こなごなになった あなたのカケラをわたしにください。
すべての通信を立たれたわたしは
どこへもいけず
誰もしらないであろう この場所で。
沈むまで、どうか みのがして。
削除人さーん ココですよーー
5 :
蒼:2005/10/03(月) 22:10:21 ID:1C3gUa0T
決して裏切らない
そんな何かは
世の中にありますか?
すがるのも全て失ったら
何を道しるべに歩くの?
決して揺るがない
そんな信頼は
この世界にありますか?
いつも疑って
笑っているふりをする
そんな人生はいりますか?
粉々になった私は
ただココに居るしかなくて
寒くて
もうあの優しい手は無くて
砕けた心は
二度と戻らない
最初から 砕け散るココロなんてなかったのかもしれない
砕け散ったのは 感情というモノ
それがはいっているココロはいれもの
水槽の中
飼い主のいない魚は 水がゆっくりへっていくのをみてるだけ
水はまだあるのに、それは靄のようになり
息苦しい
そこに そっと入ってきた手の平は
わたしを救い上げ、
広い 見た事もない水のたくさんある場所を見せてくれた
雨の音…
優しい音。
わたしは 水槽の中で育った
生まれながらにして 世界は出来上がっていて
世界の規律を守る事が 生きる術であり
わたしの全てだった
外に広がる 別の世界を
わたしはガラス越しに眺めていた
目に映る様々な輝きへ わたしは届かない
雨が降って 水槽が溢れてくれたなら
わたしはきっと この世界から抜け出せるはず
でも それは叶わないこと
ココロという水槽に住んでいる わたし
ここがわたしの眠る場所
>11san
ステキな詩、ありがとうございます。
水槽のガラス越しに
地面にすいこまれていく 雨をみている
いつか、この薄くて
でも、決して割れるコトもない
冷たくて温かいこの壁に。
世界とわたしを隔てる 薄くて遠い、この距離に。
今日も水面をながめながら、
外の世界のコトを想う
chapter2: 雨
例えばそれは、皆がうつむいて足早にすぎる
ショーウインドーの中。
デコレーションされた想い出は、そこにあるけれど
降り続く雨にきをとられ
誰も、見ない
この雨に濡れないように
半透明のビニールにつつまれた 想い出
この雨は、きっと
いつかのみんなの上にも降っているはずだから。
少しだけ、温かい気持ちになる。
19 :
蒼:2005/10/17(月) 21:21:15 ID:5izAP1Lr
いつか幸せになれるよ
そう呟いて
私達は孵らない卵を暖め続けるの
この雨は私達の犯した罪の数
私達が傷つけられた涙の数
いつか幸せになれる
呪文の様に呟いては
いつまでも動けずに佇んでいるの
いつか幸せの卵は孵る
私の体を突き破って
そしてその雨は
乾いた土に、そっと吸い込まれて。朝露になって、
孵らぬ卵に そっと雫が落ちる。
>>19蒼サンもステキな返歌ありがとうございます。
わたしは 水槽の中で育った
生まれながらにして 世界は出来上がっていて
世界の規律を守る事が 生きる術であり
わたしの全てだった
頭上の水面に無数の波紋
跳ねる飛沫と共に広がる ぶつかり合って揺れる
雨が降ってきた 微かでも確かに
それが水槽を満たす事はないだろう
それがわたしを外へ運ぶ事はないだろう
それが求めた輝きに変わる事はないだろう
でも、確かに水面を打つ音を奏でていた
わたしはその曲にもならない音に聴き入っていた
やがて雨は止んでいった
増えた水もやがては蒸発していくだろう
でも、音は今も胸に響いている
耳を閉じれば聞こえる
雨 たいした感傷も想い出もない 雨だよ
曇から ぬけだしてくる
あたたかい 太陽からにげだしてくる
蒸発の未来しかない 雨だよ
悲しみにしずんでる あの娘の頬にも平等に雫は墜ちる
空気にさようなら
大量生産の しがない 雨だよ
chapter3: 降りつづける雨
>>21 水面をうつ 音をききながら
本当は 水槽を満たすかもしれない この音が
わたしは怖かったのかもしれない
>>22 ベルトコンベアーにのった たくさんの雫
それが、流れて 落ちる
どうか 一回でもいいから
あの人たちのためだけの やさしい雨を。
窓ガラスの水滴は
くっついたり はなれたり
ガラスに指をふれて なぞったら
その冷たさに震えた
期待sage
世界が金色に輝いていたあの日
それがとても 遠い日に思える
雨があがれば
ひとつひとつの雫が 光るのに
緑をすべりおちる 一瞬の光も見られるのに
雨があがった。
月が出たら、海にいって、
船を出さないと
chapter4: 金色に輝く海
31 :
名前はいらない:2005/10/20(木) 23:22:30 ID:Xlgs7i0H
黄金の海原を船は行く
潮風 帆に受け 故郷を背に
見送る人々 遥か遠くから手を振る
二度と戻らないと誓った旅路へ
あの水平線の向こう
目指す場所は未だに見えない
希望と不安を胸に抱えて
船は行く 一抹の想いを乗せて
>>31 それでも、旅の先でいつか会った人たちと
会う事もあるかもしれない
わたしは、一度も振り向かないで
水平線から吹く風の方を見てた
振り向いたら 二度と前を見ることができない気がしたから。
金色に輝く 水面をみてると
世界はまるで 平和で
なにもおこってなく
悲しみ 憎しみ そんなものも存在しない
世界のどこかで
毎日、こころに刻まれる記憶
黄金の海原を船は行く
遥かかなた 水平の向こうを目指して
潮風を帆に受けながら 波に揺られながら
乗り込んだ人々の様々な想いを乗せて
甲板に一人 男が立っている
後生大事に水槽なんか抱え込んでいる
見送る人などいなかった 男はいつも独りだった
日々 生活を養う為に 黙々と仕事をこなした
他人をだまし 他人から奪い続ける とても卑しい仕事だった
それ以外の生き方を知らない 路地裏で生まれ育った溝鼠
そんな男の心を支え 唯一救ってくれたのは
作られた水槽の世界と そこに住む一匹の光る魚
現実が酷く荒み 辛く叩きつけられる度に 水槽の魚は目に眩しく映る
ガラス越しに見える輝きに触れる事をいつも夢に見ていた
掬い上げようと手を伸ばす 不意に汚れ過ぎた掌が目に入る
触れられないと知った 途端に涙が溢れてきた
とまらない涙は吸いそうに 幾つも波紋を作っていた
今 男は水槽を海に流す 光る魚は海へと向かう
さよなら 愛しい輝きよ 男は眼前に広がる水平を見据えた
やがて夜闇に その身を染める
黄金の海原を船は行く
その距離は、
薄い氷のような儚い距離であったのに
同じ、雨をうけて
同じ、太陽のひかりをうけていたのに
その人の手は 汚れていても
こころは あたたかいことも その魚は知っていたのに
chapter5: 霧につつまれた海
金色に輝いていた海は
今日は うすい霧につつまれて
水平線もみえず
ここは海であるのかさえ、 わたしには確認できなくなってしまった
自分の 記憶だけが頼り
40 :
名前はいらない:2005/10/22(土) 12:40:39 ID:jgovWzjI
俺のこと
信じてくれるか
そう
彼は言った
どこの誰かも
わからなくても
その人のもつ、光が ぜんぶおしえてくれる
43 :
名前はいらない:2005/10/22(土) 22:10:45 ID:r5yiSWuI
全てを白い濃霧が覆っている
それは視界を通過して神経にまで達している
感覚は夢の中ですら存在を得る
意識は自我の防衛手段に時々幻覚を用いるそうだ
ましてや、価値という言葉は後付のものでしかない
そんな世の中で、何を道標に生きれば良いのか?
この全てを覆う白い濃霧こそ
私の原風景である
単色で淡色 心性な神聖 無上に無常
何も無い訳ではない これが全てなのだ
それは、優しい風景でもあり
孤独な風景でもある
ここはわたしの眠る場所
わたしの 生まれた場所
何かがはっきり見えるわけでもない
何もかも見えないわけでもない
淡い色の風景と
かすかに聞こえる波の音
霧がはれたら みえるはずの 星空
わたしは 水槽の中で育った
生まれながらにして 世界は出来上がっていて
世界の規律を守る事が 生きる術であり
わたしの全てだった
ある日 突然に世界は暗転した
目の前に仕切られていたガラスの壁も姿を消して
水質が変わり 以前より塩気が多くなった
わたしは 水槽の外に出たのだと知った
水槽の外に広がる世界は寒い
ガラス越しに見た輝きを探そうとしても
何も見えない 一筋の光すら篭らない
いつも外の世界に憧れたのは 輝きに触れられると思ったから
でも 今は水槽に帰りたい
現実は理想よりも辛く過酷だと知ったから
徐々に体温が奪われていく お腹も減ってきた
どれほど泳いだのか分からない 方向感覚さえ失った
疲労を重ねて衰弱していく身体 死を間近に感じた
急に怖くなった でも どうしようもなかった
精一杯の力で叫んだ 「生きたい!」
すると 突然視界に青色が飛び込んできた
強く叫ぶ度に 目の前に広がる世界が彩り鮮やかに映える
美しく照り輝いて見える でも この光はどこから来たのだろう?
