〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 18th edition 〜〜 580 :
名前はいらない :2007/03/29(木) 02:48:18 ID:Fi4Ujr3M
咲いたな桜の枝みつつ急ぐ
581 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 02:59:17 ID:V1ZBfNS/
だー、眠くなってきた。「春」なんてつまんないお題出すから投稿数多すぎるのだ、とかなんとか、
長介グローバーワシントンジュニア氏に逆ギレのまんこ将軍。うそ。
>>555 あー、なんか救われますね。ボブディランのようなタイトルに見合った清々しい宣言。
くしゃみばかりしてると明日が追いかけてきて今日を追い越すというのは、同感ですね。
寒い寒いと不平言ってても始まりません。不平言ってるうちに不満に変わり、最後には不安に
なって未来に怯えるわけです。そのへんのメカニズムを悟った人だからこそ、言える一種の
強がりといった感じです。いや、強がりをあえて口にできるようになったらシメたものという意味。
私はマーガリンよりバター派ですが、ラジオのヴォリューム上げるのはよくわかるし有効ですよね。
最後の連も美しく着地が決まっております。入学式とかにシャキッとした経験は誰にでもあると
思うので、時々思い出してシャキッとしたいですよね。これ、良かった。シャキッとしようと思った。
>>556 こちらは上のとは対照的に警戒しております。私は春が欺瞞でもいいように思うんですけれども。
だってただの季節なんだしさ、インチキ臭くても良いイメージがあるんだったらそれに乗っかって
みせるのもひとつの手だと思うのですが、どうでしょう。もちろん、良いイメージ肥大させすぎると、
あとで大して面白くなかったり、悲しくなっちゃったりした時にギャップの大きさから受けるダメージも
膨らんじゃうというのはわかる気がしますけど。だから油断するな、まではわかる。
しかしそこまで警戒心高めて欺瞞だ!と連呼するのはちょっと病的に思えるわけであります。
>>557 これは滅亡SFの最終段落のようなカッコいい再生への希望であります。
コールドスリープから目覚める時、地球だかその惑星だかにかつてのような春が訪れていたら
いいなあ、みたいな。しかしこの分量だけだと「いつか、いつか」と願ってるだけで、逆に、もし
来なかったらどうしよう、という不安が勝ってしまっています。三連目のUFOだか隕石だかの
君臨するハルマゲドン後のような地上に春の景色を捉えた写真が舞う描写を重視すれば、
これは最初から叶わない夢なのかもしれません。するともの悲しい「いつか」の声にも聞こえます。
582 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 04:24:57 ID:V1ZBfNS/
ちくわー そろそろ新生活だなー 楽しみだなー その前に軽く婚前旅行だなー うひょー
>>558 あらまあ。芸者さんというかこれ、売春婦です。三面鏡で源氏名「左保」の正体をまず明かした
構成は上手です。どす黒い野望と真っ赤に燃える功名心、もしくは羞恥心みたいな。
真ん中の本当の素顔さえも白塗りにして隠してしまえば、もう躊躇もなく、悟られる心配もなく。
そんで中田氏。大阪桐蔭の中田の二打席連続ホームランは凄かったですね、などと関係ない
話混ぜて、そのへんは私、ウブなのでスルー。えーと、見事妊娠してしまいました。悪魔に魂、
売りました。春だけじゃなく。妖しく笑っております。このあと転落の人生が待っております。
>>559 上手。面白い。SF的設定とか原始人モノと思わせといて実は蟻の巣の話でした、というオチが
素直に笑えた。惜しいところを探すと「秋に死んだ虫たち」で勘のいい奴にネタバレする可能性も
あるので「秋に取りそこなった果実」とか適当にボカすと良かったかも。でも本当は問題なし。
あるとすれば、タイトルかなあ。春一番についウキウキしてしまうのは私も同じなので、この働き蟻
の気持ちは痛いほどよくわかるのだが。「春一番に誘われて」くらいが目くらましにもなっていいかも。
「春一番の誘惑」だとバレる。いや、やっぱそのままでいいか。ごめん。とにかく秀作。
>>560 なんだろ、第一印象、空騒ぎのファズの意味を主軸にファズギターがギュワンギュワン歪む音と、
ヒューズがぶっ飛ぶ時の火花と、更にはメロンソーダかなんかのフィズまで連想して、ぐっちゃぐちゃ
の喧騒の中の酒場で暴れる男の大立ち回りみたいなイメージで読み進めていたわけですが。
しかしお題の春を意識すれば、やっぱりこのグリーンというのは新緑みたいなものだと思うので、
最後なんだか知んないけど掻き毟ったら緑色、というので少し安心してこれは葛藤の末に春を迎える
心境でも謳ったのかなあ、とそこまで考えた。それ以上考えると頭痛くなるからもう考えない。
>>561 花見かなんかで酔っ払ってますけど、その光景をサンドイッチにした送電線に関するひと言が
何やら意味ありげで面白い。たわみの美しさに今度注意を払ってみます。程よい肩の力の抜け方
とかかしら。開放感かな。
583 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 05:05:38 ID:V1ZBfNS/
あー ねむいー ちくわー ぼよよん
>>562 おお、春を煙草にして吸ってみた、と。春が香るんだけど味はまずい、と。つまり加護ちゃんは
二回目だからもう事務所からも解雇された、と。しかし本当に糞なのは週間現代である、と。
フライデーの赤外線盗撮から一人の才能あるシンガーを謹慎に追い込み、同じ講談社メディアの
現代が一年間ストーカーみたいなことして未成年のタレントがまた悪さしないか、と期待して、
復帰間近のこの時期にまた盗撮、と。そんで子供に悪影響とかなんとかご高説垂れる、と。
ふざけんじゃねえぞ、講談社!てめえらのストーカーやら盗撮の方がよっぽど気色悪いわ!
んなもん追いかけてる暇と金があんならなぜ、創価学会と北朝鮮の関係を暴こうとしない!
朝鮮総連の拉致協力疑惑やパチンコマネーの政界との癒着をなぜ報道しない!百歩譲って、
文春がやってたジャニーズ事務所のもっと大きなスキャンダルにさえ絶対手ぇ出さないよな!
