917 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/23(火) 00:00:54 ID:+zYH765h
「Blind tail “Motel, Route 54”」 尻尾の長い猿はすばしっこく天蓋のあるベッドの柱に飛びつくと、一気に上まで駆け上がり、 大きな目玉をくるくるさせて私達二人をいたずらな仕草で見下ろすのだった。 「かわいい猿ね」女が言った。 「憎らしくもあるな」私はワイシャツの襟のボタンを外しながら答える。 猿は鳴き声も物音も立てずに天蓋ベッドの上を探索しているようだ。時折その長い縞々の尻尾が 私達の視線の隅に見え隠れする。王女様の護衛、ふとそんな言葉が私の頭に浮かんだ。 愛し合うという行為の最中に客観的に自分達の愛し合い方を観察するためには想像力が必要だ。 今こんな格好をしていて、脚はこうなっていて、手はこんな風に絡まっている、というように、 俯瞰した図を脳裏に浮かべながら行為を続けることは今の私達には容易い。なぜならお互いの 想像力の広がりを私達はすっかり把握していて、見つめる相手の瞳の中に相手の考えている絵が 映るからだ。美しい絵。美しい構図。お互いの目から読み取った図面をさらに想像力で立体化させ、 それは第三者の目となって、私達の身体の重なりを克明に再現する。それを眺めて更なる恍惚の 高みに昇っていく二人。きれいだ。きれいよ。美しい。美しい……。 突然二人の身体が第三者の目から消える。ここは天蓋の上だ。少しだけ埃の積もったシルク調の布地の 上に一匹の猿が座り込んでいる。大きな目玉はそのままで、しかしその視線はどこかうつろ気だ。 ぼんやりとしたフィルターが徐々にかかっていくように薄れゆくその猿の小さな佇まい。 あの長い尻尾は見事に消えてなくなっていて、私達二人も、もう関心はない。
918 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/01/23(火) 19:24:32 ID:2VsmrzLK
「Blind tail“Motel,Route 69”」 #16 「知ってたまるかよ」 んなもん答えなくていいだろうと毒づくけれど、呑みこむような真っ直ぐな視線が こめかみにジリジリと浸透し、視線の磁力とも言うべきかそれを表皮という上っ面 で塞き止めることも出来ず俺の体隅々にまで網羅する。それは網となり、また、網 目に絞られてはみ出した、むき出しのままの独りよがりの孤独感が露出する。浸食 される麻痺を如何様にも解釈する余裕も無く動けないまま絞り引き寄せられる。そ れに嫌悪が伴ない、あるとしたら未知を思い知らされた時分にある自己嫌悪。俺は 何だ、という類の。滑らかさを失い、描いて貼り付けた脛の傷から這うように見上 げる女を老婆と認識した俺。その老婆、女ごときに、未熟さに因る毛羽立ち荒れる 孤独を見透かされたように思い目を叛けつづけた。 #rap part: It flies to the end of the galaxy and is to you who have left If the blaze I'm seeing could be transferred far, it's good 「あれは私の娘だよ、あんた」と言い放ち、洗い髪を片手で持ち上げながら立ち上 がると入り口に突っ立っている俺の手を掴み引いた、老婆の濡れた手がそのままズ ボンに写り滲む、灰色の中に黒が染み広がる。「イツシカノ私、ソノオモカゲガア ルジャナイカ、ミタカ、ニテイルダロウ」老婆はそうぶつぶつと呟きながら顔を叛 け続ける俺の顔を覗き込むのだった。そして俺は老婆の顔になんとなく覚えていた、 いや、このモーテルに入ってから顔を思い出せなくなった同じ目をした女の顔を、 重ねた。 来るもの拒まず、来るものもの拒まず、永遠のループ。 自らの衝動のない言い訳だらけの胸のうち。追う必要もない、去るもの去り放題。 You'd be able to do my pathetic feeling shatteringly Though I (advise) because they're you and the one I should encounter again (I who wanders the hollow sky in vain) Didn't you overlook my hollowness which isn't admitted to have died forever?
919 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/01/23(火) 19:25:39 ID:2VsmrzLK
− まどろみ一瞬の刹那と異なり 買ったばかりのシャツをはぎれに引き裂く − 今一番心地良い眠りまで連れて行ってあげる 今まで知っている女は全て私 − あの公園で手を繋いだのも私 そのあどけない指が覚えた動きも − 私の身体を辿って覚えたんじゃないか あんたの書棚にある本という本 − どこを開いたって私との話じゃないか 終章などない断片ばかり記憶して − 寂しさを擦り付けて誤魔化す必要なんてないんだよ 写真 どれも − 私と一緒に微笑んだりしてるものばかり でしょう 憎んで焼き燃やしたそれも − 私だ そしてあんただね 何処で何を覚えてきても無駄なんだ − 血が滲むほど強く互いの手首と手首を縛り付けて 自由を奪いながら 殺してよ − 深い眠りを 自由を思い出すのよ − 愛ってそういう怒り 心臓を狙って無二の軌跡を描くこと 死んだってはぐれない 部屋の写真がパネルになって点灯していた、脇。フロントの脇にぽっかり空いた 蒲鉾形の窓口に蠢いていた手はもう無い。時計の針は止まったままでゴチゴチと 震えている。老婆は俺の記憶の中でゆっくりと少女から年を重ねてゆく。やがて 俺は乾燥し切った唇に葛藤を覚えながら、ふと我に返ったかのようにぬめりを確 認するために人差し指を眺めた。 I could show the dream to which you have come to tell saying good-bye while laughing (You speak) It was encouraged to laugh maybe that, it was only dream Reach you, ELDORA DO(you * x &’/ %*`k g x@ #x+ * know) 天井の鏡。白いはぎれで繋がれた手首から腕を鮮明に、鮮明に映し出していた。 真っ赤なシーツ。ズボンと拳銃と俺と。老婆の背中。 カッツンとベッドの脇から落ちたポラロイドカメラ。 浴室の入り口付近に落ちたままで、時間を止めた老婆の微笑の写真がふやけていた。 ##Repeat
920 :
eng ◆gKCGnbBUZc :2007/01/23(火) 19:27:46 ID:k0qJzRfC
けっきょくポエヨークには誰か行けたの?詩板横断は?