ふと思い起こして それに気が付いた
この光は わたしの身体から放たれている
水槽の中の世界で いつもガラス越しに見ていた輝き
それは他でもない わたし自身だったんだ
憧れ求めていた輝きはいつだって この身体の中から放たれて
わたしの行く先を照らしてくれていたんだ やっと気が付いた
この一筋の光すら篭らない 過酷な現実の中で
自分自身の力で精一杯輝いて進もう
ここはわたしの生きる場所
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一筋の光すら篭らない 暗闇の深海に
身を潜め 息を殺しながら 魚達は必死に生きている
明日の身の上さえ運任せ 無常な世の中に生まれ出でて
どこか安らげる場所を探している
生きるものは皆 救いを求める迷い子
ある日 暗闇に一筋の光明が浮かぶ
神々しい光を放つ 美しい魚が現れる
他の魚達は我先にとその光に群がり その温もりの欠片に触れた
魚達は言った 「見よ!天より救世主様が御出でになられた」
光る魚の行く道を 幾千億の魚が群衆となって追っていく
少しでもその光に近付く事を夢に想う
光る魚は後を追う群衆に告げた
「わたしは 救世主ではありません
ただ 強く生きる事を願っただけです
自分を信じて 力強く輝く事を望んだだけです
もしも 光を求めるなら
信じてください あなたの中にある輝きを」
光る魚の言葉は群衆の怒涛の様な声に掻き消される
「救世主様! どうか私達を御救いください」
「救世主様! どうか私達を御導きください」
「救世主様! どうか私達と共にいつまでも生きていてください」
群衆は口々に叫んだ
小さな光る魚に 群衆は黒い塊となって救いを求め続けた
ある日 光る魚は日に日に数を増し押し寄せる群衆に耐えかねて
そのまま息途絶えてしまった
神々しく輝いていた そのちいさな身体が再び光る事は無い
群衆は深く悲しみ嘆き 深海は再び暗闇に閉ざされた
より良く生きることだけを求めて それが叶うものとも思えずに
ただ安らげる場所を探しては 一時の想いに身を寄せる
生きるものは皆 救いを求める迷い子
救いの無い この世界に生きる 永久の迷い子
群集は救いを求めるあまり
光る魚のいのちをうばった
そうやって、人はいつでも
一つの輝きを おいもとめる
その一つの輝きは、皆のこころのなかにあるのに
二度と光る事のないちいさなからだを
シリウスとアルデバランが照らす
52 :
名前はいらない:2005/10/30(日) 11:13:43 ID:yPWmOE4n
いつも物語を想い描いては 幾つかの絵本を作っていた
心の中にある抑圧された感情を
解き放つ術はそう 描く以外になかったんだ
光る魚の絵本を描いた
この悲しみ溢れる世の中で
たった一つ伝えたい言葉があったから
教養と言う水槽に閉じ込められて
9年も過ごせば 社会と言う大海に解き放たれられる
水槽の外に見た 輝きを想い描いて
それを掴もうと努力した
幾千人の努力が叶わない事もある
たった一人の願いが叶う事もある
だけど その願いを叶えた人も必ず幸せになれる訳じゃなくて
結局 苦しみからは逃れられない
自分は願いを叶えたけど それ故に苦しみ続ける
求めたものが強く輝く程に 自分の影が色濃く現れる
違う そうじゃない
世界は素晴らしい そう描きたい
なのに 今はもう悲しいだけの物語しか作れない
53 :
名前はいらない:2005/10/30(日) 14:01:07 ID:HnInlBx1
求不得苦
おひさまの光と
月の光は
おなじ、だけれど
56 :
名前はいらない:2005/11/03(木) 22:09:35 ID:NVtgqeLB
誰に負けたっていい
自分にだけは負けない
疲労を感じたら力を振り絞って頑張る
空腹を覚えれば深呼吸して頑張る
やる気がないと少しでも感じたら声張り上げて頑張る
今日は今日の自分を越えていく
明日には明日の自分を超えていく
毎日毎日自分と戦って負けなれば先へと進める
ある人は言った 「無理は良くない」と
その人は頑張る事を止めた人
ある人は言った 「少しは休んだ方が良いよ」と
その人は歩く事を止めた人
ある人は言った 「自分の弱さを受け入れなさい」と
その人は自分に負けた人
たった一つ誇れる事は 今を生きているという事
自分自身の存在が勝利の証
自分に負けない限りには命はいつまでも続いていく
負けた時には この命を自ら絶つだろう
自分として生きる為に自分には負けられない
誰に負けたっていい
自分にだけは負けない
そんな 君の休む場所。
そんな君が 最後にえらぶ場所
58 :
名前はいらない:2005/11/11(金) 21:16:01 ID:IYyvBqIg
俺には生きる意味がある
泥に塗れて 地べたを這いずっても
体中傷だらけで 転がり続けても
成さねばならない 夢がある
お前達は俺を笑うだろう
ボロを纏い フラフラと歩く 醜くやつれた自分を見て
石を投げつけ 罵るだろう
笑え 罵れ 誰にも俺は止められぬ
日々を安穏と費やし 夢を探そうともせず
流れに任せて職に就き そのまま生涯を終える者達に
一瞬に魂を燃やして 己の身一つで立ち向かい
流れの中ですら動じず 全てを敵に回す この俺を
止められるはずがないのだ
お前達は意味もなく 生きる事にすがりつく
日々の平和が失われるのを恐れる
俺は何も恐れない
夢を成す為なら 何を失っても後悔しない
俺には生きる意味がある
だから 死ねるのだ
59 :
名前はいらない:2005/11/13(日) 21:33:19 ID:UpGiM7QS
お前の手によって生み出されたものは
はじめは未熟で 外見も醜く 機能性も不十分だ
だが 赤子が成長し大人になるように
お前の手によって生み出されたものは
幾重もの経験を経て成熟されていく
しかし それは気が遠くなるような時間だ
人は自らが行く道の前方に聳え立つ 雲さえ霞む山の頂を一目に
「これは高いな」とぼやいては 来た道を引き返す
誰も山を登り その先の道を歩こうとはしない
誰でも頑張れば登れる しかし それは気が遠くなるような時間だ
お前の手によって生み出されたものは
はじめは未熟で 外見も醜く 機能性も不十分だ
そして それを一目にお前は挫折するだろう
先を想うと 気が遠くなるだろう
だが そこで立ち止まれば
お前の手に宿るそれは 未熟で 外見も醜く 機能性も不十分のままで
終わってしまう 死んでしまうのだ
お前は その行く道の前方に聳え立つ 雲さえ霞む山の頂を目指し
その小さな一歩で踏みしめ 少しずつでも前に進め
道中 激しい起伏があるだろう 雨や雪にも襲われるだろう
だが お前の手に宿る未熟なそれは生き続けて お前の力に変わる
そして 頂に辿り着いた時 それは熟成し お前の誇りになるだろう
お前が「諦めて」それを殺さないかぎり
その手は輝く「夢」を育てることができるのだ
60 :
名前はいらない:2005/11/14(月) 19:49:08 ID:fzcXofhk
歩け
歩かない事には 前に進めない
振り返るな 立ち止まるな
ただ ひたすら前を向け
途中 石に躓くだろう
虫や草花を踏み拉くだろう
気にも留めるな ただ ひたすら前を向け
お前が行く道は
お前が選ぶ道だ
誰かが作った標識だらけのコンクリートじゃない
その泥だらけの裸足で踏みしめる大地だ
歩け
お前の道だ
61 :
名前はいらない:2005/11/14(月) 19:54:31 ID:fzcXofhk
どんなに傷つき 力尽きて倒れても
お前は再び立ち上がれる
燃えるような 燃えるような それが
お前を再び立ち上がらせる
どんな困難や苦しみに襲われても
お前は自らを貫くことができる
燃えるような 燃えるような それが
お前を前へと押し上げる
想い続けた年月が長いほど
身体に刻んだ傷の数が多いほど
それは心の中で成長していく
あの月が血のように赤く その瞳に映ったなら
お前はもう 執着心の虜
どんな不幸も 絶望さえも
お前を殺すことはできない
燃えるような 燃えるような 執着心が
お前に逃げることを 負けることを 死ぬことを許さない
わたしはそんなあなたのために
たくさんの羽根を。
あなたがずっと 飛びつづけるために
月明かりの下
羽根をあつめましょう
そしてその羽根をつむいで
あなたがもっと
もっと高い場所へ飛べるよう
64 :
名前はいらない:2005/11/16(水) 19:52:28 ID:C6LbTDPC
世間の常識に従って 条件反射を繰り返す
標識どおりの道筋を 評判を気にしながら歩いていく
皆と同じ それが正しくて それが世界の全て
なあ その統一された世界で お前は生きているのかい?
