100点満点評価(Free Style)スレ 1

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657名前はいらない:2007/12/29(土) 11:43:43 ID:FH4F/nSN
鮭の潔さが物理学の本望だろう。
我々人類は幾ら文明を築き上げようとも所詮鮭を超えられない。

まだこの産みの苦しみは続くのか。
658名前はいらない:2007/12/29(土) 12:03:00 ID:FH4F/nSN
老兵よ!戦地へ出でよ!!
戦争と云うものが忽ちばかばかしくなるから。

   ぶつ切りで済まん「GOODNIGHT SAIGON を聴き乍ら」
659名前はいらない:2007/12/31(月) 00:00:11 ID:5MjuMjDe
ファイルから出てきたので。

『パペットとパペッター』
僕らはあなたの小さなパペット
繰り返されて使われるうちに
段々段々壊れてく
壊れちゃったらもう終わり
ゴミ箱ぽいで、僕らは用なし
後でちらりと覗いたら
綺麗なお人形が使われてた

僕らはあなたの小さなパペット
もう随分疲れちゃった
痛みも何も解らない僕だけど
僕らはあなたの小さなパペット
もう少し、一緒にいたかったな……


ボクは君たちのパペッター
繰り返して使っていくうちに
段々段々意識が無くなる
ボクは誰なの?解んないの
もうずっと意識が無いけどパペッターやってるの
何でわかるかって?
いっこのパペット抱きしめたとき
すっと記憶が繋がったんだ
それでふっと横を見たらね
何個ものお人形が置いてあったんだよね

ボクは君たちのパペッター
もう随分痛みが増えた
喜びも悲しみも解らないボクだけど
ボクは君たちのパペッター
もうやめ方もわかんないや


ねえねえ僕らのパペッター?
僕らに休みをくれませんか?

ねえねえボクのパペット達
ボクは一体誰ですか?
660名前はいらない:2008/01/13(日) 22:00:54 ID:k9AxEqIn
『アーティファクトvsポルターガイスト』

コーヒー渇く
砂漠でダンス
握った歯ブラシ
やけに軽い

冷え込むんだ
女王陛下のせい
星が見えないんだ
女王陛下のせい
ラクダがいないんだ
女王陛下のせい
女王陛下
女王陛下
女王陛下
お願いします

イカロスとガリレオは
サーベルで刺したサラミ
食べたいらしい
大口あけて
雛みたいにせかしてる
そのまま貫いてもいいよ
どうせもう死んでいる
死人に口なしとは女王陛下
言葉が過ぎますぞ
661名前はいらない:2008/01/13(日) 22:34:01 ID:k9AxEqIn
『ねんど屋さん』

ねんど屋さん こっち向いて
カリフォルニアの ねんどくれ
ねんどくれ
ねんどくれ
ぺとっ
ぺとっ
足音だよ
ぺとっ
ねんどくれーぃ
ねんどくれーぃ
墓場から
ぺとっ
ねんどくれーぃ
ねんどくれーぃ
聞こえてくる
ねんどくれーぃねんど屋さぁん
ねんどくれーぃねんど屋さぁん
ぺとっ
足そう
足そう
足そう
足そう
ぺとっ
ぺとっ
ぺとっ
足そう
ねんどくれーぃねんど屋さぁん
ねんどくれーぃねんど屋さぁん
ぺとっ
足そう
くれーぃ
ぺとっ
ぺとっ
足そう
ぺとっ
662文乃:2008/01/13(日) 23:44:18 ID:k9AxEqIn
『分解/結合』

ダークサイド言葉
虫干ししましょう
桔梗で栞
抜けない訛
舌に咲く花の名を
Nの犬に訊いて
ああ赤
割れたのね
ひとつがふたつ
ふたつにひとつ
あたりはずれは気にしない
咲いたのね
割れたのね
663文乃:2008/01/13(日) 23:56:53 ID:k9AxEqIn
『改造/魔術』