921 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/01/23(火) 20:12:38 ID:2VsmrzLK
922 :
ボトルネック*゚Д゚) ◆necK/fzEYA :2007/01/23(火) 21:50:16 ID:5BFlQniV
ハイル・マンコラー! ハイル・マンコラー! *-_-)
923 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/23(火) 23:08:07 ID:2VsmrzLK
>>920 その企画、まだ続いております。
でも今どこにいるのか私自身よくわかってませんが。
しかし必ずやポエヨークをお見せいたしましょう。
勝ち残った人だけに、ですけど。
924 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/23(火) 23:11:28 ID:2VsmrzLK
>>922 どーも、マンコラー総統です。
入るというよりも強引に入れてしまいます。
*-_-)<まんこー!ちくわー!
925 :
eng ◆gKCGnbBUZc :2007/01/23(火) 23:15:12 ID:k0qJzRfC
そうですか、なんか詩板は下克城とリンクスレしか見てなかったから。 城での、にいちぇちくわのシナジー遣り取りは、創文板でやればいいのになあと思っていたが、はて、あの板住人らには理解され得るのかなあと思い直した。 まあ、見るには楽しいよ。とっても! ポエヨークには興味あんまないよ、ほんとは、ね!
926 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/23(火) 23:26:44 ID:2VsmrzLK
>>925 おお!こんな混沌としたスレッドをまともに読んでくれている読者発見!
嬉しいなあ。ありがとう。この城は車輪が付いていて移動するのでぜひとも
パート3以降も追いかけてもらいたいものです。作品投稿も大歓迎どす。
そして本当は私もポエヨークは興味ないのだが、バスジャック犯としては
ゼッケン氏のためにも責任取って今でも続行中、というわけです。
あー、それから、えーと、おまんこ。
927 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/24(水) 01:05:27 ID:2mMkytVU
>>926 「責任」
ねえ、責任取ってよ なんて
あなた、わたしが言うとでも思っていたのかしら? ねえ
あなた、わたしがそんなにかわいらしいお姫さまとでも思っていたのかしら? ねえ
楽しんだのはおたがいさまで
わたしはあなたの犠牲になった覚えはない
ひとのためになんて
ひとりだけかっこつけるつもりなら
あなたの大事な金玉握りつぶしてやるわ
責任を取るのならあなたの責任でやってちょうだい
わたしのためになんて口が裂けても言わないで
わたしには関係のないこと
あなたはあなたのお好きなように
わたしはわたしのお好きなように
わたしはあなたを愛しつづけるだけ
928 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/01/24(水) 01:15:48 ID:B0J9Hn4l
『発狂レモネード』
何処が好きかと聞かれても困るのだ
何故かというと全部好きだからなのだ
「そうだ」とソーダ水を飲み干しながらまんこは言う
「その通りよっ」と竹輪が竹下通りで言った
しかし
その時不意に風が吹き まんこ将軍のスカートがおもむろに
おもむろにめくれ上がったのだった
風は悪戯なのであった
地下鉄の通風孔とは古典的な風に吹かれたものだ、と将軍は目尻を下げたまま
いやーん、とマリリンモンローのポーズを決める スカートの下には薔薇の刺繍が
施された黒のパンティ お尻の部分はメッシュが広く貼り付いていてスケスケだ
そう
竹輪のパンティーをはいていたのだった
>>927 こらゼッケンおだまり わたくしの金玉
勝手に何の断りもなく 握りつぶさないでほしいわ
あなた ただ遊ばれただけじゃん ふふ
「まあまあ、そんなに怒らなくてもいいだろう」などと、実は自分のために怒り狂う
竹輪が愛しくてたまらない、といったバレバレの心境を顔に書いたまま、将軍は黒の
パンティをなおも通りすがりの雑踏に向けて誇示し続ける
「なに浮気してんだゴルァァァァァァァ」竹輪の叫びもこの物語も続く
929 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/01/24(水) 01:28:52 ID:B0J9Hn4l
>>927 ゼッケン君、その調子でネタを投下してくれたまえ。
つーか、投下されないと物語の先が進まないのだ。
「要求」
一揆なんてもう集団行動はダサいわ
んだんだ
930 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/24(水) 02:20:07 ID:B0J9Hn4l
頭のてっぺんからつま先まで おっぱいからおまんこまで くびれからお尻を通って太ももまで
931 :
ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 :2007/01/24(水) 02:42:04 ID:2mMkytVU
932 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/01/24(水) 03:02:23 ID:B0J9Hn4l
『発狂レモネード2』
嗚呼 憎っくき恋敵の出現なのかしら と
