汚れない少年ほど残酷な夢を見る

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1 ◆tsGpSwX8mo
さあ朝が来た、声をあげろ、布団をたため
あいさつをするんだ
ここでは誰もが気を使いあうんだ
のど自慢で大黒マキを歌う素人のものまねをするんだ

君が人前でうまくやれないことを責め続けるんだ
君の未熟さが人を傷つけていたことを
君の心に分からせるまで
君を叱り飛ばす声は止むことがない

だからといって人前で黙りこむことは卑怯なことだ
一人で詩なんか書くのはもっと卑怯なことだ

なんかしゃべれ、さあ
2すぐる:2005/07/08(金) 01:00:55 ID:eZZVBufu
2!
3 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/08(金) 01:03:54 ID:Azazx5fH
わずか25秒で2ゲットか。ネット依存者か?
4 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/08(金) 01:26:26 ID:Azazx5fH
誰が赤の他人のことを愛せるだろうか
君が言うとおり
好きだから 努力できるから
チラシの裏には書ききれないから
溺れる覚悟だってあるとも言えた
けれどこの恋の始めから弱気だった男には言いたいことが何もない
5 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/08(金) 01:36:07 ID:Azazx5fH
一人去り、二人去り、去るものは追わず
誰もいなくなった夕方のように
彼の印象を思い出す時には微笑みを浮かべるようにしないと、
後悔のような感情が胸をよぎる
自分の事だけを考えていたような彼
言葉使いは丁寧だったが
気づくと彼はいつも人の話を聞かされていた
6 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/08(金) 01:52:54 ID:Azazx5fH
どんなに恐ろしい夢を見ていたんだろう
またどんなに何も考えていなかったんだろう
追い詰められた人を助けたいなら
もっとその人のことを追い詰めないといけないと思う

彼が考えていることは分からないけれど、
彼が何をしようとしているのかは分かってしまう
もちろん、彼が失敗するだろうということも

ひょっとするとわたしがこれから言おうとしている事を
彼は全て分かっているのかもしれない
分かって彼はああしているのかもしれない
何もかも彼の事は分からないけれど
ただひとつだけ確実に分かるのは、彼にはいつだって言いたい事が
何もなかったということ
7 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/08(金) 01:58:15 ID:Azazx5fH
個人的な事柄でごめんなさい。迷惑がかかるかもしれないので言って
おきますと、彼はわたしの知りあいの事です。汚れない少年もその人の
事です。

もうなんだかチラシの裏状態なので書き込み控えます。
8名前はいらない:2005/07/08(金) 10:01:50 ID:jJCT3pEB
スレ立てたばっかで控えるも何もないだろう…

俺も自スレ持ってて、何度も放置したくなったけど、いまだにチラシの裏を続けてるよ。ほとんど誰の書き込みもなくひとりでw

おまいを立てたからにはやれるだけガンガレ
俺はこのスレ気に入ったから、ちょくちょくROMってくし
9名前はいらない:2005/07/08(金) 21:40:24 ID:PfyFvVsO
「その少年、汚れやすく 価値など無かったらしい」


学もてバ 口も頭も
ハキハキするかと
思つてたんだ

毎日毎日
作り笑いで 同じ時間を
迎える

そんな 毎日を
必死で楽しいと言ひ
健気でしょうと
眉垂らす

かんちがいをするなかんちがいをするなかんちがいやろうかんちがいだかんちがいするなちんこかいいなかんちがいをするなちんこでうがいいやだなかんちがいをするなするな

誰もがオマエを生かすなんて


10Akila:2005/07/08(金) 23:17:01 ID:AOwyJR3I
スレタイかっこいい
11 ◆devil/224c :2005/07/09(土) 00:30:14 ID:pT0lzXya
タイトルが目を引くね。
なんか作風好きだよ。ちょくちょくロムさせてもらいます。
12 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/09(土) 03:40:24 ID:p3t1HWiG
>>8
はあ。チラシの裏状態でもこの板では見逃してもらえるんですか?
途中でとりとめが無くなってしまって。
せっかく見ていただけるなら、見やすく書いていきたいと思います。
どうも、ありがとう。

>>9
学校時代を思い出させるような作品ですね。
その少年に価値がないかどうかは分かりませんが、本人に自覚が芽生えないのなら
ひっぱたいたり追い詰めたりしてあげることも必要かもしれません。
むろん、一度だけではなく何度も何度も。的確な言葉を用いて。言い訳をする
余裕を与えてはいけません。
求められているのは、完全な自覚であり、自発的な行動なのです。
かゆくともちんこでうがいは嫌なのです。いじめとは違います。
13 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/09(土) 03:53:49 ID:p3t1HWiG
>>10
かっこいいですか?ありがとね。
このスレタイは、何かの映画の宣伝文句です。
頭の片隅に残っていたので使ってみました。

>>11
作風だなんて、めっそうもないです。
でもありがとう。
14 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/09(土) 04:26:47 ID:p3t1HWiG
「憧れの人」

憧れの人を信じきった彼は熱にうかされていて
悪い宗教に騙されたのと同じような優しさをかもし出していた
脇腹の2つある紫色の内臓を2つとも差し出してしまっても
彼は疑いもしないだろうと思って電話を切った

彼は自分の恋の仕方について心配している
最高に誠実さを尽くして恋人に何かをしてあげたとしても
なんだかいつも不安なので
彼はまた憧れの人に相談をしに行く
憧れの人は何気ない一言で彼を落ち着かせる
わたしが彼をひっぱたく前に
15名前はいらない:2005/07/09(土) 12:14:43 ID:L5lrmwO6
>>12まめまめ、おつだねー。好きです。
>>9は、少年が自分に対して言ってる情景です。



だんだん話がよめてきた。
勘違いだったらごめん。。

「路地裏あんけーと」

ミーティングも仕事も
うそっぱち
出会いのキッカケ
うそっぱち

彼女を人と
認めたが 最後
からからカラッケシに
成るまで弄ばれる

理由をつけなきゃ
一緒におれん様な女
何を信じればいいんだ
何を信じているんだ

いい加減、思い上がりは
やめてくれ


16ホワモン:2005/07/09(土) 12:26:40 ID:oJeW6xIg
もまいら、伊右衛門(イエローモンキー)だろw
17名前はいらない:2005/07/10(日) 14:52:55 ID:g8oCPUs/
がんばらなくていいんだよ。

そう言ってほしっかった。

言葉ってのわ難しい。

あいつを好きになって何ヶ月。

最悪なことに一度も話した事が無い。

18春風に舞う葉:2005/07/10(日) 15:24:28 ID:3zGwVqDD
純粋でいるのは酷く簡単で難しいこと?

汚れない子は言う
どうして人が死んでいるのと
残酷な天使
答えを探せ

純粋でいるのは酷く周りを傷つけること?

小さな天使
答えてくれない
呟いては
別の人に聞く

純粋でいると何か良いことがあるの?

