555 :
斑太郎 ◆neKoJA7mag :
[詩人の末路]
この物書き乞食 俺の食い残したチョコレートでも喰ろうとれ
今はよう、現代はようもっとセンシティブでスマートなんだよ
駄文の小理屈で飯食おうなんざ 100年遅れだ
コミックやタブロイドのおこぼれで生かしてもらってんだよ
この物書き乞食 私の吸い残した澄し汁でも飲め
柔らかい赤土の上に ぶちまけられた澄し汁
赤土と混ざり始め 斑になりやがて
原型を失い 赤土と澄し汁ではなく泥と言うものになった
これは泥と言うもので口に入れるものではないのだが
澄し汁が混ざってできた泥である事を知る詩人は
澄し汁の塩気を求め 泥を口に含んだ
口の周りに泥を付けながら
歯と歯の噛み音をジャリジャリと言わせながら
哀れ詩人の末路
詩人は赤土に含まれていた細菌に中り
そこから嘔吐と下痢を繰り返し腹膜炎になり 腸閉塞になり
口の周りに泥と吐瀉物を付け
下半身は排泄物にまみれ
腐臭を街へと放ち 伝染病を街へと放った
この物書き乞食