1 :
名前はいらない:
何でも好きな言葉を、間違いだろの形式に沿って
自由に書いてください。
基本的に、一レスに1個ずつでお願いします。
青春?欲望の間違いだろ
2 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 18:37:36 ID:ylEgPvEJ
性春?肉棒の間違いだろ
3 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 18:45:46 ID:KpIBgx0F
良スレ?糞スレの間違いだろ
ポエム?板の間違いだろ
【完】
5 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 19:54:41 ID:x3O1PO0P
自由?孤独の間違いだろ
なんか、一レスにいっぱい書いても、いいことにする。
もったいないもんね。
6 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 20:03:32 ID:x3O1PO0P
あの日の約束?遠い夢の、間違いだろ
詩的な感じてお願いします
7 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 20:12:14 ID:x3O1PO0P
1を書いたのは私です。センスないな・・・
皆さん、こう、ぐっとくるのお願いします。
美しい夕焼け空をみた?明日への希望の間違いだろ
あの小説が面白い?自分の心の投射の、間違いだろ
8 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 20:58:26 ID:x3O1PO0P
真夏の照りつける日差し?
大樹の下を通り抜ける風の涼しさの間違いだろ
9 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 21:05:18 ID:x3O1PO0P
私の顔に出来た詩話の数?
刻んだ時の長さの間違いだろ
なんか、笑点みたいだな
でも、あくまで、詩でよろしく。
10 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 21:18:06 ID:x3O1PO0P
空の蒼と、海の藍色のコントラスト?
微妙な心の陰影の、間違いだろ
くそ、クソすれか、レスが伸びないな・・・
11 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 21:26:48 ID:x3O1PO0P
泡立て器で卵白をかきまぜてつくったメレンゲ?
地球の空気の間違いだろ
>>9 刻んだ、の前に、"二人で"を入れたほうがいいでしょうか。
入れないほうが良いかな、どなたかコメント下さい。
板、違ってますか?このまま続けても構わない?
12 :
ピカン:2007/01/10(水) 21:28:00 ID:Ma4GNQTX
存在・・・間違いだろ。
13 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 21:49:51 ID:VKPIwhUT
オセロ…エセヤロウの間違いだろ?
アンダーバー?クレーマーの間違いだろ?
15 :
名前はいらない:2007/01/10(水) 22:10:49 ID:VKPIwhUT
いいやつ?間違いだろ
いやいや絶対嫌なやつだよ
別に無理して嫌ってるんじゃないよ
16 :
名前はいらない:2007/01/12(金) 07:31:33 ID:JZIlEOM4
彷徨える心?操縦不能の間違いだろ
愛してる?取り返しがつかないの間違いだろ
永遠の生命?ゾンビの間違いだろ
17 :
名前はいらない:2007/01/12(金) 22:08:22 ID:RR7/ULh7
欠片?不発弾の間違いだろ?
ほんとマイナスにしか成らない
18 :
名前はいらない:2007/01/13(土) 20:03:09 ID:PcU//Brn
ここがなくなるって?なにかの間違いだろ
19 :
名前はいらない:2007/01/14(日) 01:24:50 ID:hYk0nZu4
夢追い人?
てめぇが現実に追われて。の間違いだろ
20 :
名前はいらない:2007/01/14(日) 05:42:36 ID:g2VHBdr9
カリメロ?勘違いなメロディーの間違いだろ。
北京ダック?愛嬌のある顔の間違いだろ。
21 :
名前はいらない:2007/01/17(水) 20:40:15 ID:15bet3sB
愛だって?愛だって?愛だって?
ただ、空っぽの自分を、埋めたいだけじゃないのか?
嘘つきはおまえ自信だろう?
ちょっと、崩したかんじもO
22 :
名前はいらない:2007/01/17(水) 20:52:26 ID:15bet3sB
薄紅色の恋?夜明け前の、薄白い星空を一緒に見たいだろ。
心無くして、怯える人達?今日も明日も明後日も不安で、
でも皆、結局は、何かを求めて生きるだろ?
23 :
名前はいらない:2007/01/21(日) 14:21:04 ID:jTmU3xrF
多分嘘なんだろう
はじめから見え隠れしてた
それって、本心なんだろう?