解ってる
そんな 事がないのは
だけど純粋な振りをする

純粋で居るだなんてこんな所では出来ないの

呟いた言葉は偽りに堕ちる
19名前はいらない:2005/07/10(日) 15:30:59 ID:KGRzI3T6
・・・・・・・・
20名前はいらない:2005/07/10(日) 18:37:28 ID:JRl8+Qyw
スレタイダサいね
使い古された単語じゃん
21名前はいらない:2005/07/10(日) 18:53:01 ID:c3xyinvw
あーたーらしい朝がきた 希望のあさーだ
22 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/20(水) 01:35:34 ID:XnUy5NUA
22 :名無しさん@ピンキー:04/12/14 16:43:24 ID:vkY6eg4c
ttp://www.geocities.co.jp/Beautycare-Venus/3214/proof.htm
驚くべきことに、多くの男性は思春期に入って射精が始まるまではMO体質(multi-orgasmic)なのです。
1940年代にアルフレッド・キンゼイによって行われた調査によれば、
思春期前の少年の半分以上がわずかな時間の間にオーガズムを得ることができ、
そのうちの約3分の1は立て続けに5回以上のオーガズムを体験することができたのです。
23 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/20(水) 02:29:25 ID:XnUy5NUA
>>15
なるほど、少年がみずからに言う情景。

そうすると「かんちがいをするな〜」の繰り返しの部分は、前半の
自分に関するいくつかの屈辱的な気づきが、何かを殴りつけたり、力いっぱいに
踊りを踊りたくなるような衝動に変換される瞬間に生まれてくる、
言葉ならぬ言葉として感じられます。

この言葉ならぬ言葉が生まれてくる経験は、大人になってから出会った
「彼女」との関係の中で再び何度も繰り返されることになったというわけなの
でしょうか。
もしもこの「言葉ならぬ言葉」をうまく言葉にできたなら。彼女は。
それとも男なら行動で示さなければならないのか?
24 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/20(水) 02:33:50 ID:XnUy5NUA
要するに、2つに1つです。
悪者探しをするか、自分の無力さを責めるか、です。
25 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/20(水) 02:54:46 ID:XnUy5NUA
>>17
言葉ってのは難しい。同感です。
片思いの状況でしょうか。言葉ならぬ言葉を言葉にしなくてはならない
必要に迫られている状況ですね。

>>18
純粋でいるということは、たとえば知人と一緒にいながら黙ってなにも
しゃべらないようなものだと思います。
酷く簡単で、難しくて、そしてそれはひょっとすると酷く周りを傷つける。
言葉を知らない間にしかできないことですね。
26 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/20(水) 03:15:33 ID:XnUy5NUA
「僕ら、離れているのがきっと理想形なのかもね」

僕は、どうすればいいのか分からないよ
僕は、一体どういうつもりだったのだろう
僕は、本当は分かってたんだよ何もかも、本当は

本当は僕ら、離れているのがきっと理想形なのかもね

なぜそれをわたしに言うの?
あなたがわたしに何か言う時は
自分の胸の中で答えを出してからじゃあないの?

僕「誰にも気づかれないように言ってるつもりの独り言なのに
 誰かに気づかれなければ僕は独り言をやめられないからです」
27 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/21(木) 03:03:52 ID:EADVVnsm


頼りないけれど 僕に話しかけてくれる友だちに手をひかれて
川原の草むらに下りていく

そっちじゃないよ、

土手の上で優しいおかあさんの声がした

すると降りて行く先の草むらはなくなっていて
さっきまで夕日を照り返していた川も
底なしの谷底になっていて

僕はもがきながら必死で土手を這い上がった

お母さんの姿は逆光になっていて
その表情はよく見えなかった
なんだかどこを見ているのかよくわからなかった

この土手を登りきったら僕は叩かれるのだろうと思いながら
僕はもがきながら必死で土手を這い上がった

28 ◆tsGpSwX8mo :2005/07/21(木) 03:31:26 ID:EADVVnsm
「或る日」

頼りないけれど 僕に話しかけてくれる友だちに手をひかれて
川原の草むらに下りていく
時々友だちは 落ちるぞ、とか何か冗談を言って
何も言わない僕を笑わせた

そっちじゃないよ、

土手の上で優しいおかあさんの声がした

帰りの遅い僕を心配して探しに来たのだろうか

すると降りて行く先の草むらはなくなっていて
さっきまで夕日を照り返していた川の流れも
底なしの暗い谷間になっていて

僕はもがきながら必死で土手を這い上がった

お母さんの姿は逆光になっていて
その表情はよく見えなかった
なんだかどこを見ているのかよくわからなかった

この土手を登りきったら僕は叩かれるのだろうと思いながら
僕はもがきながら必死で土手を這い上がった
29名前はいらない:2005/11/29(火) 22:00:17 ID:8zBlP3r8
あげ
30あざ〜す:2006/02/18(土) 12:12:44 ID:m+avCPFv
人の手、揚げてみたらどうなるんだろ?

ねぇ衣付けてみて!
31名前はいらない:2006/02/18(土) 15:35:12 ID:m+avCPFv
age
32名前はいらない:2006/03/03(金) 21:46:23 ID:qGULHEMk
age
33青の羊 ◆pNGtbbWniA :2006/05/07(日) 16:36:48 ID:amyD66/n

「汚れない少年ほど残酷な夢を見る」


もっと綺麗でまっさらな場所で生きたい
しがらみの多すぎる灰色の世界で少年は想った

夜は極彩色の熱帯魚が宙をひしめきあって泳いでいるらしいのだが
まだ幼い少年は両親の手で慎重に目隠しを施され 夜は鉄壁の内で過ごしていた
灰色の学校の友達のなかには
それは魅力的に少年の知らない色彩の世界を語る者もいたが しばらくすると姿を見せなくなり
疲れた表情(かお)の教師は決して行方を語らなかった


灰色の世界は清潔だ
何が汚れているということなのか理解できない程だった 
親や教師が何かを隠しているのは明らかだったが 皆が口をそろえて言う“ケガラワシイコト”への怖れが少年にはあり
周りの子供たちも“ケガラワシイコト”を想像して〜ごっこ遊びをしている程度だった

少年は想う
もっと綺麗でまっさらな場所で生きたい もしかしたら其処は“ケガラワシイ”世界かもしれないけれど
鉄の壁も 疲れた教師も いつでも同じ事しか言ってくれない親も
タダシクテキレイなのかもしれないけれど 僕にとっては窮屈だ