つまりな、おめえら講談社なんてマスコミでもメディアでもねーんだよ。本当の数多あるタブーには
おっかなくて決して斬り込めない。ビートたけしがフライデー襲撃した時の世論の高まりも
のどもと過ぎれば熱さ忘れてずーっ、とおんなじ低俗なニュースをスクープなどとぬかしやがる。
そもそも講談社なんて大元の「現代」見たってなんの主張もないオピニオン誌であって、中身は
スカスカ、「論座」や「世界」の方がキチガイ度が高い分、面白いくらいだ。つまり講談社の位置づけ
なんて出版業界ではそんなもんなんだよ。潰れてしまえ、役立たず。
で、なんだっけ。あっ、つまり春の詰まった煙草を吸ったわけだがまずい、と。そんで自分もそんな
ようなもんで、女に火ぃつけられて灰になってハイ、それま〜で〜よ、と植木等追悼を挟みつつ、
しかしそうやって女にボロボロになるくらい好きだ、と。で、お題は季節だし輪廻の始まりらしいから
タイトルもループだよん、と。発想はとても面白かった。でもちょっと俺が暴走した。すまん。
584 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/29(木) 05:25:05 ID:q1vWHHrZ
>545 五月山公園 ある場所から見える景色 同胞のような感情を持つ友人そして自分 喜怒哀楽をともに友人と思い出を作ることの大切さは徐々に歩む道を違えてゆく 明らかな違いと 別空間に存在し始めた時期に思うことである と念頭において読み進める 春特有の不安定さの中 前途は明確さなどはなくて社会の中で身の置き場にも戸惑う 今指針を完全に持ち合わせているだなんて なかなか出来ることでもない どこへ行くんだろうという不安と問いかけが社会の枠と五月山公園 という情景と反発しあって浮き上がってくるようだ そこから見た景色と 遠くに見えるその景色 自分はここにいるのに どこへ向かって流されていくのか知れないという感情は春に痛感するものだ と思うのです 書かれている内容には思い当たる時期がわたくしにもありましたので共感は出来るのですが 人事部のおっさん この大人の存在についてと 尋ねる動機は想像出来てもこの不安定さを醸すともいうべき 焦点のピントがどこにあるのか読後に残らない それは痛く感じられるほどの社会への抵抗かもしくは 思い出が薄れる前触れの予感か このあたりの書きっぷりに良くも悪くも力が入ってないと思ったのです 五月山公園と題しているところを思えば >546 Spring nameless 春というものを記憶していてその上で また何回目かの春がくる この作品の中で記憶の春が内省する要因を引き出していて未来の春への要求の輪郭を呼び起こしている ように感じた もどかしい記憶と春の回想季節のめぐり なんと言うか読後 “心ここにあらず”という言葉がわいてきてしまったのですが この考えている時間をも 忘れきる瞬間が今年の春にあればよいねと願うばかりです 静かに春の訪れを告げる兆しを捉えて 今年の春の抱負がちりばめられているとしても 後味悲しい気分が残ります
585 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/03/29(木) 05:58:57 ID:V1ZBfNS/
うひょー うひょー まんこー ぴゅー
>>563 うわ、すごいな、これ。俺の婚約者のちくわ並に料理のプロとみた。
随筆のような格調とレシピのような簡潔な流れの中に、冬から春が終わる頃までの歳時記が
ぎゅうぎゅうとおいしそうなお弁当箱に詰め込まれてる感じ。素晴らしいです。
>>564 こういう嫌味ったらしいだけで実は内容のない文章はつまんないね。
>>565 「はる」という単語というか音が色んな場所に色んな形で現れては消える。そんな浮遊感の中で
隠されたストーリーも展開していくが読解が難しい。ヒントは最後に残された、ある「庭師の日記」を
無断引用して更に「主人」が推敲した、という記述である。つまり庭師の日記に書かれていた、
剪定作業における特殊な業界用語や植物の知識をコラージュする形で「主人」が愚痴とも懺悔とも
つかぬ、近況なのか半生なのかもわからぬ、しかし確実に自身の思いのたけを綴った暗号文の
体裁を取っていることがわかる。若夫婦との確執か。息子の嫁の風呂場を覗くほど魅せられたのか。
結果として老犬呼ばわりされ、疎ましがれてないがしろにされている日常。しかし最後の連は復讐の
シーンのように読める。暗号文故に推測の域は出ないが、息子の嫁を手篭めにでもしたのだろうか。
何か恐ろしい家庭の闇が伝わってくる。スケルトンインザクローゼットという趣である。
>>566 タイトルを意識しつつ本文を読み進めると、これは老人のアルツハイマーなのか末期症状なのか、
ともあれ悲しそうな雰囲気と、仕方がないという達観のようなものが感じられる。春のお題からの
連想としてはかなり飛躍し過ぎているようにも思えるが、なんとなく本人は楽になりそうだからこれで
いい、としたい。しかし最後のさようならのひと言が何か不吉で少し引っかかる。
>>567 なんとなく絵は浮かぶ。三つの色とタイトルだけで春を感じてくれ、と。そんな感じのイメージ詩。
私はこういうのは安易だと思う。たぶん何度も言ってるのでしつこいと思われるだろうが、実際に
そう思うのだから仕方がない。イージーなものもあってはいいと思うが高く評価することはできない。
まんこ将軍の寸評は以上です。やっと終わった。また疲れた。
586 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/29(木) 06:02:01 ID:q1vWHHrZ
