

 大地震が起きたときでも
 ぜったいに揺るがない
 ‘イメージ’ってやつ 僕にも持てるかな あるのかな


夕に染まって 掟破りの
挫折のメロディ 聞こえて来たよ

‘もう諦めてしまおうか……’
ってその諦めが僕を駄目にするんだ
少し偽物に見える未来も 本物にしてやろう

 ユリゲラーに念じられても
 けっして曲げられない
 ‘信念’ってやつ 僕にも持てるかな あるのかな
33し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 19:15:21 ID:P8qsTziy
「諦め」

諦めの早い僕は
誰かと歩いてる
君を見たその瞬間
失恋してしまったんだ

そして何もなかったみたいに
横断歩道を通り過ぎて
ふつうに君とすれ違って

 振り向きもせずに僕は歩いていく
 夏祭り 今年もあるのかな とか
 どうでもいいことを考えながら


記憶したくない僕は
楽しそうに笑う
君を見たそのすぐあと
全部忘れてしまったんだ

何か夢でも見ていたような
焦点の合ってない眼をして
いつもの本屋に立ち寄って

 うつむきもせずに僕は読みふけった
 一文字も まだ読んでいないくせに
 良く解らないな と呟きながら

帰り道にサイダーでも飲めば ほら
もうすっかり 気分は爽快なんだよ!
って言い聞かせて

 振り向きもせずに僕は歩いていく
 夏祭り 今年もあるのかな とか
 どうでもいいことを考えながら

良く解らないな と呟いている
何でもないよって笑ったりして
34し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 19:16:33 ID:P8qsTziy
「怪盗・オーレンサマー」

僕はきっと 恋をしているんだろうな
たばこの煙を吐かれても
全然 嫌じゃなかったし たぶんそうだ

だけど ずっと縮まない糸の距離
どうにかならないかなあ?
今夜も ふとんに潜り込んで
漫画みたいな‘俺’を呼ぶんだ

 こっそり ごっそり
 君のすべて すべてを盗むよ
 それぐらい夢見たって
 罰は当たらないよね


僕はそれに オーレンサマーと名づけた
何もかもを盗みつくして
とうとう君に目をつけた 大怪盗

いつも そんな空想が巡ってる
どうにもならない頭
君には 絶対見せられない
漫画みたいな‘俺’が囁く

 こっそり ごっそり
 俺のすべて すべてを奪えよ
 それぐらい夢見たって
 誰も笑わないから

たぶん 俺は怪盗・オーレンサマー
嘘みたいな妄想だけど
胸の中 確かに根付いてるんだ
35し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 19:18:21 ID:P8qsTziy
「カシオペヤ」

チョコレート クッキー バームクーヘン
ぼくはずっと待ってたんだ
時計の針だけを見つめながら

 3の字になると現れる
 カシオペヤみたいなお部屋
 時計をぐるぐるまわしたら
 また見れるかな

ウエハース ケーキ アメ マンジュー
今日もずっと待ってたんだ
とっくに過ぎてても座りながら

 3時になったら現れる
 お菓子でいっぱいのお部屋
 AM3時に目覚めたら
 また見れるかな

いつか虫歯になる前に
ぼくが大人になる前に

 3の字になると現れる
 カシオペヤみたいなお部屋
 時計をぐるぐるまわしたら
 また見れるかな
36し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/11(金) 19:19:06 ID:P8qsTziy
「Mr.スランプ」

