君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.42]

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822名前はいらない:2006/05/13(土) 11:33:57 ID:Vg6sC0g4
823名前はいらない:2006/05/13(土) 11:38:32 ID:brDyReOL
ひびわれたその盾でなにを守れと云うのだろう

片足を無くした犬

足元の感覚を失った少年
信じることを奪われた少女

折れかけたその剣でなにを貫けというのだろう

血に酔いしれる大人達

空想のなかの神

現実の膨張と収縮

違う

守られるのは俺達

貫かれるのは俺達


ただそれだけが真実
824ドレット♯宇宙を駆ける:2006/05/13(土) 13:08:19 ID:YNiOsjae
前に違うスレに投下したんだけどスルーされちゃったんで
「多重人格」
僕には分からない疲れを僕が感じて やっともう1人の僕を冷ましてゆく
涙も流れない 鏡の僕

誰にもわからない人の未来の事から
考えて飛躍した 大嫌いな自分の事

砕かれた心が 何もかも壊したいと
暴れて苦しくて怖いから

ありきたりなイメージに包まれた
綺麗事な言葉を もう1人の僕吐き捨ててよ

いつも隣りにいてくれる
友達の君にしかお願いできないから
臆病者じゃない方の僕をおもいっきり殴ってよ

砕かれた心から 生まれた
もう1人の僕が もうずっと憎いよ
心の殻の家 早くあいつを追い出してよ

夜の暗闇の草原の彼方に 君がどこに消えたか判らなくて
ライトもポケットに何も入っていなくても
太陽に見出された 月光頼りに探して
そして再び君に出会えたなら もう君の手を離したりしない

825名前はいらない:2006/05/13(土) 13:46:23 ID:+Lp16tcj
<砂時計>

待ちぼうけて
待ち焦がれて
上から下へとさらさら
仲間を追ってさらさら


じっと僕が見つめる世界には
何億粒のビジネスがあり


ゆっくりとしなやかに
素早くまたたくまに


吸い込まれるように
零れ落ちて行った


そんな君たちを
飽きることなく
いつしか瞬きを忘れるほど
小さな世界に目を奪われた


最後の君が到着して
やっと空腹が満たされる 


今日は本当にお疲れ様
今後も巡業よろしくね
826名前はいらない:2006/05/13(土) 13:58:22 ID:LvG2LR0R
ロマンティックふんがーの最新昨が今晩くるぞ!
827名前はいらない:2006/05/13(土) 14:32:19 ID:FIhNbEnw
「ぬくもり」

季節外れの雪
もう五月だというのに もう初夏になりかけだというのに
雪がはらはらと 降っていく

かじかんだ指は 上手く動かなくて
いつものピアノのメロディも 今日はメチャクチャ
体中が 冷え切っている様

かじかんだ指 冷えた体
でも 心だけは 凍てついていないと 信じたい
だってまだ 私は貴方が居たぬくもりを

忘れていないから
828名前はいらない:2006/05/13(土) 16:17:19 ID:B0cmWLAg
手をにぎる
温かみが伝わる
ふと振り返る
そこには遠い記憶の夢が写る
霞んだ想像で築き上げた、クローバーを持つ私に降り注ぐのは、あの日のやわらかい春の陽ざし。
829蜂之典 ◆HclQnY/Hnw :2006/05/13(土) 18:11:35 ID:mRQvSOSN
「マイマイ」

ぼくは生まれる前まで蝸牛だった
メタリックな輝きを放ちながら
アイデンティティの渦を巻く

雨は太陽を含んでいて
恐ろしく美しかった
虹の足跡を刻みながら
海に恋をして生きていた
あの頃地球は球状じゃなかったから
今みたいに酔うこともなかった
水滴が弾けて
ぼくの殻を濡らす
千匹の仲間たちと
桃源郷を探していた
無限の切れ端を弄びながら
限られた世界を愛していた

死んで
また生まれてきた
二本足のぼくの悲しみを
きみに想像できるか
不安定な地面に這いつくばって
奇跡の思い出を嘔吐しつづけるしかない
水に濡れることにすら
嫌悪感を覚えるようになってしまった

次に目が覚めた時には
海に沈む貝になっていたい
しっかり口を閉ざしたまま
静かに世界を眺めていたい
830名前はいらない:2006/05/13(土) 20:09:08 ID:yuYoVJ2t