偽りだろう
騙されていたんだろう
本当は、開けると中は空っぽで
汚れていたんだろう
硝子の時計の針
磨けばまた光るかな
雨の雫を受けた
睡蓮の葉
あの水滴の中に浄土
24 :
名前はいらない:2007/01/24(水) 00:05:48 ID:JYUBmn/I
愛?金の間違いだろorz
25 :
Mana魔名:2007/04/12(木) 19:03:24 ID:z9cvagh0
間抜けた面を引っ掻くだけの啓蒙家に
違いを求めて取り繕うペシミストに告ぐ
いつまで己を過大評価するつもりなのか
だから未来永劫理解されないのだと思う
ろくでなし共を今こそ讃えるべきではないか
からかわれた事実を証明できた日に感謝します
28 :
名前はいらない:2007/08/22(水) 20:49:33 ID:fBMAIpNs
29 :
名前はいらない:2007/11/06(火) 00:55:43 ID:fkwdFYDm
「浮気はもうしません」?「次はうまくやります」の間違いだろ
30 :
名前はいらない:2008/12/28(日) 02:05:35 ID:1K+0zJRh
31 :
名前はいらない:2009/01/22(木) 01:46:42 ID:/XuUDQgK
俺って何でミスるんだろう。精神安定上ミスが心に響く。
32 :
名前はいらない:2009/04/05(日) 14:31:42 ID:flMYmHtV
てすと
_⊆⊇_
`〈>′ `<ノ
`|ノノ)))>・・・zz
(⌒>´-`ノ>⌒⌒ヽ
ノ とi)∽(iつヽゞ)
(/( /_L_> ハヽ)\)
し∪ ヽ)\)
33 :
名前はいらない:2009/06/24(水) 22:28:28 ID:UxZtDcRO
てす
34 :
名前なし:2009/11/25(水) 20:44:13 ID:ZXCr0HLO
城門。その脇に乞食がうずくまっている。ぼろを纏った体格のいい野郎で蒼白な顔。ぼろ着の下に手回しオルガンを隠している。
早朝。大砲の砲声が響く。兵士たちに警護された皇帝が現れる。
その髪は長くて赤い。冠物は戴いていない。ヴァイオレット色の羊毛の衣装。鐘の音。
35 :
名前なし:2009/11/25(水) 20:45:28 ID:ZXCr0HLO
皇帝 朕が最大の仇敵を破った戦勝祝賀会に赴こうとし、
国家が朕の名に黒い香煙を焚き染めているこの時に朕の城門に乞食が鎮座して貧困の臭いを撒き散らしている。
しかし大きな行事の合間にこのろくでなしと話をしてみるのも悪くないぞ。
(兵士たち、退場)お前、なぜ鐘が鳴っているのか知っているか?
乞食 はい、俺の犬が死んだからです。
皇帝 (そんな言い草は)不敬ではないか?
乞食 死んだのは老衰のせいでした。俺は何で奴の足がこんなに震えているんだろうかと思いました。
前足を俺の胸にのせていましたんでね。そうやって犬と一晩中寝ていました。もう奴が冷たくなっちまってもね。
明け方にはもうとっくに死んでいたんですよ。そこで犬の体を離して、そこに転がしてやりました。
俺はもうねぐらには戻れません。犬の死体が腐りだして、嫌な臭いがしてきましたからね。
皇帝 なぜ外に放り出してしまわないのだ?
乞食 それはあなたには関係のないことですよ。あなたの胸は今は排水溝の穴のように空っぽだ、
そんな愚かな質問をしましたからね。どいつもこいつも愚かな質問をするな。大体質問をすることがそもそも愚かしいんですよ。
皇帝 それでも朕はさらに訊ねるぞ、誰がお前の世話をしているのだ? 世話をするものがいないなら、
お前一人でここから立ち去ってもらうからな。ここで肉が腐り出したり、大声をあげられると困るからな。
乞食 俺が叫ぶと仰るんですか?
皇帝 ほら、お前だって質問しているじゃないか、お前の質問には朕の理解できない嘲りが込められてはいるが。
乞食 そうですか、自分では分かりませんね、自分のことはね。
皇帝 お前の言い草など聞く気はない。しかし誰がお前の世話をしているのだ?
乞食 時々男の子がしてくれます、その子の母親がジャガイモを掘っている所に天使が現れてその子を産ませたんですがね。
皇帝 お前には息子がおらんのか?
乞食 みんなどこかに行っちまいました。
皇帝 砂漠の砂に埋まってしまったター・リー皇帝の軍隊のようにか?
