猫に詩を評価されるスレッド

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「冬の道」


昨日の晩の冴えた月
碧空から今朝へ映し取った 花よ
根本の はだれ雪 幹を乾かす大気
その全てより寒き葉よ

柊南天は香り
かたく揺れ
質量少なく音をたてる

脇を女が過ぎ 強い香水が かき消す
柊南天は黙して
冬の朝風に 人工の芬芳は去った

空は高く
何事なく 花香る
葉が鳴る
高く からりと