有りもしないレモネードを探す わたくし竹輪
金玉は大切なものと知ってから わたくしは それを
必要以上に 指差し確認して無事を確認するようになったんだわ
ただ 確認するばかりだけれど それでも ほっとするもので
「ゴルァ? んなもんぶら下げて外出すんなよ」
なーんて 暴言も吐かずに済んでいるわ
ごきげんよう ゼッケン
黒い額縁の中に居る ゼッケン かわいいよ ゼッケン
と 竹輪が言った
まんこ将軍はといえば、相も変わらずプリーツスカートをまくり上げたままの
格好でニヤニヤ薄笑いを絶やさない 「駄目だよ殺しちゃ」
>>931 が将軍に命令するという不敬な行動に出た、との臨時ニュースがアパレル
ビルの電光掲示板を上から下へぎこちなく落ちていく
「愛しているに決まってるじゃないか」と その薄オレンジ色の文字列を眺めて
将軍は竹輪を振り返って囁いた その唇の動きをキスで封じるのはもちろん、
いつもの竹輪の愛らしい仕草 「竹輪、俺、パンティ膨らんできちゃったよ」
933 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/01/25(木) 02:55:14 ID:oLR1tKW/
「巻巻」 巻巻して遊んでいた巻と巻は巻巻になり巻を産んで巻巻巻になった 巻巻巻は買い物へ出かけ 巻は食品コーナーで迷子になって巻を見つけた 巻巻は心配し巻を探したけれど見付からなかった けれど巻は巻と出会い巻巻になって 屋上の駐車場でう巻巻して遊びはじめていた すると巻と巻は巻巻巻を産み巻巻になり巻巻巻巻巻になった 巻巻がショッピングを終えて車に乗り込もうとすると 車の中には巻巻巻巻巻が溢れていた
934 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/27(土) 03:46:35 ID:vZ7MX+Kq
「小論」 頭痛が痛い、という表現は間違いではないと思う。 頭が痛い、だけでは頭痛なのかたんこぶが出来ているのか何かの問題に悩んでいるのか、 どれだかわからないからだ。極めて不親切な物言いである。 今、私は自信を持って言う。頭痛が痛い、と。薬がなかなか効かない、と。
935 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/01/28(日) 02:19:11 ID:ZVH1SUe/
『発狂レモネード3』
朝ドラのテレビジョンから漂ってくる風に吹かれていると
ふと思い出す
ゼッケンからラブレターフロムカナダが届かない
届かない 住所はしっているはずだというのに関わらずにだ
まんこ将軍の苛立ちはラフォーレ原宿の特設スペースで行われたスペシャルライブで爆発する
「音楽は爆発だというのはちがうよね、だってうるさいじゃん」と竹輪がいった 爆音轟き雄叫び百連発
スカートを脱ぎ捨てると黒のパンティにすね毛丸出しという姿でスタンドマイクに噛み付かんばかりに
シャウトしてキーンとハウリング一発、集まった五千人のファンをノックアウトするのだった
「黄色い声援ってよく考えればお洒落じゃないじゃん」
いたって いつもよりクール
>>913 のMana魔名さんには一本取られたな、と警察の制止を振り切ってがなり続ける将軍に
「そうね」と答えつつも一番前でキャーキャー言って拳を突き上げる女を容赦なくぶん殴る竹輪
「なんだ?何がファンだよゴラァ?夢見てんじゃねーよ」
「きゃーまんこ将軍!エルォーブィイーまんこちゃーん」
ファンはそれでも負けずにまんこ将軍のステージに声援を絶やさない
「ああ、わたくしこのすべての女めらと戦うわ!ウォリャァァァー」
そういって叫ぶと大音量の中何故か竹輪は服を脱ぎ始めるのだった
そんな不特定多数のホール内に
冷めた目をしたかのあやつもいたのだった
「フロムキャナダ というTシャツを着た奴が」
書き忘れたんでこちらで。 松葉崩しさん♪ 私雌に成りすましてくれて有難う御座います。 ネタにされるのは、それはそれで又、、、では
937 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/01/29(月) 03:18:23 ID:SWPCCdFl
『発狂レモネード4』
「爆発それはとある出会いによってある飽和を感じる箇所を自覚し、
特定の人物同士が巻き起こすなんとか、なんとか」
新装開店である今日の店内 そこには Tシャツを着た季節はずれな装いの、かの男がいた
やけに涼しげなその男の腕には寒さを感じた痕跡確かな“チキン肌”の
突起が浮き出してはいたのだったが
男は やせ我慢しているという風貌ではなく さめざめとした瞳で
照明のわずかな熱の下 籐椅子に座ってタバコをふかしていた
「そのTシャツの文字、なんとかなんないのかよ、ま、わかりやすくていいけど」とまんこ将軍が
彼の肩をポンと叩いて気の置けない笑顔で迎える
>>936 我輩は穢土氏とゼッケン氏の作品はくまなく読んでおる
読むなといわれても目を通しておるのじゃ
ふあははは 我輩に当てられてしまっていてはいかんぜよ
っていうかあ〜 文体や表現対象を変えても“匂い”という
持ち味がでてしまっているようじゃのう よいのじゃそれで
おお まったくレスになっとらんじゃあないか 我輩は
“θの九官鳥”またの名を“松葉崩師”と申す
では 達者でのう ええ
「きやーーーーー♪」 竹輪が急に吃驚したのか喜んでんのかわからない大声で叫ぶものだから
将軍と「From Canada」のシャツの二人も驚いて腰を浮かす
「ここの店、レモネードあるわーーーー♪」 メニューを眺めていた竹輪の陽気で歌うような声
なんだ、という落胆を見せてもう一度、席に座ろうとする男の背中を将軍も大声を出して読んであげる