三月の冷たい陽気と
死に行くぼくの脳細胞
維持なんてできないらしい

誰かに手を引かれても たぶん 何にもできない
飼い犬より ひどい生き様で

 浮かぶイメージは 泥の中
 沈んでもう 取り戻せない
 気に入らない絵はすぐ破って 目を逸らした


鼻歌でごまかす暗闇
慣れてくぼくの暗順応
迷子にはなれないらしい

光が現れたって きっと 何にも見えない
野良猫より夜が似合ってる

 ぼくのストーリー 闇の中
 沈んだ陽を 追いかけている
 いらいらする音を蹴散らして 耳を塞いだ

いつかの新月のように ぼくは 消えていくのかな

 浮かぶイメージは 泥の中
 沈んでもう 何も見えない
 気に入らない絵はすぐ破って 目を逸らした
37rost:2007/05/12(土) 00:09:48 ID:U+jLVpGM
「ソラ」
あの日の僕は
ずっと上を見上げてた
磁石みたいに引き寄せられて
それにずっと見とれてた
 
あの日の君は
ずっと下を見たまんま
しおれたコスモス手に握り
それをずっと見つめてた

冷たい風モノクロ写真の景色
そんな所で鳴り響く音の無いメロディ

君は僕に投げかけてた必死に、必死に・・・
僕はそれでも知らん顔聞く耳一つも持たないで
微かな記憶のワンシーン
蒼いソラ 君の雫

  
昨日の僕は
きれいな空を見上げてた
コスモス片手に持ちながら
君に想いを馳せながら
 
やさしい風フルカラーの景色
僕の中で鳴り響く君がくれたメロディ

僕は君に投げかけてる遅いことも判ってる
君は何時かの笑い顔コレは僕の思い込み
確かな記憶のワンシーン 
青いソラ 僕の音色



僕は君に投げかけてるつよく、ツヨク
君にはすべて聞こえてた君は僕に微笑んだ
確かな時間のワンシーン

アオイそら 笑い声






 
38し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/12(土) 14:16:19 ID:oki6RY5N
「寂し狩り」

秋に翳りの音が鳴る
枯れ葉が道に 積み重なって
命を繰り返す

緑を減らして 少しずつ赤を足してく
急かすように 鮮やかになるから

 寂し狩りに出かけよう
 紅葉が 散ってしまう前に
 寂し狩りに出かけなきゃ
 粉雪 降ってしまう前に

飽きが来るその前に去る
短い季節 追い剥ぐように
景色を変えていく

形を揺らせば 少しずつ壊れ始める
もう間もなく ばらばらになるから

 寂し狩りに出かけよう
 記憶が 薄れていく前に
 寂し狩りに出かけなきゃ
 何かが 萎びていく前に

秋の終わりの夢を見る
確かな赤も やがて色褪せ
僕らも変わってく

 寂し狩りに出かけなきゃ
 紅葉が 散ってしまう前に
 寂し狩りに出かけなきゃ
 粉雪 降ってしまう前に
39し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/12(土) 14:17:29 ID:oki6RY5N
「反戦病」

黙祷するのが日課のわたし
たとえ終戦記念日じゃなくても
黙祷しないと気が済まない

あの時から わたしはずっと
反戦病に罹っているんです
不治の病と恐れられた
反戦病に罹っているんです

 戦争反対 戦争反対
 叫んでないと どうにかなりそう
 白い目で見られるのは何でだろう
 いつも考えてしまう

平和を願ってばかりのわたし
たとえ日本が平和であろうと
とても願わずにはいられない

あの時から わたしはずっと
反戦病に罹っているんです
不治の病ではない筈の
反戦病に罹ったままです

 戦争反対 戦争反対
 そういう歌を 歌い続けてる
 喉が渇いていたって関係なく
 今日も声を枯らしてる

平和になれば治りますように
わたしはいつも願うけれど

 戦争反対 戦争反対
 叫んでないと どうにかなりそう
 白い目で見られるのは何でだろう
 いつも考えてしまう

反戦病がなくなるようにと
わたしはいつも祈っている
40し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/12(土) 14:18:17 ID:oki6RY5N
「バースデー」

どんなものより もっと大事で
ずっと美しい この地球の誕生日
正確な日付は たぶん誰もわからない
だからとりあえず 「今日」ということにしてさ
ハッピ・バースデー・ディア・アース