モットキレイデマッサラナバショデイキタイ

そして少年は残酷な夢を見る


34名前はいらない:2006/06/11(日) 23:24:17 ID:otpS7mac
ukNJsx.omk2
35名前はいらない:2006/06/12(月) 20:50:41 ID:NbVx7GSy
恐怖の人食い大観音。
それは、天保の飢饉に喘ぐ貧村に突如として現れた。
カラーン!カラーン!乾いた鐘の音と共に、
身の丈、三十丈はあろうか、ゆっくりと歩む青銅の観音。
おお!有り難い事じゃ!観音様が現れなさった!
おおーい!村の者、広場に出るのじゃあ!
ざわざわ・・、おお、観音様じゃ!観音様がこっちにいらしゃるぞ!どうかわしらを救って下され!
手に印を結び、どこか狂おしい笑みをたたえた大観音が、ゆっくりと地面を滑るように村人に接近する。
カラーン!カラーン!とうとう、村人の所までやってきた。
ありがたや、南無〜。地にひれ伏す村人達。
ぎぎぎっ、観音は身をかがめると、フフゥ〜とやさしく村人達に息を吹きかけた。
グエ、グフッ!たちまち強烈な腐臭と死臭があたりにたちこめる。
動転する村人、その瞬間、観音の巨大な手が目にも止まらぬ速さで、村人を掴む!
ブチッ!ブチッ!ギャッ、ギャーッ!次々と手にかかりその狂った笑みをたたえた口で、思い切り貪り食う。
あたりは、血と飛び散った臓器の海、悲鳴と絶叫がこだました。
とうとう一人残さず食べ尽くすと、鐘の音と共に観音はいず方へと去って行った。
36名前はいらない:2006/07/15(土) 05:18:17 ID:Z9BbPDhP
遠浅の海岸線を逃げまわり
明け方頃には着くだろう
赤い魚赤い夢
瞼の痛みを懐かしむ
37Mana魔名:2006/08/08(火) 00:17:04 ID:G9A4MaAy
まだ汚れを知らないその瞳を見ると、なぜか無性に涙が溢れて
見られそうな弱さをひた隠そうと、無理して笑いかけている
そんな私に彼は問いかける 何がそんなに悲しいの と
冷たい光が目に沁みただけだよ 私は猶も笑いかけて言う
まだ少しだけ月が顔をのぞかせていた頃 ひだまりに佇む
もう年も月も意味を為さなくなった頃 私は徐に立ち上がり
湖のほとりで君の声を聞こうと、水面でそっと耳を澄ます
君がどんなに穢れていたとしても、あの部屋で再び会いたい
その残された希望さえ、彼の瞳の中には濁って映るのならば
何て酷なことでしょうと 私はひとり呟いて、眠りに就く
忘れないように思い出すたび、汚れた事実さえ美しく咲き
白い夢の中へ放り出されるたび、底知れぬ闇に怯えている
彼らを縛る風に攫われて、あの空へと浮かぶ羽になりたいと
雲を見るたびに溜息を吐く ひどく疲れた表情を浮かべて
とある少年が蝶を捕らえる姿を見た 彼はひどく満足そうだった
38慧凪 絶 ◆t3zSwI/RmA :2006/08/20(日) 15:35:20 ID:X8qBytih
【ひとのみの・御・供物】

孤独に苛まれ
名もなき夜叉が、餓鬼を喰らう
此の世界にゃ 何もない
飢えを凌ぎたきゃ
手当たり次第喰らうだけ

ほら、覗いてごらんなさいな
綺麗な面した菩薩女の
ほんの薄皮一枚下にゃ 欲の川
虚栄と欺瞞の吹き溜まり
黒い羽虫を飼い馴らす
意識を持った凶淵は、眼窩の隅に棲みついて
斑に世界を写しこむ

その肉、その血、その残滓、練り上げ固め
胎内にて、ジリジリ育つ暗い眼(マナコ)の塊よ
その怨を以て、呪咀と為し
その仇を以て、祝福と奉りあげやうか

↓続く
39 ◆t3zSwI/RmA :2006/08/20(日) 15:37:23 ID:X8qBytih

ついぞ壊れた自我蜂の
ブブブ、と騒つく自傷の翅音
無無無、ブブブ、侮侮侮、と
呻き鳴くのが、日々の常

嗚呼 産まれる事なき我が子に、
侵されていくのです
侵されて冒され犯され侵されて
生かされているのです

軋む頭蓋に 穴穿ち
薄い皮膜を捲り剥がすように、
ピンセットで一枚一枚つまみ上げ
パレットに、整然並べてみては
地面めがけて叩きつける
そんな報われない行為を以て、
崩れ続ける 昨日を癒す

そして、私はおもむろに差し出すのです

「さあ、喰らいなさいな。」
40慧凪 ◆t3zSwI/RmA :2006/08/20(日) 16:50:40 ID:X8qBytih
自らの手で書かれた言葉眺め、私はいつも思う

そこに 私 は居ない
41 ◆t3zSwI/RmA :2006/08/21(月) 02:46:51 ID:rtCJj1aD

届かぬ想いは、やがて石になりました。
42 ◆t3zSwI/RmA :2006/08/31(木) 10:47:22 ID:WOBktqSk
【小さな夜の】

見上げれば コンクリートに囲まれた水槽で
手を伸ばせば 掴めるのは月じゃなく
派手な色した ネオンの屑星
卑屈さの染み付いた 夜の水底
行き場をなくした熱帯魚と
行き交う無関心の群れだ

硝子越しの錯覚

親の顔を知らない迷い猫が
愛なんかいらないと叫んで
ただ 幸福が欲しいと啼いた

夜の始まりはいつも賑やかで
淋しさなんて何処にもないのに
気がつけば いつも
他人(ヒト)の幸福の中に ぬくもり求めて
知らない誰かの腕の中で朝になる
携帯の着信ランプに
行き止まりな未来を嗅いで
シーツの中で膝を抱えて丸くなる

本当は解っている

日々の日常に 罅割れた自分を映し
幸福なんて大嫌いと呟いて
ただ 痛いと声を出せずに泣いた

そんな路地裏の迷い猫
43 ◆t3zSwI/RmA :2006/09/07(木) 04:45:18 ID:NH3Wh+AJ

そっと、夜を呼吸する
静寂に融けた影

夢の欠片、拾い集めた
指先に残り香
44ルルアンタ ◆Gv599Z9CwU :2006/09/08(金) 11:14:15 ID:7LOXQTyX
目の前がまっさおになり
保護色が解けた墓地があらわれる

墓石はぜんぶこちらを向いて
わたしを遠巻きにしている
黙っている

風の無さに
みんな沈んで
45万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/09/09(土) 23:00:27 ID:GyOAXpNc
ただちに
海から波を取り去ること
46万華鏡倉庫 ◆8zHol6NAOo :2006/09/11(月) 17:58:36 ID:Jeg7MXSo
落胆時の柱
47 ◆t3zSwI/RmA :2006/09/16(土) 06:01:33 ID:gvc3S0aJ

【終日の朝】

夜を携えて、幻想は荊棘の森と伴に沈み
東雲の空に、雀が啼いた
瞳を突き刺す、緋色い口づけ
煩わされて、目を覚ます眠り姫が一人
開け放たれたままの窓から、染み入る硬質な気配
澄んだ冷たさ、その香気に触れ
「もう、秋なんだね。」って
微睡み含んだ、君の微笑みに
僕は、名残惜しそうな夏を見た。
48名前はいらない:2006/09/16(土) 13:57:10 ID:bnvYd3NL
>47
いいね。好きだ。
49慧凪 絶 ◆t3zSwI/RmA :2006/09/16(土) 22:18:54 ID:gvc3S0aJ
>48 どうも。^^
50 ◆t3zSwI/RmA :2006/09/16(土) 22:54:43 ID:gvc3S0aJ