『プラチナビーズ』

愛を伝えようとする天使
自らという名の呪縛にさいなまれながら
けなげに、強く生きてみせる/
誰もが傷ついてこの世界の中で
何もわからないまま立ちすくむ/
こんな夜、同じような毎日にあきずに
しあわせをもとめて生きて/
831アルペジオ ◆UfM5Clgw1I :2006/05/13(土) 21:15:07 ID:N4Zx2D0A
「煉瓦色のオブジェクト」


おとなしいバトンの横顔は肖像になり
行列を成して 
僕の目のまさにその前を 通過する
(急行電車に負けず劣らじ)

横断歩道はすでに車道の一片になり
行列の進行は
セピア色の革命写真に久しい
(戦場的な監獄は群集を留めない)

ゴールは汗まみれになって鳥を覗くはずだったが
しかしどこまでも透明で
寸前なのかまだ遠路と呼ぶべきなのか
あっさりとした沿道の塩ラーメンは沈黙を続け
ただ時ばかりが波を打つ静寂さ

足元に粘つき始めた
チョコレート色の泥道は時にすべるのだ
視界を遮る弾劾の整然さは言うまでも無く
朝を迎えるのだね 名も知らぬどこかの君は

ゴールまでは長いのか短いのか
そんなことはつゆ知らず
猫の視線の上 ふと見ると一人の脱落者

テープはいずこ
狂気は海のように ガスの様に・・・
私達だけの秘密
832名前はいらない:2006/05/13(土) 22:20:47 ID:MPwYxvrI
言葉は海
言葉は影
言葉は血
いつかは魚になって
いつかは光になって
いつかは鼓動になって
あなたの体になって
あなたの想いになって
あなたの命になって
消えていく
薄れていく
流れていく
833名前はいらない:2006/05/13(土) 23:25:02 ID:hJ6CXVy8
自粛せよ
834名前はいらない:2006/05/14(日) 04:37:32 ID:/y27qDmI
まず最初に、神は言われた↑
しかして言われた、言葉練れ
そして最後に神は評価人を創った。
835名前はいらない:2006/05/14(日) 08:42:17 ID:Uky75twW
>>826
つまんないから消えていいよ♪
836ギムレット ◆ViGhQTE.YA :2006/05/14(日) 10:53:45 ID:vY6+UE6m
ちょっとだけですが評価をば。

>>785
ちょっと抽象的過ぎます。
説明的過ぎるのもよくありませんが、
この作品は短い割には中身が濃く、結果として独りよがりな作品になっています。
おそらく季節の変わり目は自分の置かれる環境にも大きな変化をもたらし、
好きな人との別れなど辛く苦しい事があるけど、
それが人の気持ちではなく社会的なシステムによる、
ある種の理不尽さによって引き起こされる別れである事。
別れという言葉は作中には出てきませんが、そういった理不尽さへの抵抗が感じられました。
多分「世界はひとつの規則」というのは「季節の変化」と「資本主義的な社会システム」の二つを重ねているのではないでしょうか。
まぁ、散々深読みしてみましたがもう少し長さが必要なテーマ、表現内容だと思います。
最後の2行を変えるだけでもだいぶ良くなるのでは。
おまけしてD+

>>786
私も長い作品を書くのが好きですが、長い作品というのは構成が命です。
言葉を多くすればそれだけまとめ上げるのは難しくなります。
私はストーリー性の強い作品が多いので、構成は小説を書く時の転用みたいな感じで何とか誤魔化してますが
この作品はストーリーが無く5連に渡って心情を述べていますね。
それで、何だか主人公と「あなた」の関係がよく分かりません。
1−2連はまぁ雰囲気は悪くないのですが、三連目で急展開しています。
過去から現在へのストーリーが何となく垣間見れるんですが、
4,5連が1−3連の流れを受け継いでいず、
特に5連目はどこから転用してきたんですか?というぐらいフレーズが上滑りです。
表現的にも全体的に見るべきものがあるフレーズは特に無かったですね。

