君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.45]

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416名前はいらない
「シプレキシア哀歌」

体躯へ襲来する
轟音のオアシス

それは 暁星の
ささやかな視線をなめている

そして その奥
あなたの顔の輪郭
に映る
あなたの
甘く疲れた歴史

君たちの化石に吼えている
ひとすじの血なのです


(続く)
417名前はいらない:2006/07/16(日) 19:21:18 ID:5dsLw9vw
                            (続き)

いま
わたしの感傷的な妄想
の中の
一輪の葵
を噛み締める
わたしたちのマテリアルに
郵便機が映っている

ガラスの蔵人
が眺める
飽和した
大気圏の豊かな疲れ

抱かれて

シルウェットを歩く
手套の影