マラリアに罹って火のよう
スパナにスプレーグリズリー
聞こえる十字架遠くで燃える
かち割り氷と夏残り

ピリカ

はじけるレモンの香りを直結脳髄
朝まで浅間でピンボール
ハイ?中途でアブラチャンの幹かじる
直接啜る
蝉だ
蝉を高校球児に捕まえさせる
バッハローのごとき性欲が竹
我々の計画
我々の計画

拾ってなげる
千本ノックはもう
万本
億本
終わる終わる
都知事様

過去のビルディングの陰で
白球ころとめくるめく坊主
664名前はいらない:2008/03/10(月) 13:00:34 ID:Q15qhPRr
「ダウンロード」

早く早く
この数秒が長い
これからまだシコる作業が残されているのに
親が帰って来てしまう
ヤバいヤバい
カントリーマアム食べよう
665名前はいらない:2008/03/11(火) 04:45:26 ID:ccPssQlp
「未開封」

あなたがくれたわたし

数えきれないほどの量

読めなかった手紙
読んでしまった手紙

やぶけない やぶれない

読みたくなかった手紙
読まなくていい手紙

見てみたい 見たくない

そこにある何かに
わたしは近寄れるかな

そこにある何かに
わたしは近寄っていいのかな
666名前はいらない:2008/03/15(土) 20:34:50 ID:uTXQzVh8
ぶくりく

フラミンゴの背中に乗って飛んだ。空へ空へもっと高く! カスみたいな僕の催促に、フラミンゴは従順にうなずいた。そして僕は星に届く手前でフラミンゴの羽をもぎとった。

のばした手は瞬く星に焼かれて、ああ!羽だけがかがやいてかがやいてフラミンゴの嘴がニヤリとしたのを火だるまになりながら確認した。




正直ぶっころしてーと思った。


いちばんどうかしていたのは星だと、なにか憎めるものを探していた僕は、身体じゅうに包帯を巻いてから空を見上げた。

どうか僕の背中に羽を生やしてくれ、どうか僕に飛行機をつくる技術や経済的な余裕を与えてくれ、どうかお願いだ

だけどけっしてそれらを叶えてくれない星に吠えた。

フラミンゴは僕の背後で嘴のない顔のまま苦笑いして、僕の祈りが終わるのを待っていた。フラミンゴの背中には羽が再生していた。

「もう帰りましょうよお。いつまでもぐちぐち言ってたって情けないだけっすよ」

呆れたフラミンゴの目には軽蔑色した宝石が埋まっていた。僕はそれももぎとった。
血まみれになったフラミンゴが空に向かって一声鳴くと、僕は落ちてきた星に焼かれた。またしても火だるまだ。
ヤケドを焼かれるのって死ぬほど痛いんだぜ。

ブチギレた僕とフラミンゴは奇声を発しながら骨を折り合った。
そうしているうちに関節がかたまりになり、ついにはひとつになった。


星よ!正直、ぶっころしてーよ!
667文乃:2008/03/16(日) 23:20:14 ID:a8XovEP2
『花/肉』

鉄骨街のかげから見てた
誰かが破片になるとこを
部分が部分を引き連れて
弾けるように行き交う人
だれそれの名刺に殺されて
坊主になっちゃった

なっちゃった夕暮れ
花屋の女は肉屋の女より吝嗇で
肉屋の女は花屋の女より奇矯だ
プレゼントは既に柔らかく腐り
やるひともいないのだから笑う
やけっぱちに歩き回る犬風人間
交差点を右に曲がってはねられて
それぞれの回帰をそれぞれで果たせ
なんていい加減なことを無責任に言うもんだから
満月が出てこないじゃないか
668名前はいらない:2008/03/31(月) 13:33:15 ID:g/6yv0Ma
ファッションとはすべからく過去への否定としての調べのひとつである。
にも関わらず緩やかに前進し続けようとする。
そこら辺が僕には解らぬ。

我々は進んでいるのか?正しい方向に進んでいるのか?
このままだんまりを決め込み続けるのは、あまりにも無責任過ぎやしないか?

