麻雀をテーマに詩を書こう！

「平和」

ピンフをテンパイした
リャンソ〜がくれば上がれる
「早く孵化して！」
そんな想いで私はイ〜ソ〜を握り締めていた

「ニイチャン、何しとるの？その左手開けてみなさい」
カミチャが持つ私への不信感が爆発した瞬間だった
「いや、これは孵化を促進させようと・・・」
懸命にプレゼンを試みたがカミチャの追求は止まない
「イカサマか？いいから開けろや」

観念した私は静かに左手を開いた
すると一羽の鳩がクルック〜
「おお、君だったのか、さあ空にお戻り」
私は雀荘の窓から鳩を放った
「決して振り返るでない」

なにはともわれやり遂げたわけだ
清清しい気持ちで卓に戻ると
カミチャが言った

「ニイチャン、少牌は上がり放棄な」