「おれ ゼッケンです まる」 句読点が付いているのも驚きならば、その文字がTシャツの背中に糸で
四辺を丁寧に縫われた白いゼッケンの上に書かれていたのだから、将軍も思わず絶句する
>>914 あけましておめでとー 最近見ないね 竹輪は料理のプロだから時々話振ってやってくれや
絶句しつつも素早く窓の外に向かって手を振るまんこ将軍であったが、その時ウェイトレスの女性が
私達の席に歩み寄り、「あのー、ズボンをはいてください」と懇願してきた
いきなり激怒した将軍は「じゃあTシャツ一枚のこの男には何も言わないのかよ」とパンティ一丁で吠える
938 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/30(火) 00:59:31 ID:YaGJBxzb
『ファイタホリック・エイレネーフォビア』 [ 初老の女性は座席の端でうつらうつらと夢を見ていた。 息子が会社をリストラされ、そのまま家に引きこもっている。これは実際のところ彼女にとっての事実であって、 つまり現実が色濃く出た浅い夢なのであった。息子は言う。“もうおれの人生は終わった” と。 そこへ彼女の夫である──定年退職を5年延長し、天下り先の関連施設に勤めている──父親が登場し、 息子と口論になる。彼女はいつものようにオロオロしながら見守っている。双方の怒鳴り声が大きくなる。 父親曰く “どれだけ苦労しておまえを大学に入れてやったと思ってるんだ” 息子は何も言わずに茶の間の席を蹴るように立って、あの、いつもの見るに耐えない形相で両親を睨みつける。 何度も見た光景。夢の中でさえ繰り返し出てくるお馴染みの場面。現実にはほんの何十分か前にもこれと似た 場面に遭遇していて、逃げるように買い物支度をして家を飛び出していたのだった。 あの子は悪くない、そう思っていた。それでも夫の苛立ちもよくわかる。そこで彼女の悪者探しはいつも矛先を 失って、グロテスクな悪意を形作る。今日の電車の中のそれは二軒隣の家の息子が大学受験に失敗したという 近所の噂話。しかし余分に羽織ってきたセーターと上昇を始めた春の気温との不一致が、噂話を自分の息子の 現実とすり替え、近所の主婦仲間の輪から漏れる “リ・ス・ト・ラ” の音がけたたましく彼女の心臓をわしづかみ にしているのだった。名のある大学から有名企業へ進んだ自慢の息子が近所ではまるで犯罪者であるかのように、 こそこそと声を潜めて語られているのを彼女は我慢できない。お宅の息子は三流大学にも落ちたじゃない!と、 叫び出したくなる寸前で電車はガタンと出発し、その振動で足を踏み外した錯覚と共にハッとして目覚める。 斜め前の床に若い男が血を流して倒れている。 咄嗟に声を上げようとしたものの、あまりの息苦しさに声は出ず、代わりに座席の横の金属パイプを反射的に掴んだ 両手がガクガクと震える。若い男は紛れもなく二軒隣の近所の浪人生であり、もちろん顔なじみであったのだが、 その顔面はひどく腫れ上がり、いやに赤い鼻血がボタボタと車両の床に水たまりを作る。
939 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/30(火) 01:01:11 ID:YaGJBxzb
それでも、たった今、夢で一瞬の悪意を叩きつけたばかりの御近所の子息だとすぐにわかったのは、別に髪型の変化を 知っていたわけではなく、むしろ自らの悪意が呼び寄せた悪夢の続きとしてのリアリティが、これは自分のせいだ、という 思い込みを加味して、彼の特徴ある眉毛や見覚えのある輪郭を凄惨な背景から浮かび上がらせていたに過ぎない。 自分のせいだ、という直感にも似た “恐れ” はそのまま彼女の実の息子にも向けられるべきものだったのだが、 現実逃避を続ける憐れな母親はそれを認めようとはせず、むしろ他人の子供が血塗れになっていることで幾分の安堵を 覚え、更なる逃避にすがっていたことは、例え心の底から恐怖が彼女を支配し腕の振るえが全身に広がってはいても、 誰一人として気づかぬはずの、深層心理的内での現象のはずであった。ただ一人の人間を除いては。 返り血を浴びたジャージ姿の青年が笑みを浮かべながら自分を見ていることに気づいたのは、本能的に助けを呼ぼうと 車内を見渡したからで、その行為がすぐに後悔に変わったのは “おまえのせいだ” という言葉を誰の口から発せられた のかもわからぬまま、しっかりと彼女は聞いてしまっていたからであり、同時に一瞬で見渡した限り、この車両には自分と 近所の息子と薄気味悪いジャージ男の三人しかいないことを、絶望と共に悟っていたからである。 しかし、灰色の上下ジャージの男はそれっきり彼女から視線を外すと、床に転がって頬を押さえる浪人生を憐れみの目で 見下ろし、電車の横揺れにバランスを取る素振りを見せたあと、ためらうことなく無慈悲な蹴りをわき腹の付近に叩き込む。 初老の母親は眼前で繰り広げられる私刑を、目を閉じることもできぬ全身の筋肉の硬直によって眺めざるを得ない。 それはスローモーションのように。そう、まるで最近見続けている悪夢の続きのように。そして夢のような浮遊感と共に一抹の 冷静さで、最初からこの車両にはこのメンバーしかいなかったことを思い出し、この暴力を続ける青年が長椅子の端に自分と 同じように座っていた若い男の前で不自然な動きをしていたことまで、今はっきりと理解することができていた。 “次は ○○ヶ丘 次は ○○ヶ丘”
940 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/30(火) 01:03:10 ID:YaGJBxzb
