1 :
名前はいらない:
十人十色
氏ねやバーカ
3 :
隣人 ◆34law0hz56 :2006/05/21(日) 02:40:25 ID:0d7REUiV
今の日本人は十人一色
4 :
矢倉 ◆tHQfQPPPks :2006/05/21(日) 09:15:48 ID:A75mF1yY
夢への道を選ぶ
十人問い路
他人の夢にムカって
夢も童心も失ったエリスナリが
花言葉の変更を申請する
海流の沈むあたりに道標が立っている。海底から。
虫の声に聞き惚れる虫
針でびっしりの時計を読むあいだに日が暮れる
もし神が死んだら それに気付くものがいない
折れて飛んだシャープペンシルの芯の望郷
青いことを拒む海峡に飛礫のように船をばら撒く
巻貝の真珠層を滑り降り
音の星を砕く決意の巴旦杏
「萎んでゆく惑星が薔薇に見える」という表札を外す
ふいに身をよじりながら苗字が旧姓に戻る
閉じていた翼が開かれるように
太陽が一瞬歩みを止める徴候としての
甘い林檎の匂いが
日付の唇に咥えられる
文字にはならぬゆらぎ
横歩きして近づき
腎臓のあるたりでそっと触れるなら
冬でなくてはならない
16 :
万華鏡倉庫:2006/06/13(火) 22:53:45 ID:8Gepiyzc
夢の中で
眼を閉じてみる
息をしてみる
鼻をすすってみる
17 :
万華鏡倉庫:2006/06/17(土) 22:12:26 ID:XhpJcbbj
死んだ図書館がベッドに横たわっている。
入館して、図書館の遺書を閲覧する。
18 :
名前はいらない:2006/06/19(月) 15:16:47 ID:IAklydk6
夢に向かってフルパワー!!!!!!!!!!!!!!
夢の中でのぼった階段を現実でおりる
夢に向かって接近してくるなにかを夢の中で待つ
おぼろな肌に、鳥肌だけがくっきりと立つ
21 :
名前はいらない:2006/06/21(水) 03:12:20 ID:wtCQaxDW
テス
階段で
夢の着衣を洗濯する蒲公英の
名札を拾う
眼では読むことができない
砂礫がゴム状の空路を罵倒している
なにげなく広がる波紋の横丁を折れる勇気の
あぼーん
いずれ涸れる畦道
苦鳴に撃たれ
ぶれながら沈む夕陽の
動脈が遺言
車窓を流れる風景の滝を遡る
灰色の石の翼を持つ預言者が
体育館の床を磨く伝説
頭蓋骨が濡れる傾きの高射砲
撃ち放たれる大腿部の動揺
あてがわれた識別色が約束な筋力
クモ膜下から脳脊髄液に乗って戦略的に撤退する出血
時計に就職し針として努力する蚯蚓
冥界からの使者に道を尋ねられる
庭から虫けらが躊躇いもなく武器を注ぐ
飛行機雲の振る尻に追い縋る
助詞の増殖
傾げた首の戦場に
後れ毛のたなびく刻限
伝令としての唾液と吐息
太った夜の指が
柔らかい通信兵をにきびとともに潰す
離れた記憶が渡り 別の記憶に営巣する文法
ひとりのあたらしい感情は もうひとりのあたらしい感情をつれてくる
意識の境界は境界を意識しない
乾燥する壟断を
許せるくらい多孔質
眼球の中で手を振る海
陸橋の振動が伝える宗教
裏山に入り、まだ適用したことのない法則を摘む
息してる理科室
あたらしい時刻を発見する
孕むことを空に
ほの示す途に
転がる繭に
息づく死角からずれて零れる
神様の食事
海の色としては禁止されている
後姿の時計を見送っている場合ではない
先祖代々アミノ酸まで遡る系図長過ぎ重過ぎ場所とり過ぎ
夢でみた米粒が夜毎固くなってゆく
50 :
名前はいらない:2006/08/24(木) 10:40:46 ID:b7pIKzW/
目にも止まらぬはやさで挫折を繰り返してみる
51 :
名前はいらない:2006/08/29(火) 10:50:31 ID:xOMrV8bt
夢にむかって北に歩いていったら南に移転したという報せが届く
52 :
夜間閲覧室:2006/08/30(水) 16:22:30 ID:cc5m+WKa
指先はかかっても
すでに腕が無かった
耳にかかる毛深い海
流線型の樹木が忍び入り
回転する歯車の島嶼
ひたくれないの指指指
第一関節の交響に送られ
静電気とともに舟は着く
54 :
奇し蜘蛛:2006/09/06(水) 18:47:49 ID:t/j+jdP8
夢見がちな二酸化炭素の王が
森を走り抜ける
甘えた肘の森に幼稚園ができる
56 :
奇し蜘蛛:2006/09/22(金) 03:12:11 ID:IWJsZnBC
上目使いの神
57 :
名前はいらない:2006/09/23(土) 23:53:51 ID:96CmQ/Ny
☆
58 :
名前はいらない:2006/09/24(日) 00:07:04 ID:96CmQ/Ny
☆
59 :
名前はいらない:2006/09/24(日) 00:26:33 ID:8qEMtqZG
☆
朱色の拳の握り方も知らず
挫く警笛の絵を
突き付けようとしても動かぬ証拠
精神科医の膂力の合計
「ぱふ」と吹く泡