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名前はいらない:
「恋をしていた私たちへ」
あの頃のふたりは忘れられた時間の中で
今でも仲良く暮らしているんだろうか
別々の未来も泣きながら目を覚ます朝も
知らずにあのままで夢を見てるんだろうか
ちいさなケンカとお揃いのTシャツ
キャラメルみたいな箱の中に詰め込んだふたりの毎日
君たちの時間は 残念だけどもうすぐ終わる
いろんな出来事をどうかよくおぼえておきなさい
夜中の公園 花火が消えたとき
感じた寂しさにたぶん似てる
人生はそれの繰り返し
だから失うことや終わることをこわがるよりも
しっかりありふれた時間をかみしめなさい
若くて未熟なことはふたりのせいじゃない
悲しいことがあった日もひっついて眠ったなら ほら夢の中
君たちはそれぞれ違う幸せにたどり着くだろう
それでもふたりともちゃんと幸せになれる
ふたり話すことや見えるものを大事にしなさい
笑って振り向けるたいせつな未来のために