〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 19th edition 〜〜
247 :
朝が歩き出す:
静けさの中で
準備された朝が
身体を震わせる
夜は頸をおろし
深く
息を吐いた
カーテンの隙間
冷気が流れ込む
風がざわめきを連れてきて
朝が動き出す
白い垂直の背中を
黒茶が撫で降りていって
透き通った薄絹
あたしは
身体に残っていた夜の膜を脱いで
朝に向かう
淡赤褐色で身を飾り
誘いかける淫らな薫り
凛とした姿勢を崩さずに
朝に向かう
塗り替えられた空の
高い青
群れが駆けていく朝
言葉はなくても
始まっている
深呼吸
あたしのシャツとおそろいの
肌は
白く
驚くほど白く
柔らかで
朝が歩き出す
ふふ
おとうふ
おいしい
朝が歩き出す