不意に車内に抑揚のないアナウンスが告げられる。居眠りをしてしまってからまだ一駅しか過ぎていない、と母親はぼんやりと 頭の片隅で思っていた。しかし早く次の駅に着いてくれなどと考えるには、目の前で繰り広げられる惨劇はあまりにも日常から かけ離れていて、頭の一部分を麻痺させたまま、ゴキッ、という嫌な音を聞いてしまう。 その音をジャージの青年も聞いたのか、動きがふいに止まる。そして、顔見知りだと知ったばかりの近所の浪人生が、 ずい分前から動かなくなっていたことにも、今更のように気づく。 “死んだよ” ジャージの青年の声がうつろに響いた。いつのまにか、床を浸す液体の量が増えていた。 ([の項・了 及び 第一部・完)
>>937 だうも♪ありがてえございます♪
意外なことに嬉しいポン♪
942 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/01/31(水) 00:43:15 ID:tFMx70Yi
今日の将軍様のお言葉 「ホールよりもリズ・フェアが好き」
943 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/04(日) 01:18:23 ID:LhEFqEC6
『月が浮かぶ』 空にはでっかいお月様 あんなところに ぽっかりと浮いているというのは 考えてみれば不気味というか シュールというか SFというか とにかくおかしな感じもするけれど 色がいい あれで血塗られたような赤だったり へんに媚を売ったようなパステルカラーだったり やたら色っぽい紫だったり 憂鬱で寒々しい紺系統だったら 夜空やぼくらは 今よりずっと きちがいじみていて 黄色が絶妙 時間や日によって 白っぽかったり オレンジ色っぽかったりするが 基本が黄色というのは 月にはぴったりだ 空にはぴったりだ 夜にはぴったりだ ぼくらの顔も頭もあの光に照らされて 黄色でよかった
944 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/02/04(日) 05:07:19 ID:ACG5HMC9
「発狂レモネード」番外 結納しちゃいました きゃっきゃ♡ わらわは世の中社会という女郎からネンキ明け前であっても 脱出出来ることがそなたのお陰で出来たわけであるのかしらん んーっ 「買った!」 生涯終身雇用でありますがゆえ高いお買い物ではありますまい なぁ パタパタ 苦しゅうなぁ〜い たこぅないな わらわを買い上げるお代金とすれば 「ゲフンゲフン」ああ咳き込んだりしちゃいゃぁよ お買い物したんだわね それだけじゃすまされぬことょ 手錠も縄も結納品とはやりもうすなそなたは
945 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/06(火) 02:03:20 ID:ZALzUL9D
「俺はセックスマシーン、と失言したジェームスブラウンを辞任させてみろよ」 機械を差別しているな 機械だってぼくらの仲間じゃないか 機械だって生きているんだ友達なんだ 機械を笑うものは機械に泣く 機械 快 快 愉快だらけ 機械の中の幽霊が怒っているよ
946 :
まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/06(火) 02:19:21 ID:NAM434kw
「LOVEマシーンも失言」 あの歌は女性を差別してます! 恋する機械だなんて作詞した人の女性観に問題ありですわね! 恋する駅とか恋する工場なんてことまで言ってます! わたしはすべての女性を代表して歌ってる人達の辞任を要求します! あのー、あの時のメンバー、みんなとっくに辞めてますけどー
947 :
Nasrullahのクロス ◆5x4/.B59t. :2007/02/06(火) 21:56:13 ID:pSD3uE3m
いきなりだけどマンコ将軍、OKボールってチェンジアップ投げられるかな? リトルリーグみたいなのやってたんでしょ? 最近握り方教えてもらって今日試したんだけど何だかいまいちなんだよね。。。
948 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/07(水) 01:25:46 ID:X6Q2avuV
>>947 はい、久しぶりにお葉書が届いております。
ラジオネーム「握ってよ、僕のために、棹師のソネット」さんからのご質問。
私はですね、確かに小学校時代リトルリーグのとある試合で決勝ツーベースを打ったことが
今でも自慢の野球少年でしたけれども、私の時代にそんな球種はなくてですね、いや、もちろん
最近もたまに草野球やるわけですが、真剣なものじゃなくていかに下手な人にも打たせるか、
というコンセプトでなるべく打ちやすい球を投げてみんなで和気藹々という野球しかやってません
ですし、つまり投げられない、というか投げたことないわけですが、あの、あれでしょ、松坂とかが
投げてるサークルチェンジでしょ、新しすぎてよくわかんないですけど、手がある程度大きくないと
だめなのかしら、普通はわしづかみで腕早く振るふりして最後抜く、みたいなね、それがいわゆる
チェンジアップだと思ってましてね、爪立てておんなじことやってナックル、とかね、まあ、遊びでは
色々試したことありますけどね、まあ、グリーンの上でね、接待ゴルフするときは、多少カップから
上司のボールが離れててもね、OKボールとして扱ってあげるのがいいんじゃないですかね、自分は
わざとパッティングしてね、そんでわざと外したりしてね、そういう風に花持たせてやってね、ゴマすってね、
そんなこと俺がするわけねーだろ、と、上司だろうがなんだろうがいつだって勝ちにいきますよ、へっへっ、
というわけでね、やたらと何でもかんでもOKボールにするより、江川が投げてたラビットボールとかね、