36 :
名前なし:2009/11/25(水) 20:46:31 ID:ZXCr0HLO
乞食 ター・リー皇帝は砂漠を進軍したよ。部下の兵隊たちは、「遠すぎます、引き返しましょう、ター・リー皇帝」と言ったものだ。
そのたびに皇帝は、この土地を征服しなければならないのだ、と答えたね。部隊は毎日行軍を続けたので、ついには靴が破れてきた。
それから皮膚がぼろぼろに剥け始めた。それでも部隊は膝をついて行進していったね。
ある時は竜巻が脇を行く一頭のらくだを襲った。らくだは兵隊たちの目の前で死んでいったよ。
兵隊たちはある時はオアシスに辿り着き、俺たちの故郷のようじゃないか、と言ったこともある。
ある時は皇帝の幼い息子が水溜りに落ちて溺死した。一同は七日の喪に服したが、哀しみは尽きることはなかった。
自分の馬たちが死ぬ所も見た。ある時は従軍していた女たちがもうついて来なくなってしまった。
ある時は風と砂が襲ってきて兵士たちを覆ってしまった。それで一切が終わり、静寂が訪れた。
その土地は彼らのものになったね。土地の名は忘れちまったが。
皇帝 お前はどこでその話を聞いたのだ? 全部間違っている。全然そうではなかった。
乞食 彼が強大になって、俺が子供のような存在になってしまった時、俺は四つん這いになって逃げた。俺は誰からも支配されるのが嫌だからね。
皇帝 何の話をしているのだ?
乞食 雲が流れていった。真夜中頃星がいくつか空を破って姿を現し、それから静寂が訪れた。
皇帝 雲が物音を立てなかったかね?
乞食 先週洪水になった川のほとりの汚い小屋の中で何人かが死にはしたが、流れて行きはしなかった。
皇帝 そんなに何でも知っていたら、眠れないことだろう。
乞食 俺が石に仰向けに横たわると生まれた子供の産声がする。それから新たに風が吹く。
皇帝 昨夜は星の明るい夜で、川のほとりでは誰も死なず、子供も生まれなかった。ここには風も吹かなかったぞ。
乞食 そんなことを言うあんたは目も見えず、耳も聞こえず、何も分かっていないのだ。それとも悪意でそう言っているだけなのか?
(間)
37 :
名前なし:2009/11/25(水) 20:48:06 ID:ZXCr0HLO
皇帝 お前は普段は何をしていたのだ? お前の顔をこれまで見たこともなかった。お前はどういう素性の奴だ?
乞食 今日気付いたが、雨が降らなかったから今年はとうもろこしの出来はよくないだろう。畑の方からは暖かくて生暖かい風が吹いてくる。
皇帝 その通りだ。とうもろこしの出来はよくない。
乞食 三十八年前もそうだった。とうもろこしは炎天で弱り、枯れる前に豪雨がやってきて、ネズミが現れて田畑を食い荒らした。
それからネズミどもは村に入り込んで人間を食いだした。そんなものを食べたせいでネズミどもはくたばった。
皇帝 そんな話は全然知らないな。それも他の嘘と同じででっち上げだろう。歴史の本にはそんなことは書いていないぞ。
乞食 歴史なんてありはしないさ。
皇帝 では、アレクサンダー大王は? シーザーは? ナポレオンはどうだ?
乞食 歴史か! では、あんたはナポレオンをどう思っているんだ?
皇帝 世界の半分を支配した男で、思い上がりのために破滅したのだ。
乞食 そんなことを信じるのは、彼と世間しかいない。しかも信じるのは間違いだ。
ナポレオンってのは本当は奴隷船の漕ぎ手で、非常の押しの強い奴だったので、
他の漕ぎ手たちが肘を置く場所が狭くなったといってもう漕がないと言い出したんだ。
漕ぎ手がストライキしたんで船が沈没した時、ナポレオンは頭に空気をいっぱい詰め込んだので、自分一人だけ生き残った。
彼の席はしっかり鉄で固定されていたので、漕ぎ続けるよりほかなかったんだ。
水底からはどっちへ進んだらいいか彼には見えなかった。そしてみんなは溺死してしまった。
彼はこの世界について首を振った。その首が重すぎたので、彼は落っこちたというわけさ。
皇帝 こんな馬鹿げた話はこれまで聞いたこともないぞ。お前のその話にはがっかりした。
他の奴らは少なくとももう少しましな話をしたものだ。だが、お前は皇帝についてはどう思っているのだ?