>547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 >方向概念の根本的除外 これは目的や立ち位置目線指針 ある一対象物を基本に位置関係を把握 確認するということをしないと思うことか >壁の不合理な干渉 大まかに言ってしまえば進路に立ちはだかる障害物のことか タイトルの発ツ春 初春と 発つ春 ということか など タイトル自体面白く考えさせるものでまず惹きつけられました 土を掘り返す音か聞こえてくる そののち掘るために土を掘っているという自分が出現するあたり 非常に盲目的で春の性質を単純に言い当てているようにも取れる でもまたさらに土を掘り返す音か聞こえてくる この堂々巡りはなんだろう! 所々“括弧”を変えて出現している文章部分はどうも春が呼び覚ます躁鬱状態のような導入に感じた 意味など考えるどころではなく突然始まる思案という意味しかもたなくてもいいのかもしれないけれど 理解はほぼ出来なくても この作品中に確かな“春”への旅立ちを強く感じた ホラーに近い春 >552 春マン 春ボーイ 春君 春男 春メン とせず意思的に“春マン”としたところに春ならではの 春画的滑稽エロさがわずかに漂っていますね はっきり言って読みながら可笑しくて笑っているんですが >おれは春マン 春夏秋冬問わずに 春マン春満開なのでしょうか まさか冬には“冬マン”に変身 したりするんじゃあないでしょうね? などと考えながらいるとこの状態は決して春だけのものなのか 疑問に思えてまいりました このリズムとテンションは春限定のものなのであるのでしょうかと 笑ってしまって もうしょうがないんです これが春マン It’s春 なのですといわれれば納得できるんです 人間春状態ってこのような方をさしていうんだと納得してしまうともう驚愕ですが 今回の作品の中でもっとも 精神状態春真っ盛り感を暴走させていて痛快です けどもう笑う以外できません
587 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 00:28:28 ID:nftgXb7z
>553 春の儚さについて 儚さとはなんだろうか 果敢無い(←私の好みでいえばこちらの書き方が好きだったりする) 春という季節のはかなさというより“春(性的な感情や色情のめざめ)” のはかなさについてだと取れる 一つ一つのイメージは端正なのですが いまひとつあやふやで掴みにくい箇所があったためにその“儚さ”自体がなぜに 儚きものなのか浸透してこないのはなぜだろうと考えてみました わたくしの感度の問題なのか否やと >春は儚いという/小鳥の囀り/花はすぐにでも散る 小鳥の囀りは春初めて鳴く若い鳥の下手な囀りそして花散り急ぐことなんとも云い難く >毛の色とりどりの生き物/人の気配が通れば、散/方々に逃してしまう 小動物など春の陽気に誘われて出でてくる(此処はどこであるのか?) 人の気配感ずれば散り潜むように逃げる そして >けれども、儚さではない とくるのですが これ以降の一行一行については(春/色情らしきめざめ) についての記述であると思うのです 何に対して儚さではないのかわかりかね 春の儚さは何なのかをもぼかしてしまっているために はかなくなる(死の意)など深い意味合いを持つはずの“儚さ”という言葉が 脈を打ち 躍動していないような気がしたのです 春の秘密について 春の儚さについて 漠然としためざめを表現しているのかもしれませんが ひとつひとつイメージやフレーズが綺麗なだけで終わってしまっているように感じました >554 spring 文字面の体裁をそろえたかったのだと思われますが何をいわんとしているかはっきりしない “轟々”と春の風から始まり終わりに至るまでびよーんと弛んでしまっているように感じました スプリング(ばね)の雰囲気と思い読めば少しはわかる機がしてくるんです 学生もしくは何かの一年生が春の陽気の中に感じる気分なのかもしれないな など調子を合わせる何かに支配され行く一途を書いているのではないかしら
588 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 01:26:07 ID:nftgXb7z
>555 新しい朝に 気持ちを大きく構えて新しい朝を迎えるとき その前準備としての心構えを綴ったような作品だと思いました >わけもわからずくしゃみばかりしていると >また明日が追いかけてきて >今日を追い越してしまう 何気ないけれどこの部分 先走って不安げになる心境や杞憂を言い表していて作品中の流れを整のったものにしている 前進する事柄などがあったりする春 これからについて 心構えをするならこんな感じね 初心の春といった風合いでシンプルだけれど 纏まっていてよいと思いました >556 春 春という生温さをやさしさと言い換えて 欺瞞とするその心の動きは悪魔的な内なる囁きのよう 前向きな春という主題ではなく 春というまた天気のはっきりしない季節の一面を見ているようでもあります ナーバスというか極端な春に対する不信感は 曖昧さの受容と関係するのか それとも 春に浮かれる 春にスポットライトを浴びるものが大よそ“よきもの うつくしきもの ただしきもの”の傾向にある そのことから 欺瞞という視点を見出したとしても おかしくは無いと思うのです 極端なネガの春を見せられた気分になりました こういった視点は好きですが 簡潔に書きすぎると愚痴に思えてしまいがちかも >557 春の記憶 とある人のとある春の記憶 記憶のまま何か凍結したままになっている気持ちを感じる それが春の記憶を作る根源になっていて 絶望まではいかなくても 絶望に近い想いがその“いつか” を待ち望む動機にまでならない状態で また違う春を待っているのだろうか 凍結したままの春 いつかと叶わぬ春 “えいえんに”来るであろう“春”とは この状態では盛んな勢いという意味で“春”を思えば 祝福するかのようにに続く永遠の春と想像すると 気の狂い加速状態の予兆のような含みが文章の裏に流れているようで 僅かだけれど死臭を感じた 滞った春に春の記憶を重ねているよう
589 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 01:56:06 ID:nftgXb7z
>558 蠢動 春の季語でもある佐保姫をこのような構成と春を売る環境のようなところに放り込むのが新鮮と思いました 冒頭の三面鏡の描写から雅さよりも 横顔を映すことのない鏡とはいかなることかと想いめぐらせる すると この鏡を覗き込むものには正面向き(今しかないという暗示)の表情しかいらないという意思にも取れる それから 佐保姫の美しさを形容する部分が巧みであります >名残雪は己の濁りを恥じ/自ら溶け消え/ふくらみかけの蕾は/ああなりたいと花開く 春霞の衣を纏っているイメージの佐保姫 を登場させるというアイディア+「佐保でぇす」のキャップ 春をひさぐ 佐保姫 内なるものの何かという意味の新しい動き→胎動を感じて妖しく笑みを浮かべるのか 胎児の動きを感じているのか どちらとしても とにかくうごめきのはる つまり春というものは“うごめきかんずること” それをぴしりと描いたものであると読めます >559 春一番 蟻の春一番なのだろうか 念頭に蟻ときりぎりすの話を置いて読む しまいに両方とも女王の食事と化す 春一番には 春の陽気に目覚めた生き物たちがもっとも獲物を 探している時期でもあって そりゃ危険だ 「長老」の声に耳を貸さないと餌食になるんだよという訓を ちりばめた 春の掟がこの作品のポイント