人差し指と中指立てて握って、ウサギみたい、なんていうね、相手打者の腰が引けるカーブはコシヒカリ
とかね、そういう命名センスが今の野球界にも欲しいところですよね、はい、えーと、ちくわ大好き。
では、ここで一曲聴いてくださいね、ジョン・フォガティで「センターフィールド」、どぞ。
949 :
Nasrullahのクロス ◆5x4/.B59t. :2007/02/07(水) 05:02:29 ID:WbmHHQ5a
>>948 最近、元高校球児の新社員が草野球のチーム作って大活躍で初年度からCクラス優勝したんだとさ。
そいつがOKボール(チェンジアップ)教えてくれたんだけど、松阪も確かにフォークを封印してチェンジアップに変えてたよなW
どうも薬指と小指に残ってあらぬ方向へいってコントロールが定まらないのよ。
そうかそうか。やっぱ投げる瞬間に手を開いて抜くのが良いのか。
また試してみよう♪〜(=w=)
昔はえげつないシンカー投げれたんだけどな。今全然曲がらないのよこれが。
肩も最近上から投げると痛いからスリークォーター気味で投げてるんだけどあれ、たち悪いのな。
また俺のスナップの効かせ加減が変わったのか、意識して変化球投げてるときは球筋予測出来るんだけど、スリークォーターで投げると違うのよ。これが。
明らかに自分の判断では途中までの球筋で狙いどうり直球ど真ん中低め入ったろうと思ったらいきなり其処からホップしながらグリッって曲がってインハイ、またはデッドボールコース・・・
まずは体の、得に肩の柔軟性を回復する事から始めてみるのよW
950 :
Nasrullahのクロス ◆5x4/.B59t. :2007/02/07(水) 05:18:22 ID:WbmHHQ5a
で、俺もね、楽しんでやってるよw 公園で子供がやりたそうな顔してたら 「おぅ、打ってみるか?」 って仲間に入れてあげて甘い球を投げる時がしょっちゅうあるし、仲間もそんな上手くないから本気は出さないけど、少年野球やっててビシッとした奴とか見るとつい悪戯ごころで、面白い球投げてやってサービスしたいじゃない? んで、俺はスライダーもあんまり鋭くないし、シンカーは曲がらなくなったし、フォークは微妙にカーブで曲がってストンと落ちる程度だから芸としてはインパクトが余り無いのよ。 そこでチェンジアップ練習してたのよW フォークと言えば俺の昔の少年野球の監督がモーターから何から部品仕入れて自作でピッチング・マシーンを自作したことが有ったのよ。 子供心にもすげぇって感心して打席に立ったら、その監督、アホと言うかつめが甘いと言うか・・・ 上と下のぐるぐる回る円盤に挟めて球を投げる方式のピッチング・マシーンだったんだけど、上の回転数と下の回転数同じにしちゃってさ、だいたい落ちの予想付くでしょ? フォークだよ。まさにフォークW 変化球禁止の少年野球の監督がフォークをプリプリぶん投げるお洒落なピッチング・マシーンを自作W 落ちだけにフォーク。 ぷっ!
951 :
Nasrullahのクロス ◆5x4/.B59t. :2007/02/07(水) 05:38:46 ID:WbmHHQ5a
江川のラビット・ボールW なつかしいね! 俺が小学校四年生くらいの時にスポーツ新聞を何気なく見たら特集だったのかやたらとでかでかと書いてあったのを思い出したよW あんた、それ知ってるなんて通だねっ! リトルリーグって変化球有りなのかな? リトルリーグって少年野球みたいに、「C健」とか、大人の球より小さめの球とか使ってたのかな? 確か、橙色のC健より小さいD健なんてのも有ったよな。C健は少年野球用。B健は中学生用。A健は草野球用。 L健なんてのも有ったよな。あれは確かメジャーリーグの球と同じ大きさの筈。 昔はバッティングやなんかにいくと大体使い潰したL健がピッチング・マシーンから出てきたんだよなW リトルリーグは少年野球みたいに応援の歌とか有ったのかな? チェンジアップ教えてくれた新人社員。元甲子園児とは仕事中にその応援の歌とか爆笑しながら話してるな。 俺とそいつは年令大体15歳は違うんだけど、俺が歌う昔の応援の歌とかそいつは「ダサいっすよ」って言って、向こうが歌ったらこっちもムキになって「恥ずかしいなそれはっ!有りえん!」 とか、年令を越えてムキになったり笑ったり出来るのなW で、驚いたのは、俺の世代で歌ってた歌がまだ何個か残ってるのな! で、地域とか時代とかで微妙にアレンジが違っていたりして面白いんだこれがW 「少年野球の応援歌」ってCDアルバム出したらコアなファンに馬鹿ウケするかも知れないよ。いや、マジでW ってな事で曲を。HEAVENで、ワンダフル・ライフ。野球の歌ですW
952 :
Nasrullahのクロス ◆5x4/.B59t. :2007/02/07(水) 05:59:33 ID:WbmHHQ5a
あれは驚きの体験だったね。 少年野球の対戦相手のどんなピッチャーも投げてこなかった、まさに「想定外」の球だった。 ・・・何の事かって? 監督が自作したピッチング・マシーンの球。 結構なスピードで打席に向かって来るにもかかわらず、回転が全くかかってないんだよ。 まるでサッカーアニメのキャプテンつばさに出てくる橘兄弟の必殺技、スカイラブ・ハリケーンだよ。 何処に来るか全く予想が付かないんだ。やたらとグネグネ曲がるし、下手をすればデッドボール。 しかも、全盛期の野茂のフォークなみに落ちるんだ。 下手をすれば打席の2メートル程手前でバウンドするのW で、監督も自作した作品の可愛さでなんとかそのまるでダメ太郎みたいなピッチング・マシーンを無理にでも使おうと工夫するもんだから、しまいには手前で落ちないように角度をあげるんだよ。 少年野球のどんなに遅いピッチャーでも投げられないような超・超・山なりボールを打たされたんだよW 今思い出しても笑いが止まらないような思い出だよなW