38 :
名前なし:2009/11/25(水) 20:49:25 ID:ZXCr0HLO
乞食 皇帝なんて存在しないよ。人民が皇帝が一人いると思い込んでいるだけだ。
そして個人個人が自分こそその皇帝だと思い込んでいるだけさ。
それから戦車を沢山作りすぎたり、太鼓の連中をやりすぎると戦争になるんだ。そうして敵になるものを探すのさ。
皇帝 でも、その皇帝は、今敵に勝利を収めたのだぞ。
乞食 敵を殺しただけで勝ったのではない。白痴が白痴を殺しただけだ。
皇帝 (大儀そうに)手強い敵だったぞ、これは信じてもらおう。
乞食 ある男が石を俺の米に投げ込んだら、そいつは俺の敵だ。奴は俺の片手は強い力があると自慢していた。でも奴は癌で死んでしまった。
棺桶が閉じられた時、その長い手は蓋に挟まっていたのに誰も気付かずに棺桶を運び出してしまったので、
棺桶から手がはみ出して、空しく、頼りなく、裸でぶら下がっていたものだ。
皇帝 一体、お前はそうやって寝転がっていて退屈しないのか?
乞食 昔は天から雲が流れ下りて来たな、果てしなく。その雲を見ていたよ、終わることがなかった。
乞食 今はもう空に雲は流れていない。だからお前の喋っていることは嘘だ。太陽のごとく明白なことだ。
皇帝 太陽などありはしない。
乞食 どうやらお前は危険だ、被害妄想にかかって、狂っているな。
乞食 あれはいい犬だった、並みの犬じゃなかった。どんなに誉めてやってもよかった。奴は俺に肉を持って来さえした。
夜は俺のぼろ着に潜って寝たんだ。ある時町に大きな叫びが上がった。全ての奴らが俺に何かの反感を持った、
俺が誰にも問題になるほどのものを与えたことがなかったためだろう。
兵隊まで俺を征伐に来るという騒ぎだったが、あの犬が奴らを追い払ってくれたんだ。
皇帝 なぜそんなことを話すのだ?
乞食 あんたを愚かだと思っているからさ。
39 :
名前なし:2009/11/25(水) 21:37:07 ID:ZXCr0HLO
皇帝 その他に朕のことをどう思っている?
乞食 あんたの声は弱々しい。つまり臆病なんだな。質問をしすぎる、これは下僕的だ。
俺を罠にかけようとばかりしている、自分のすることに自信がないからだ、一番確実なことにさえ自信が持てない。
俺のことを信じないくせに、俺の話を聞く。つまりあんたは弱い人間なんだ。
何といってもあんたは、世界が自分を中心に回っていると思っている。
だけどあんたより重要な人間は沢山いる、たとえばこの俺だ。
おまけにあんたは目も見えず、耳も聞こえず、何も分かっていない。その他にも欠点があるかもしれないが、そこまでは知らない。
皇帝 お前はどうも具合が悪そうだぞ。朕に美点を見つけることは出来んのか?
乞食 あんたは小声で話す、だから謙虚だ。沢山質問する。だから知識欲旺盛だ。何でも試してみる、だから懐疑的だ。
自分では嘘だろうと思っていることにも耳を傾ける、だから寛容だ。
あんたは全てが自分を中心に回っていると思っている、だから他の全ての人間より悪くないわけだ。
他の奴らより馬鹿なことも信じない。おまけにあんたはいろんなことが分かりすぎて混乱している。
自分に関係のないことは全然気にしない、知識を得ると行動に移そうとする。
これ以外の自分の美点は俺や他の誰よりあんた自身の方がよくご存知だ。
皇帝 お前は鋭い奴だな。
乞食 人を誉めそやすことには必ず報酬があって当然だ。だが、あんたにお礼は払わないよ、俺が払ってもらう分で帳消しだ。
皇帝 朕は朕に果たされた奉仕に対しては必ず報酬を与えているぞ。
乞食 それは分かりきったことだ、あんたが賞賛を期待しているところ歯あんたの心が月並であることを説明しているのさ。
皇帝 お前に含む所があるわけではないが、朕は月並なのか?