都会で見れる 夜景なんかじゃ
まるで敵わない お月様の誕生日
地球より遅れて 生まれたみたいだから
少し早いけど 「明日」ということにしてさ
ハッピ・バースデー・ディア・ムーン


教えたいけど 教えるもんか
僕しか知らない 秘密のバースデー
ご馳走の代わりに 種をまいて 水をまいて
しあわせ願って 今日からはお月見しよう
ハッピ・バースデー・ディア・アース
ハッピ・バースデー・ディア・ムーン
41名前はいらない:2007/05/13(日) 22:58:53 ID:sRnoIdWT
ダジャレ?
42し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/14(月) 19:35:53 ID:p9RDjpfo
掛け言葉あるいは言葉遊び
駄洒落もその一種
43し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:37:42 ID:4MY4InJ0
「落ちた落ちた何が落ちた」

急に雨が降り出して
春なんて来ないかと思うほど
視界を霞ませていく

めくるめく 巡る目 めまぐるしい朝
それなりに期待とか
抱きつつ夢を見てたのに

 いない いない 誰がいない?
 歓声のスキマに 僕がいない
 見るな 見るな 誰も見るな
 暗転のミライに 僕を見るな

いまだ雨は降り続く
僕の目は涙すら流せずに
虚空をただ眺めてる

もう唖然 呆然 抜け殻同然
折れそうな木の枝に
無理やりにしがみつくけれど

 落ちた 落ちた 何が落ちた?
 懐かしいゲームだ 誰が落ちた?
 落ちた 落ちた 僕が落ちた
 忌まわしいコトバだ 「僕が落ちた」

頬の痛覚だけ 取り除けたなら
どれだけ 気が楽になるだろう
とりあえず 雨は止んだから

 行こう 行こう どこへ行こう?
 アテもなく歩き出す どこへ行こう?
 揺れる 揺れる 太陽揺れる
 まだ僕を照らしてる 逃げないでよ

お願いだから
44し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:40:23 ID:4MY4InJ0
「白いバイク」

3日前に あの娘と別れたらしい
他人事みたいに呟いてみる

軽い気持ちで いつもの道を行く
エンジン吹かせて 枯れ葉舞い上げて
今日も あの娘の家の前 通りかかるんだ

 曇り空のような 白いバイクを走らせて
 悲しみを舞い上げながら
 思い出を舞い上げながら


どうせぼくは あの娘が忘れられない
何故か自虐的に笑ってみせる

冬は目の前 誰かがいないから
背中に風が あたって冷たい
やたら 未練がましいこと 言ってみたりする

 まるで雪のように 白いバイクにまたがって
 淋しさに火を点けながら
 諦めを舞い上げながら

 「これから」を舞い上げていく
45し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:42:25 ID:4MY4InJ0
「伝書風船」

「あなたが死のうと淋しくなどない」
嘯く台詞は 喉に引っ掛かってしまう
もはや独り言にもならない

僕もまた目の前の写真のように
青ざめた微笑を浮かべている

まだ心の底に沈殿している
あなたが 好きだった蒼い空

 風船の中に想いを込めて
 天国のあなたへ 手紙を届けよう
 弾けそうなほど
 膨らませてしまうよ
 弾けそうなほど


「私のことずっと忘れないでね」
最期の言葉は 未だ僕を縛っている
きっと解ってて言ったのだろう

意地悪な微笑みのモノクロ写真
我が儘なあなたを表すよう

もう宇宙の何処にもいない筈の
あなたが 居るらしい雲の上

 風船の中に言い訳込めて
 天国のあなたへ 手紙を届けよう
 いつもと同じだ
 うまく膨らまないよ
 どうしてだろうね

大したことは言えないだろうけど

 風船の中に想いを込めて
 天国のあなたへ 手紙を届けよう
 弾けそうなほど
 膨らませてしまうよ
 弾けそうなほど
46し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:44:43 ID:4MY4InJ0
「諭吉に捧げるラブソング」