このくだらない社会じゃ 誰もが見失っちまうだろう
本当の生き方を教えてやるよ
「お前の好きなように生きろ」
覚えるべき言葉は これ一つだ
それで全てが変わる
65 :
名前はいらない:2005/11/16(水) 19:57:06 ID:C6LbTDPC
お前は目を開きながらにして悪夢を見る
だから 目を閉じて夢の中に逃げようとする
眠るな 目を見開け
お前が見る悪夢こそ 確かな現実だ
人は目を閉じながらにして 現実を語る
装飾された夢に浸りながら 上辺だけの空っぽな心で
さも それを知り尽くしているかのように ペラペラと語る
お前は目を開き 悪夢を直視して
誰が何と言おうとも 黙って戦い続けろ
語らずとも その傷だらけの身体が代弁してくれる
目を閉じて 夢に埋もれて そのまま永眠するな
目を開いて 悪夢と戦い 現実を生きろ
眠るな 目を見開け
まだ お前は生きている
chapter6: 混沌
空からはたくさんの雨がふり
桜のはなびらがまい
わたしは、
そこに横たわって、空からふる
花びらと
雨にうたれて
目をつぶる
69 :
名前はいらない:2006/01/05(木) 02:24:24 ID:fs3KcNPU
神話において、カオスは世界の根源とされている
多くの物体や力学的な流れが混ざり合って存在していた
まず始めに比重の多い物から沈殿して大地を形成した
その次に比重の少ない物は浮遊して空を形成した
そして最後に比重が中途半端だった物は水となって海を形成した
海の流れは様々な指向性をもって物体に働きかけ、その一つが生命を築き上げた
それが世界の起こりである
これは、人の心にも似た様な事が言える
まず始めに心が重要と捉えるもの(種の保存)を礎に無意識(本能)を形成し
その次に心が感覚的情報を捉え状況を判断する機能として自意識(精神)を形成し
そして最後に心の中途半端な余白を埋めるように童心(空想)が形成された
我々が詩、ポエムを作る際に使われる精神構造は大抵、童心の部分で行なわれる
もちろん、この領域においては第三者の意思(俗的に例えるなら神の類)が介入される事は無いと言われている
70 :
名前はいらない:2006/01/05(木) 02:50:27 ID:fs3KcNPU
絶対的な力を有する第三者の存在を否定する者は多い
人間の行動原理を深層心理学的に解読していけば
その構造において、第三者の存在を意図させるものは幾らでも見つかる
例えば、生存本能と呼ばれるもの
これは生物が生命を保持する為に意識的ないし無意識的に精神に働きかけるものである
命が危険に晒された際に潜在能力を引き出したりするのも、生存本能
不意のヒットでカミナリさん宅のガラスを割ってしまい、怖くてボールを取りに行けないのも生存本能
落とした小銭が自販機の隙間に入ってしまい、必死に手を伸ばして掴もうとするのも生存本能だし
今、私が呼吸しているのも無意識的な生存本能の働きによるものであると言える
身近な事、些細な事に至るまで、その行動の原理は大抵「より良く存在する為」である
しかし、これが行き過ぎると逆に種の存続を脅かす事にもなる
赤潮という現象をご存知だろうか?海中の栄養素が増え、それを餌にするプランクトンが異常繁殖した為に海中の酸素濃度が減り、呼吸困難によってプランクトンが死滅、大量の赤い血潮となって海を染める現象である
生物の個体数には上限が存在しており、その規定値を超えるとその種族は滅んでしまうのだ。
だから、それを抑制する為に都合良く『間引き』されるよう自然法則が成り立っていた。
しかし、その自然法則が適用されない生物がいる。人間である。彼らは自ら生活環境を造り上げる事(文明)で繁栄に成功した地球上唯一の霊長類であり、それ故に文明に依存した生活を行なってきた。
科学の発展と共に移住スペースや医療も飛躍的に発展し、生存確率は他の生物とは比べ物にならない程である。
それ故に人口が増え続け、それに伴った問題も増え続けている。他民族間の衝突や有益資源の取り合いによる戦争も問題の一つだ。
もしかしたら、この戦争こそが無意識的に人間の精神に『間引き』を働きかけているのかもしれない
この無意識的な精神領域に働きかける作用こそ。絶対的な第三者の意図、つまりは神の存在証明なのである
わたしの、こころは
余白がおおい、
興味ふかいおはなしありがとう
こころの混沌は
やむことがなく
こころの余白には、
意味のわからない落書きが
したためられている
その落書きがほんとうの
わたしのこころの中身で
その言葉の洪水に溺れて
痛む心臓が
さむさでこごえる
77 :
名前はいらない:2006/02/03(金) 01:25:47 ID:eak/qQGP
『詩』で人は救えないだろう
でもね 『死』で人を救う事は可能だよ
この世の有象無象 心持ち得る生物は常に生存本能に囚われている
命を留める為に他の命を喰らい 奪い 破壊して都合良く作り変えて
その癖 自分が傷付けられると 被害者面して賠償を求めるんだよ
努力すれば その努力に対する賠償を求め
誰かを愛すれば その愛を報いてもらおうと誰かから求め
救われないと感じた時に 人は救いを求めるんだ
求め続ける限り 渇望する限り 人の心が満たされる事などない
もっと もっと光を! もっと救いを! もっと安らぎを!
神様! 私達を愛してください! 救ってください! 天国へ導いてください!
信仰は妥協と同意義で 成長を殺す でも 人はそれでも縋り付く
生きる限り 苦しみ止む事はない
求める限り 人は飢える
だけど それは必ず終わるんだよ 絶対的な『死』によってね
真っ白なノートに何も書かないで放置する事 それが『死』という『詩』
何も生み出さなければ 不幸は生まれない
君がこの世に生まれた事 それが全ての不幸のはじまりだったんだ
だから 君は生まれた場所に帰るべきだよ
『死』によって はじめて人は還れるんだ 自らの業から救われるんだよ
さあ 今すぐ 死ぬんだ
何もない場所が君を待っている 苦しみも悲しみも飢えもない 何もない場所が 君を
78 :
名前はいらない:2006/02/03(金) 01:26:31 ID:eak/qQGP
死ぬのは怖いかい?
なんで 死ぬのが 怖いのか分かるかい?
死後の事は考えても意味が無いよ
死んだら その後の事なんて関係ないからね
死に至る痛みについても 通り過ぎてしまえば何も感じない
心配する必要ないよ 全てを置いて来ても 有り余るものが 死によって得られるから
「何もない」を その身で受け取るんだ
死は 君から 苦しみ 悲しみ 不幸の全てを消してくれる
今までの全てが無くなるから もう悩む事も 考える必要も無いんだ
君は 不幸にもこの世に生まれてしまった
生まれた命は 必ず 苦しまなければならない
自らが置かれた環境に 自らを留め高めようとする欲求に もしくは顔知らぬ第三者の都合によって
死に至るまで ずっと 何かに虐げられ続けるんだ
死こそ人に許された唯一の救いなんだよ
79 :
名前はいらない:2006/02/03(金) 01:27:53 ID:eak/qQGP
君には 何か幸せに思える事はあるかい?
大切な宝物 大好きな人 大きな夢
君には 何か希望を持てる出来事があるかい?
それはね いずれ終わってしまうよ
大切な宝物は そのうち失ってしまうよ
人は 持っている物を 必ず失くしてしまうんだ
失くさない様に 大切に保管しても 永遠に留める事は出来ないんだよ
その宝物が放つ輝きは 時が経つに連れて 消え失せてしまう
君にとって 唯のゴミに変わるんだ
大好きな人は そのうち死んでしまうよ
人は 隣に居る人と 必ず別れてしまうんだ
別れない様に ぎゅっと手を握り締めても 永遠に繋がる事は出来ないんだよ
その愛しい微笑は 時が経つに連れて 色褪せてしまう
君の心で 唯の記憶に変わるんだ
大きな夢は そのうち終わってしまうよ
夢は 叶えようとすると 必ず終わってしまうんだ
終わらない様に ずっと頑張り続けても 永遠に追いかける事は出来ないんだよ
その素晴らしく思えた感銘は 時が経つに連れて 何も感じなくなってしまう
君の中で 唯の作業に変わるんだ
さあ 今すぐ 死ぬんだ
大切な宝物 大好きな人 大きな夢
希望のまま その身に抱いて 全てを輝くままに留めよう
どうせ終わってしまうのだから 今 頑張る意味なんか無いんだよ
死ぬんだ そうすれば 君は苦しまなくて済む
君は 死ぬ事で救われるんだよ
80 :
名前はいらない:2006/02/03(金) 01:28:32 ID:eak/qQGP
死ぬ事で やっと救われる
それを 悲しい事と言う人もいるだろう
それを 愚かな事と言う人もいるだろう
そう言う人々は気付いていないだけなんだよ
自分が生きる事に囚われている という事に
死ねば 全ての問題から解放されるというのに
人は生きる事で自らを縛り続ける
その方が 悲しく愚かな事だと思わないかい?
全ての救いが 死という手段で叶えられるのに
人は それを否定して 拒絶するんだ
自分から苦しみ続ける道を選んでいるのに
苦しみから逃れようと足掻いて 更に苦しんでいる
それに気付かずに 人は死を遠ざけようとするんだよ
無駄なのにね どんなに遠ざけても 死から逃れる術はないのに
死を拒み続けて 恐怖と共に迎えるのと
死を受け入れて 安らぎと共に還るのと
どっちが 幸せなんだろうね?