今 目の前を掠め過って行ったのは

いつか飛ばした 白い紙飛行機
51 ◆t3zSwI/RmA :2006/09/20(水) 07:34:56 ID:0nBOfQe8
【詩骸(しがい)】

どうやら、
わたくしの手によって綴られた
詩の類なるもの達は、
言葉の更に先にある ナニカ を探しすぎて、
肌の温もり程の 熱をもった柔らかさ
または、
ただ 在る という具象事象の純然さ
それら表現としての根幹を、
いつのまにか 失ってしまったようです。
それは、形を成すばかりの
もはや 骸と言う他ございません。

それでも尚、言葉を用い
未だ 何かを書き続けているわたくしは、
偏に 自らの限界と言うものを
認知しながらも、抗い続ける滑稽な屍
なのかもしれません。
しかし、それはまた
わたくし自身が、わたくしであることを
諦めてはいない
そんな 証 ではないかとも思うのです。
52名前はいらない:2006/09/22(金) 22:59:11 ID:xSd9nWk3
∧ ∧  
 〜' ― (,, ゚∀゚)<メールしながらこの企画はきついw
   し― し-J   一体いくつの文章を考えながら行動しとるんじゃわしw


53名前はいらない:2006/09/23(土) 04:32:43 ID:UJxexl/Q


98 名前:19 ◆gwnULb/9mw :2006/09/23(土) 01:35:43 ID:UtWXlPuX
しね
54 ◆t3zSwI/RmA :2006/09/27(水) 03:12:49 ID:3fijZ7Dd

偽善ノ仮面ヲ外シタトキ
ソコニハ 一体何ガ残ルノダロウカ?

多分 何モ残ラナイ

自ラヲ欺ク為二 貼リ着ケタ
仮初メノ翼

独リデ歩クコトモ儘ナラヌ
55 ◆t3zSwI/RmA :2006/09/29(金) 01:37:44 ID:r6CJUZ/v

肌触れ合う冷たさが似ている
それ以上でも、それ以下でもない

感傷の融点
56 ◆t3zSwI/RmA :2006/10/16(月) 00:17:24 ID:580gsDNf

【幸福の死徒】

誰かが、愛を叫んでも
聞こえないふりして、嘲笑う
生きることさえ、人任せで
理屈を探して今日を過ごす
ただ、右に倣うだけ

悲しいのは、他者から認めてもらえないことじゃなく、
自分自身がどこにも無いことで、
腐っていくのは世界じゃなくて、
ちっぽけな自尊心を抱える醜い両手

なあ、吠えているのは
君なのか私なのか
なあ、視ているのは
私なのか君なのか

57 ◆t3zSwI/RmA :2006/10/16(月) 00:19:17 ID:580gsDNf

やがて蝶の羽は、枯れ落ちる
もとから翔べなかったと、言い聞かす
後悔なんて言葉を識っていても、
失敗するより幾分ましさと、利口者の真似をする
ひび割れた絵画を修復するように、嘘を塗りこみ
綻び隠す
世間じゃ、それを“普通”と言うらしいぜ
けれど、私だって君の隣人さ、何も変わりゃしない
安心したかい

幾許かの金と、安穏とした日々と、退屈紛らす多少の娯楽
幸福とは、平和とは、こういう事ですと教える
けれど、途切れた糸を辿っても
どこにも行き着けないと、気付かされるのさ
世界を覆う無数の棺桶
自らその身を沈め、内から足掻く

なあ、聞こえてるかい
君の胸の鼓動は
なあ、聞こえてるかい
私の胸の鼓動が
58 ◆t3zSwI/RmA :2006/10/16(月) 02:14:55 ID:580gsDNf

【詩骸U】

私の言葉は、何も産まない
産まれてきはしない
何かを伝えたいわけじゃなく、
伝えたいことがあるのかさえもひどく曖昧で、

その背には、触れれば切れる剃刀にも似た、薄く柔らかい翼がある
それを以て、あらゆる世界を天衣無縫に翔け巡る
錯覚

脈打つHeart形した檻の中に、蛇を飼っています
他人(ヒト)には視えない、モザイクタイルの様な鱗をもつ
極彩色の毒蛇です
そこから滴り落ちる血は、凍てつく青
それは、熱を持ち腐りゆく、薔薇の深紅のそれに近い
感傷

零れ落ちた澱は、足元を充たし
程なく血溜り
掻き集め、固めて
再び、疑似的個という二次元の肉塊を造りあげる
虚構

その瞳は、痛さも辛さも優しさも知ってはいるけれど、何も映せはしない
色が変わる前の銀杏の木の下で
地面を背に、手足を堅く折畳み
濁った両の眼(マナコ)に、
愛しそうにお天道様を写す
終日の空蝉だ。
59放牧用紙48 ◆5jmHQb3UhA :2006/10/19(木) 15:55:30 ID:imuZetDd
発条の教師が出勤する階段の減価償却
60 ◆t3zSwI/RmA :2006/10/22(日) 10:35:23 ID:tIlr+s1M

【易しいことば】

優しい言葉なら、幾らでも言ってあげられる。

貴方が、それを本当に望むのなら
61青の羊 ◆pNGtbbWniA :2006/10/29(日) 01:45:36 ID:XZ0dmIMH

修道士の様に厳かに
グレゴリオ聖歌の様に多重に響く
その愛は決して混ざり合う事の無い 単性の美 

埋めようも無い虚空に 世界の中心を探したとしても
あるはずも無く 
その傲慢さに灰色が溶け出し
肋骨から恋人を得ようとするほどに孤独である

愚かなナルチシズムと断じてしまえば簡単だが
全ての徴を捨てて現実的である時
貴方の目の前もまた 不毛な砂漠でしかない



62 ◆t3zSwI/RmA :2006/11/18(土) 14:26:02 ID:ypmNyadw

【空に生まれた僕たちは】

呼ぶことなき夜の向こうに
ただ 絶え間なく穹が続いていて
暗いだけの闇が広がっている訳じゃなく
其処かしこに 光は溢れ
上でなく下でなく
過去 現在 未来が廻り
狭間のない底が存り 天が在る
例えば 一つの世界であった其処は
今 無数に流れ漂泊する銀(シロガネ)
音無き飛沫と石の河
また 生まれ
或いは 死ではない死が訪れる時
無から有は 生まれるのです

滅 滅 死滅 滅 明滅
限りなき生誕と永遠ならざる瞑りの 二重螺旋
緩やかなる死と表現される営み
けれど
冷たさが血液を沸騰させ
放たれた熱が光を奪う時
貴方は 母の横顔に
悠かなる優しさと哀しみの意味を知るでしょう
蒼く輝く 刹那の刻と生命の鼓動を
63名前はいらない:2006/12/09(土) 06:08:07 ID:9mktkkUY
保守
64名前はいらない:2007/01/09(火) 05:29:50 ID:VRkdBD1x
『絶望』

