君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.58]

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歩き疲れたと、この町はおしゃべりしていた、真夜中。
空にライトのイロドリが映る、星が見えなくなるほど。この町の罪。

それは、甘い秘密を隠したグンゴリの手癖。
計画された通りだ、十分な集客が見込める。
(グンゴリはこの町を作った創造主、唯一神として崇められている。)

黒ミツ頭の園社にも「汝、妄癖ならん」のディツンララ(神伝言)
まだ近寄れないと、僕は早口で呟いている、真夜中。
よじれる君の楽しそうな影が見える、何か言わなくちゃ。
僕は悔やむの。

それは、町の灯りに隠れたグンゴリの悪戯。
予期せぬ想像がいきなり僕の瞼を覆う。

君の体のどこへキスしよう。
続けざま想うけれど。

離れぬ雪景色、話さぬ無口な君、二つの影は夜灯に揺られて。
魔法の台詞があるのなら、今すぐ教えてよ、それは、この瞬間の奇跡となる。


それは、かわいい君がばらした忘れない約束。
予期せぬ現実が、いきなり僕の心を奪い去る。

君のカラダ→ノド→コエ→「キスしよう」

気持ちは高鳴るけれど。

離れぬ雪景色、話さぬ無口な君、二つの影は夜灯に揺られて。

夢咲く歌舞伎色、一面の雪を照らし、多くの色はこれみよがしと映える。
近付くと唇と唇の距離を測って…あと少し…

離れた現実世界、離さぬ無口な君、舞踏は何よりも雄弁となる。

華咲く季節さえ、霞んで見えてしまうほど、この町の光は冬にも暖かくて。
ずっとね…


注)詞中カタカナ表記の「ン」は日本語発音時は「レ」と読み替えて下さい。
固有名詞に関してはデギネ文法に従ったカタカナ表記をしてあります。