>>19 私はポエム板ではなく、2ちゃん全体に詩を感じることがある。
コピペやAA、煽りに叩き。
「宇宙ヤバイ」なんかは名作ポエムだと思う。
そしてこの作品も名作に値する。
詩は、理解や知識のある人だけが楽しめるものではない。
面白いか面白くないか、それが評価である。もちろん、笑えるという意味ではない。
“キモい”“意味不明”と一蹴する人もたくさんいるだろう。
実際、非常にキモい。
ぱっと読んだところ、シーザリオへの偏愛をうたったものだ。
その愛情は半端ではない。
描かれた表現はあまりにも粗く、想像して補わなければならない。そこで必要なのが、読み手のイマジネーションだ。
読み手を刺激する単語の選び方にセンスがある。凍った泥水の塊をぶつけられたような、いやな、しかしひんやりとした衝撃がある。
使われた単語や言い回しをいちいち解説はしない。それは非常に野暮だ。
深読みしたところで、意味は持たないと思われる。
作者はおそらく、想像させた世界そのものによって、読み手に表現を投げ掛けている。
何を投げ掛けたかったか、というのは人によりけりだろうが、私は“胸糞悪さ”だと感じた。
この作品のすごいところ(そして、一番の山場)は、わざわざ、汗でおにぎりを握るという変態的なキモさを演出していることである。
読み手によって完成される作品であり、行き着くところはおそらく“キモい”であろう。
ネタにしても、ガチにしても、このセンスは評価したい。
マジでBを。