【詩】自分の気持ちを詩につづる【心】

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148hana太 
秋ひとしずく
赤くまんまるの夕日にとうもろこし畑
一面赤いお椀におつゆが揺れる
滲んだ夏のおわり
さびしさ満ちて

耳に残る潮騒のざわめき
頬を掠めた冷たい風に
秋の孤独を

昨日は過ぎたの明日が来て
冬はもうすぐそこなの
すすきが詠い風は踊り夜長が誘う
不安定な心に染み入る十五夜の
ひたひたに揺れる景色のなかで
霞みゆくあの日に手を伸ばしても
まるであのお月様
遠く とおく
伸ばしたわたしの両の手
秋の波に溺れてもがく
わたしの両手