何となくの作品を10作書くよりも、徹底的に推敲をした1作の方がはるかに血肉になると思います。
詩というのは推敲しすぎても良くないと思いますが、ちょっとこの作品は足りないです。
837ギムレット ◆ViGhQTE.YA :2006/05/14(日) 11:04:53 ID:vY6+UE6m
>>787
「地上に戻れば僕らは蟻になる。」というフレーズは光ってますね。
ありそうで見た事が無かったフレーズです。
ただ「忘れられたメガロポリス」はちょっと筆が滑ってしまってますね。
全体的には・・う〜ん、表現的に面白いところもあるけど
何だか構成がダメダメです。
「アイツ」と「あのとき」の部分が作品の構成をとっ散らかしてしまっている気がします。
ガムという小道具も使い方が中途半端。
もっと作品内容に絡ませるか、そもそも作品に影響を与えさせないかにしないと。
何度も同じフレーズを繰り返す工夫はちょっといいですね。
ただ、こういった工夫は効果を生み出せないとうざいだけになりますから、
使い方を誤れば諸刃である事を覚えておいてください。
この作品ではなかなか面白い効果を上げていると思います。
人に見せる事は意識してあると思いますが、基本的な部分でもう一歩です。
「地上に戻れば僕らは蟻になる。」に敬意を表してD+

>>788
静かな喪失感が作品のトーンを一つにまとめています。
主人公の感情の中に読み手がすぅっと引き込まれるようでなかなか上手いですね。
「何も変わらない風景が狂ってる」はとてもいいです。
本当に絶望を経験した人なら共感できるフレーズです。
突然出てくる雷雨には驚きましたが、作品を単調さから乖離するためのちょっとした荒療法ですね。
終わり方は静かですが、雷雨で盛り上がった後ではちょっと肩透かしかも。

ありふれた題材ですが、読み手を意識した工夫が凝らされていてなかなか良いです。
表現は全体的におとなしいですが、もう少し独自の言葉も欲しいですね。
C−
838ギムレット ◆ViGhQTE.YA :2006/05/14(日) 11:26:25 ID:vY6+UE6m
>>789

ストーリーや主人公の気持ちは分かるのですが、それは説明によってです。
共感や感情移入が出来ないです。
その理由は主人公がなぜそういう気持ちになっているかという描写が抜けているからだと思います。
犬が吠えてるだけではみんなうるさいだけと思いますが、
その犬が飼い主が無くなった事も知らずに帰りを待って吠えてるのだとしたら違いますよね。
体裁は整っていますが、それだけに内容の軽さが目に付きます。


>>790

難しいなぁ・・。
タイトルがないと別の解釈をしてしまいそうです。
何だかそれっぽい言葉が並んでいますが、
どうも日陰のイメージには繋がらないです。
「日陰」というタイトル自体が何かの暗喩かなぁとも思ったのですが、
別のビジョンも特に浮かばないですし。
1行目に光のイメージがあるので、
作中に流れる静けさが人生の老い=「日陰」を思わせなくも無いですが。
直感的にはD+
ですが不満があったら遠慮なく再評価希望してください。
839ギムレット ◆ViGhQTE.YA :2006/05/14(日) 11:40:22 ID:vY6+UE6m
>>796

今は作り笑顔を浮かべて本当はもの凄く泣いてるけど、
いつか心から笑えて泣くほど嬉しい幸せをくださいという事ですか?
何だか考え違いをしている女の子だなぁ。(作品の主人公のことね)
幸せをブランドのバッグみたいにぽんとプレゼントしてくれという発想はちょっと詩をなめています。
幸せというものを詩に書く時、みんながどれだけ頭を悩ませる事か。
以前に梁山泊に「幸せ」というテーマだった時のがまとめwikiにあるから良かったら参考に見てみてください。
梁山泊のスレッドに確かリンクが貼ってありました。
D−