実感のない好景気なんて
甘くないショートケーキみたいだね
パンを食べてみたって 気なんか紛れないじゃない

高いところから見下ろしてる人
冷夏だったあの年も
諭吉に扇がれて暮らしてたらしいのよ

「天ハ人ノ上ニ人ヲ作ラズ」
あまりに有名な言葉だけど
今は そう言った人が 人の上に人を作っているの

 ああ 英世さん あなたが好きよ
 あなただけが私の味方
 でもね それは LOVEじゃなくて LIKEなんです
 私が本当に愛しているのは
 何だかんだ言って
 私が本当に愛しているのは…… きっと あの堅物なの


実感だらけの不景気なんて
笑えない冗談もいいとこだわ
あの頃よりはまだマシかな と呟いてみて

思い出したのは やっぱりあなたね
風のように通り過ぎ
庶民のふところを揺らしてく罪な人

 ねえ 諭吉さん あなたが嫌い
 この気持ちは言い表せない
 きっと これは LOVEとそして HATEなんだね
 私はあなたを愛しているし
 だけどそれだけじゃない
 私はあなたを憎んでいるの…… すこし 悲しいけれどね


「天ハ人ノ上ニ人ヲ作ラズ」
あまりに有名な言葉だけど
今は そう言った人が 人の上に人を作っているの

 ああ 英世さん あなたが好きよ
 時にたまらなく逢いたいの
 でもね それでも LOVEじゃなくて LIKEなんです
 私が本当に愛しているのは
 何だかんだ言って
 私が本当に愛しているのは…… きっと あの堅物なの


ああ 諭吉さん 憎らしいけど 愛しているわ
47し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:46:17 ID:4MY4InJ0
「いないいないばぁ」

誰もいない部屋で漫画を読んで笑う
淋しい男の子が鏡台のそれに映っている

赤ん坊かなあと見紛うほどに
彼は自分からは動かない

もう 解ってるだろうけど その子は僕だ

 教室にいるほうが より孤独を感じるから
 こうやって独り遊びにふけってしまう
 いない いない ばぁ で柄にもなく
 うろたえてしまうほど ヒトが嫌いだよ


夢もないし希望などもないかもしれない
それでも生きてるのは何故だろうといつも考える

雨降ってるなあとまた独り言
カメハメハ大王になりたい

あぁ 解ってるんだけどね これじゃ駄目だと

 能動的な僕が まだ想像できないから
 少しずつ歩いていこうと思ってるよ
 いない いない ばぁ で馬鹿みたいに
 うろたえることのない ようにしたいんだ

一歩ずつで いいよね?


 教室にいるほうが より孤独を感じるから
 こうやって独り遊びにふけってしまう
 いない いない ばぁ で柄にもなく
 うろたえてしまう僕を やり直せるかな

独りきりは もう嫌だよ
だけど あぁ 雨が 降っている
48し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:56:17 ID:4MY4InJ0
「魔の非常階段」

なんとなく上手くやれてるような
感触が幻ってことは解る?
いつまでも自分に問いかけるよ
それでも彼女は微笑んだりしない

いわば恋愛なんて魔の十三階段
最後の最後で一段増えて
「サイテーね」という 彼女の一言と共に
ぶざまに 転げ落ちてしまうよ

 だけど気付いた時には もうぼくは立ち上がっていて
 「青春など泡のよう」と 解ったようなこと言いながら
 かわいい彼女の非情階段を
 一段ずつ確かめて のぼっていたんだ


あくまでも憮然とした表情
流行のツンデレじゃないことは確か
とりあえずの応急処置なんかじゃ
ご機嫌ナナメな彼女に睨まれる

こんな駆け引きですら魔の十三階段
最初で最後と覚悟しなさい
サイテーサイアク そんな言葉 辞書から消せ
聞いたらもう 終わってしまうよ

 でもその一つ一つが またぼくを奮い立たせてる
 「愛って風船みたい」と 解ったようなこと言いながら
 かわいい彼女の非情階段で
 傷だらけになりながら のぼっていくんだ