生きていれば
その時間が降り積もるほどに
絶望的な場面は巡り繰る

そうであっても
生きていれば
それが終焉たる絶望ではないのだと知る

希望とは
そこから始まるものであったのだと
再び生きる燭を見る

それでも生きて悲しむは
燭吹き消す凍える心
一喜に舞い踊り
一憂に何をか責める

そこには暗闇さえも棲みつかず
燭ともす術もない

生きて覚えるこの身には
鏡にできぬ人の姿にはじめて

絶望と
呼ばれるものを見る

65 ◆BX2FzX0dGY :2007/01/17(水) 03:47:10 ID:H9Pi+WSo
「離ればなれ」

私は向こうの国から迎えに来ました
詩を書き始めたあなたを

昔、夢も欲望も向こうから
迎えに来ていた頃に私は
詩を書いていました

今、私は夢も欲望も自分で
探らなくてはなりません

どうかあなたの詩を読ませて下さい、
私が今、感じるべき事を教えて下さい
66 ◆t3zSwI/RmA :2007/02/16(金) 15:30:07 ID:KgH4CyPW
【言葉に張りつかれた庭、失われ続ける詩】

摂氏36.5℃で凍て付く切なさは、雪降る夜の電熱灯の明かりに似ている
目を瞑り 唇に感じる違和感は、
微かに滲む血の味だ
けれど、それは言葉
欲した物は手にした瞬間に色褪せていく
言葉は肉体を棺桶にして死んでいく
解るだろうか
たった、今 書き込まれた
私ではない、私だ
昼とも夜ともしれない 質量を持った粒子
その裾野 或いは海辺を歩く者
南天の魚座 その目尻から口元へ、一筋の光が走る束の間の
憂欝
67 ◆t3zSwI/RmA :2007/02/16(金) 15:31:53 ID:KgH4CyPW

例えば、誰かが ビルの屋上で、
或いは、真空の淵で瞬いていたとしても
その誰かに辿り着ける者なんて、一人としていやしない
皆、壊れた翻訳機を片手に、己を語る 冗舌な傍観者ばかり
誰かの生い立ちや 背景なんて、どうでも好い
貴方の心など、必要としていないのだよ
他人の中に真実なんて 何処にも、生まれやしないのだから
ただ そこに言葉があり 発した瞬間に、価値も輝きも 失われ続けていくだけ
すぐに、骸と化す そう一握りの熱
後は、粛々と彷徨い
墓碑名の 刻まれる事のない岩の上に、屍晒す

そんな 詩唄いの死んだ夜の話
68名前はいらない:2007/02/22(木) 04:56:58 ID:q5aY01XC
>>56ー57
なにげなく読んだんだけど、わりと好きな感じだ。
69名前はいらない:2007/02/22(木) 04:59:15 ID:q5aY01XC
スマソ。間違って、ageちった。
70 ◆w7ld71BIBY :2007/02/22(木) 08:40:15 ID:zo/fGxpH
ちょっと此処が気になっちゃったもので。
私も作品を置かせていって下さい

take me to the end of the world.
 (世界の果てまで連れてって)

掴んだ手は小さく、腕は恐ろしく細くてこのまま強く引っ張って駆け出せばぽっきりと折れてしまうもんだと思った。
でもそんなことはなくて、俺が走り出せばちゃんとその腕はついてきた。一生懸命に忙しなく動く生白い足と共に。走れば汗が出る。ぴたりとくっついてくる、嫌な汗だ。汗が染み出した掌は掴み取っていた筈の手を逃して、いつの間にか手の中には何もなくなっていた。
振り返って、さあ再度繋ぎ直そうとおもったら振り返ったらお前。随分と離れた場所で立ちすくんでいたんだ。
そんな場所で止まってるんじゃない。早く逃げなければと言おうとするのだが、ええ何処に?もう行こうとする先には道はないんだよとお前が泣いた。



71 ◆w7ld71BIBY :2007/02/22(木) 08:42:28 ID:zo/fGxpH

世界の果てまで行こうと言っておきながら逃げ出す前から俺はこの世に果てなんてないと知っていたんだ。でも、ただ此処には居たくなくって、逃げ切ることなんて無理なのは長い時間をかけて身に染み渡る程に分かりきっているのに。
それでもしたくないことはしたくなくって、苦し紛れに 果てまで逃げよう そう言った。ごめんな


お前は後悔しているか。もう果てまで来てしまったことに。お前と始めて会った時にはあんなにも美しかった空はもう色褪せてしまった。
手に残るのはぬくもり。思い返すのは今の気持ちじゃなくて、あの頃の想い。確かにお前となら何処まででも行こうと悔いはないと思っていた。
ねぇ、後悔しているのは私じゃない。
72NANA:2007/02/22(木) 11:38:19 ID:MtydXKCg
すごくいいスレのタイトルですね。

http://56.xmbs.jp/7ohimesama/
73 ◆t3zSwI/RmA :2007/02/25(日) 23:09:12 ID:WXwwm1cM

貴方に見えているものが、私には見えない。

私に見えているものが、貴方には見えない。

ただ、それだけのこと。
74名前など忘れた:2007/03/01(木) 21:55:19 ID:Zx6UVC4F
空気だって透明ではない
透き通って見えても

光は真実を語らない
輝いていたとしてもね

控えめな妄想の沈殿を夢と呼ぶんだよ
そして夢は多くの人々の不幸とため息を生産し続けてきた
歴史の教科書には載ってはいないよ
そんな数多の人々は
文字通り時代の海の底に沈んでしまっているのだから

君はさっき使った夢という単語の重さを知っているのかい?
もし知っているのなら
そいつは重罪だね
でももし知らないのなら...
それは無知で無責任なテロリズムなんだよ

空気だって透明ではない

今を削り出したら小ぶりな未来にはなる
そう、残念ながら
どんどん、どんどん、小さくなるんだ
一番最後に核心を掘り当てたら
はじめて僕らの生き様が夢だったと
言えるのかもしれないね
75名前はいらない:2007/03/07(水) 02:43:26 ID:6JkiuEhk
「真理とは語られなくてもよい言葉であり、
それを真面目に語る時、人は時間を無駄にする」

たとえば人間というものは見えるものよりも
見えないものによって縛られていたのだね、
私は身をもってその事が分かったよ、
とあなたが語ったとしましょう

それはあなたの人生にとっての大きな発見かもしれないが
私達は皆すでにそれを知っていたし、
むしろそれを知らない人の事など最早理解できない

賢い人は幼い時からそれを当然と感じていたから
言葉を覚えるのも早かったし
彼の目の輝きはその知恵によるもの
そして彼は――私の話をはぐらかすのが上手い
76名前はいらない:2007/03/07(水) 02:44:27 ID:6JkiuEhk
(つづき)

真理のもたらす結果とは、
誰もが身をもって証明するものではなく
ただ知る人と知らない人とがあるだけで、
あなたも知っての通り
知らない人はたとえ真理に背いていても
苦しみを覚えることはない
(彼の言い訳の内容を聞けばそれがよく分かる)