>>805

面白いですね。
最初はふざけてるのかと思いましたが、
しっかりと詩になっています。
何より終わり方がいい。人に勇気を与えれる作品です。
コウモリのくだりとかもいいし、
「それは偶然じゃなく必然だと
知っててもドキドキしたりする 」もいいフレーズだなぁ。
表現や構成的には完璧な作品とは思わないけど、
センスと発想力は高評価です。
甘いけどひさびさに付けようかな。
B−
840ギムレット ◆ViGhQTE.YA :2006/05/14(日) 11:53:53 ID:vY6+UE6m
疲れたから今日はこの辺で。
久々にBを付けられる作品に出会えてよかった。
私の評価についてちょっとだけ述べると、
一読した時点で評価ランクは大体固まって寸評は後付けです。
そして+は結構おまけでつけちゃいますが、
D+とC−の間にはかなり高い壁があります。
つまり、CやB、ましてAを付けるにはそれ相応の格が作品に必要です。
割と好意的な批評文の割にD+止まりの作品が多いのは、
部分的には褒めても、総合的には作品がCの格になっていないという事です。
あと、評価は絶対評価なのでDの作品がCの作品より劣るという意味にはなりません。
あくまでその作品への評価であり、作品を並べて客観的に評価を振り分けてる訳じゃないので。
それではまた気が向いたら来ます。

>806-809 >810 >811>814
>815>817>818>819>820>821
>823>824>825>827>828>829
>830>831>832
未評価19
841通りすがりのアムリタ ◆FOOLgtnPac :2006/05/14(日) 13:56:07 ID:mfHqtp22
ギムレット氏乙です。>833のストッパーもそれなりに乙。

量産型評価のため、個々に対する読みの深さは求めないで下さい(それでも精一杯読み取る努力はしますが)。 お気に召さなければ、再評価申請をどうぞ。

>806-809 D+
ホントはC評価でも良いかな、と思ったんだけど、どうも自分はC評価過多傾向にあるようなので、落としました。うーん、、全体的な雰囲気も、中心に据えられている楓星≠ゥら膨らんだ発想も悪かないと思います。
ですが、何度読み返しても表現や、詩≠ニしての出力不足を感じ、D評価と相成りました。現段階では小さくまとまってしまっているので、大したツッコミどころはありませんが、総体的なステップアップが欲しいところ。
内容や技法、展開や表現、何か一つに突出してみてはいかがでしょうか?あ、あと、楓星とは、血の通った人の掌やそれにまつわるイメージをひっくるめたシンボルだと捉えたのですが、どうでしょう?

>810 D+
・・・バカ。≠ニか書いてあるのを目にすると、ツンデレを思い出してしまうのは、、、まぁまた別のお話。
こういった、青春ノリ(?)は飽きた飽きた思いつつも、目を惹いちゃうんですよね。。。なんかこっから発展する、いろいろな枝葉末節を想像しちゃいますが、これ単体でセンスを評価するなら、、、どうしてもDの域は超え辛いかと。
おもしろノリに対するセンスは感じるんですが。。。

>811 C+
良い詩というより、一通り目を通した時点でああ、これ面白い詩だな≠ニ。
惜しむらくは、全体的な流れを司る表現にセンスとナンセンスが入り混じっていて、ムラを形成しているところ、、、(作者の意図によるものかもしれませんが)。
この辺りは、読み手の趣味嗜好に左右されるので、一概にどうとは言えませんが、C評価を受けるに足る強度を有していると思います。
842通りすがりのアムリタ ◆FOOLgtnPac :2006/05/14(日) 13:56:54 ID:mfHqtp22
>814 C+〜B-
設定勝ちというか、なんというか。あ、ぜんっぜん褒め言葉です。
何度でも読み返してみたくなるノリが素敵すぎ。古本屋に立ち寄って、偶然この一遍が挿し込まれた詩集を目にしたなら、、、思わずレジに持って行っちゃうかもしれません。
ダイレクトに伝わってくる、感覚的な面白さがあります。
C、B評価どちらでも、自分に見合うと思われる方を、どうぞ受け取ってください。



や、>814のお陰で何か満足しちゃいました。このまま評価すると、以降の詩に対する評価が>814と比較したものになってしまいそうなので、時間をおいてまた評価します。
843旬 ◆/2qAba9tJk :2006/05/14(日) 14:20:31 ID:SbcmcS+r
>>839

>>805書きました。
B−ありがとうございました。
嬉しいです。
844?1/4?3?μ?I`???l:2006/05/14(日) 15:11:20 ID:7hf2Usod
「木船のためいき」