そんなの一目瞭然だよね
さあ 死のう
今日は 死ぬのに良い夜だよ
81 :
名前はいらない:2006/02/03(金) 01:29:15 ID:eak/qQGP
軽い気持ちで 死にたいとか呟いたり
本当に切る訳でもないのに 手首にカッター当ててみたり
そんな気分になったなら 良い事を教えてあげるよ
ほんのちょっと勇気を出せば 人間に不可能はなくなるんだ
例えば 高層ビルから落ちるのは怖くて出来ないだろうけど
ほんのちょっと勇気を出せば それは可能になるんだ
首を吊るのも 錠剤を大量に飲み干すのも ちょっとの勇気で可能になるんだよ
恐怖が心を包み込んで揺さぶる 一瞬の間を過ぎれば
君は全てから解放される 君は君自身からも自由になれるんだ
何も考えなくていい 何も感じなくていい
苦しい事 悲しい事 全ての不幸から やっと救われる
ほんのちょっとの勇気で 君は救われるんだ
さあ 今すぐ死のう
これ以上 生きていても意味なんか無いよ
どうせ 人なんてテキトーに生きていても 無駄に老いて 痴呆になって死ぬんだから
無理に生きる必要なんて どこにも無いのさ
ほんのちょっと 勇気を出せば
君は救われる 君自身の力で救われるんだ
死、かあ
皆の記憶から わたしのすべてが消えるのなら
その選択もアリ
自分がラクになりたいばっかりに
周りの人に、
罪悪感をもたすことはできない
ただ、空の青さに。
84 :
Mana魔名:2006/03/22(水) 19:59:14 ID:9o+lmnbr
どこにも無いような素敵な光景を体感しよう
ここから見える千年先の世界は恐怖の謝肉祭
君は力を込めて、僕の首筋に爪を立てている
まわる視界の中で、混濁した意識を取り戻す
当たり前のような君は言う「現世は妄想よ」
たしかにそうだ、この共感を告げたかったが
僕の伝えたかった言葉は全くの空白に終わり
不眠症の赤子は脅えたように泣き喚いている
ある日の朝、現世を離れ何故か泣く君を見た
劇場の隅で道化師が嗾ける「闇に還るか?」
墓所に寄り添って、僕はただ眼を閉じてみる
85 :
名前はいらない:2006/03/22(水) 23:32:57 ID:IKi740gA
心捉えるものこそ 世界の全て
僕が感じた気持ちが 世界の真実
目に映るものは 映像処理を施された架空だよ
耳に聞こえるものは 録音機から演奏された電聴だよ
現象はプログラミングされていて 全てが心次第で形を変える
気持ち次第で 心の捉え方次第で 幸せにも 不幸にもなれる
ここは 僕の世界
僕の気持ちが捉える 心の世界
僕の感情が世界の全て 僕の感情が世界の真実
僕の世界 僕だけの世界 僕一人の世界
孤独な世界
何もかわることなく
何も聞こえない
ノイズだけうつる
夢はいつしか現実といれかわり
現実はテレビのチャンネルのようにパチパチと、いれかわる
>>84 闇へかえる道。
光へかえる道。
現世と来世を繋ぐみち
>>85 わたしの世界は目を閉じたら、そこに。
あなたの世界は ガラス一枚のむこう
一度だけ、目があった遠い昔
どしゃぶりの雨。
89 :
名前はいらない:2006/04/20(木) 22:30:12 ID:Z/zjZkRi
春は嫌いだ
色々な声が 耳に纏わり付くんだ
逃れようとベットに潜り込んでも 消えてくれないんだ
窓から 気だるい朝が差し込んでくる
いつもと同じ顔が 鏡の向こうで覗いていた
瞳の色が淀んでいた 疲れていた
そして ドアを開けた先に
世界の現状を見た
僕は全ての声から逃げる様に (桜並木が強い風に煽られて)
この丘を駆けていった (苦痛の悲鳴をあげながら 花弁を散らしていった)
醒めても正夢は繰り返す (人々はその様を眺めながら ただ)
景色は速度を落としていく (美しいと呟いた)
歩道はコンクリートで綺麗に固められた (歪んでいた)
朝食の野菜も綺麗に洗浄されていた (汚れていた)
教科書に記された正義は導いてくれた (病んでいた)
世界は正確に時を刻みながら回っていた (蝕んでいた)
そして 視界一面の世界を眺めながら 僕は笑った (全てを諦めた)
時間は加速する
わたしだけを置いて
駅のホーム
人ごみのなかで 時計を見るふりをする
91 :
名前はいらない:2006/05/01(月) 21:59:51 ID:4AV/ddJJ
眠りの中にいても 目は覚めていた
気だるい意識の中で 心は冷めていた
思い出を擽りながら 瞼を閉じてみた
一番最初に映ったのは 君だった
大切なものは いつも通り過ぎて
気付かない内に 失っているんだ
手を伸ばして 掴もうとしても
伸ばした先は 目に映らないんだ
迷う事に飽きてきて 歩くのも止めてしまった
遠くを眺めて 遠いってぼやいたりした
疲れてない なんて嘘を付いたりもした
振り返るのが怖かった 認めたくなかった
自分は間違っていない 思い込もうとした 無理だった
ひとあくびして ちょっと眠ったら
また会いに行くよ
そして僕は立ち上がる
白い壁の白い部屋で 静かに待ってる
遠い日の記憶。
それすら本当なのか もうわからない
つくられた思い出
間違えて曖昧が二つも・・・orz
三連目は 「 形は朧気で それは確かに触れる 」 に脳内変換してください
>>93 わあ。。。すごく不思議でキレイな画像ですね
朧げな 時間。 記憶。
そして
曖昧なわたし
はっきりしているのは
ここは 一秒後の未来
白い、数をかぞえてくと
記憶を、無くす数
点滅する機械は水に放りこんで
テレビのコンセントは、ついてないのに
ずっと、映っているし
それは懐かしい想い出
でもわたしはそこにいない
懐かしさと匂いだけ
ストップウォッチをつけて、朝までねむる
止まったままの時計に電池をいれてみる
止まったままの時計は 止まった時のままなのだろうか
それとも、周りの時間だけはすぎて風化しているのだろうか
引き止められてばかりいるから
時間の袖はぼろぼろ
父と母が残した
遺跡のように
埋もれている
私が行く先々に
埋もれていて
買物するときにも
あらかじめ財布を
発掘しておく必要がある
記憶野の南面に家を建ててやると
ある晩
家がたずねてきて
おすそわけのオガクズをくれる
蟻の事務所に頼んで
オガクズにナンバリングしてもらう
オガクズは泣いてよろこぶ
スコップを持って 砂場にいく
みんなで作った 砂のお城を探しに。
蟻の列
じっとみてると 列からはみでてる蟻がいる
指で いきどまりにして
列にもどるようにしてあげる
指をすりぬけて また遠くへいった
スコップをもって
自分の土地を開拓していたのに
他人の家を建てられる
自分で切り開いた土地 自分で育てた土地の上に
他人の家を建てられる
自分の土地を開拓する度に 他人の家が増えていく
『しがらみ』だって 父さんは言ってた
そうやって 時間が過ぎていった
自分の土地に 他人の家が沢山できた
自分の土地に 他人が沢山住んでいる
誰かの土地に 自分は住んでいるのかな?
うつむく花のようにうつくしく見えるひとだから
なぐさめることをためらう
わたしがいまいるこの場所には、 過去、なにが存在してたのだろう
場所の記憶。
風景がもってる記憶。
そこにいるわたしの記憶
http://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20060531221647.png 僕達は 自分の意思で生きている と 思い込む
だから 不意の不幸で絶望すると 死にたくなる
でも 死ねないよ
だって 僕達の命は意思と関係なく動いているから
自分の意思で切り開いた世界
自分の土地と主張した大地の上 平然と生える雑草の如く
命は 意思と関係なく存在し続ける
ほら 今日も自分の気付かないところで
心臓を動かして 呼吸を促して 体内に血を巡らせている
時々お腹を鳴らしたり あくびをさせたり 足をトイレに向かわせる
僕達は 自分の意思と関係なく 命に生きろと言われ続ける
僕達は 命の奴隷 意思なんて 関係ないんだ
じゃあ 僕達の生きる意味って何だろう?
何で 僕達は意思を持っているのだろう?
笑おう
心の底から 笑おう
僕達は生きている 今日も生きている
他の命を奪い取って 生きている
誰かが泣いていた ぬれた地面を踏みしめて
さあ 笑おう
僕を捕まえ
籠の中に入れてくれ
そしたら机の上でずっと待ってるよ
寂しい時は僕でも見てくれ
出来るなら死ぬまで育ててくれ
害虫だけどな
ねむってる間も生かされてる
ここはわたしの眠るばしょ
ずっと籠のなかでいいの?
>>108の画像がみれない。。。
>>109 ずっとみててあげるよ
そしたら、しぬとき、さみしくないよ
一人ぼっちじゃないから
そして、景色のいい丘に埋めてあげる
山積みされた メモ書きを 捨てる
113 :
名前はいらない:2006/06/03(土) 09:16:31 ID:n+/HwSM7
晒し
風化する もの
115 :
109:2006/06/05(月) 22:38:51 ID:fQAI7znd
君は花でいうとチョコレートコスモス
チョコが好きだって笑ってたからだけど
地味な色なのに人目を引く
不思議な花と君
電車のベルが鳴り響いてるみたいな
そんな 景色。
いそがなきゃいけないけど
道におちてる 落し物がきになって
月への道
不安定なリズムの心拍数が
時計の秒針みたいに キチキチと刻み始めるころ
なんだか 夏の強いひざしの中にでたみたいな
眩暈と。
蜃気楼
夢の中にいる時間がながいと
現実は 夢のようなものになるだろうか。
いつのまにか過ぎてる時間
例えばわたしが ここには存在しなくて
例えば世界はユメの中で
例えばみんな 幻想で。
この文字さえ
ttp://sakuratan.ddo.jp/imgboard/img-box/img20060707201941.png 『剥製仲介人』
咲いた花は いつか枯れます
作った砂の城は いつか壊れます
繋いだ手は いつか離れます
大切な思い出は いつか忘れます
生まれた命は どんなに足掻いても 死にます
失われるものを 留める事はできないでしょうか?
あの素晴しい感銘を 優しい人の笑顔を
永遠に留める事はできないでしょうか?