神よ。お前が此の世界を間違えていたならそのままあっさりと滅ぼして呉れたまえ。
でなければ我々総てをせめてお前ほどの自由の世界に解き放って呉れたまえ。
ふたつにひとつだ。
669名前はいらない:2008/03/31(月) 14:10:28 ID:g/6yv0Ma
何故見たいものが隠され
見たくないものばかり街に溢れかえるか
670名前はいらない:2008/04/06(日) 22:32:49 ID:cE3t1KuJ
>>668
あげ足だけど・・・
すべからく→あまねく
671名前はいらない:2008/04/13(日) 18:17:39 ID:/Wyi0vp+
>>670
馬鹿かお前は。
言葉なんてどうでもいいんだよ。
672名前はいらない:2008/04/13(日) 20:17:32 ID:0l+8c2xY
>671 それは言えてる
673nomad:2008/06/17(火) 23:32:53 ID:/tztor1I
いずれ総ては収斂されてゆく

例えばあなたが石ころに躓いて
咄嗟に差し出した小さな掌が
血の色に赤く染まっても
慌てて駆け寄った母親の白い手が
柔らかな指先であなたの傷口を優しく撫でてくれた様に。

長く消沈させていた絵心のある小さな旅人が、
何時の日かその情景を一枚の絵画にして呉れる事だろう。
あなたが躓いたその石ころを真ん中にして。
674名前はいらない:2008/07/07(月) 20:37:33 ID:yJ1F75Js
100点の上はないから
かなり欝でも 仕方ないと思うぜ。
675lieben:2008/07/10(木) 00:08:16 ID:zzVWUMCj
名前も知らなかった。便宜上そう呼んでいただけで。
君はいつだってブラックボックスを通した回答。プロセスは永遠に闇。タオル地が心地よくって顔をうずめていたら、エントロピーは限りなく増大していった。
飾り気のない手先が愛しかった。コンビニアルバイタァはいつか気づく。そう、あれは過ちでも何でもない、過去。
676名前はいらない:2008/07/10(木) 00:19:39 ID:JzKuLxVM
子音Aが比較して多ければ謙譲
677名前はいらない:2008/07/17(木) 02:07:56 ID:XUV5Xxdv
届かなかった手紙が此処に在る。
魂が感じた。

我々は恐れてはならない。

同士は永遠である。

今は溶け去ったステンドグラスに囲まれた、
小さな部屋で立てられた誓いは真実である。

信じろ。
678名前はいらない:2008/07/18(金) 22:04:54 ID:PApth1tP
了解。
679名前はいらない:2008/07/18(金) 23:03:40 ID:1ToqWzgx
「二匹の猿」

目の前の猿 にらめっこ
眼鏡をかけて
猿、考える
未来未来未来

わが故郷
緑の森を前に
考える

目の前の猿 にらめっこ
眼鏡をかけて
猿、考える
未来未来未来

わが故郷
灰色の都市を前に
考える

馬鹿だけど馬鹿なりに考えた
必死に必死に考えた
緑と灰
選択すべき
色はどっち?

未来は
破滅? Ruin
繁栄? Prosperity

二匹の猿
考えた末に
一つ結論

選べる未来 ただ一つ
680名前はいらない:2008/07/19(土) 22:49:04 ID:L+zyu4is
>>678
合言葉は?
681名前はいらない:2008/07/20(日) 02:51:17 ID:Yhde9+ww
 

Phoenix.
682名前はいらない:2008/07/20(日) 04:04:32 ID:Yhde9+ww

ポイニクス・神鳥  再誕生(RE・BIRTH )復活
棕櫚の木のうえの巣 乳香豊かなゴムの樹
月桂樹 樫の樹 甘松香 再生の為の没薬の寝台 
ポイニクスは卵に閉じ込められ若いポイニクスが生まれる

合言葉なんて知らないよ
何かを信じたいだけ
それでも合言葉が欲しいならこれはどうかな
『赤リンゴ』 と言ったら 『5リラ』
683名前はいらない:2008/07/22(火) 07:56:18 ID:EXoZD8FY
>>864
美しいものをただ愛でているだけ

882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 06:48:26.82 ID:RVsr1w5z0
>>878
芸術と同じさ、鑑賞するという行為を行う価値があるものさ__というものは・・・

891 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 06:54:27.95 ID:RVsr1w5z0
__という名の、生命の輝く美しいアルペジオ・・・、皆さんも聞こえてきませんか?

