詩の評価を評価するスレ

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25eng ◆gKCGnbBUZc
>>17「蛇」長すぎる。

ジュール・ルナール。フランスの作家。小説「にんじん」が有名。
さて、極端に短い詩。とてもショッキングですよ。
タイトル「蛇」。これは蛇です。たいていは憎悪の対象となることが多いですが、観念さえも超越させようと作者は深く企んでいるのでしょう。その意図に汲み取ってみるとしますか。
蛇は暗に含んだ意味をたくさんもつようです。この詩で蛇は時間の概念をイメージさせるように感じ、沿い、解釈いたしました。ウロボロスの蛇を取り上げます。
無限や完全を象徴している環状になった蛇。自らの尾を飲み込む姿。メビウスの輪のようで太極とも関係している。
その姿は「永遠につづく時の流れ」を象徴的に示しています。
そして、時にひとは永遠に想いを馳せ、虚無に囚われることがありますが、その心理を謳った詩ではないでしょうか。
だから「長すぎる。」とため息こぼれるような言葉を発する様になってしまう。
永遠の時間を想い、……長すぎると洩らした一言に、この詩の意義を見ました。永遠はひとには荷が重すぎます。
参考:脳の機能で永遠を考えるのをシャットアウトするらしい。でないと生存に不利だから。

とても短い、塊にさえならないセンテンス(一文)に宿した詩情が、溢れんばかりでしょうか。共感と納得をよぶ小洒落たギャグみたいなものか。感想になってしまう…