そうさ 恋愛なんて魔の十三階段
最後の最後で一段増えて
「サイテーね」という 彼女の一言と共に
ぶざまに 転げ落ちてしまうよ

そしてまた のぼっていくんだ
彼女がかわいいと思える限り 永遠に
49し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:57:35 ID:4MY4InJ0
×非常
○非情
50し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/15(火) 23:59:54 ID:4MY4InJ0
「ふたりのカセット」

音の悪い音楽のように
時々ノイズが混じってしまう二人
君が赤く染めたヒモで
無理矢理に繋がっているんだ

テープのなかにあるラブソング
僕らに少しも似たところがない

 曰く 僕は君専用のアクセサリー
 冗談じゃなく 本気で言ってるから困る
 恋という本来の目的とは
 まるで違う方向に どうやら進んでいくみたい


何だか不治の病みたいに
僕らのノイズは少しずつ悪化する
風が吹けば終わりそうな
一触即発の停滞期

心変わりを待ったところで
どうせ無駄になるだけなんだろうな

惰性と名付けたカセットの
A面に君がいて B面に僕がいる
表裏一体のはずの二人は
いつだって対立しているんだ

 曰く 僕は君専用のアクセサリー
 冗談じゃなく 本気で言ってるから困る
 恋という本来の目的とは
 まるで違う方向に このまま進んでいくのなら

そろそろお別れの時間だろう
51し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/16(水) 00:02:22 ID:UDCfGSz1
「虹待ち症候群」

心の中 冷え切った雨が降っていて
そんな時に 君は声かけてくれた
僕はまるで 虹のようだと思った

そんな記憶は 今や砂上の楼閣
乱数字のパスワードみたいな
覚えきれないものを抱きしめて

 些細な感情の結末なんて こんなもの
 窓の外で 相変わらず降っているアレに
 「絶望」なんて名前をつけて笑ってみる
 馬鹿みたいだろう


お天道様 お月様 その他 何よりも
その瞬間 君が輝いていたよ
心の中 虹が架かった気がした

そんな言葉は 今や机上の空論
君は今 何処に居るのやらで
部屋のモノに八つ当たりしている

 あの日の感情を恋と呼んでは 自己嫌悪
 窓の外で 気まぐれに空に架かるモノに
 「思い出」という感傷を見て 泣いちゃったよ
 馬鹿みたいだろう


君に会えるかもしれない なんて考えて
また僕は 心の中に雨を降らしてる

 些細な感情の結末なんて こんなもの
 窓の外で 昨日も今日も降っているアレに
 「希望」なんて名前をつけて歌ってみても
 虹は架からない

だって心は一向に晴れやしないから
そんなもの永遠に架かるわけがないんだ

だけど
それでも
まだ僕は虹を待ってる

あぁ 馬鹿みたいだろう
52し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/16(水) 00:04:45 ID:UDCfGSz1
「Horie」

遠くから鼻歌が聞こえるというのに
ぼくの気持ちは 浮き沈み
少しうつろに 「好き」だらけの頭振り回す

耳障りじゃない アプローチ探して
春の陽気に 身を任せたりして
狼少年が 芽を出した

 時にはあの肥え太った犯罪者のように
 「強気、強気」で行ってみよう
 粉飾決算・風説の流布 なんでもやっちゃえ
 それは ウソをホントに変えていく
 最初の一歩になるから


すぐそこで雷が落ちてるというのに
ぼくは無理して 笑ってる
怖いだなんて 言わないけど頭は真っ白

見つからないのは ありがちなあの言葉
夢の向こうを 近くに感じても
そんなの幻だ って思う

君のナナメ後ろでうろうろしてる
同じところをぐるぐる廻って
辿り着いた場所は

 時にはあの肥え太った犯罪者のように
 「強気、強気」で行ってみよう
 粉飾決算・風説の流布 なんでもやっちゃえ
 それは ウソをホントに変えていく
 最初の一歩になるから

