書いた詩‥評価してあげるよ?Part24

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636題名『農夫の稲刈り』
秋の日の涙袋 熟れた柿潰れたよう 

朱が影に鎔けてゆくような夕刻の齢

その時ずっと悲しみの寝床で寝たきりの誰かが

漸くふと布団を蹴って身を起こそうとしている…

たったひとつの真実がないのならば
にぎりめし咽を通るのも私が死ぬのも同じ事

もしもこの先が無いのなら 
無いことさえもわからないだろうし
もしもこの先が在るのなら
相変わらずに思い出抱いてどこへ行こうか?

曼珠沙華の花弁の取り留めのない様はこの世

今ゆっくりと 全てが影に満たされようとしている…

燃え盛る稲穂も… 
刈入れの農夫も… 
河原に遊ぶ彼岸の花達も…
みんなみんな 影絵になる…

今ゆっくりと… 全てがゆっくりと… そして静かに…