「ほし光線」(1/2)
私の短いまつげに反射してきた光線は そのまま
急角度で無理矢理に曲がって首の裏へまわり
喉に穴あけ口に入りました
変に口をあけて驚呼したので
光は歯に当たって歯に当たって
エナメル質をとばしながら 長いこと口腔をまわり続けました
ばちばちと欠けていく歯の表面の輝光が星の光と混じり合って
余計に強く焼けていくので遂に私は
ぐあーー! と 叫びました(Aの音で)
(2/2)
すると 薄青い粒子が流れ出て空気にふれ
しばらくして消えてしまいました
あのまま のみ込んでいたらどうなったろう?
と 思わなくもありませんが詮ない詮ない 言ったって
普通の息をつきます