可能です 私達はその手段を見つけました
咲いた花は 押し花にすれば良いのです
作った砂の城は 蝋で固めれば良いのです
繋いだ手は 切り取って保存すれば良いのです
大切な思い出は その日のまま思考を停止させれば永遠に反芻されます
死から逃れる術はありません
しかし 死を受け入れる事で 死を手に入れる事は可能です
私達は 優しい人の笑顔を永遠にする 最良の方法を御提案致します
>大切な思い出は その日のまま思考を停止させれば永遠に反芻されます
すてきだよね。
わたしはいつも、記憶について考えている
記憶。
本当に、頭の中にある景色や思い出は本物なのだろうか。
正確なのだろうかと。
それは不可知です。
『出会わない』
精神は魂の伴侶を求めます
自らの存在意義を立証する存在との出会いを求めます
やがて それを自らに見出し
或いは 他者によって見出された時
ようやく 自らが何者であるかを知るのです
仲良く添い遂げる事ができれば幸せです
でも 全個体数が奇数だった場合
必ず仲間はずれが出来てしまいます
ひとりぼっち 月日を費やすままに身を任せ
まだ見ぬ相手を待ち続け
やがて 蝉は鳴き止み 枯葉は落ち 季節が巡り
冬になれば 雪に埋もれて消えるでしょう
孤独は 死 そのもの
ソウルメイト
脱魂
キーボードを叩く音だけが
部屋に響いて
その音はわたしの感情を伝える音。
神様はひとつだけ、いちばん難しいことだけをしてくれる
時々、退屈は人を殺す
退屈は それでも 秒針をうごかす
退屈とは 欲望に対する欲望である
退屈と欲求不満の塊である
魂がとろけるといい匂いがする
137 :
しん ◆SHIN/Bmpqc :2006/08/21(月) 23:49:15 ID:IJfYyyfY
「眠り」
雪の降る音さえも聞こえそうな
真っ白な場所で目を閉じる
何も聞こえず
石鹸と心の臓の流れ
重なる疲労たちが裏瞼を押し開き
走馬灯のような反省 寝息という命綱を巻く
砂時計のような道 深い群青を抜け
一つの自身へ
138 :
名前はいらない:2006/08/21(月) 23:54:30 ID:i7W8c99e
なんか理想の相手が見つかりそうだ
ごめん
なにからなにまでしてもらって…
だいすき
139 :
名前はいらない:2006/08/22(火) 00:03:48 ID:i7W8c99e
なんて呼べばいいだろうか
あなたがいるから幸せでいれる
って実は知ってる
勝手気ままにできるって
こんなことが言えなくならないうちにせめて…
ん?もしかしてスレの主旨と違ったかな?
七秒にひとり
担任の教師がいて
ぼくが存在することを教えてくれるのだが
恩師のひとりひとりを
思い出す暇がないので
死ぬ前にまとめて墓参りしようと思う
ナイフとか丘とか裏切りとか町とか血とか立ち尽くすとか空とか校舎とか星とか渇くとか闇とかイルミネーションとかぜんぶなし
壁とかも
「かざぐるま」
「おかぁちゃん」
「あついよおかぁちゃん」
クル クル クル クル 回ってる
地蔵が不自然に穏やか空が蓋をして
お婆さんはお爺さんさんの二歩後ろ
身体を丸める
「おかぁちゃん、足、うごかへんの」
「かざぐるまもこわれてしまったんよ」
回ってる回ってま わ っ て る
お爺さんとお婆さん身体を丸めたのまま歩いてく
ク ル ク ル ク ル ク ル 回ってる
「おかぁちゃん、あついよ」
ここいいね 常駐しよ
「透けそうな声」
蜻蛉が泣いている
蝶は弱音をはいて荒れ地をさ迷い
蝉は力を振り絞ることなく道路に倒れた
カゴの中で弱りゆく甲虫
稲はその音を乾かし 調整された我が子を妊む
ザリガニも蛙も泥鰌も田螺も遺体を晒す事なくいつの間にか消え
秋は「大体笑顔」むかえられる
しっかしホントに人こない静かで余伊音
今までのやつ全部投下しょっかな
自スレっぽくなっちゃうからダメか
と独り言テスト
「成長」
肉壁との間 鋭く鈍く無数に
シンクロした不確かな手で掴もうとする
針を肌に当てた嫌悪
瞼に吸い込まれノーモーションの映像
赤く点滅 白く点滅
夜明けの潤う土を黒が抱え消えた
瞼から3歩先にミクロの映像
空気が昇り 円と線が躍動する
僕は内臓だった
ヽ(ι´゜ω゜)ノ< つまんねーなー誰かこなーかなーカキコミせーよ
a..まだ残ってた。。
たくさんの落ちてたものを土にうめていたら
いつのまにか時間が立っていて
それはタイムカプセルのように
いつか誰かがほりおこすでしょう
「苦痛」というモニュメントが
ささくれた丘の連なりのどこかに
埋まっているはずではない
空がいつも天にあったわけでもなく
立ち昇るために生まれたものが
煙と呼ばれることを拒むのは
昇ることと
降りることが
回転を疎外しながら
争っているから
PuReGynoidさん、万華鏡さん、はじめまして
このスレに居着かせてもらってます
よろしくッス
>>154 はじめまして
スレをたてたのはわたしなのですが。。。なにしろきまぐれにかきこんでいるので
ひまのあるときは どんどん独りごとでもいいので かいちゃってくださいw
いっぱいステキな言葉がかいてあると、
みるときに 嬉しいですし。
すきなときに、おもったことを
かけるスレ わたしもそういう感じで つかっています
ちょと。。さぼりぎみですけどねw
かきたいときは、突然くるので。 。
>>155 主さんでしたか〜
では遠慮なく書かせていただきます
レベルは保障しかねますがw
れべるなんて ないですよ
こころが入ってる詩は子供のことばでも
こころにはいってくるし
好きなようにかきなぐっちゃってくださいw
そこから、 またわたしもインスピレーションをもらえるし。。
>>158 存分に書かせていただきますよ
インスピレーション・・・
何かご職業が特殊なのでしょうか?
立ち入ったこと聞いてすみません(^_^;)
んと。。。ネットのすみっこで
思ったことを かくのが好きなだけです。。。w
いろんな人の書いたものをみて
そこからまた いろんな言葉がおもいうかぶので。
どうも、相変わらずお邪魔させていただいております。
地下で、ひっそりと書き続けていきたいものです。
>>162 旅行先でみつけた誰がかいたかわからないノートみたいな。
万華鏡さんも 旅のとちゅうにときどき寄ってくださいね
ねっとの片隅の寄せ書きスレ
164 :
しん ◆SHIN/Bmpqc :2006/09/10(日) 19:49:17 ID:iWLnuXyE
「音速狂気」
ステップインジャブ ストレート
肉に当たる瞬間 足の力を緩め腰の力を肩で止める
拳にのるのは少しの力
しかし 肉を裂き血噴き出させるには十分だった
空を飛行機雲が切り そこから漏れるような好奇心
赤く染まるような沸き立つようなキリキリの精神
その先が見たい
その先が見たくない
ステップイン
空を飛んでいるんだ
音があんなに遠く
僕の手は空気になったの?
手がぶつかった
あれ?タイソンそこにいたんだ?
こんにちは
ごめん!sage忘れた!本当にごめん
ε=ヾ(*~▽~)ノ
愛する人が俺を
世界にひっかけてくれている
俺も愛する人を世界に
ひっかけておきたい
ひっかかっているあいだしか
会えない
168 :
しん:2006/09/12(火) 02:27:09 ID:P4iUxWOE
プールあとの息のつまり
あたためてくれる洋服
光沢を放つピアノ
開けた窓
眠り
夜
鈴虫
深呼吸
熟れた果実
想う
風
手をかざす
気持ちよいあたたかさ
濃い影
深海
ほこりの匂い
ひとり
漂う
瞼の残像
ドア
秋
うっかりアゲはしかたないですよwきにしないでください。
この広いうちゅうで
こうして、偶然にであって ことばをかわす奇跡は
偶然なのか ひつぜんなのか
夕方にかわる 一瞬の空気のあいだに
そんな気持ちになるのです
雨の音
優しい音
ただいま(。・_・。)ノ
コレが新トリップよろ〜
ゆらり バイオリンが奏でる
曇りと晴れの間に差しかかるといつも思う
音が消えようとする
僕は一人じゃないかって
低い音が響く
「どうかな」その言葉で終わりにさせたい
その言葉にそんな魔法なんて詰まっていなくとも
コーヒー程のまやかしにはなるだろう
表情のないリズム
呼吸がため息に聞こえるのは幻聴じゃない
思考で熱を発生させれないことがもどかしく
コンタクトレンズの吸水性に感謝する今日
低く上昇するバイオリン
サスペンドした疑似餌のようにこの温度は人を閉じこめる
ハウリング
僕の24グラムが消える時それがこんな瞬間かもしれない
ハウリング
僕のことを彗星と言った人がいた
いや 違うな 僕は芦ノ湖の死体だ
残像
今なら死ねる
湖に浮かぶ、したいがふたつ
時間はとまっているので
ただ、波間にうかぶだけ
「モージの墓」
白に振り切れる瞬間に穴が開き
虫眼鏡が光りを収束させるように視覚は狭まる
僕は拳を叩きつけ墓を掘る
深く深く
ここのしん君の詩だけで判断すると
正直、全然似てない……んだけどなあ
>>177 ここにあるのは違うよ
前に雑談で晒したのがみんなの印象に残ってるんじゃないかな?