 寂れた空虚な波止場にて
 映る銀の水面に揺れる船影
 カタツムリの渦が雨雲を飲み込み
 ふかくふかく身に染み渡る
 物陰に隠れていた現実感は
 胸の内から
 ふと消える
 つみかさなる枯れ木の息が
 たたんだ帆をかすめ
 船尾へと流れる
 この息吹きは汽車よりも早く
 心地よい季節を運ぶだろう
 ああ飛行よ
 呼んでいる
 心の奥底で
 美しい青草さえも
 こうべをたれる
 清々しい朝露が
 生命のリズムを打ち鳴らす
 清らかな空気が
 暗闇を照らす
 清純な暖かい日差しが
 私を呼んでいる

 太陽を包み込む
 碧く広大な空の下
 寂れた空虚な波止場にて
 詩情の風に帆をたてる
845名無しの詩人:2006/05/14(日) 15:29:58 ID:7hf2Usod
  「絶対的な無」

 人生これ
 おぼろげの極み
 いつくしむ
 ランプのささやき


 
846名無しの詩人さん:2006/05/14(日) 16:15:03 ID:FQ6HtkwM
>>838
789です。的確な評価ありがとうございました。
847通りすがりのサブリナ ◆FOOLgtnPac :2006/05/14(日) 17:22:38 ID:mfHqtp22
量産型評価のため、個々に対する読みの深さは求めないで下さい(それでも精一杯読み取る努力はしますが)。 お気に召さなければ、再評価申請をどうぞ。

>815 D+
いや、うまくオチついてるんですけどね。まとまってるし。でも、、、オチつけるなら、小咄でもいいわけで。別に詩にする必要ないんじゃないですか? これだと良い話っぽいもの止まりで、貴方のセンスを評価する余地がありません。
構成はしっかりやれる人っぽいので、、、不条理展開でも良いから、もっと感性剥き出しにして勝負してみてはどうでしょう?

>817 D+
非常に惜しい、、、と思います。ツッコミどころが無いのは良いのですが、このままだと十把一絡げにまとめられて忘れ去られる作品で終わっちゃいますよ。
バランスをとるのもモチロン大切ですが、それにより貴方自身の個性が損なわれているのなら、勿体ないなー、と。多少バランスを崩しても、語感、リズム感で乗り切って、読み手に印象を残すフレーズを持ってきてみてはどーでしょーか?

>818 D+
(光鰯〜回ってる)までは良作ぽかったんですが、まとめに入るそう〜∴ネ降が、それまでの表現と比較すると陳腐で、評価を落とす要因になりました。
細部を写実する細やかな前節を相対的に受け止める後節が、あまりにも直接的すぎていかんともしがたい、、、この辺りの表現を、もっと練ればより良い詩になるのではないでしょうか?
848通りすがりのサブリナ ◆FOOLgtnPac :2006/05/14(日) 17:29:59 ID:mfHqtp22
>819
この方が書かれた前作品を評価したので、今回はパス。

>820
なんか色々ツッコミどころ満載な気がします。俺にはこういった類の作品の良さが見いだせないのでパス。

>821 C+〜B-
あま〜〜〜い。でも大好き。大好物。良作ですね、コレ。ビロード生地をシフォン、とかお洒落に言っちゃうところとか良いですねー。メモっとこ。
あまりにも趣味に合致しすぎてツッコミどころがありませぬ。アドバイスなどをお求めの場合は、再評価申請してください。

>823 D-
こんだけ行間を空ける必要性は? 内容もあっそう≠フ一言で片付けられてしまいそうなぐらいスカスカです。
他の方の作品を読んで、しばらく投稿を控えるのも一つの手だと思いますが。


未評価 12作品

>819 >820 >824 >825 >827
>828 >829 >830 >831 >832
>844 >845
849 ◆OPBYKkBBNQ :2006/05/14(日) 18:07:21 ID:YggGF1bw
>>848さん。
>>821書きました。
思いのほかの高評価、ありがとうございます。ツボでしたか〜。
細かいよーですが、シフォンとビロードは違うのではないかと思うのです。
えーと、それじゃ、お言葉に甘えて、再評価希望申請します。m(__)m
850?名無しの詩人:2006/05/14(日) 18:16:52 ID:7hf2Usod
 
   「ひちようび」

 今朝ほど陽気にみえる
 朝日はない
 草木も幾分満足顔だ
 雲は高く
 ところどころ低い
 不揃いな空
 日差しにつかり
 飛ぶ気の失せた鳥
 の囀りが
 響くころには
 揚揚と鳴く
 口笛のように
 聞こえます
 