590 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 23:00:42 ID:nftgXb7z
>560 GREEN FUZ GREEN FUZな春 In spring この作品の字脚を揃えてそのまま歌詞にして歌ったらどうだろうと思ったんです rare and obscure music個人的に感じるものがあるんだけど やりきれない気分とか Blue spring 春に逆行する逆撫でされるような情感とか 春に確か過ぎる程 Yellow spring. 実感する摩擦抵抗とか 反抗とか春のやわらかな日差しの中 Green spring 反転するエリアにいる自分とか どこか痛む春 Soppy spring Garage rock Psychedelic Hard rock Metal punk >猛烈に掻き毟った地面は >すっかりねじれて緑色 ここ アンダーグラウンドの春 わたくしは言葉にするのが下手だけれど感じることはできる マーシャルから伝う地響き 耳をふさぐ前の記憶までわたくしを吹き飛ばしてくれた 確かに春 >561 送電線 ぴんと張り詰めることの多い日常との対比を感じながら送電線を見る機会がある春 必要最小限の言葉で見上げた送電線のある空と自分の心境を巧く書いていると思った お花見のシーン 想像させる余地を残した書き方のお手本のよう >送電線のたわみが美しく見えるのは春だからだ >ねえ、お前、羨ましいほどにたわんでる 本当だ 共感できる >562 「Loop」 物質の消耗 再生循環 煙草に見立ててその変容を表現するというアイディアが面白かった 春の単体物の香りをそれぞれ楽しむことが常だと思っていたけれど 混ぜて吸う発想が深いと思う 春の灰 この言葉が清いものにも醜いものにも感じられて 静かに燃える春の灰の一言に >輪廻の開始 を読み手に想像させ放つ 巧いです
591 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/03/30(金) 23:23:08 ID:nftgXb7z
>563 春の食卓 春の訪れは食卓に旬のものとしてあがる こういった食生活が出来るならいいな 田舎の生活風景 一昔前のではなくていまだにこのような良き食文化を何気なく通している地域も まだまだ存在しているんだよね そう実生活に季節感はやはり大切と思わずにいられない 切干大根の作り方や 山菜のアク抜きの方法 こういった知恵を先代から受け継ぎながら 根付いた文化と春について いいものを読ませて頂きました 春の終わりを家の後ろに広がる竹林のたけのこで知る この部分を読んで懐かしくて泣きそうになって しまった 子供のわたくしの背丈にすぐ伸びるはちく 寄りかかると軽くしなって夏がくる >564 春巻 “春巻”は春を巻く冬の襟巻きの質感で使っているのでしょうか フェイクファーは春に活躍するアイテムというよりは夏以外使用頻度は少ない 一見見栄えがする小道具 フェイクファー 目に見える小道具を理論武装に引っ掛ける表現 新しさは既にないけれど皮肉として 人間にあてて跳ね返っているよ 自然との対比 せせらぎという言葉と類似しているから尚せせら笑う小川を冷たーく感じさせる >566 恍惚 定まりないものだという人の災いと幸せを思いながらの春 快く吹く無垢な風の中 春の景色に人の禍福を重ね 春に感じる “禍福は糾える縄の如し”めぐる季節に恍惚 >567散る 桃色 草色 橙色 春らしき春の散らし寿司的構成の作品と思います 語尾に動詞 主にイメージを追い読み進めることで残った残像を鑑賞すればいいのかしら 景色自体が 一つ一つ切り取られた写真の風貌なので でも語尾が動詞(全部動作が続いて散っているよう) >そっと砂鉄を全身にくっつけて倒れ込めばいい 人間は春において 磁石なんだという一説であるのではなかろうか 散るものも全てそこから離れ散乱する一見無軌道という秩序など という ちくわの寸評以上です
592 :
名前はいらない :2007/03/31(土) 14:01:35 ID:BBxFZGyU
どういうことやねん!!
593 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/03/31(土) 14:45:54 ID:jTu7qbsD
553 :春の儚さについて 十代を春にたとえて、はかないなあ、と。ご成人おめでとうございます。 でもそれだと「すでにある尊さについて」というすばらしいフレーズが けっきょく自分探しの結末に落着してしまう。最後、あおくなっちゃった。 春と尊さを並置したのはみごとな発見だったけど。 556 :春 ちょっと好き。展開が欲しいところ。 557 :春の記憶 ふむふむ。SF者のSF読みてぇなあというつぶやきが聞こえてきそうです。 561 :送電線 これはうまいですねえ。これぞ情景描写というんですか。この地味さがまたいいですね。 うまい。 563 :春の食卓 これは美味いですねえ。豊かな生活。 ただ、最後の一行が「ああ」とか言って決着をごまかしているような。 565 :剪定鋏 多義言語詩。端正なつくりです。 以上です。
594 :
名前はいらない :2007/03/31(土) 18:53:09 ID:T1dv+mxb
なにがあったんだ!!
595 :
名前はいらない :2007/03/31(土) 22:24:18 ID:Qvl308jx
なれあいコテ間で密約が締結されたんだよ --- END ---
596 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/01(日) 01:23:00 ID:pJ72SNDc
597 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/04/01(日) 01:29:11 ID:7jZnKmb6
