_20061229-01
『Smells Like U-SAN stupid』
重箱の隅で膝抱いて蜘蛛の死骸とか突ッ付いてた私に、
宇佐美の馬鹿がいわん、こっちゃあ、ねえ、
「ネガチヴつのは要するに過保護の御加護の籠、」
何を分かってんだか分かってねえんだか、ねえ、
引き続きお送りするのは赤いネッカチーフ擦るに走る高速と脳梗塞の音、
論理云う流布を鵜呑みにするような宇佐美の馬鹿、
状態で言えば婆咲く湯捏ね仕込みの鬼百合、
だけど悪い奴じゃないのも分かってんだから困る。
「出掛けるべし」誘われて。
まあ昨日までは、
うっかりの後のがっかりだったり開き直りでハッタリかましたったり、
結果的に黙ったまま彼は去ってしまったり。
でも今日からは、
ばったり出会ったり見返してしてやったりだったりが願ったり叶ったり。
心機一転すべからく一期一会。
反骨から梵天、乱雑からマサカリ、
一口に噛み砕いて云えば美味しいサフランライスのオニギリ、
そんな感じの黄金窟に塩撒き行くなら朝っぱらから、
7時半辺りが人気も少なくて良いんじゃないかね。
_20061229-02
国境線引きミミズ晴れにカズノコ雲天井と茹だる太陽の蛸壷、
タオ超えれば善悪の彼岸とかも見渡せる峠に差し掛かる。
うまくドリフト出来ること請け合いのT字路上、
宇佐美の馬鹿が云うには、
「『嘘臭い』は野暮ったいが『胡散臭い』はえろいのだ。」
当然、
誰しも人間には製造番号が付いておるからして、
定期的にパスワードを変更せねばならない訳だ。
流行語で風神雷神も騙くらかし通行人を何度も追い越す。
舌先三寸ワンルームの重箱を捨てよ、
口先出任せシュビドゥビダーの裏口からこのまま二人で逃げ、
朝までお喋りして昼までお昼寝して夜まで金切り小声の鍛冶手伝いとか、
しようよ
どうよ
六気筒750ccのネガチヴに乗って赤いネッカチーフ擦って、
サフランライスのオニギリ持って私たちは反骨で乱雑で、
黄金窟に塩撒き行くパスワードの『胡散臭い』はえろいのだ。
_20061229-03
峠の黄金窟入り口付近で並んで座って、
宇佐美のほっぺのサフランライス摘まむ。
「冗談じゃぬえ駄ー阿呆ヲンナ
ふざけんなこのべるべろー婆」
ちょっとした冗談だ馬鹿はこれだから困る。
伸るか反るかでシュビドゥビダーの玄関からそのまま独りで、
致死量の塩巻いた紙を噛んでニュートリノ掴んでやる、私は。
ニュートリノから地下鉄はキセルでオールドトリノまで行く、
峠を越えて高飛び、
デキリコ商店街のK字路上でニイチエ産の栗毛馬を買う、
激情の令嬢でも誘ってレージョの劇場で過激な歌劇の鑑賞を過干渉で感傷してこれイヒヒ
乗り気レズが豆乳入りのレーズン噛めん無頼だ赤いネッカチーフ擦って六気筒750ccの冗談
変ッ!身ッ!
しようよ
どうよこれイヒヒ
それに宇佐美が屁で応える、
臭いともう笑うしかないじやん。
ネガチヴつのは要するに過保護の御加護の籠、
そうだ、
冗談じゃぬえ梵天マサカリ振り下ろせば『胡散臭い』はえろいのだ。
変ッ!身ッ!