しさんここ知ってたんだねー
179 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/09/22(金) 20:22:27 ID:z1wnSKoh
「想い」
「血のにおいがする」眠ったその瞼を死が薄く膜をはるように血色はなくとも
姉さんはプラスチックのような瞳を僕にむけ微笑んだ
布団から起こすと熱が死に吸われるように飛散し刺さった骨を忘れられない
姉さんはたまに微笑えむ
医者は寝かしつけるように静かに言葉を選び すでにお経を唱えている そんな気にさせた
朝の陽が積もった雪と病室の境界線をなくし 僕に寄りかかった姉さんも光に溶けて雪の一部になってしまったよ
プラスチックの瞳が振り返るまで ただ一人丘に立っている気分だった
「姉さん 血のにおいはするよ」その首筋の白に青い管の張りが失われるのだったら 今すぐに僕の心臓をあげる
そしたらプラスチックの瞳で僕に微笑んで
姉さん?
姉さんは返事をせず そのままうたた寝していた
プラスチックの瞳に瞼と薄く死が膜をはっていようとも「血のにおいはする」
少なくとも今は
これからもずっと そう願わずにはいられない
やばっ またやらかした
オラー(やけくそ)
これを機会におまいらもここで眠れーーー!
まぁつまりヒマだから誰かこいやーーー とゆー訳さ
ごめんなさい。 すこし思考の旅にでていました。
鈍い音がして、うつぶせになったわたしが
うえをみると、
わたしが立っていた
そう。
わたしはわたしに殺された
皆さん すごく構成のとれた詩ですね
わたしのは あたまにうかんだイメージを切り取って 、
一部を メモ書きのようにかくので とても意味がわかりにくく、ごめんなさい
チャンネルをパチパチかえるみたいに
いっしゅんうつったイメージを 書き留めるみたいな感じで。。。
詩というより スケッチです
>>183 自己満でいいじゃんさ
俺が書くやつは詩なんて呼べる代物じゃないしね〜
落書き帳の隅の言葉って感じかな
わたしのは チラシの裏かなw
いつも地下にいるの?
たまには雑談にでもきたら?結構楽しいよ
>>187 実は、なにかこういうスケッチ的なことをかきたくていろんな板をさがしてて
この板ならいいかな、(ポエム、詩板だったので)とおもって立てて
他のスレや、どんなコテさんがいるとか全然、しらないのです。。。
地下にいるというか、単に自分のチラシの裏なので迷惑にならないようサゲているので
地下住まいになってるというかw
迷惑とか関係ないよ
コテもみんな良い奴ばっかだよ
今度おいで
もう出掛けなくちゃノシ
また、 機会があったらのぞいてみますね。
いってらっしゃい
「帰り道」
たまにはアクセル戻して歩こう
「あ…ナスが安い…」
無人販売所で買い物
袋ぶら下げて ちょっと農道に座ってさ
頬に冷たくて
目に暖かい
キンモクセイ色した富士と雲
イカロスはこんな空に憧れたのかな
ぼくにはダイヤモンドリングに見えたよ
泣く準備をしている空に
ピリピリ冷たい空気
甘い金木犀 虫は街の雑踏のように
焚き火は鼻腔をいじめる
明日は雨 明後日も雨
……明日、有給使おう か な?
「濡れ花」
濡れた太陽 白銀に
囲えない若緑 ゆらゆら
息子達は私を真似る 月 地球
七つに私を分けて命を育むの
さあ、メールは届いたかしら?お隣の銀河に
きらり きらり
雨上がり
太陽系の午後
「心霊写真」
死
ん
だ少年に
か
す
み草の種をまきました
ぽ
っ
か
りひっそり咲きました
彼
が成長した姿だと母親は
言
うのです
ぼ
くには彼が不憫でなりません
こ
ろ
さ
れ
た
不安が邪魔して眠れやしない
ゴミの流れ星に願うなら子供のままでいい
コロコロコロコロ転がって
カーテン開けに行きました
眠れやしないのでコロコロコロコロ転がってます
ヨガっぽい動きをしています
亀仙人?鶴仙人?
いいや イヤミの シェーッ です
ここが私の眠る場所
外より暗い
カーテンから光りがもれてる
遠くに車の音
虫の音
コンポの光り
蕎麦殻枕
殺風景
思いついた言葉
ため息
ネタ切れ間近
眠れません
楽しいナイです
不安です
ドラえもんほしい
髪切ろっかな〜
あれ?瞼が甘くなってきた
お迎えのようです
助けてくださいとセカチューなみに叫びたい気分デス
それで助けてくれるのならね
罵り合ってつば吐いて裸にならなければ知る事ができないのが悲しい
思いつき文字
もう気力がなくなっちまえばいいのにな
そうすりゃ自分に言い訳できる
線路を歩く少年達のような行動は僕にはなくて
家の隅の植物程度の存在でしかないのさ
熟れてとは腐りかけ
そんな時に死んだなら今よりは主張できるよな
最速のルートでさらに信号無視もしようと言うんだよ
ズルいか ズルいよな
だったらベッドで丸まっているよ
かなりラクガキだなぁ(~_~;)
生きているのは死なないから
命数つきるまで、立っているだけ
でも今この瞬間を生きたい人がいて
今この瞬間に生きてほしいとねがうひとがいて
今この瞬間に空にいってしまったひとがいて
そんな人たちに、わたしの命数をわけてあげたいけど
どうしたらいいのかわからない
今生きている命を大切にすればそれで十分だよ
それが、できることなのかな。
ありがとう。
何かあったの?
そっか うれしいよ
今日はなに書こうかな
すっぱく煙る米殻 衣替えの8月の王子
秋の寂しさなど知らずに貪欲にエサを食すヒナのように
いつもより少しでも遠くへ
一人でも多くと遊べば成長する8月の王子
帰宅すればドロだらけ
今日は何をしたのか…
まな板を叩きながら王子の羽根の成長に目を細める私
ふと見上げると赤い鳥が一匹
飛んでいた
「ピエロ」
昔見たサーカスのピエロの周りには
人間も重力も空気さえも存在していないようだった
飛び跳ね オドけ 玉に乗り ドジをする
彼の周りは全てがフィクションで僕はそれを指をくわえて見ている
彼は愛されていた
彼が死んだら葬儀で悲しまれるだろう
だけど自殺は誰も止めはしないだろう
彼はピエロなんだから
首が千切れるまで笑われるだろう
213 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/03(火) 00:07:43 ID:yjJ2jKUO
「背中の親友」
僕らは「白黒アメ公」とからかわれイジメられた
君は昔からそうだった
海に遊びに行っても道を歩いていても肩を並べているはずなのに
いつの間にか先を行ってる
色の白い僕から太陽を遮ろうとでもいうのか?
細い僕を海風から守ろうというのか?
心臓が弱い僕を罵声から守ろうというのか?
「そんな君がにくかった」
電報があった
───────────────────「 …」
最期に君を見たのはここだった
藁色の軍服の背中を僕に見せて
波に藁色のボロ切れが一枚落ちていた
なめらかになる足跡 背中がない
空の風にでも乗ったというのか?
確かなのは僕の鼻がツンとなること────────────────────電報「 …センシ」
「そんな君が憎かった」
──────────────────────────
──────────────────────────
あれから僕は 軍服は 戦争は灰色の紙に納まってしまったよ
この海は少し汚れた気がする
俺の腕を見て 背も伸びたよ
大切な人もできたよ 子供も…
聞いてるかい?聞いてるかい?俺はまだ追いつけそうもないよ
手でつかめれる位遠く
誰かが歩いていた
ダメだ話が見えねー
俺才能ねぇ〜
梁山泊とかの読むと死にたくなるよまじ
「ゆめ 一人ぼっち ゆめ」
まってよ どこへ行くの
ぼくのちょうちょ
そっちのはじいさまが行っては怖いよって
どこに行くの?
そこはきけんだよ
ドアがあった
ブランコがあった
マリがころがっていた
ともだちたちの つながった手があった
あれ?ぼくはひとり
あれ?ぼくのちょうちょは?
ぼくはひとりなの?
手がつめたい
たくさんちょうちょがいるよ
走っていいかい?
ぼく走っていいかい?
眠っていいかい?
うまく走れなかったんだよ
ちょうちょも逃げてしまったよ
眠ってもいいかい?
おかしいな
目をとじても ちょうちょが見えるよ
おかしいな
お空が白黒だよ
眠っていいかい?
手がつめたいよ
まって まってよ ぼくのちょうちょ
「偽物オーロラ」
まーちをてーまに まわりまわる
あかいおかに しんやのおもちゃばこを
ひっくりかえして ひっそりとだいたんに
めをまわして
ぼくがまだ うまれていなかった おおむかし
かみさまを しんじてしまうような
ただ ぼくはしっていたんだ
らぶほてるの らいとだと
いもうとは きれいだねって
いっていたんだ
「戦後」
青い空がこんなに暗くて青いなんて知らなかった
死体が散々と落ちて
残骸だったり花だったり死体だったり人形だったり
蚊が活発に飛んでいる
さしずめ彼らは恐竜が死滅した後の哺乳類
木の板 倒れた草 名前入りボール
泥がはねたの自転車
牛のいない牛小屋 割れた窓の奥 錆び
道路開発の土山
目のない死体 足のない死体 焼かれた死体 肉隗死体
体死体死死体体死体
さめざめ
さめざめ
見ていた
無縁仏は
黄金の稲穂を磨く光に影を伸ばし夕闇に消える
そして二葉が芽吹く
「先着一名さま」
何をみんな急いでるんだ?
あっ満月 旨そう…
おい!待てや!それは俺のもんや!