3点 >558 蠢動 2点 >561 送電線 1点 >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 >560 GREEN FUZ >562 Loop >563 春の食卓 以上
審査期間を、4/2いっぱいまで延長することにいたした。 皆様、どんどん評と点をお寄せくだされ。
>552 春マン ヒップホップのような歌詞であり、リズムがあればこそで、詩としてはどうでしょう >553 春の儚さについて 一年に一度訪れるこの暖かさと同様に、人間にもき気付きや変化というのはあるのでしょうか 自覚というものは主観に陥り本体を見失いがちですが、客観的に観ることが難しければ、 その他の働きかけが必要ですね。 暖かい眼差しがあれば人間が寂しいことはありません。 人間は尊いですか?地球より1人の人間の命の方が重いですか?疑問ですね “すべての熱量〜まだ足りない”ねえ >554 spring 春というものを描いたのに。時計の針の音の所為で、現実へ引き戻されたのが残念。 やはりほのぼのとしたものが読みたい。でもこれは読者の我侭 それでも1連と2連の間のギャップが大き過ぎる 1連はなくてもいい。余白が多いのが良い点 >555 新しい朝に 春というお題にしては、現実に引き戻され、浮かれることがない点が寂しい限り。 冬の寒さにたじろぎ炬燵を求めるように、春にも求められるものがあります。 描いていることは、日々是好日といいますか、身を引き締め大事な事柄でありますが、 春としての魅力はない。 >556 春 リズムがいいのですが、それが不十分で勿体無い。 それがクリアされれば、良き作品に化けるでしょう
>>541-542 「春ぽかぽか」
ざっと斜め読みした時は「アホか」と思ったけど、丁寧に読んでいくと中々どうして表現に小さな工夫が織り交ぜられていてそう馬鹿にしたものでもない。
良い意味で肩透かし。ただ犬のくだりだけは凡庸にも程がある。ラスト手前で盛り下げてどうする。
>>543 「Cherry blossoms in the evening」
とても上手な日記ですね。詩として評価出来るポイントが見当たらない。
>>544 「parallel」
一連目は言葉もストーリーも整頓されていずうんざりしたが、二連目は悪くない。「掴めないそれはとても自由に水面に落ちた」は素晴らしい表現。一連目をもう少し推敲すれば加点対象になったかも。
>>545 「五月山公園」
新しい発想が無い作品。せめて切り口くらいは独自のものを持って欲しいなと思った。ただラストの一言は偶然かもしれないけどちょっと哲学的。
>>546 「Spring nameless」
出だしの春を間近にしてなぜかシニカルな口調が良い。ただ途中から中弛みだしどんどん平凡な安定に落ち着いていくのが残念。
全体的に冗長過ぎ。もう少しポイントをしぼるべきじゃないかな。
ラストのちょっとほろ苦いアイロニーはいいね。でも点まではやれないかな。
>>547-548 「発つ春」
うん、意味が分からない。何回も読み直したけど、何を暗示し何を暗喩しているのか全然分からない。馬鹿でゴメンね。
でも馬鹿なりに評させて貰うと、この作品のシュールさはかなり独特な癖があり、断片的な情景と時折大きく響く金属音が織り交ざって
不確かな世界と確かな世界の境界が壊されていくような不気味な感覚に捕らわれた。
何より春というテーマをみんな画一的に捉えている中でこういう春の内包する不吉さを表現してきたのは、もうそれだけで1点ぐらいはあげたくなる。
面白い表現や感覚的なセンスの良さも所々に感じるし、誰かは知らないけど実力者だろうね。
作品の出来とテーマへの捻りで合わせて 2点
>>549-551 「無題」
スレを確信犯的に間違えているが、終始一貫して悪びれない彼のスタイルはもはや一つの芸術と言える。
レベルの高い悪意というのはただの荒らしとは違い、人を本気で怒らせたり冷笑を催させたり、とにかく黙殺できない独特の吸引力を備えたものであり、
彼の今回のカキコはいつも程の切れ味は無いにしろ、テンポのよい幼児性に満ちた安定感のある愚弄が心地良かった。
最後のオチも面白かった。おちんちんのAAを本当には貼らなかった所を見ると彼は悪ぶってはいるが独立した秩序を持った人間なのだろう。
1点くらい与えようかと思ったが、テーマ「春」と「貼る」をかけた安直さは正直失笑ものであり、残念ながら加点まではいたらなかった。
>>552 「春マン」
春をそういう「春」とかけた作品も一作ぐらいあるかなと思ったらやっぱりありましたね。
しかし面白いなぁ。勢いだけでなくちゃんと韻を踏んだり隠喩を用いたり細かな工夫に好感。
ただ後半はちょっとぐだぐだでオチも特になしは不満。クラーク博士のくだりは強引なだけで全然上手く無いから。
あと春マンのキャラが全然描かれないでただのナビゲーターというのもなぁ。(両方の春をひっくるめて)春そのものの化身が春マンという事なんだろうけど。
まぁ個性的ではあるし力作だとは思うので。 1点
>>553 「春の儚さについて」
語彙は中々豊富な作品だけど、その語彙の多様さが逆に作品をつまらなくしていると思う。
語りたい事はシンプルな筈なのに変に多くの言葉を使う事でいびつな贅肉が纏わり付いてしまう。
もっと素直に書いて欲しかったかな。
あと終わり方が肩透かしな感じ。本当にこれが言いたくて冒頭の数行を書き出したのかな?
>>554 「spring」
このタイトルはバネの「スプリング」とも掛かっているのかな。リズムの良さは認めるね。
最後の連が好きだな。意外な言葉で春を上手く表現している。
ただ二連目は唯一と言っていいリズムを刻まない部分なのに言っている事が大してどうでもいい感じ。
表現的には最終連以外は特に眼を見張る部分が無いな。
>>555 「新しい朝に」
いかにも小品といった感じの作品だけど、平凡な春のイメージから一歩踏み込んで、
冷えた空気の中で深呼吸するような希望に満ちた冷たさを感じる作品。
「マーガリン」と「糊の効いた」の掛かり方に不思議と新鮮なイメージの繋がりを感じた。
個人的な嗜好ではあるけど点を上げたいね。 1点
>>556 「春」
最初は「おつ!」と思ったけど、結局一方的に罵って終わりですか。
そんなに春がお嫌いならグリーンランドか南極辺りへ移住したらいかがです?