 きしむ床の音
 を聞きながら
 文壇に腰を掛け
 いとおしく
 煙草をくゆらす
 こんな日は
 白いレースのカーテンが
 風を映す
 金色の稲穂に思えます

851名前はいらない:2006/05/14(日) 18:43:49 ID:Ry/ja57G
「昼下がり」

風もなく転がった
夏みかん
蒸し暑いは空もよう
太陽はごきげんで
輝くばかり
低すぎるベンチに一人
蝉が鳴いてる
薄いシャツは染みつくって汗ばむ
君はまだこない 
ほんの少し無邪気な疲れも覗かせよう
目覚めてすぐの
ヒナのような
そんな柔らかさで
僕ら泣けちゃうくらい愛を知って
また尋ねる
この格好悪い昼下がりに
待ってはくれない
時に誘われて
852名前はいらない:2006/05/14(日) 18:46:51 ID:Ry/ja57G
>>851のA番です



遠くに流れる
羽の音
見たこともない幻
追いかけて
君は探してる
ほんの少し余計な期待も頭の中
葉の裏へばりつく
ムシのような
ふざけた戯れあいで
僕ら泣けちゃうくらい愛を知って
また尋ねる
この格好悪い昼下がりに
待ってはくれない
時に誘われて
853名前はいらない:2006/05/14(日) 19:05:12 ID:g2D9VBc0
>>847
>>815です。有難うございました。
854名前はいらない:2006/05/14(日) 19:17:46 ID:Ci9JlevY
「つばめ」

だいぶ遠くまで来てしまった

つばめとすれ違う
いつも頭の上を飛んでいる彼らが
今日は膝のあたりを 
ぐい、と弧を描いて過ぎてゆく

手の平をひろげてみる
小さな晴れ間をみつけた
もう少し行ってみるか

つばめとすれ違う
黒い羽を地面にぶつけそうにしながら
2羽、3羽 飛び去ってゆく





855名前はいらない:2006/05/14(日) 20:13:54 ID:fFvJ6VNH
「1.2」
頑張っても空回ってしまう
どうしようもなく頭を抱える
このままでいいのかって そんな訳なくて
もがいている目の前の自分を 片目で見ている
片目ばかりで疲れた

いろんな事に相性なんてあって
うまく行かないって思ったら
違うところに立ち止まってみたら
見えてくることもある

それはもう異次元のように
違う世界がそこにはあって
昨日まで立っていたはずの
あたしの言葉は届かない

恥ずかしいことも さらけ出してしまおう
捨て去るには勇気がいるけど
立ち止まってみないと
わからないこともたまにはあるよね
答えがみつからない
行き詰まるには早すぎる
矛盾しているけれど
これが本心なんだ

それはもう異次元のように
違う世界がそこにはあって
昨日まで立っていたはずの
あたしの言葉は届かない

あたしの言葉は届かない
856各前はいらない:2006/05/14(日) 20:43:07 ID:dHi2Fu9X
>>841
>810評価感謝です。
努力します(´・ω・`)
857名残:2006/05/14(日) 22:22:41 ID:DeMTjR0d
私はあなたに
愛をはなしたい
ひたすらに
ただ ひたすらに
おしみなく
ただ おしみなく

叶うなら私は
生きてきた意味も
忘れても構わない

でも もし
あなたが私に
愛の欠片の一つでも
見せてくれるなら

神様に感謝しよう
ただ ひたすらに
ただ おしみなく
858サリドマイド106 ◆xrBNRIUWXY :2006/05/14(日) 23:05:27 ID:pZHkZrKZ
「景」

駅の階段を上る直前を女学生がこちらをチラ見してケツのあたりを手で押さえて上ろうとした
侮辱されたような気もするがやむを得ぬとも思い下を向いてオバンの後ろに回り俺も階段上る
あの娘から俺はどんな風に見えたのかを考えるだにさもあらんとしかつは屈辱であるとも思え
いずれ痔に悩むことになろう女学生にこの世はかように映っていることはやはり悲しい