しかしながら、知る人であるからといっても
真理を知りながら地獄に向かうという、
無益ないばらの道もこの世にはあり得るのです。

たとえばあなたが思い出すことも忘れてしまっていた、
あの古い友人のように。
たとえばしたり顔で話す、今の私のように。

そして私のこんな話に耳を傾けようとする、今のあなたのように。
77名前はいらない:2007/03/07(水) 02:46:59 ID:6JkiuEhk
>>75‐76でひとまとまりです。>>74の人とは別人です。
分かりにくいですね…。
トリップか何か、付ければ良かった…。
78絶 ◆t3zSwI/RmA :2007/03/12(月) 02:15:40 ID:BpTzIbvH

昨日を忘れて、笑えてしまう。

すっかり、そんな大人になってしまった。
79名前はいらない:2007/03/21(水) 04:48:09 ID:YlcAYFI8
「ひきこもりの夢」

浮かばれぬまま 夜中に目覚めて 
浮かばれぬ目でもって よく知る部屋を見まわす
今さっきの娘は誰なのよ 
あの真っ白い かたわの娘

やがて生まれ育った町で孤独となって
浮かぶ言葉もぎこちなくなり
途切れ途切れ 誰にも聞こえないように一人
つぶやくだけの時が来るんだろうね

誰と話すこともなくなって
その必要もなくなって
ダイニングテーブルの上には バナナの房が
寝静まる家々には 親子と夜行性のペットなどが

浮かばれぬ夢的体験
かつてもこんな事があったのだろ

独り言も尽きたとき
浮かばれぬ夢的体験は
かつてもこんな事があったのだろ
80名前はいらない:2007/03/21(水) 05:23:35 ID:YlcAYFI8
「僕のする事」

一緒にごはんを食べたり テレビを見たり
そんな教えられてきた全て そこに居た君と君と君と君

アレを見ること コレを聞くこと
感じる事のあれやこれや する事の何一つ無い生活

少しだけ窮屈だったそんな暮らしも
決して悪くはなかったのさ

だけど、ねえ人はどうして
一生懸命ものを考えるんだろうね
だけど、ねえ人はどうして
努力というものをするんだろうね

君と君と君と君の言う通りなら、いっそ
君と君と君と君のように感じられるようになれれば
よかったのにね

なんだか僕にはもう、する事が何も無いんだよ
81名前はいらない:2007/04/01(日) 05:54:26 ID:S10zZBlA
「何も見えない」

どうせ消えてしまうものだから
いつ始めたっていい

どうせ消えてしまうものだから
いつやめたっていい

いつかは顔も見たくなくなるんだから
いなくなったっていい

いつでも思い出せるのだから
いつもは忘れていていい

どうせ年を取るのだから
あなたが何歳だっていい

それでいい
それでいい
82名前はいらない:2007/04/11(水) 02:02:00 ID:sbMT7r9C
「汚れない少年の今更な気づき」

僕は独りでは生きて行けません
僕は独りではただ、惰眠を貪るばかりです

かつて僕を壊したのはあなたの言葉
そしてもう一度僕を歩かせたのも、あなたの言葉

そう、今さらなれど僕にもこんな気づきが、

何千年にも渡って何もない荒野を吹きぬけていく風、
幾星霜を夜空に降り注ぐ無数の星達、

昔々、天を仰いで何も言葉を下さらない神へと
大音声で嘆きの言葉を叫んだ人もあったといひます

あなたの言葉がなければ僕はもう、一歩も進めません
こんな、今さらながらな、僕の気づきです
83名前はいらない:2007/04/15(日) 04:21:10 ID:D5vAmqvR
「今夜、人通りの多い場所で」

君を好きでいてくれる人を見つけるのは
裏声ででもうたうかのように
か細くギリギリなもの

どんなに力いっぱい叫ぼうとも
どんなに時間をかけて作りこんでいようとも
君がどんなに素晴らしいセンスの持ち主であったとしても

未熟な欲望がそう今日もまた新たに生まれてくる
そして君は美味しそうな誰かの心に手を伸ばす

無為に過ぎてゆく日々ならば、なおさらさ

鏡の国で不特定多数の心を獲得したならば
数千の君の目が君を見ると思ってもみたけれど

けれども現実はか細い裏声でうたうように
もろい絆が生まれては消えるだけ

それでいいんだよね、たぶん
時々、未熟な人の心には、時々、未熟な欲望が
生まれては近づきたがるもの
これはきっと、そういうことなんだよね
84名前はいらない:2007/04/15(日) 04:30:27 ID:D5vAmqvR
補足、最終連
×「未熟な人」の「心」
○未熟な「人の心」
85名前はいらない:2007/04/21(土) 05:20:32 ID:TGPmij2G
「キリング・ジョーク」

とにかく、もう時間がないのよ
とにかく、息を止めてしまいたいのよ

早く


もう飽きてしまったの
解けないペズルはもう とっくにバラバラに戻ったわなの

息を止めてしまいたいから
人ごみをかき分けて家路を急いだわ
少し通りが暗くなったあたり
そこで見つめたの

透き通るような水面を ハスの花はピンクに憂えておりました
なんだか疲れて頭もよく働かなかったけれど
理由もなく涙が頬を伝って落ちていったわ

それで、ああ、これがあの人の思いだったのかな、って
少しだけ自分にも分かったような気がしたっていうような話なのよね
86名前はいらない:2007/04/21(土) 05:22:08 ID:TGPmij2G
hage
87名前はいらない:2007/04/21(土) 06:32:30 ID:TGPmij2G
「キリング・ジョーク2」

できそうもない事を できそうもない人にやらせてみたい
言葉は言葉であるがゆえ 心を同じくする人々の間に
いつまでも留まり 何度でもよみがえる
その響きとともに その悪意とともに

バランスを崩してしまった人に 問いかける
何度でも そう何度も
バランスを崩してしまった人に 要求を出す
いくつも そういくつも

向かうべき先は 誰もが知っている
「あなたのいない 私達の安定」
その対処法なら 誰もが知っている
「あなたさえ 対処法を知っていれば」 
88名前はいらない:2007/04/21(土) 08:40:19 ID:uX/DESCL
ねえ、キミ、
あたしを使って
いつか見た映画の台詞言わないでよ
散々浮いたり沈んだりした後で
「さあ、新しい明日へ!」
なんて言わないでよ
それ、残酷すぎるよ
キミ、アメリカ人じゃないくせに

