奥田民生のロックンロール

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『若年の年月を、人は速やかに夢見て過ごす。私もまたそうだったに違いない。
今は狷介(自分の意思を頑なに守り、他人と協調しないこと)とも
愚劣ともみえるこの小論に、何事を追加しようというのだろう。
常に同じ振幅を繰り返さなかった私の動きやすかった心を、
ここに計量しなければならないのか。
私はこの困難を放棄する。人々を退屈させないために、私を無益にいじめつけないために。
(中略)
だが私はもう、自分をいじめつける事には慣れ切った、
どうやら自分を労る事と区別がつかぬこの頃だ。
一体何の意味がある。人々を退屈させないために、
恐らくそこには、覗かねばばらぬ、辿らねばならぬ私の新しい愚行があるのかも知れない。』


私の頭にはまだ詩人という余計者を信じる幻があるのかもしれない。
天才の考えることは、いつの時代も同じなのです(笑)