少しだけ 近づいてみよう
53し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/16(水) 00:07:16 ID:UDCfGSz1
「冷たいね」

「ねえ どうして 何も言ってくれないの?」
そんな言葉無視して あなたは無言で
私のもとから離れていったね

茫然と立ち尽くして 鮮やかな傷に酔いしれる
何もかもが風前の灯火
出口のない迷路を歩いてく

 白黒の景色が私を横切る
 ささやかな期待は あっけなく裏切られた
 もう届かない小さな世界で
 いつかあなたと一夜を共にしたい
 そんな妄想を 星空に浮かべてた


「ねえ どうして そんなに冷たくするの?」
嵌め殺しの窓から そう呼びかけても
あなたは私のこと見ないふりで

平然と眠りこんで 重い声に身を委ねてる
頬を伝う涙が空しいよ
だけどきっともうやり直せない

 白黒の記憶が私を横切る
 懐かしい笑顔も いつの間にか壊れてた
 もう叶わない綺麗な未来を
 語り合ってたあの日を思い出せば
 何か変わるかな? 涙が出るだけでしょう?

儚いのは恋なんかじゃなくて
きっと 私たち自身なのねと 気付いたよ

 白黒の景色が通り過ぎていく
 ささやかな期待は あっけなく裏切られて……


ねえ どうして 何も言ってくれないの?
ねえ どうして そんなに冷たくするの?

ねえ どうして そこで眠ったままなの?
ねえ どうして そんなに冷たくなってしまったの?

ねえ どうして……

……私を残して死んでしまったの?
54し ◆FCXRNaWgHs :2007/05/16(水) 00:09:40 ID:UDCfGSz1
終わり。
こまごましたものが他にもあるけど、とりあえずこれだけ。
55名前はいらない:2007/05/18(金) 00:31:14 ID:KUpObkBT

青い春に、目覚めた夢は数ある困難の一つと知った
震える心、隠さず進む多めな希望と不安を味方に
今はまだ、何もない両手だけど、輝きの欠片を掴める時を、待ちわびて
ゆっくりと、追い掛けてく未来の僕、喜びに笑いながら 泣く僕を
56名前はいらない:2007/05/20(日) 12:45:08 ID:M40z3D56
『腕の傷』

現実世界と折り合いをつけてみた
じわじわとしみ出る赤い印
涙も枯れきって
こういうことでしか存在を認識できない僕を

発狂寸前
眠剤と混ざった
溶けていく意識
5感もさらに溶け
どうやら明日も生きていけるかもしれない
57ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/07/17(火) 22:21:27 ID:zSjl1kxA
「双羽つ」

白い砂浜
青い海に 浮かぶから
黒い君は 泳いでた

アスファルトに 出来た海
音を立てて 飛び込んで

可愛いな

雨上がりが 薫ったら
子供みたいな 仕草と言葉
気が付けば 濡れていたけど
君の羽 今も見えてる


緑の草地に
灰の色した 長い道
濡れた君の Tシャツと

アスファルトに 出来る海
伸びる夕日に 染まってく

綺麗だな

ペアルックに なりたいよ
真似事みたいに 空を飛ぶんだ
出来るなら 二人並んで
君のように 羽を広げて


涙と笑顔 繰り返す
大人にならない 変わらない癖
半端なのは 平均台って
誰かが


細い指が 触れたんだ
一緒にいこう 誘ってる

いけるかな

雨上がりの 君はほら
子供みたいな 笑顔のままだ
出来るんだ 二人並んで
イカロスみたいに 飛べるんだ

58ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/07/17(火) 22:23:19 ID:zSjl1kxA
「nature」