905 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 07:03:02.23 ID:RVsr1w5z0
>>893
そうさ、人生の穢れなき美しさを留めておきたいと思うのは当然だろ
その一瞬一瞬を網膜に焼き付けたい、写真に取りたい、もっとも美しいポーズを残したい
そう思いませんか?

914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 07:05:41.32 ID:RVsr1w5z0
>>910
__という名の、生命の輝く美しいアルペジオ・・・、あなたにも聞こえてきませんか?

931 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 07:14:19.45 ID:RVsr1w5z0
>>919
押し付けじゃない、ただただ見守っているだけさ・・・、その姿が永遠であるように願っているだけさ・・・、
幼さが放つ美しいコーラスを聞き逃さまいとしているだけさ・・・

この文章評価してけれ、細心の注意を払って書きました。
684名前はいらない:2008/07/22(火) 22:37:14 ID:7F/zL+zB
評価してくれるのはさおだけやだけさ…
685名前はいらない:2008/07/23(水) 10:23:10 ID:Osy6xrQw
>>683
__にはロリが入ります
686名前はいらない:2008/08/06(水) 00:50:39 ID:+NjkM8Gi
ばた足

黄土色のふくらはぎに張り付いていた
りんごみたいに逆回転する端切れ太陽は
君の耳の奥に潜り込むつもり

監視員さんは、しょっけんらんよう、もぎとり放題
手についた蜜をなめている

どこまでも延長戦が鳴り止まない
目の前で浮いたり潜ったりを繰り返すふくらはぎ
水しぶきは中空で停滞
光ってる
光は祈り
君の頭が光を伴い大爆発する前に
祈ってあげよう
687名前はいらない:2008/08/07(木) 19:54:39 ID:s0PELPKt
「うさぎの家」

宙の道で

うさぎの耳をひろい

公園の横をとおりすぎる

横顔にそえる

もうふたりになったね

とうそばっかりの

まひるのお月さんに

そえる
688ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/12(火) 04:30:42 ID:h5fpZvy2
あなたの父に報いるために、
私は何をすればよいのか。

誰か力強いものが天から現れ、
しっかりと指さし示してくれたなら、
疑いもなく歩んで行けるのであるが。

「不義の時代は奇跡を求める」。

何時までこの冷たい呪文は続くのか。
689ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/26(火) 14:53:42 ID:UJgAtrdB
あなたはおそらく飛べたのだろう
窓間の距離に関係なく

この三ヶ月のあいだにいろんな象徴が流れてきた

私の存在と云うものは
永遠に総てを聞かされること無しに
ことある毎に渡されるHINTを片手に
さまよい続けて行くようなものか

あなたの中に豊潤に溢れる
COURAGEをどうか私に呉れないか

ありふれた絆など私はほしくない

690ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/09/13(土) 02:43:28 ID:d2bIaNCM
血肉を越え
陽の光を焦がれ聳える向日葵の如くに
我々はひとつの丘に立つ。
691名前はいらない:2008/10/07(火) 16:07:00 ID:82FQKNjg
収束は形にこだわらない
我々にはこの土に生まれて来たプライドがある
アダムとイブの過ちの果てに我々があるなら
収斂の時に
我々はきっと超えてみせる。
692名前はいらない:2008/10/21(火) 14:36:33 ID:wXs/v33B
夢みるおっぱい

服の下にかくした
空の中のひみつ
おでこをぶつけたのは
そう今ココ
飛んで飛んで
服の下にかくした
唇をなめるひみつ
外の空気がでんぐり返し
しながら部屋に入ってくる
夢みているのさ
そう踊って
しゃべって
測って
夢みているのさ
夢みながら
693nomad:2008/12/13(土) 03:17:51 ID:VfradU0S
もしもこの地球がひとつの生命体で
その神経回路が我々の「思い」と云うもので張り巡らされていたとしたら
地球はやがて私たちに何を話しかけ
我々はその言葉に対してなんと応えればいいのだろう