やはり同じ駅構内で大いなるベビーカーを押す婦人と向かい合いコンクリートのガタガタに揺られる
赤子を我ながら長い睫毛の奥に潤んだ眼差しを向けてみるに赤子はやはり赤子のままで
かつて母におんぶされてこの駅地下から入ったデパートにて見せたであろう俺の顔もまたこのようで
あったと信ずるに足るものではあるけれど
おぶわれて揺られたあの至福のときをこの赤子はおそらく感じぬのではないかとあるいはダンパー
もないベビーカーの乗り心地にしたがってこの子の心の心地も形作られるのではないかと
余計なお世話を心の中で焼きつつただ互いを過ぎ去った一瞬涼やかな風ないし寂寥がただよう

傘を持つたびに剣客のような心地がするという己の幼稚さをデューク更家のような歩きでカバーし
カバーしているつもりで握りを変えてみたり若干払ってみたり柄を回してみる駅前で
なぜか自分の厳しい表情が馬鹿馬鹿しくなり少し口元ほころんでもみている
気に入っていた黒い傘をなくした記憶がまたよみがえってきた陽光のまぶしい朝
859サリドマイド106 ◆xrBNRIUWXY :2006/05/14(日) 23:45:10 ID:pZHkZrKZ
>>820のつづき

あなたの人生は思い出

思い出

あの花の色を思い出せないわたしの

途切れ途切れの心にかすかに

かすかに残るだけの


あなた以外の誰も

継ぎ合わせることのできないあなたの

あなたの人生だったのに
860名前はいらない:2006/05/14(日) 23:57:48 ID:kNa6h16A
「闇の中」

闇の中 
波のようにおしよせて 嬲って来る
女どもの幻覚

ヘッドフォンをつけて
おれは 一心に股間をおしつけて
踊り狂う

ティッシュとエロ本のさんらんする部屋の中で
絶望と快楽の狭間で
ナツメグの瓶は減っていく
861パイナップルくん:2006/05/15(月) 00:04:38 ID:KlucpuD/
>>842
ありがたく、C評価を受け取らせて戴き、精進致しますです。はい。
862人草  ◆zX6aaKvLE. :2006/05/15(月) 01:19:05 ID:96CWJPXy
>>847
評価に感謝致します。
863名前はいらない:2006/05/15(月) 04:20:53 ID:EYCt7i6M
『迷走』

いつから温もり探してんだろう いつになれば見つかるんだろう
淋しさ紛らわす事さえ出来なくていつまでうつむいてんだ?
大体 愛想笑いが自慢になるかよ
八方美人が特技になるかよ
泣いたフリはバレバレだからそろそろ卒業しとけ
黄昏れるなんてもっての他だ
手前が世界の真ん中にいるわけじゃねえんだよ 自惚れんな
一人でいたいのなら一生そうやってろ
死ぬまでお遊戯繰り返せ

誰もが愛されたいだろう 皆に愛されたいだろう
話す言葉さえ下手くそ過ぎて一人で膝抱えてんだ
なんて 我が儘なんだ強欲の塊
いい加減に気付けよ
手前を愛してくれるヤツなんかそうそういるかよ 自惚れんな
一人でもいたのなら後生大切にしろ
死んでも忘れんな
一人でいたいのなら一生そうやってろ
死ぬまでお遊戯繰り返せ

楽しいだろう 嬉しいだろう
一人酔いしれてんだろう 泣いてればいいだろう
うつむいてればいいだろう 抱え込んでいればいいだろう
好きにやればいいだろう
864名前はいらない:2006/05/15(月) 12:32:01 ID:BIu9Bkta
世の中いきてりゃ良いことばかりじゃない
それを嘆いても 仕方がない
賢い奴ならすぐに判るはずさ 踊り歌い暮らすのが一番
ヨーホーヨーホー踊れ歌え 泣いても笑っても明日はくるよ

働くばかりが生きる全てじゃない だけど働かなきゃお金がない
小鳥は歌うよ怠け者の詩を ついでに愛とか平和までも
ヨーホーヨーホー歌え歌え 歌っても働いても明日はくるよ

大切な事は色々あるけど 楽しくなくちゃつまらないから
私は踊るよ そして歌うたうよ
楽しい明日はすぐそこだよ

ヨーホーヨーホー踊れ歌え 泣いても踊っても明日はくるよ
ヨーホーヨーホー踊れ歌え 泣いても笑っても明日はくるよ
865ryo:2006/05/15(月) 16:41:18 ID:u5T1XGFZ
『SM面接』
奴隷的労働にも逆らわない心
紙だけで決め付けられる人格
その紙の上で不自然に笑う小さな四角に閉じ込められた僕
そこだけ重力二倍のパイプ椅子に縛り付けられて
さらに笑えず
思ったことも口ごもる

