君のセンス五段階+αで評価するよ[vol.41]

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「葬列」

わたしの葬列は かすかな線香のにおいを漂わせ
 アスファルトの上を行進しています

葬列の先頭を歩いている少年は 
 わたしの写真を抱えて泣いています 
 真っ赤な目をして泣いています

死んでしまった このわたしは
 泣くことさえできません
 涙をこぼすこともできません

火葬場で焼かれて 骨になってしまいました
 清潔で真っ白な骨になってしまいました