暫らく前から時というものが私どもに話しかけている
耳を傾けている者どもに倖あれ
694nomad:2009/01/15(木) 16:38:00 ID:qLWkb924
 純銀の賽

みよわが賽は空にあり、
空は透青、
白鳥はこてえぢのまどべに泳ぎ、
卓は一列、
同志の瞳は愛にもゆ。

みよわが賽は空にあり、
賽は純銀、
はあとの「A」は指にはじかれ、
緑卓のうへ、
同志の瞳は愛にもゆ。

みよわが光は空にあり、
空は白金、
ふきあげのみづちりこぼれて、
わが賽は魚となり、
卓上の手はみどりをくむ。

ああいまも想をこらすわれのうへ、
またえれなのうへ、
愛は祈祷となり、
賭博は風にながれて、
さかづきはみ空に高く鳴りもわたれり。

云わずと知れた朔太郎よりの抜粋
才能無いんだから仕方がない
695nomad:2009/01/17(土) 02:38:30 ID:D+sc5yXD
どれだけ業の深い継母である事か
未だ虐待の限りを尽くしてやがる
696nomad:2009/01/17(土) 02:49:29 ID:D+sc5yXD
未だ光と影が溶け合う事を知らない、
街並みを歩いて居る、
時代遅れのこの動画を、
一体何処で見つけて来たのか。
697nomad:2009/01/17(土) 03:02:18 ID:D+sc5yXD
私が、
遥か彼方の珊瑚礁で成り立つ、
小さな島の深遠を垣間見ている時、
もしあなたが、
あの青空に沸き立つ、
雲間から銀色に輝く物体を見掛けたなら、
迷わずに挨拶だけは交わして呉れ。

それから一週間か、十日ばかりの間に、
あなたの人生がまた劇的に変化するのか知らないけれども、
あなたにはそれが出来る筈だ。
698nomad:2009/02/04(水) 00:23:58 ID:/AJ8AxE8
とても不思議な運命の糸だ。

小学校からの帰り道
何度あなたの父親に慰められたことか
行き暮れたふるさとの片隅、
手に取った新聞の地元のスポーツ欄で
何度あなたの妹に励まされたことか。

日も暮れかかったあなたの住む街が
とても寂しい。

明日この街は晴れるらしい。
陽が降り注げばとても美しい街だろう
私は二十年程前にこの街に住んでたんでね

とても不思議な縁だ
この街からちょっと離れたとある本屋で私はルバイヤットを買って帰りのバスの中で読んだ
何処の本屋だったかとうの昔に忘れてしまったが、
私はそれらしい本屋であなたを見かけた、
あなたの面影を見かけた。

時は流れた。
私は故郷の水族館へ立ち寄ったが、
何か隅の方へ押しやられた感じがしてとても悲しかった。
けれどもあの缶詰工場がなくなっていたせいか、
海の水がとても清らかに感じられた、
別にあの工場をとやかく言うつもりは無いけどね
私はあれよりもひどい工場を幾つも知っている。
時は流れた。

ずいぶん遠くまでやって来たものだ
そうして日が暮れるととても寂しいこの街だ

私はあなたを愛しているのか知らない
異性としての感情であるならばあなたは遠いかもしれない
けれどもあなたは恐らくかけがえない

http://jp.youtube.com/watch?v=5pLpbjzjvHc
この曲に何か思い入れはないか?
私の人生において解かなければならない命題のひとつだ、
この曲を、ひょっとして深夜のラジオ番組にリクエストした覚えはないか?
サインを呉れ、私は、この歳になってもまだ、一人で歩き出したためしがない。
サインを呉れ。