ただ子供みたいに疑念を撒き散らかすだけでは詩とは言えないね。そこから先へ踏み込まないと。
>>557 「春の記憶」
表現は静かで平穏だけど難解な作品。
おそらくは世界が核戦争か何かで破壊し尽くされ、シェルターか何かに人々が閉じこもって眠っているのかな。
詳しい描写が無く、情景のみを冷ややかで透明な文体で記していく。
「えいえんに来るであろう」が凄い言葉。この言葉を読んでひんやりと締め付けられるような悲しみを覚えた。
薄いオブラートで包み込んだ表現の下にある現実。何も知らずに訪れる春。 2点
>>558 「蠢動」
そっちの春、二作目。
情景は想像しやすい。よく言葉が整理されている。
ただ中身が薄い気がする。特に新しい発見も表現も無く、既成概念を掘り起こしただけな感じ。
春と「春」の引っ掛けもあざといし安直な感じ。
>>559 「春一番」
イソップ童話的な寓意だけど鮮度は無いね。
1,2連目の表現の流れはいいけど3連目の表現がちょっとぼんやりしている。
しかし女王蟻が蟻を食うのだろうか。それも「おいしそうね」と言って。
>>560 「GREEN FUZ」
特にコメントが浮かばない作品。何も感じなかったんだ。
単に僕には合わないというだけかもしれないし、作品にその原因があるのかもしれない。
欠点は特に思いつかないけど、特筆する部分も無い。
>>561 「送電線」
送電線に視点を合わせたのは面白い発想だけど、酔っ払いの気まぐれな視線の移ろいを感じるだけで心に響く部分が無い。
>>562 「Loop」
こんなに短く書けるテーマじゃないと思う。これだけじゃあまりに物足りない。
>>563 「春の食卓」
ただ春の食材を書き並べただけだと思ったら、ラストの呟きにちょっと頬が緩んだ。
自然と共に暮らす人にとって季節とは食材を通して味わうものなのだろうなぁ。
その時々でしか口に出来ぬ味もあって、ビニールハウスや海外からの輸入とかでも「それ」は味わえない。
詩としてはどうかなという気もするけど、 1点
>>564 「春巻」
こういう作品見るとむかっ腹が立つんだよね。馬鹿にすんなよ。
604 :
ナナシー ◆zMYfgmhp9w :2007/04/02(月) 00:00:53 ID:p0CsIp6l
>>565 「剪定鋏」
よく分かんないから好き嫌いで言わせて貰う、ごめんね。
多分これだけ古臭い言葉で書けるというのは技術力はあるのだろうけど、僕はこの作品は苦手。
こういう機会でもなければ読まないであろうタイプ。
特に面白みも感じないし最後のオチもよく分からないし何を表現したかったのかも分からない。
人によっては好きなのかもしれないけど、僕は感性的に相容れない。
>>566 「恍惚」
春風のようにさっとやって来てさっと過ぎ行く感じの作品。
春らしさはあるけど特に特筆する部分は無い。
>>567 「散る」
情景描写には素直に感心。夜の海を見事に表現してるね。
作品としてはちょっと熱量が足りない印象。もう少し長さが必要だった気がする。
叫び声がこちらまで届かない。 1点
今日まで? 気になったのからランダムにすいません、、 >565 :剪定鋏 好きす。 つか、この古風でちょっと春琴抄っぽい。エロチックで、偏執狂的な登場人物なんかもう垂涎。 庭師は出バカメと読みました、 1点 >552 春マン 最後まで、春まんこ なのか、春ちんこ なのかどっちかなって思いながら読んでましたよ。 概ね春まんこ(要するに話者女性)なんだけど、彼女って代名詞だしてるあたりがどっか 男性視点使ってる用に見えて迷いますなあ、、、面白かった。微妙に意地悪なベースを感じたりしました。 1点
>553 春のはかなさについて 前半というか >尊さなのだ まで絶品。。 あとが「これは勘弁」と、、思った。 次点 >554 spring 面白いなって思ったンは、1連目で、板の人は大概1連目が最高によくて あとが説明に走ってぽしゃるってのが多いんだけど、この方は1連目を 助走に使ってるみたいです。 >547 :発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 すごい力作で、構造的にも時制的にも題も凝ってる。 んだけど、どうも行そのものの精度がそろってない >僕は今 土を掘っている っていうようなぬるい行を入れてはいけないと思うので次作に期待! >561 送電線 ほんわかとしました。春に酔えた一品だったので 1点 >556 春 なんとなく詩ってのは書いてる最中に作者を置き去りにして動くもんなんだけれど、どうも最初から 予定して書き上げちゃったような気のする作品でした、欺瞞だという言葉が弱く感じられます。。 ーーーーーーーーーーーーーーーーすいませんここまでで、、 今回って、書ける人が多いですね、リズム感とか、詩の整合性とかちゃんととれる人が書いてる気がしました。
>>559 アリの世界を描いたということかな。
後半部の毒だが正直後味の悪さは余り感じなかった
露悪的だなとすら感じなかった。
さらりとしてひっかかりがない。
>>560 酒場の光景と野外とが合わさってるんだろうか
その辺でイメージの限定がされなかった分
やや混乱が目立つ。
ひびくひとにはひびく種類の詩かな。
>>561 非リズミカルな一連、三連にリズミカルな二連が
包まれているという構図。乱交が額縁にかかってるような感じかな。
なんだろ、説明しがたいが多分リズム感覚が非常にいいのだろう。
花見酒のようなほろ酔い加減の軽妙さに、畳み込むイメージが
合っている。詩としてシメるにはいい手法だな。
>>562 全体的に小粒だが地味にいい。
その分、春なんてこんなものというリアリティがある。
むしろ凡庸な表現に徹底したことについて
評価したい。()内が説明的すぎるわりに
イメージの限定がいい方向に進んでないのが残念。
>>563 文字通り、春の食卓だけどここまで伝統的な生活感を
表現できるのは実際の体験があるからだろうな。
春の一日を切り取ったにしてもここまで
春のよろこびがしずしずと流れる小川のように
あふれる作品にするのはむつかしいだろう。
良質だけど超絶地味な日本映画(阿弥陀堂だよりとか)を観るような感覚で
まったりと愉しむべし
>>564 首巻→フェイクファーということで春巻ってことかな。
理論武装の堅さとフェイクファーの柔らかいイメージを
合わせたのは斬新だが
どうも違和感を生かすまでの表現には到らなかった感がある。
>>565 言葉遊びが目立って、肝心のイメージがさっぱりよくわからなくなってる。
イングウェイの早弾きのようなもんで技術は認めるが
ああなんとなくチャカポコ風味だなという感じしか残らない。
狂気を表現する分にはそれでよかった。しかし庭師の日記より抜粋という
時点でそこからも逃げている。何がやりたかったのか不明。
>>566 全体的にチグハグだなあ。最初のやわらかい表現から
ヘンに暗喩を多用した構成になったり、四字熟語を連発したり
水の上にウォーターアレイが浮かんでるような違和感を感じる。
ゆるやかというにはあまりにゴチゴチ
>>567 最初の情景描写はよかったんだが、そこに走る青少年を絡ますには
ちょっと唐突だろうよ。月明かりが精々見える程度の暗い中