89名前はいらない:2007/04/22(日) 01:54:25 ID:rvZ9h335
「An Apple」

髪を切った椎名林檎のようになることはゴールであって
目指すのならそこなのだろうなと感じた
誰も彼もを裏切って無垢の善人という地位を手に入れたい

致死量の毒を撒き散らしながら
あまねく争いをこの世に招き入れて
わたし一人だけがそっとすべての難を逃れることを夢想する

所詮は処世術にこの身をまかせ
意識の落ちる間際にだけ
人知れず思う人の名をそっと口にすること それがすべて

誰にも知られぬ快楽を独り貪りながら
この世にある楽しみの全てを密かに軽蔑し続けていたい
しかも心惹かれる愛しさは人知れず手に入れたいと願う

それからある雨の日にはその愛しいものを暗がりへと
捨ててしまうことも厭わない
なぜならその日 柔らかで儚い響きが失なわれていたから

この暗がりの路地から わたしの声は誰にも届かない
あなたと同じ病にわたしも罹ってしまったから

純粋さという名のゴールにたどり着くまでは
それを演じられるようになるまでは
わたしにはそもそもあなたと分かち合うすべが、何一つない
90名前はいらない:2007/04/22(日) 02:07:28 ID:rvZ9h335
again
91名前はいらない:2007/04/22(日) 02:30:17 ID:OQmoTXsD
繰り返しやがてなれの果て
ぞうきんのような君を絞れば
赤色床一面
あたしは両手で色を伸ばす
゙こんなはずじゃなかったのに゙
悲鳴あげる滴達を笑い吹き飛ばそう
始めから終わりまで悲しかったんだろう
悲しいドラマだったんだ
誰も見てないけど

あたしは君が羨ましく疎ましい
狂える時間があったなら
ちゃんと狂え
全てのきちがいに吐き捨てる
自分を請け負えないなら
請け負えないと声無く泣け
一人で生き抜く術を持て
考える事をやめ
力を貯めろ
汗をかけ
金を使え
酒を飲め
恥をかけ
良い枕を
柔らかな布団を
安らかな眠りを

弱さは全て甘えだ
繰り返す事を恥じよ

92名前はいらない:2007/04/22(日) 02:58:06 ID:rvZ9h335
>>91
ん。詩という手段の悪用が過ぎたかもしれません。
でもやっぱり自分は細木数子の世界では生きられないです。
強いて選べというのなら、むしろ声無き声にて泣くことを選びたいと思います。
93名前はいらない:2007/04/22(日) 03:11:45 ID:OQmoTXsD
なんだ細木数子の世界て
人知を超えたものを信じる口ですが
あの手の人達は輩で気持ち悪いや
人前で泣くなら声無くに限るね
人前で声出して泣く行為なんて
単なるアピールと思う
共有出来ない物を強要されている気がする
孤立した悲しみは好ましいけれど
弱ってる人には原因がある
全ての非は必ずしも自分のせいではないだろうけれど
自覚したなら繰り返してはならないと感じる
限界を決めても終わりは一度きりだから知る由も無しだ



94名前はいらない:2007/04/22(日) 03:33:52 ID:rvZ9h335
>>93
自覚して繰り返さないように。
そのために直接的な回路を開かないよう気をつけていったほうがいいの
でしょうね。何げない日常のことを語るように。
おやすみ、いい夢を!
95名前はいらない:2007/04/22(日) 03:52:41 ID:OQmoTXsD
おやすみなさい
どうかお元気で
96名前はいらない:2007/05/13(日) 07:12:39 ID:KAqNGC6X
「見えないイタミ」

見えそうで見えないものを見ようとすることに
いつだって夢中だった 考えてみれば

どこまでも つきぬけるよな空の下で
どうでもいいことを 言い争う大人たちには相手にされず
どうせ届かないことは 幼い日に分かったから

ここにいて死ぬまでにはせめて見てやろうと決めたのは
僕の怠け癖のせいか 何もかも失われた生気のためか

見えそうで見えないものを見ようと いまだに背伸びをする僕
たまに僕の目線に下りてきても 全ては見せない君

すべて計算のうち?あまりに自然すぎて見破れない
君は分かっていてそうしてると 僕は思っているよ勝手に

そう思いたいから。そう思ったままで いたいから
97名前はいらない:2007/05/13(日) 07:16:48 ID:KAqNGC6X
あげるか
98名前はいらない:2007/07/05(木) 04:44:15 ID:JJC6c2so
「板ミント」

いつもの痛みの窓辺に浮かんだ 
まっ暗な低気圧が 雨を降らせます

私はいつかわたしへと流れ着き そして私は蒸発します。

いつか誰かを追いかけた夜ごと、
後ろ姿を思ったことと、

ときどきいい気分にさせてくれる ほんの微かの毒と、

そしてよみがえる気持ちに対する静かな喜びと、
遠くかけ離れてしまった、あの人への思いに沈む夜に、

私は戸棚から 板ミントを何枚か取り出しては、
誰にも知られぬように、パリパリと食べる事にしています。
99慧凪 絶 ◆t3zSwI/RmA :2007/07/31(火) 05:04:55 ID:4+h9bg6J
【喪に服す】

さよなら
    さよなら

わたくしは 遠い未来から墜ちて来ました
それは月蝕の下 横たわる肢体
日々 曖昧になっていく記憶が恨めしいのです
誰か そこから臓腑のすべてを掬い上げ
わたくしの愛の純粋さを 証明して下さいませ
動機は こぼれ落ちる悪意であっても構いません
ただ その腕をすっと這い伝い
幾筋にも枝分かれしてゆく 深紅の蛇こそ
真実であると

月は満ち 刻が欠けてゆく

どうか
   どうか

夜の帳を纏い 過去への道を辿る
けれど
乾いたアスファルトを叩く靴音は 悲しいほどに今を刻み
孤独な影を責める 嘲笑いの讃歌そのもので
線香がわりに火を点けた煙草の先は ぼう と仄光り
一匹の螢が 連れ合い探して彷徨う姿に思えてなりません
静かに 街が朝日に溶けてゆきます
やがて
雑踏にかき消され 遠退いていく羽音が一つ

嗚呼 今日は十二年前に死んでしまった わたくしの命日であります
けれど それでもわたくしは
手向けるべき祝福の言葉を探して 明日も歩きだすのです
誰か そこから臓腑のすべてを掬い上げ
わたくしの愛の純粋さを 証明して下さいませ
動機は こぼれ落ちる悪意であっても構いません

さよなら
    さよなら

月が満ち 刻は欠けてゆく
100名前はいらない:2007/08/22(水) 22:31:25 ID:ewRKunRS
101名前はいらない:2007/09/12(水) 01:31:29 ID:z5Il4/Zc
「照れパしー」

制服を脱ぎ捨てた 君のツンデレーション
終わりを告げたのはシックスティーンマイドリーム 夏

君は沢山のいいラブソングを知っているね
…上手に愛せてるかい?
今夜君のこと誘うから…星をよけて…

いつかのように 遠くから聞こえてくる歌に
心を奪われてみようとするけど 無理かもしれない 

だって今の僕は もうツンデレーション

マイベイビー 言葉にできないハズなのに
海での思い出は 夜更けの中へと消えて行く 

はじまりはいつも照れぱしー 今も
そんでツンデレーション だけど君の歌を聞かせて 夏…
102名前はいらない:2007/09/12(水) 01:32:08 ID:z5Il4/Zc
あげいん
103名前はいらない:2007/09/18(火) 03:04:33 ID:X46fIEQF
「スカーティッシュ」

楽しすぎて理解できないかもしれない 
今の僕 なんて最高

あの頃 ずっと好きだった子は 
本当は どうしてこっちに振り向いたんだろうね?