あなたの面影を見かけた古びた本屋から少し離れた真新しい本屋で、
私は遠藤周作の『切支丹の里』と魯迅の短編集を買った。
中学生の頃教科書に載っていた「故郷」を三十年ほど振りに読みたくなったからだ、
もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道となるのだ。
次代の者どもに、しっかりと道を指し示せるあなたがとてもうらやましい。
699nomad:2009/02/04(水) 00:25:23 ID:/AJ8AxE8
評価人は居らんのか
暫くのあいだ個人的に使わせてもらって済まない
うまく結合させられなくて済まない
アインシュタインのe=mc2のようなこの次元の共通語のような一行の詩が何処か風の中に紛れて居ないもんかね
それを見つけられれば結合させる必要などないんだがね。

また旅か、
見た目以上に相当くたびれているんだよ。
700nomad:2009/02/09(月) 21:35:33 ID:J8HR3Osy
私には違いが見出せない。
昨日は西成のドヤ街の一隅に宿を取り、
そうして今宵は大阪城を眼前に見据えるホテルに宿泊しているが、
薄汚れた浮浪者も、
小奇麗なサラリーマンも、
折から降り出した雨に濡れて、
慌てている様は何の変わりもない、
ただ、雨に降られながら、
己れの行く先をのみ、
しっかりと見据えて緩やかな坂道を昇って行く松葉杖の人を見た。

努力は才能のひとつである。
そんなことはとうの昔にわかっている。
腐った肉を引き千切るように噛み砕くたとえば天王寺公園のライオンよりも、
暖かな部屋で、肉汁溢れる柔らかな肉片を、さながらバイオリンの優雅な響きとともに、味わう者が、とても高貴であるだろう。

何と云う、安っぽい高潔さである事か。
701nomad:2009/02/09(月) 22:05:32 ID:J8HR3Osy
我々は所詮土偶である、
風に流され何処から運ばれた土か、
もともとこの地にあって、幾度農夫に耕され、励まされて来た土かは知らぬが、
所詮土だ。
細胞分裂がどれほど複雑であるのか、
僕は知らない。
けれどもその細胞の核ひとつひとつに、
養分を与え続けてきたのは何であるか、

恐らく僕は知らない。

美しい女だ。
僕もそう思う。
お前の思い通りになる女だよ。


云われなくとも僕はそうし続けてきた。
702nomad:2009/02/09(月) 22:17:29 ID:J8HR3Osy
「恐れ」と云う観念が幾度我々の進むべき道を邪魔し続けていたことか。

あなたなどとうの昔に解っていた事だろう、

「恐れる勿れ、すすめ、進め。」。
703名前はいらない:2009/07/26(日) 02:58:39 ID:QtYIZpbI
『まくらやみ』

おほしさまはくらくら?
きらきら光るのはお日さま?
こないだの、おひるなのによるみたいだったのは
みんなねむかったから?

ぱちんとおへやのでんきをけして
ぼすんとまくらにあたまをあずけ
ぷつりといしきをふかくにおとしたら
まん天のほし空
きっとうちゅう人はおっちょこちょいで
しょっちゅうごっつんこしてるから
あんなにおほしさまがきらきらくらくら

もう

でも

寝る時間
子ども達は寝る時間だから
狸寝入りがバレないように
口の中で宇宙人にお悔やみを言う

お休み
お休み
704名前はいらない:2009/07/26(日) 20:58:38 ID:QtYIZpbI
『無防備な未亡人』

非合法な昼下がり
不得手な四十八手
蝉が遠い

仏間からはファラオサンダース
705名前はいらない:2009/07/29(水) 14:15:24 ID:2nWE8/hg
『飯屋』

飯屋よ、フライパンに油を注いでくれないか
飯屋よ、食材を千切りにしてくれないか
飯屋よ、原材料表示をしっかりしてくれないか

プラス50円でデザートにりんご
706名前はいらない
マリアも偏在す。

木枯らしに虫喰われし、
落葉を、映し出す街灯の影に偏在す。

マリアも偏在す。
港の片隅を照らす月明かりに、
誘われるかの如くに迷い出し、
汚水に浮かぶ、
青竹のひとふしのごとくに偏在す。

マリアも偏在す。
わが故郷の、
聖人の影に彩られし、
浮浪者の、
影に群れ集う粒子のひとつぶのごときに、
マリアは偏在す。

聖母マリアは偏在す。