953 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/08(木) 03:47:14 ID:ypFWmdEK
>>949-952 今回の作者の作品も熱い。語り口調の熱さ、これは即ち野球に対する無垢な情熱と置き換えても
間違いではないのだが、むしろ私はこの作者そのものが熱いのだ、との想いを禁じえない。
つまりうまい蕎麦を食べたり作ったりする熱さも、年齢を重ねてもまだ変化球に磨きをかけようとする
熱さもすべて同質のものであり、この男にかかればちょっとでも首を突っ込んだものであれば、
たちまち熱は沸点に達し、蒸気の力でモノを動かそうなどというワットやスティーブンソンのような
閃きに満ちた人生を送るに違いないのである。思えば私の所属していたリトルリーグには、まだ、
骨の発育に悪影響とかいう知識ももたらされてはおらず、変化球を投げてる奴もいっぱいいたと思う。
私はコントロールを買われただけの三番手くらいの救援投手であったから、あまり投球の練習はせず、
しかし登板の機会があればクイックモーションや突然スリークウォーターに変えるなどの目くらましを
多用して、結構打たせて取るピッチングが監督には評価された。しかし相手チームからは野次が飛んだ。
うるせえ、と言い返すのが私であり、俺はドカベン読んで研究したんだ、と余計なことまで付け加えたものだ。
C球というのが投げやすかったのは覚えているが、試合ではA球を使ってたような記憶がある。もちろん
今となっては定かではない。最近はリトルリーグよりもボーイズリーグの方が組織も人気も盛んだ、とは
聞いたことがある。確か変化球を子供には投げさせないなどの、スパルタ一辺倒ではないある種親切な
指導者はボーイズリーグ発祥なのだと思う。私としても結局投稿前の朝のマラソンが意味わかんねー、
といって辞めたクチなので今ならボーイズを選ぶかもしれない。うさぎ跳びとか明らかに膝に悪そうなことも
やらされてたし。しかしこうやって書けるネタとして残ったとすれば今や問題はない。自作のピッチングマシン
に拘る監督、素晴らしいエピソードである。例えそれが監督自身の真剣さと裏腹にただの笑い話になったと
しても。人生とはすべてそんなものだ。ネタを仕込むために失敗や嫌な思い出も存在価値があると思えば、
無駄なものなど一切なかったことに気づく。戦争中の苦労話で金儲ける作家なんてのもネタが仕込めて
よかったね、くらいの言葉をかけるだけで充分だ。
954 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/08(木) 03:48:13 ID:ypFWmdEK
その点は回顧録を鵜呑みにするのではなく厳しく検証するのは当然であろう。様々な資料を読み比べて 検証した結果、南京大虐殺はなかった、との結論に私は達した。応援の歌というのは覚えていない、 なんか校歌みたいなのがあったような気もするが覚えていない。私が覚えているのは阪急との日本シリーズ で3連敗のあと巨人が3連勝して、つまり山田久志も山口高志も打ち込んでタイにしたのに足立のサイドスロー に負けた、という記憶が原初である。変化球はゴムボールでの話だが、私はパームボールが得意だった。 指三本立てて、やはり投げるときにモーションは素早くリリースポイントだけ「抜く」という方式である。 握り方の良し悪しは個人差が当然あると思うのでOKボールの型に囚われず、自分なりの握りで魔球を 編み出して欲しい。そんなわけで理路整然と語ってきたが、この作品が優れていることに間違いはない。 評価=恋のナックルボール/大滝詠一
955 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/08(木) 04:05:03 ID:ypFWmdEK
なんか分割して投稿したら何行かすっ飛んだ。ちくしょう。 953と954の間に 「ネタは素晴らしいが、書くときに嘘や美化が混入するのがノンフィクションの難点」とか なんとかの語りを五行くらい想像して挿入して読んでくれたまへ。
956 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/02/08(木) 05:13:38 ID:JdF4ZhQN
『発狂レモネード』番外〜下克城からのお知らせ〜 各板ひとつのはずであったが完結してない連載がいくつもある うんにゃ 連載途中なものは詩板で書ききって飛ぶわょ城ごと 「まんこ将軍&竹輪はいつまでもお家で一緒だけど」にやにや 今話題沸騰中のウルトラクイズもある そこで延長料金をフロントに払ってもうしばらく続けることにした 「ちくわー、好き好き♥ 」まんこ将軍の寝言が聞こえる ハローこんにちは♪ 長らくの御愛顧ありがとうございました 連載だけはすっきり書かせておくれーラブラブちゅ ハローこんにちは♪ 詩板のみなさん 俺達は合体したのさ 「どこのスレを使わせてもらおうか、うふふうふふ」まんこ将軍はにやけている。 きゃっきゃ やっぱりね寝言も肝心
957 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/08(木) 05:26:24 ID:ypFWmdEK
残り5キロバイトか。 五円玉30枚くらいの重さかしら。 それとも地球の子午線の百万分の一くらいの長さかしら。
958 :
まんこ将軍 ◆UQRl.WeFEk :2007/02/08(木) 05:28:06 ID:ypFWmdEK
よし、あとはゼッケンに任せた!おやすみ〜♪
959 :
