純粋に詩を書くスレ

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28 ◆zABAZSBt06
外で子供達の歓声が聞こえる休日
コタツに入って蜜柑を食う

慎重に蜜柑のお尻側に指を入れ
硬い服を脱がせて行く
少しずつ 丁寧に
はち切れそうな程に
瑞々しい果肉を包む薄皮を
傷付けない様に

全ての皮を剥き終えた後の
艶やかなオレンジに走る白い筋は
乙女の下着に良く似ている
その筋さえも
ゆっくりと 慈しみながら
剥いで行く

何も身に纏う物が無くなった蜜柑は
光に照らされオレンジに上気し
そのしっとりとした肌触りは
理性を忘れさせる力さえ秘めている様だ

抑えきれない欲望に身を委せ
一気に口に含み何度を咀嚼する
口から汁が滴り落ちる

全てが終わった後
しばしの間甘美なる余韻に浸り
じょるり と唇を舐め
また
幼気な蜜柑に手を伸ばしだす