半笑いと僕を見下すことで濁った眼
その位置はその人の性格がどうであれ確実にSであることに喜びを感じる

最初から馬鹿にされることを前提に作れたこの位置で僕は必死に媚びる

まさにあなたは女王様

866ryo:2006/05/15(月) 16:45:35 ID:u5T1XGFZ
『SM面接』
奴隷的労働にも逆らわない心
紙だけで決め付けられる人格
その紙の上で不自然に笑う小さな四角に閉じ込められた僕
そこだけ重力二倍のパイプ椅子に縛り付けられて
さらに笑えず
思ったことも口ごもる

半笑いと僕を見下すことで濁った眼
その位置はその人の性格がどうであれ確実にSであることに喜びを感じる

最初から馬鹿にされることを前提に作れたこの位置で僕は必死に媚びる

まさにあなたは女王様

評価よろしくお願いします。(●∃ωE●)
867ryo:2006/05/15(月) 16:46:59 ID:u5T1XGFZ
重複ゴメス(・ω・;)
868名前はいらない:2006/05/15(月) 21:06:18 ID:FE+6Ykrf
「同色」

鏡の様 聞き飽きた言葉
崩された美学 流れてゆく
そんな錆の 最後の願いよ
お前も同じ様に 消えてゆくだけか

本音なら吐き捨てて 通り過ぎた
あの場所 懐かし過ぎて忘れそうだった
素直は今とは 無縁だから
言い聞かせ 強がってきた

飾りばかりに囚われて むしろそれが生き方で
泣き方も 忘れるほど
こんなに中身が無くなっても 立ってる自分は
ひどく気味の悪い形だと 苦しんだ
869名前はいらない:2006/05/15(月) 22:01:54 ID:g+rpw3Uw
こんな気持ち初めて

目の前で好きな人が涙を流していた 彼女が初めて弱い部分を見せた

俺は何も出来なかった・・・
自分が凄く情けなかった・・・

俺は彼女に何もしてあげられないのだろうか?
彼女のために何かしてあげられることはなかったのだろうか?
俺は彼女が何故涙を流していたのかさえわからなかった
彼女が一体どんな気持ちで涙を流していたのかさえ・・・
人の大勢いる教室の席で大粒の涙を流す彼女の気持ちさえ・・・

彼女は鉛筆で机を黒く塗りつぶした まるで自分の気持ちを表現するかのように
俺は彼女の机にメッセージを書いた 彼女はそのメッセージを上からまた黒く塗りつぶした
「もう何も聞きたくない・・・一人にして・・・」
そう言っているかのようだった 

涙を流している彼女もまた可愛くみえた でも笑っている彼女はもっと可愛い
だから彼女にはずっと笑っていてほしい・・・そのために俺は何をしてあげられるだろうか?
面白いことを言って笑わせる事?彼女に暖かい言葉をかけて安心させる事?

彼女が机に書いた鉛筆の塗りつぶしは全て俺が消しゴムで消した
同じように彼女の心の塗りつぶしも俺が消しゴムになって消せたらいいな・・・

でも俺の心も今黒く塗りつぶされた闇の中
複雑でいろんな色が入り乱れて最後には黒い闇になってしまった・・・
俺の闇もまた彼女という消しゴムによって消されるといいな・・・

What am i do for you?
870名前はいらない:2006/05/15(月) 22:49:22 ID:RrhXIgyv
前を向いて歩けば
そりゃ棒にも当たるし石にもつまずく
涙も流すし誰かを泣かせる事もある
それでも良いじゃないか
それで良いじゃないか

君がそう言ったんだよ?
871名前はいらない
「ホリデイ」

ぼさぼさの頭
伸びっぱなしのヒゲ
今日はホリデイ

テレビをつける
部屋に響く笑い声
ボーっと続く、怠惰な時間

こんな風に過ごすのも悪くない
そんな朝は最初の二回だけ

今日はホリデイ 明日もホリデイ
そろそろ来ないか?僕の月曜日