元気に何やってんだこの少年らという感じになってしまう。
つまり、少年らが"見えすぎる"んだな。
以下採点
>>547 1点
>>552 2点
>>553 2点
>>557 1点
>>562 1点
>>563 2点
今回は全寸評に挑戦でござる。
>>541-542 「春」の詩としてお手本のような作なのでござるが。
お手本である以上の何かがないでござる。
詩句そのものは気配りが効いていてグッドなのでござるが。
気分だけの詩、それが悪いというのではござらぬが
気分を歌って人を酔わせるには達人の技が要るのではあるまいか。
>>543 「焼き鳥がうまい」という一行だけが物凄く効果的なのでござるが
あとは詩というより日記でござるな…。
>>544 詩の運びがフラットに過ぎる、という気がいたす。
詩行が意味だけを追って展開するゆえ、この詩にこめられた気持ちが伝わらぬ。
読者を引き込む、という部分がないのでござるな。
>>545 技巧的には高レベルの詩でござるし、語られていることもよくわかるのでござる。
しかし、物凄く個人的な事情を一方的に聴かされている、という感じが
どうしてもしてしまうのでござるよ。
詩作品としては、もう少しだけクールな視点が必要ではあるまいか。
>>546 出だしの数連は非常にいいのでござるがなあ。
「巡れよ」という言葉をこう使う発想は面白いでござる。
ただ、中盤から、言葉がどんどん冗長になってくるのには、少々辟易いたした。
第一連の持つ面白さを、もっと生かすべきではなかったかのう。
>>547-548 確かな筆力がある、ということは読み取れるのでござるが。
正直、何をしたいのか、ということについては拙者も掴みかねたでござる。
詩行ひとつひとつには魅力がたくさんあるのでござるがなあ。
>>552 うーむ。ベタなのでござるが。ベタなのでござるが、やはり面白いでござる。
語呂合わせと連想をつないでゆく手つきがこの詩の全てなのでござるが
そこに熟練を感じるでござるよ。
ただ、作品としては「きみがほほえみますように」のあたりで
力尽きておる感がござるな。
>>553 なんとなくクラシックな感じが漂う詩で、おっと思ったでござる。
「〜について」で終わるところなど、朔太郎を思わせる上品さ。拙者好みでござる。
それだけに、「二十代からは」という数行が、致命的な傷ではあるまいか。
少なくとも、拙者はここでさーっと醒めたでござる。
最後まで、「沈潜する暖かさ」をじわっとぼかして語るべきではなかったかのう。
>>554 表現に工夫があり、けして悪い詩ではないのでござるが。
リズムを刻む面白さ、という以上の何かがないのでござるなあ。
気分の詩、という域を出ておらぬ気がいたす。
>>555 一見、教科書に載りそうな詩、というだけで片付けられてしまいそうな
作品でござるが。言葉がみな、飾らない的確さで、あるべきところに置かれておる。
これは小柄ながら、いい詩でござるよ。
>>556 こういう反発のような気持ちはなんとなくわかるのでござるが。
わかる、という以上の感慨を生みようがない作りでござるな。
詩としては自立しておらぬ気がいたす。
>>557 この世界観自体は、さほど斬新なものではないのでござるが。
緻密に細部をイメージしてゆく力が、この詩を良質にしておる。
いい詩でござるのう。
ただ、全体的に、ちと気取りすぎた語法ではないかのう。
とくに終盤の「であろう」はやり過ぎ、という気がいたす。
「えいえん」を平仮名にしたのはグッドでござったが。
>>558 やられた。「佐保でぇす」の一行は、あまりにも鮮やかでござる。
この詩にただようなんともいえぬ薄気味悪さは得難いものでござる。
小品でござるが、独特の味があって忘れられぬ。
>>559 寓話の詩として遺漏のない作り。お見事、といいたいところでござるが
整然としすぎていて、余情がない気がいたすのう。
ひと味足りぬ、というべきか。
教訓詩、というカテゴリに止まってしまっている気がいたす。
>>560 音楽か何かに元ネタがある作品なのかのう、と思って調べてみたでござる。
クランプスというバンドの曲にGreen Fuzというのがあるのでござるな。
とはいえ、クランプスを聴いたことのない拙者には、この詩はわからぬ部分が多い。
言葉のやけくそなエネルギーは感じられるのでござるが。
>>561 ひそかに送電線好きの拙者としては、心に響く作品でござった。
春ののびやかさを表現するのに送電線を持ってくる。これだけで加点!でござる。
第二連の言葉遣いのあやしさ(「こんもる」とはなんぞや?しかし意味はわかるのが
凄いでござるな)も何のその。最後の一行の見事さで、もう勝ったも同然でござる。
>>562 ううむ。ううむ。ちと唸ってしまったでござる。
春を巻いてタバコにする。この発想、素晴らしいでござるな。
その発想にこだわらず、すっと比喩で横滑りして、灰というところまで行ってしまう。
おそろしく贅沢に発想を使って、それをさらっと書いてしまった作品でござる。
それを「使い捨てすぎ」と見るか、「この贅沢さが面白い」と見るか。
拙者にはどちらとも決められぬのう。だが佳作であることは確かでござる。
>>563 何より、読んでいて「うまそうだ!」と感じるでござる。
奇をてらわぬ着実な描写が、この場合は非常に効果的でござるなあ。
ひたすら食べ物(のある暮らし)を描写することが、最後の一行の伏線になっておる。
過ぎてゆく季節の中で暮らすということを、ふっと実感させてくれる大人の詩。
お見事でござる。
>>564 ううむ。ちょっと言ってみたかった、というだけの作品でござるな。
>>565 おそらく相当野心的な作品でござる。
庭師の眼から見た家庭の昏さと、それを加工する主人の不幸。
語呂合わせを含みながらうねり、事実を表しながら隠すようなテキスト。
しかし、ちと野心的すぎて難解になっておる気がいたすのう。
作者の力量は伝わってくるのでござるが。
>>566 春を祝うお定まりの詩、と思って読んでゆくと、なんともいえぬ違和感がござる。
惚けが入った老人の詩、と読むのが正しいのかもしれぬのう。
しかしそうだとしたならば、ちと仕掛けが中途半端ではないかのう。
結果的には、何だかわからないが違和感がある詩、になっておる。
>>567 色にこだわった詩でござるな。
情景は印象派の絵を見ている感じで目に浮かぶのでござるが。
情景が描写された詩、という以上のものではない気がいたす。
寸評は以上でござる。今回も、技術的なレベルはやはり高かったでござるな。
加点でござるが
2点
>>561 「送電線」
>>563 「春の食卓」
1点
>>552 「春マン」
>>555 「新しい朝に」
>>558 「蠢動」
>>562 「loop」
以上でござる。乱文乱読、ご容赦くだされ。
