▼△▼△ 休憩雑談 69 △▼△▼

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燻る悔しさ
後悔
滴る悲哀
空虚
戻せない時間

薄い半透明の幕が
わたしの心を覆った

誰かわたしを大人しく休ませて
なぜならば
わたしは至って普通の女の子だから
普通のと言った瞬間
強い肯定の塊と
煙の様な否定の疑念が
心に巣食った
意味なく思えた

女の子と言った瞬間
笑い声と共に
黒い烏の群れが
羽ばたいた
群れが去った後
無垢な目の
少女が微笑んだ
よく見ると
彼女の身体は徐々に
半透明になっていった
わたしは休みたいと言った