〜〜詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 15th edition 〜〜

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267阿吽
きみは片頬を突きながらテレビを見ていて

私は寝転んだまま小説を読んでいて

きみがふ、と首筋を伸ばす様に視線を左右させて
指先をくるくるっ、と擦る仕草を見せた

私は寝転んだまま右足を一杯に伸ばして
きみの脇腹を親指で少し強めに突っつく

「禁煙。」

きみがちょっと恨めしそうに唇を尖らせて振り返る
私は知らん振りでころん、と背中を向ける

きみは片頬を突きながらテレビを見ていて。

私は寝転んだまま小説を読んでいて。