99 :
曾村益廊 ◆/5SxO/M3XU :
才能のない奴ほど自分の感情とか想いを表現しようとするものだ。
そんなものは本来、創造行為の本質にはリンクしないのだけど、そういうことをやろうとする奴は大抵は才能がなくてバカだから気づかない。
気づかないだけで済んでればいいけど、そういう奴ほどそういった独りよがりの想いなんかを積極的に他人に伝えようとする。
本当は他人に何かを伝えるということはものすごく大変なのだけど、そういう自覚がまったくないから簡単に自分の想いは伝わると思っている。
だから他人が理解を示さなかったりうまく伝わらないと大抵は逆ギレする。
そういった表現者もどきが日本には五万と溢れていて、デザインフェスタやGEISAIなんかの大規模なアートイベントに出展している。
しかしそういったイベントは、企業側が安い資本と賃金(ギャランティー)で若くてそこそこ使えそうなあまり賢くない奴を簡単に見つけるために開催しているだけで、
けして若い才能の発掘とか、芸術文化の発展とかとはまったく関係がない。
要するにそういったイベントは企業側にメリットがあるだけで、クリエーター(と言われていい気になってる奴は三流だ)は資本主義社会の単なる消費物でしかない。
民主主義という大義名分の裏で、実際は自民党と企業と資本家だけが甘い汁を独占しているこのヒエラルキー社会に於いて、才能を持った賢い人間は必ず海外に出て行く。
この資本主義社会が変わらない限り、この国に本当のアートやアーティストは生まれない。
なぜなら、本当は誰もそんなものを必要としていないからだ。