「鉛筆の話」
日々 ゆるやかなマラソンが続いていて
束の間の休憩を 仏間でいただくわけ
お線香の匂いって地味だけど落ち着く
ココナラ スワッテイテ イインデスヨ
「忙しいからあたしが代わりにお参りしてあげますね」
イ イエ ヨケイナ オセワデアリマス
や、つまり、仏教信じているわけじゃあなくてさ
暗黙の了解っつの?
走り続けてないといけないって、どっかで思っちゃうんだけど
仏壇の前だったら座っててもいいってみんなが許してくれるんよ
いつだって座っていいんだよね本当は
だけど、誰も「いいよ」って言ってくれないのよ 生きてる人は
「ご先祖様に申し訳ないでしょ」
ア、ソレワカンナイナ。。
人間ってさ、互いに所有するんだよね、使われちゃって、使い倒すの
だけどさ、死んだ人って優しいよ 所有するだけで、使わないもの
そこに在るだけ ほんとはいないけど そこにある
それも共同幻想なんだけどさ ありがたや ありがたや
鉛筆がさ 丸いの
鉛筆の先っちょの話ね
丸い鉛筆で 柔らかい字を書くよ