回った大地を
取り巻いた風 両目に沁みて
流した雫に 止まる両足
だけど寒くて また動いた

壊れた時代は
平凡でさえ 奇跡に変える
眠りに付く度 迷う現実
今の歩み その真偽が

もどかしいって 思った
命に 意味はあるって
動いてる 世界の
全てには 意味があるって

どうか


いつかは消える
知っていたって 足跡数えた
それさえ夢と 気付いたって
忘れるから 繰り返した

無くしたって 見つけた
答えに 意味はあるって
変わらない 結果の
道のりに 意味があるって

どうか


告げて


ねぇ 現実より 大きな奇跡は
きっと出逢えた 真実だろう

夢でもいい そうじゃなくても
ただ ここに居るよって 手を握って
世界の上に 立つことが
普通じゃないって どうか言って


強すぎる風 泣きながら
だけど探した 僕らは温度を

流れたって 刻んだ
足跡 意味はあるって
意味の無い 世界を
歩むのに 意味があるって

いつかは消えるんだ
知っていたって 足跡数えた
ねぇ 現実より 大きな奇跡は
きっと出逢えた 真実だろう
59し ◆FCXRNaWgHs :2007/07/21(土) 00:20:40 ID:2wvB7XRN
60行は歌詞には優しいシステムだよなー
もっと歌詞制作スレが増えるといいんだが
60ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/07/22(日) 03:12:59 ID:a5wQdwCb
>>59
他所じゃ横長になるからねぇ。ここはありがたい。
詞もセン五システム引き継いだらそれなりに賑やかになるだろうし、
「詩板」と住人が容認してくれるなら、立ててもいいかも…。
評価人がかなり限られそうな気はするけど(笑)
61名前はいらない:2007/08/22(水) 22:32:13 ID:ewRKunRS
62ダメット ◆dmEtYvIl.. :2007/09/15(土) 03:33:19 ID:DL/0Ahfu
保守保守。
63名前はいらない:2008/02/27(水) 01:43:36 ID:/xQpW8ra
保守
64名前はいらない:2008/02/27(水) 08:02:14 ID:AdIlMitp
真央 練習拠点を愛知へ
http://c.2ch.net/test/-/skate/1201764819/i
65名前はいらない:2008/03/07(金) 10:19:13 ID:oMku/8EP
「呟きカフェ」

道に迷っているのならここにおいでよ
窓際のテーブルがいいね
もう3月だね陽射しも暖かいだろう
それで、君は何処に行きたいんだい

ずいぶん道を外れたものだね
ここはカラクリの町
足元を見なよ小洒落た絨毯
ピンクジャーナリズムに染まった
君と君のような僕

引き返したい?前進あるのみ?
ずっとここでこうしている?
理由もないままに・・・僕と・・・








66名前はいらない:2008/03/08(土) 11:34:23 ID:guXilEXL
「キエロ」

早く自由になりたいと話してる
子ども気のない15歳のひと
新しい季節
新しい場所で
どんな話をしてくれるのだろう
金持ち気取りのアドバイザー
言葉巧みなロドリゲス
開花を知らせるアナウンサー
多数のパトロンを従えて
存分に哀しい声をひびかせて
僕を酔わせる15歳のひと





67名前はいらない:2008/03/10(月) 10:25:07 ID:ZK0MbjiF
現実の世界で生きているきみの
継続された呼吸が聴こえる
曖昧さも迷いも
不可能もない言葉を綴るメール

僕は少しだけ気持ちを痛めながら
とても畏まりましたありがとう






68し ◆FCXRNaWgHs :2008/10/18(土) 00:07:34 ID:Oi7PgrIG
まだ残ってる……
69し ◆FCXRNaWgHs :2008/10/18(土) 00:17:00 ID:Oi7PgrIG
「七(たな)からぼた餅」