>557 春の記憶 スケールの大きい作品で遠い土地に連れて行ってくれる点が魅力 たったそれだけのことでも感動的で暖かく眩しい >558 蠢動 今、“さくらん”という映画が上映されています。 エンディングの歌詞がいいですね。 発想は面白い。つまり惜しい作品。 ただこれ以上膨らまして、今あるコミカルさが消えてしまうなら、これが限界なのか、どうか >560 GREEN FUZ 瞬発力と破壊力を兼ね備えた作品 終わりへ疾走する描き方が印象に残るだけで 春の出来事であり、春のことを歌ったわけではない。 特筆すべき点は最初に述べた点。作者はこれで満足なのか疑問 この理由により残念ながら加点を逃しました。 >561 送電線 たかが“たわみ”ですが作者はこれを主題に持ってきている。 私が興味があるのは、このような部分を主題に持ってくるその感性 感性はひとそれぞれ様々ですが、違和感と疑問が残る。決して見下しているのではなく。 これが人様々なのよね。と気付きを改めて感じました >563 春の食卓 文章の流れもいいし、読んでて春満載で楽しいのですが、 詩としてどうか、という疑念が持ち上がります。 けれど、美味しく読めてしまう不思議な感覚。 ご馳走様。
>565 :剪定鋏 昔、街角の辻や公園で紙芝居というのあり。 それを紙芝居の小父さんが、講談宜しく喋っているようなイメージを 意図的に生み出しているのには成功しています。 ただ、言葉が記号化していて、その記号を元に読み解くのには時間がかかる難解でありましょう。 作者が読者に歩み寄るべきか。読者が作者に歩み寄るべきか。難題でありそうで、難題でない。 切磋琢磨で凌ぎを削りあうのが妙味なら答はしれてる >567 散る 春を背景にその一側面を描いた作品です。 それ自体はいいのですが、それ以外に湧き上がるイメージが少なく残念。 作者は承知でそれのみを描くことを意図したのだろうけど 残念ながら何かが足りない。又は過剰気味。本来なら力作の部類に入る。 今回、寸評を書かなかった作品もありますがご容赦 元構造が寸評を置き加点をしたので、私もそれに倣いました。 次回からも私と元構造を宜しくお願いします。
615 :
名前はいらない :2007/04/03(火) 00:00:27 ID:bft/KrP8
2点 >546 Spring nameless 2点 >557 春の記憶 2点 >563 春の食卓 寝てしまいました
何タイミングよく審査期間切れに投げてんだよw
いいじゃん、有効で。 評まで書いてくれたしただの書き忘れだろ。 つーか何もして無い人が上から物を言うなよな。
>541-542 春ぽかぽか >543 Cherry blossoms in the evening ま1 1 >544 parallel ま1 1 >545 五月山公園 >546 Spring nameless ま2 2 >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 竹1 ナ2 元1 嫁2 6 >552 春マン ま1 ナ1 葉1 元2 長1 6 >553 春の儚さについて 元2 2 >554 spring >555 新しい朝に ま3 ナ1 長1 5 >556 春 >557 春の記憶 ま1 ナ2 元1 嫁2 6 >558 蠢動 竹3 長1 4 >559 春一番 ま3 3 >560 GREEN FUZ 竹1 1 >561 送電線 ま1 竹2 葉1 長2 6 >562 Loop ま1 竹1 元1 長1 4 >563 春の食卓 ま2 竹1 ナ1 元2 長2 嫁2 10 >564 春巻 >565 剪定鋏 葉1 1 >566 恍惚 >567 散る ナ1 1 審査員の皆様お疲れ様でした。 チャンプは >563 春の食卓 ま2 竹1 ナ1 元2 長2 嫁2 10 準チャンプは >547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 竹1 ナ2 元1 嫁2 6 >552 春マン ま1 ナ1 葉1 元2 長1 6 >557 春の記憶 ま1 ナ2 元1 嫁2 6 >561 送電線 ま1 竹2 葉1 長2 6 の皆様です。おめでとう!! で、いいでしょうか?
確認しました 各審査員の配点レス まんこ将軍>596 螺旋竹輪>597 ナナシー>600-604 葉土>605-606 元構造>608 長介ジュニア>612 嫁心迦葉>616 >546 はまんこ将軍2点 嫁心迦葉2点で四点 >547-548は 螺旋竹輪1点 ナナシー2点 元構造1点で四点 かと あとは合ってると思います という訳でチャンプ >563 準チャンプ >552 >557 >561 おめでとございます
異議あり。静粛に。 わたしは発ツ春に加点していないという事実 と わたしは春の食卓からマイナス1点したいということ と わたしの加点を厳粛なる梁山泊ルールに照らせば無効 であることと ナナシーさんは事前に審査員宣言していないという懸念 を 抱いています。
わたしは言いたい事を言いました。 後は宜しくお願いしますo(^o^)o
>>621 被っちゃったみたいですが『発ツ春』については訂正しました。
あとナナシーさんはどっかで宣言してましたよ。
前回くらいから審査に参加してたはずです。
他は知らないス・・・
では残り二項目の方を宜しくお願いします
625 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/03(火) 02:01:44 ID:bgq5Ie6g
ああ、なるほど、審査締め切り過ぎてるから無効だと。 それを採点した本人が言ってる、と。 こういう細かいルールはやはり構造くんに処理してもらいましょうね。
626 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/04/03(火) 02:19:01 ID:bgq5Ie6g
つーか、よく見たら嫁心氏の採点なくても結果変わらないから。 よって「春の食卓」の人の優勝は決定。 はい、さっさか進めてこ。 優勝した人、次のお題、お願いね。↓
628 :
リーフレイン :2007/04/03(火) 20:32:46 ID:9KEetKDy
「春の食卓」です、審査の皆様ありがとうございました、 蓋を開けてみれば豪華キャストで評を読むのが幸せでした。。。 地味な作品でどうかなって思っていたのですが、どうやら最大公約数的作品であったみたいです。 ありがとうございました。 次は お題 「砂」 投稿期間 4月12日(木)いっぱい 審査機関 4月16日(月)いっぱい でお願いいたします。
629 :
初めてのルネサンス :
2007/04/03(火) 23:20:22 ID:Bp2XTh7l きれいな砂をかき集め 少し水を混ぜる だけど 水が多いと崩れちゃうし 水が少ないと固まらない 微妙なバランスを見極め その幼く小さい手のひらで 細心の注意を払い 丸めていく 手にこめる微妙な力加減 強すぎず弱すぎず まるで赤子をあやすかのように 優しくあり頼もしく そして、美しい球体を作り上げた 後は一日乾かすだけだ 例え服が汚れようと 例えつめが真っ黒になろうと かならず完成させると誓った 彼の目は輝いていた 何回も失敗した しかし、そのたびに成長していった そして次の日 ついに完成させた 彼の初めての芸術品 ただの球体のように見えて 微妙に完全ではなく どこかに幼い心の純粋さを隠し まだ世を知らない夢と希望があふれ 見た目以上に意外と硬い球体 初めて一から自分の手で創造した芸術作品 その名も「泥ダンゴ」!!!