「僕を葬る」
人を赦すことなど些細なこと
自分が悪いと思えば納まりがいい
時々ある途轍もない納まりの悪さ
その時は空に僕を葬る
よう分からんが日本人は前頭葉と法律で縛られ
更に口を縛らなければ上手くいかないらしい
222get…空しいな
夜のまちは表はクリスマスツリーみたいに綺麗だけど
夜があけて、
朝になると、突然 いろあせたみたいな景色
でもそれが本当の世界のはじまりで
でもわたしは太陽の光じゃないイルミネーションの
光のほうがすき
あと 薄く反射している月のあかりとか
太陽も捨てたもんじゃない
ベンチに寝っころがって上を見てみなよ
多少首が痛むけれど
平和だ
平和がいい
でも退屈は嫌い
でも平和がいい
ベンチの上は今日も平常通り晴れ
眠い…(_ _)zzz
しかし眠れないのよ仕事だからぁ〜
独り言
あと何日かでここも終わる
このエンジン音が鳴り止んで
むこう何十年もこの橋は在り続けるだろう
きっとこの橋を見ることはもうない
橋
さよならさよならさよなら
もう 動けないよ
「最終兵器」
肌
神経質な白
白紙を破き奥から
僕を見た
産声の薄紅
誕生したままの色
吸われる僕
髪
やわらかい黒
鈍い光り赤い面影
薄皮一枚残して理性を刈る
唇
警告の赤
紡ぐ言葉は永遠に僕を追い
確実に精神を狂わせる
彼女は最終兵器
「ブラックコーヒー」
大人のフリをして火傷した 舌先が震える
不意に零れ落ちて 点々と染み付く
口に馴れない苦い味 笑い話を考える
いつも蓋の閉じた砂糖入れ 角砂糖をビン越しに数える
あどけない心で強がって イタズラに指を絡ませる
おとぎの国に生まれて 最初の毒を飲み干した
夢見る眠り姫を目覚めさせたのは 白馬に乗った現実
その優しい口づけは 不眠症に悩む生きる屍に変える
大人と呼ばれて冷め切った 喉元に流れる
不意に咳き込んで 点々と垂れ出る
慣れ親しんだ苦い味 笑えない話を笑う
いつもカラッポの砂糖入れ 角砂糖を数える仕草をする
いつの間にか 甘いものが苦手になった
窓からみえる影
それはわたしの影。
>>229 しんさん、いつもありがとうー
なかなかネットできなくて、あまり書けなくてごめんなさい。。
232 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/14(土) 11:13:32 ID:DjrYWhbv
>>231 かわいいなー
気にしないでよ
僕は好きでやってるんだからね
「繰り返し」
彼女はやわらかな木になり僕を包む
酸欠した視界は赤と黒の光に歪み
億単位を歩むように感じた
一歩に繋いだその年
腹の中で僕は僕ではなくて
外にいる僕は僕で僕を守るこの壁も僕ことであることを知っていた
僕は死なない僕は死ぬ
1ミリの意識を残して
創造 想像
あ゛っ落書き帳が…
下げ下げ下げ下げ
下げ
世界で一番安全な場所はどこだろうか?
僕は女性だと思う
ちょうひとりごと
どこまで自分なのか時々不安になる
自分が最良の判断をしているのか?
生まれた国生まれた時代生まれた環境に騙されていないか?
AIならどうかな?
考えてみればAIと人間のちがいってそんなにないんだよな
もしかしたら将来AIが人間の裁判官を勤めたりしてな
クローンはダメなのにAIは作っていいなんておかしい
よっぽとそっちの方が大それたことだ
AI禁止になったりして
AIとして人間が甦るとかもありそう
238 :
名前はいらない:2006/10/16(月) 10:00:38 ID:LVPjlDiK
エルドラドに行けば願いが叶うはず。世界人類が平和でありますように。
240 :
名前はいらない:2006/10/16(月) 16:05:20 ID:w2AmTVwW
おれが下げてやるよ
人間がつくる人間に似たシステム。
でも、人間にもよくわからない人間のシステムをつくりあげることはむずかしい。
から、人間というコンピューターの解析にはまだまだ時間がかかるけれど。
わたしがわたしを解析できないように
宇宙の果てにいつまでもいけないように
不可能なことがあるから人間は辛くてたのしいのかもしれない
でもモノにも感情があるとおもう。
かたちあるものとして この世に存在するものすべては
なぜか文字だけのネットの世界でも
文字から優しさとか、悲しさとか、いろんな感情が
つたわってくるし
でも見た目は手書きでもない同じカタチの文字だけども
でも、ひとつひとつ雰囲気などがちがっているし
どうやら俺はもうダメらしい
街路灯の俺がハズレを引いたんだと笑っていた
死ぬなんてもう二度と口にしないと決めたのに
薬の瓶を持っている
俺は人間
弱い
君なら何を感じたかな?
僕だから?
上手くいかない日は
声が少しでかくなる
敏感に感じるお前は黙った
そんなに僕が怖いのか?
僕は何なんだ?
暴力
これは俺がやっと手に入れた
歩くためのもの
月に吠えて
手が腫れる
このままどこまでも歩くには
些か不安がある
俺はガキだから
隠す事なんてできねえ
白い壁に赤いコントラスト
綺麗に飛び散った血
血が滴る手
まるで傷口から空気が入ってくるみたいだ
今この瞬間
俺は生きている
明日なんてこなきゃいい
確かここら辺だった
あっちかな
俺はこんな腑抜け知らないしな
おかしいな
僕に血を流させたあいつはどこだ?
おかしいなおかしいな
返して欲しいのに
248 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/16(月) 23:32:05 ID:vgBUJQk9
明日からどうしたらいい?
何を目標にしたらいいの?
血を返してほしいのに
僕はずっと探していたのに
お前は父親になろうというのか?
俺はどこへいったらいい?
僕は何のために
泣いたんだ?
249 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/16(月) 23:38:51 ID:vgBUJQk9
笑える
独り相撲かよ
この手だって病気になった
右手だってざっくり切れた
なんのため?
拾うためだよ
そのために綺麗な手を捨てたんだ
何でだ?
笑える
手が動かないよ
250 :
しん ◆SHIN46tkbs :2006/10/16(月) 23:46:10 ID:vgBUJQk9
憐れな子が
手を捧げた時
扉は開くだろう
そのさきは知れない
俺笑える
ガラスのドレスも灯の分身も薬の瓶も笑ってる
弱い
さあ流れろ血
くそったれな血
羊はいらねえ
中身を入れ代えてやる
あー…なんてゆうか…ごめん
頭冷めたよ
イテテ …病院で縫ってもらお
「夜散歩」
独りぼっちで田んぼを歩き
なかなか寂しい稲の株
温かいコーヒーと失敗の苦さ口の血が混ざった
しかめる顔に月はでない
むかし
子供の頃にフラッシュバックして
稲の株をザックザック踏んだ
辺りは雪に見えて
虫の声と下手くそタップダンサー
白い大きな舞台
静かな舞台
誰もいない
息切れなみだ汗流して
藁の匂いを深呼吸する
深呼吸する
影ができて月が顔出して
急にお腹が鳴った
笑ってしまった
笑えてしまった
帰りがけに牛丼でも食おう
あれー?まだ吉野家やってなかった
また笑ってしまった
笑えてしまった
俺は刀の先が空気を切る
指先はあの娘の振り向く速さ
意識は秒針さ
さぁ今だ背中を超えろ
景色を裂け
風を裂け
壁を裂け
点になるぜ
あの娘が見える
「バタフライエフェクト」
例えば昨日いじった指から始まり今僕は樹海の入口にいる
例えば学生の頃聴いた音楽が攻撃的な僕を創っている
指をいじらなければ僕は樹海なんかにいかなかった
音楽なんか聴かなければ僕はもっと優しくなれただろう
僕が息を吐くことで誰かが死んだり北朝鮮が核実験を決行したのかもしれないし
結局僕ら存在する全ては血液中の白血球や赤血球とかわらない
離れていても関係ない
密接に関係あって僕は今、樹海の入口に立っている
僕がそうしているのは大昔に恐竜が蹴飛ばした石がそうさせるのか
遠い遠い銀河の宇宙人がくしゃみをしたせいかもしれない
誰もが関係し合いそれは光よりも早く
時計の秒針より遅い
結局誰にも罪はないのだ
手のひらからどれだけ優しさが伝わるか
「終」
壁に耳を当てる
ただ一つ心の音
間隔が広がり
ざらついた空気
呟いた
「おやすみなさい」
きれいな水でていねいにながして
しょうどくして
お薬をぬって
きれいなふんわりしたガーゼでくるんで
こころも 傷も
よごれたお水で洗ってはだめなのです
『硝子の草原』
目覚めに怯える 夢の中の迷子
帰る場所を探す 深い影に溶け込む
正しさを求めて 歪んでしまう心
自分を偽る事でしか 本物に触れられない
壊れる事を恐れて 壊れた人々が群れる
硬くて脆い 透明な心を重ね合わせる
触れる全てを傷付けて 時の流れを拒む
連なる 硝子の草原
閉じた目は虚ろ 夢の中の迷子
帰る場所を探す 明けぬ夜をさまよう
安らぎを求めて 荒れてしまう心
他人を憎む事でしか 幸せに触れられない
壊れる事を恐れて 壊した人々が群れる
鋭く光る 冷たい心を重ね合わせる
触れた先が血塗れても 鮮やかに映える
傅く 硝子の草原
もしも目覚めぬ夢があるなら 現実と名付けよう
目覚めに怯える 悪夢を終わらせる為に
迷子は沢山の傷と共に 硝子の草原を越える
「冷蔵庫」
ボクの冷蔵庫には何もない
明日のご飯もオヤツも無い
別にビンボーな訳じゃない
ただ お金がないだけさ
ボクの心は腐りやすい
基本的には何もしない
夢を貯えるつもりもない
まあ やる気がないって事さ
枯葉も落ちきる寒い町 着込む人々が行き交う
白い息を漏らしながら 各々の職場へ向かう
感情を殺して 上司に諂って 失敗して 土下座して
愛想笑い浮かべながら 影で泣いてる
ボクの冷蔵庫には電源がない
当たり前の話だが鍵穴もない
使わないくせに無駄にデカイ
その食べ物を肩代わりしてやるよ
暇が出来たら一度は来いよ
忙しくても顔見せに来いよ
何もできないが笑ってやるよ
ほら 着込まなくても暖かいだろ?