乞食 そうとも、なぜって俺に危害を加えられないからさ。
皇帝 お前を牢に投げ込むこともできるぞ。
40 :
名前なし:2009/11/25(水) 21:38:37 ID:ZXCr0HLO
乞食 そこは冷たいかね?
皇帝 日光も射し込まないはずだ。
乞食 太陽など存在しないと言ったはずだ。あんたは記憶力が悪いらしいな。
皇帝 お前を殺させることもできるぞ。
乞食 死ねば俺の頭に雨が落ちることもなくなり、蚤や虱も生息せず、俺の胃も鳴らなくなり、偉大な静けさが訪れて俺はそいつをたっぷり楽しめる。
(伝令、登場して小声で皇帝に何か言う)
皇帝 もう間もなく済むと伝えろ。(伝令、退場)お前にそんな仕打ちはしない。何をしてやろうか考えている所だ。
乞食 それは誰にも言わない方がいいぞ。あんたが俺にどういう仕打ちをしたかを知った奴はそれから結論を出そうとするからな。
皇帝 朕を軽蔑する者が出るとは思わん。
乞食 みんな俺にはお辞儀をする。それは別にどうということはない。ところがしつこい奴は、俺をお喋りや質問で煩わせるのだ。
皇帝 朕もお前を煩わせているか?
乞食 今日した中で一番の質問だな。あんたは全く恥知らずだよ! あんたは人間の触れてはいけないプライバシーに無頓着だ。
あんたには孤独ということが分からない。だから俺のような赤の他人からも賞賛が欲しいのだ。
あんたは全ての人間の尊敬を受けることに頼っている。
皇帝 朕は人間たちの支配者だ、したがって尊敬を求める!
乞食 手綱だって言うだろう。俺は馬を支配しているんだと。ツバメのくちばしだって言うだろう、俺はツバメを操っているんだと。
棕櫚の木の頂は言うだろう、俺は木に俺を引き寄せて天に向わせていると!
皇帝 お前は悪人だ。本当なら抹殺してやりたいが、そうすると後になって虚栄心が傷つけられたせいだと思ってしまうからな。
(乞食、手回しオルガンを取り出して弾く。一人の男、通り過ぎながら彼にお辞儀をしていく)
41 :
名前なし:2009/11/25(水) 21:40:02 ID:ZXCr0HLO
乞食 (オルガンを隠す)あの男の女房はあの男の物を盗むのだ。夜中にあの男の金を盗もうとして男の上に身を屈める。
時には男が目を覚ますと女が自分の上に屈んでいるのを見ることがある。
すると男は妻が自分を愛していて、どうしても顔を見ずにはいられなくなったんだと思うわけだ。
そこで妻が多少自分を騙していても許してしまうのさ。
皇帝 また始めたな。一言も真実ではない。
乞食 もう帰っていいよ。あんた、だんだん賤民に下落するよ。
皇帝 そんなことは信じられん。
(乞食、オルガンを弾く)
皇帝 これで謁見は終わりか?
乞食 ちょっと音楽をやってやれば、これでみんな空はもっと美しく、大地はもっと肥沃だと思ってしまうのだ。
ちょっといい音色を聞くと、自分の命が延び、自分も隣人も許してやる気になってしまう。
皇帝 最後に少なくとも言ってくれ、お前は朕が我慢できないくせにどうしてこんなにいろいろ話をしたのだ?
乞食 (投げやりに)あんたのプライドが足りなくて、俺のお喋りに耳を傾けたからさ、
俺は死んだ犬のことを忘れるために喋る必要があっただけなのに。
42 :
名前なし:2009/11/25(水) 21:41:09 ID:ZXCr0HLO
皇帝 朕は行くぞ。お前のおかげで人生の最も素晴らしい日が台無しになった。こんなところに立ち止まらなければよかったな。
同情して足を止めたわけではなかった。お前のたった一つの能力は俺に話し掛ける勇気を持っていたことだった。
そのために朕はみんなを待たせてしまったのだ! (退場。兵士たちが彼を護衛する。鐘が鳴り出す)
乞食 (彼が盲目であることが分かる)いってしまったな。今は午前中に違いない。空気がこんなに暖かいからな。
少年は今日は来ないのだ。町で祝祭があるからな。あの馬鹿皇帝もその祭りに行った。俺はまた犬のことを考えることになるんだ。
43 :
名前なし:
>38
>それから戦車を沢山作りすぎたり、太鼓の連中をやりすぎると戦争になるんだ。
~~~~~
連中→練習