粉雪の代わりに喜劇が降る
ついでに星も降る そんな七夕の夜
君と過ごす口実にしたいんだ

一年に一度しか逢えない様な
悲劇的な関係ではないけれど
何でかな こんな特別な日には
意味も無く 会いたくもなるわけで

 幸せな僕らの願いなんて
 織姫と彦星が嫉妬して 叶えてはくれないから
 「七からぼた餅で どうか二人に
  素敵なことが起こりますように」
 ただただ それだけを願ってる


ふと空を見上げれば満天の……
そんなことないけど 綺麗っちゃ綺麗だね
高望みなんてしてはいけないな

一年に一度でも逢えないなんて
耐えられないぐらいに好きだから
やっぱりね こんな素晴らしい日には
理由もなく 笑ってしまうんだ

 何らかの不可抗力とかでさ
 僕が君を押し倒すみたいな ハプニング 起きないかな?
 棚からぼた餅と 笑われたって
 そうでもしなきゃ君を汚せない
 ただただ 愛しくて困ってる


満ち足りてるくせに
幸運まで求めるなんて
おこがましいと思うけど

 幸せな僕らの願いなんて
 織姫と彦星が嫉妬して 叶えてはくれないから
 「七からぼた餅で どうか二人に
  素敵なことが起こりますように」
 ただただ それだけを願ってる

織姫と 彦星を 嫉妬に狂わせてみたいんだ
70し ◆FCXRNaWgHs :2008/10/18(土) 00:18:39 ID:Oi7PgrIG
「ぼくの奇妙なかくれんぼ」


‘責任’って響きが怖いのだ
口に出すことはないけれど
ぼくはつまりね(無責任でいたい)

少し暇をくれたら
パパッと決断しちゃうんだぞ?
とか言いつつね 
ぼくは逃げる算段を整えている

 『もういいかい?』って聞かれたら
 「もういいよ! お前のことなんか、知るもんか!」
 って答えてたぼくの 奇妙なかくれんぼ
 まだ続いているって言ったら
 あなたは笑う?


‘永遠’っていいよね 憧れる
苦労を売りさばけたらなぁ
ぼくは 願うよ(テキトーに生きたい)

隠れ家で何を待つ?
スナック菓子など頬張りつつ
置手紙には
‘探さないでください’と書き残してく

 『見ーつけた!』って言われても
 「誰ですか? あなたのことなんか、知りません!」
 って答えちゃうぼくの 奇妙なかくれんぼ
 もう終わらせたいって言ったら
 どうしてくれる?


たぶんこのまま かくれんぼは続いていく
誰かがぼくの手を 引っ張ってくれるその時まで


 『もういいかい?』って聞かれたら
 「もういいよ! お前のことなんか、知るもんか!」
 って答えてたぼくの 奇妙なかくれんぼ
 まだ続いているって言ったら
 あなたは笑う?


もう一回
『もういいかい?』って言ってみて
『見ーつけた!』って言ってみて

そしてこの手を掴んでくれたなら
ぼくはもう 逃げやしないから
71名前はいらない:2009/06/04(木) 03:22:10 ID:R8NHc5C7
見えない

あなたの馬鹿 私の事好きなの
あなた酷い 私はこんなに失ったのに
傘に二人で入ろうよ お弁当美味しかった
早く来ないかな あなた
早く来ないかな あなた
早く気付いてよ まだ大丈夫

あなたの事 もう忘れました
私偉い 無防備で
思い出だけが安全地帯 お留守番はもう不要
早く気付いてね あなた
早く気付いてね あなた
早く気付いてね ここに
72名前はいらない:2009/06/04(木) 06:42:35 ID:SD+PmLDU
おはよう、私の好きなひと。
73名前はいらない:2009/06/20(土) 03:13:09 ID:/1tctEpq
題 おやすみなさい
お前とは今日限り 探しても無駄 最初から何も無かったんだ
君の淡泊な台詞 いてもたってもいられない もう構わないでくれ
幻を映し合っていようよ それとも正直に言える?
74名前はいらない