名前はいらない :2007/02/08(木) 05:42:16 ID:iqVXa+Cw
あああああああ あああああああ あああああああ あああああああ
960 :
+まんこちくわ+ ◆.najlWXC2A :2007/02/08(木) 05:40:32 ID:jPdIFD0x
●○●○●○●○●○●○●○●○●○● ○┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐○ ●│下│克│城│ │ │ │ │ │● ○├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤○ ●│ │ │ │ │ │ │ │ │● ○├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤○ ●│ │そ│れ│は│ │ │ │ │● ○├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤○ ●│ │ │移│動│す│.る│城│ │● ○├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤○ ●│何│れ│は│ │ │ │ │ │● ○├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤○ ●│ │ │貴│方│の│住│む│ │● ○├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤○ ●│ │ │ │ │ │ │街│へ│● ○├─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┼─┤○ ●│ │ │ │ │ │ │ │ │● ○└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘○ ●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
961 :
名前はいらない :2007/02/08(木) 05:43:07 ID:iqVXa+Cw
いいいいいい いいういいい いいいいいい いいいいいい
962 :
名前はいらない :2007/02/08(木) 05:44:24 ID:iqVXa+Cw
ばかだね〜 あああああああ あああああああ あああああああ あああああああ
963 :
名前はいらない :2007/02/08(木) 05:45:22 ID:iqVXa+Cw
何を書こうが それは自由だー あああああああ あああああああ あああああああ あああああああ
964 :
螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 :2007/02/08(木) 05:45:41 ID:JdF4ZhQN
華麗に埋め立てなまえはいらないさんの登場だ! おやすみなさい かっこよくやれよ
965 :
Nasrullahのクロス ◆5x4/.B59t. :2007/02/09(金) 05:19:43 ID:nHkDBmWM
誰かが見た様で居て それでいて実は僕が見ていた光景 1940の世界は灰色で 僕の写真も灰色だ 空襲やなんかでレースの出場回数は少なかった 当時の人間達はあらゆる意味で忙しそうだった 地面に穴を掘ったり あのうるさいフルドドを千ばかり集めたかのような雑音を発する 空を飛ぶ奴が落とす これまたうるさい奴を避けたり ヘイズル・ラーは言っていた。「僕らのエリルはいつも人間がもたらす災悪よりも安全さ。今回もそうだよナスルーラ。あれ?君、怪我をしてるじゃないか。」 最初はいけがけ共通語を使って話した間柄だった彼等は、その生活ぶりを見るに実に質素だが実に幸福そうだ。 ヘイズル・ラーは彼等の仲間の話し手のダンディライアンが語る、エル・アライラー波に頭の冴えるひとかどの男だった。 多分彼ならば、ダンディライアンが話したダージリン王のレタスを盗む大冒険以上の事をやらかしてきたに違いない。 僕の記憶の断片の記憶と記録 ハードディスクが半減期を迎えない内に ときどきこうやって放牧地の柵から見える景色に語る独り言
966 :
Nasrullahのクロス ◆5x4/.B59t. :
2007/02/09(金) 05:39:33 ID:nHkDBmWM ある日、ヘイズル・ラーがいつものようにやってきて散歩に誘う様に柵の外に誘ってきた。 「やあ、ナスルーラ、君、怪我をして暫らく休みらしいね。ダンディライアンがお話を語る集いに出掛けるんだよ。君も来てみないかな」 「え!ヘイズル。此処から出るのかい!?いや、それをしてみたいのは山々だけど、柵が有って外に出られないじゃないか。」 「君、怪我をしているとは言っても立派な脚が有るじゃないか。それで柵を飛び越えればいいんだよ。」 「ぁ。そうか。そのアイディアが有ったか。どうも我々サラブレッドと言う奴は人間が必要な事は何でもしてくれているから、満足してしまってそれ以上を求めないもんだよ。全く気が付かなかった。」 「そこだよナスルーラ、まさにそこが人間がエリルなんかよりも余程性質が悪い所だ。全て与えていると見せ掛けて、いつも君から相当奪っているのさ。」 「ダンディライアンが話していたオツベルと象の話みたいにかい?しかしあれは傑作だったな!本当に我々サラブレッドよりも体が大きくて立派な奴なんて居るのかい?」 「君が柵の外に出て目にすれば良いじゃないか。さ、まずはその柵を飛び越えるんだ。急がないとニ・フリスの待ち合わせに間に合わなくなってしまうよ」 僕の記憶の断片の記憶と記録 ハードディスクが半減期を迎えない内に こうやって時々話す独り言