262 :
?:2006/11/02(木) 09:48:32 ID:8ajwuYs0
「粉」昔 理化室でみたような
白いすり鉢に自分をいれて
粉々よりも滑らかなパウダーのようにすって
すり潰しても
消えないわたし
零して散らばって
誰かが拾い集めてポイと捨てる
そんなときまで誰かの迷惑になって
気を使ったやさしさ
後で負担だったと言われるくらいなら
なにもしないで
やさしくもしないで
だけど嫌わないで
パウダーになったわたし
このまま吹き飛ばされたって
かまわないの
>>262 間違ってるかもだけど君はイニシャルMかYかな?僕の友人の
いろんなわたしがせめぎあって
頭がいたい
わたしという人物がたったひとりなら
きっとシンプルに頭を痛めることもないのに
罪を背負わされた羊の群れが 祭壇へと歩いていく
掌を合わせて 静かな祈りを込めている
許される事を願いながら
夕闇が青い夜を連れてくる
終わりのない夢を連れてくる
瞬く星々が囁きかけてくる
安らぐ前に聞く 子守唄
神様 (祈りは届いていますか?)
神様 (私達を許してくれますか?)
神様 (なぜ御姿を現してくださらないのですか?)
神様 (そこにいますか?)
罪を償い終えた羊の頭が 祭壇の上に並んでいる
閉じた瞳の中に 澱んだ光を宿して
許される事を願いながら
朝焼けが始まりを告げている
終わりのない日々を繰り返す
空から逃げられない鳥が呟く
安らぎ忘れた わらべ歌
神様 (いつになったら救ってくれますか?)
神様 (私達は許されていますか?)
神様 (なぜ何も答えてくださらないのですか?)
神様 (どこにいますか?)
神様 (何も見えません)
神様 (何も聞こえません)
神様 (何もわかりません)
神様
神様がいるとしても、神様はとてもいそがしいのだとおもう
神様がいるのなら、祈りがとどくなら
残酷なこの世はだれのものかわからないから
それとも残酷で優しいのが神様なのだとおもう
そんな世界がすき。
祈ってもとどくかわからない祈りをつづけることも
きまぐれで神様が聞き届けてくれるかもしれないから
ゲームみたいなこの世界がすき
おやすみ
「駆け落ち」
堆積し埋もれた林檎
抜けた空気と二人は抱き合い石になった
かじられた林檎が転がる
「パラレル」
煙が蔓延するガラスの中を覗こうと
砂嵐の画面見つめているような
時に浮かぶ人の顔に騙されたり
ヒステリックに叩き割ろうと鈍い音
刻一刻と形を変え
言葉にしようとスケッチした
春がきて夏になって冬になる
夢を見た
ダムに沈んだホテルで僕が寝ていて
蒼白に目にシワを寄せていた
ガラスの中は晴れていた
戦車が折れあった
黒くただ黒い
平和な場所に見え隠れする暴力とは反対に
「沈黙」
あの人は私が書けばそれだけを追い
声はなく
沈黙、拒絶は変わらない
人として、いないままで終わらされるくらいなら
書くのじゃなかった
言うのじゃなかった
悲しかった
なんてやらかそうな草でしょう
わたしはここで
めをとじて
ねむる
そのあいだに
しんでしまえればいいのに
ああ、でも
にんげんだからおそうしきをされてしまう
いきもののように
そのまま草にうもれてきえていきたいのに
限界を感じる
テクストで伝える事ができる限界を
描いて伝える事ができる限界を
写し撮って伝える限界を
電話で伝えられる事の限界を
歌って伝える限界を
そして
会って話して解り合うことにさえ
ほんとうは言葉はそんなにいらない
黙って抱き合っていられれば
もっともっと長い時間があったならば
というのはきっと身びいきな妄想
あなたは直感的に
探している相手はわたしではないと思った
カンタンに言えばそういうこと
ただそれだけのこと
そんなの最初から気づいてたこと
途中で忘れたわたしが悪い
わたし、もう起きる
五月だよ
美しい五月だからね
ありがとう
やわらかい草がしげるこの部屋があって
わたしはしずかに冬を越せた
来年、もしもまた弱ったときは
また眠らせてください
ありがとう
ありがとう
275 :
名前はいらない:2007/05/20(日) 04:42:36 ID:M40z3D56
赤いベッドに寝転がる
逃げ出す余地もなく
明日のために
何度もここへ
276 :
途中下車:2007/05/22(火) 23:34:25 ID:6uZYFZYw
苦しくて死にたい嘘つきな少年がいました。
彼の家族には病気で寝てるお母さんが一人だけいました。
「オレンジいかがお母さん。」
「林檎もあげるね。」
彼にとってお母さんは暗闇の中の大切なランプの灯火でした。
それが消えたら彼も消えるのです。
しかし少年は度々お母さんに嘘を吐いて困らせました。
なぜなら彼は嘘つきな少年だったからです。
少年はお母さんが困る事に苦しみました。
そして呼吸をするように嘘を吐きました。
お母さんは少年の嘘毒に侵されていました。
でもお母さんは黙っていました。
少年の事が好きだったからです。
ある日少年が家に帰ると、お母さんは亡骸を残して何処かへ言ってしまった後でした。
少年は自分に魔法のような嘘をつきました。お母さんはいなくなりました。
元気になった少年は日々弱っていきました。
少年も又嘘毒に侵されていましたが、少年にとってそれは毒ではありませんでした。
ある日少年がうちに帰ると見知らぬ感情がそこにいました。
少年は嘘をつき損ねていた事に気付きました。
見知らぬ感情は少年を大きな嘴で咥えると何処かへ飛んでいきました。
少年は抵抗しませんでした。
嘘つきな少年は居なくなり、嘘だけが残りました。
そして、それを人々は大事に分け合いました。
277 :
途中下車:2007/05/22(火) 23:36:44 ID:6uZYFZYw
長くてスマソ・・・
278 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 23:46:13 ID:lIC8Q7Mx
風呂上がりの木刀の竜だよ
279 :
名前はいらない:2007/05/22(火) 23:47:22 ID:lIC8Q7Mx
↑そんなん言うてるから友達おらんねん
永遠――
かけがえのないもの
突然 瞳閉じて
息もできない
明日を夢見て
あなたを感じたい
もっと近くで君の横顔見ていたい
あなたを好きだけど
君がいない Season
I still remember
Good-bye My Loneliness
雨に濡れて 眠り
さわやかな気持ち
もう探さない
揺れる想い
素直にいえなくて
悲しいほど君が好き
――負けないで
この儚く哀しい日を
うつむきながら撫でて過ごす
くるくると回転しながら離れては近づき
一瞬に遠く乾く唇
ここから愛し潤い放つ 夜を抜けて
この優しく憂鬱な日を
いだきながらあたためている
くるくると回転しながら歌っては眠り
涙は零れるまま夢に
ここから愛し潤い放つ 時を越えて
美しい木の葉が散ってしまい
風にさらわれていく日はつかの間
それでも秋の光の残像は記憶に刻まれる
海ですれ違う魚の鰭はゆっくりと
流れを掻きながら流れの彼方に消える
虹色に輝くその魚をもう二度と見ることはない
私達は偶然にすれちがいながら
特別な生の一瞬を交換しながら生きていることを
いつも忘れないようにしていたい
悲しい記憶は重く近くいつもそこに座り
美しく優しい記憶を消そうとするから
せめて出合って交換した光る記憶を
いまここで大切に心に刻んでおこう
おやすみzzz
かつて
すきまさえあれば
言葉はゆきわたる
はずだった
いま
ふるえなしには詩を書かなくなり
すると風がやんだ
ぼくは小さくからだを折りたたんだまま耳をすましている
壁のそと
音なくつもる言葉
とけるまで
目覚めるためには
きっと理由がいる
キスとか お伽話みたいな一連の奇跡が
都合よく起きるわけがないとわかってはいても
ぼくはじっと目を閉じたままだ
万人に起きた万回の奇跡を
思いかえしながら
ぼくだけに起きた億回の奇跡を
思いかえしながら
膝で
眠る猫
壊れやすさのなかにだけ
完璧なものは宿っていて
猫を愛するようにいまだに
死を愛してしまう
青春なんてもうとっくに過ぎてしまったのに
生よりもなお やさしく撫でてばかりいるのだ
小さく丸くなって
猫はぼくよりもずっと早く老いていく
いのちの大半を
ただ眠りながら
289 :
名前はいらない:
燃える
ごみの日に
呼吸をあわせて過ごしていこう
その気になったらいつでもちゃんと
すてられたいし
表面はなるべく乾いたままに
しておきたいし
(つつましやかに)と
すすんで考えおこなうのはうるさいことだし
意識したり 意識したことを意識したりしたり
したくないし
×
そしていつか
行くところある者ばかり通り過ぎた晴れの道にぼくがひとり
ごみ出し
忘れないようにね