ただ時間が過ぎて行くのでないならば
僕にもスケジュールはあったさ 心のどこかに

液晶画面をしたたり落ちていく 黒いしずく
触れる頻度に いつしかこの手は汚れて

僕の長所とべつの僕の長所を つなぎ合わせられたなら
いつか出会えるはずだった君の目の前で 泣き崩れる僕がいた

ああ きっと…

だけど今は 楽しすぎて理解できない僕だから
毎日 嘘の日記を書き散らかす 

何も残さずに 夢中でしたたり落ちてく 僕のしずく
何も考えずに ティッシュを探す時の前かがみ姿勢 いつしか定着
104名前はいらない:2007/09/18(火) 03:06:18 ID:X46fIEQF
若干すわりが悪かったか。
105名前はいらない:2007/09/18(火) 03:09:03 ID:X46fIEQF
もみあげ
106名前はいらない:2007/09/19(水) 00:11:43 ID:8NFhAShh
「Melody of My Life 〜僕の人生〜」

泣きたい時 笑って 笑おう
つらいとき 誰かをしあわせにしてあげて

いつもそう 口にしていた優しい叔母さんが
左手で殴りかかってくる ある真昼の午後

何もいらない そう何も

僕の両親が 僕の目を見ずに笑って会話をする

何もいらない あなたさえいれば
好きなように あなたの好きなように生きて

幸せは そう「すぐそばにあるわ」
107名前はいらない:2007/09/19(水) 00:14:02 ID:8NFhAShh
ミステリアスあげ
108絶 ◆t3zSwI/RmA :2007/09/21(金) 04:01:33 ID:b9Ux35wY

【プラネタリウムの底 飼われた人魚】

悲しみを伴わない涙のように
失われた街にも 星は降る
そして
願いは欲した数だけ泡となり
天の水面へと還りゆく
そんな軌跡を ぼくは夢と呼んでみた

かざした指の隙間から 溢れた水銀
煌めく波紋に ただ魅せられて
爛れた時間の中 漂いながら眠る毎日
いつしか 失い落ちてゆく色褪せた琥珀

皆 狭い匣庭でしか生きられない者だから
窒息しそうな日常に
時々渇いては 空を見上げて
夜の深さに溺れる人魚になるのと 悲しく笑い呟いて
彼女は 消えていった
燻り続ける燐の灯 灰皿に残して

明かりが消されたままの部屋
薄く射す月光が 照らし出す思い出ばかりの光景は
冷たいほどに輝きを放ち 周囲の音まで奪って
そこに 落ちていた

窓辺から床まで続く雫の先に 出来た水溜まり
墨絵のように混じりあう朱糸の切なさは 緩やかに弛たい
結ばれた孤独は 雪のように白く白く
傍らには 散らばるグラスの破片と動かなくなった熱帯魚が
ただ 音もなく佇んでいた

なあ 君が望んだものは
本当に こんなものだったの

発狂しそうな静寂に身を置いて
絶叫することで 安定を保った
そして ぼくもまた
溺れている一人なのだと 気付いた

109名前はいらない:2007/09/22(土) 05:45:23 ID:UEnJIN9X
「Everything☆but you!!!」

もしも一目で好きになれるのなら 
過去の誰かと比べてる?

それはとってもエキサイティング 
だけどちょっぴり違うかも!

少しずつ手探りで確かめてく そんな風にして近づいていきたい

隣りにいられる 予感はあるのに lalala 
だけど 塞ぎこんでる心のため息 no no no

「願う力足りない時 呪いの力を下さい」
なんてダーックサイド!!! (注:デスボイス)

今夜 無力な祈りに身をまかせて 
夢見る あなたの事 Everything but you 

(願う力足りないのなら) 
(Someday I can't…) 

「願う力足りないなら 無力な輝きを信じて…」
──つまり、恋してるだけで幸せサンタクロース!!! (←裏声で)

今夜 無力な祈りに身をまかせて
夢見る あなたの事 Everything but you 

星に呼びかける思いは、いつだって あなたへの思い!!!
110名前はいらない:2007/09/22(土) 05:48:11 ID:UEnJIN9X
うーん、ちょっと長かったかなあ…。
早朝ラブソングあげ
111名前はいらない:2007/09/22(土) 05:52:21 ID:UEnJIN9X
本当は短くまとめたい。そんな夏です。
112名前はいらない:2007/09/27(木) 22:33:52 ID:BSaMUYL6
てか苦労とかしてないからじゃない?
贅沢な豚ほどえらそうにしてるし
113名前はいらない:2007/09/28(金) 00:34:14 ID:P3nv9uNl
『エレメント〜ジェミニ〜』

天使と悪魔が手を繋ぐ
願っても得られない地獄
の中で絶叫すること
だからせめて
力なく君たちに空虚を
114名前はいらない:2007/09/28(金) 13:03:43 ID:tAsSr//c
例えは、例えでしかないけど

この手を愛のかたちといえば

彼女は切りおとして

奪っていってしまうのかな

ほかの人のと、なにがどう違うの

説明もできないくせに


それを愛した人だと 疑わず

完璧な形だといって笑って


わたしには見向きもしないんだ


わたしが何も産めないからだ なので

それは たしかに

完璧な かたち なのかもしれない
115名前はいらない:2007/09/29(土) 01:45:25 ID:htwVIebB
「贅沢な豚の」

そこには「涙」と私たちが呼んでいるもののない、
そんな世界にもかかわらず、

清らかな川が、一すじ流れているのでした。

ときどき波立つ水面を下る一艘の舟もなく、
久しぶりに釣りびとがすこし勢いよく釣り糸を投げたとしても、

きらめく川魚が腹を水に跳ね上げ、
そのするどい針には懸かることの決してない、

広い広い、ただただ自分の温もりだけがぽかぽかと、
昼下がりのお天道様のように溢れている平和な世界を、

永遠に訳の分からない呼吸を鼻に詰まらせながら、
ただただ、清らかな心のまま、流れていくのでありました──
116名前はいらない:2007/09/29(土) 01:49:50 ID:htwVIebB
>>112氏のレスにインスピレーションを得て書いたおage
117名前はいらない:2007/09/30(日) 18:50:44 ID:JqmKLW/T
誰の感性にも触れない無菌室の僕を
118名前はいらない:2007/09/30(日) 22:39:04 ID:S3dyM6AH
「僕を…?」


誰かの事など信じていないから
誰の感性もいまいち信じられない気がする。

(きみが誰かを信じているのなら、ごめんね)

交わりに交わりたくて、今日も痛々しい交わりに
見えない血が流れるのが見えた、

そして僕はずっと忘れていた、

痛みの果て 夜になれば
誰もがそれぞれの無菌室へ帰ってゆくこと

悲しみの果て いつの日か誰もが
誰の感性にも触れない無菌室の僕になること
119名前はいらない:2007/09/30(日) 22:42:13 ID:S3dyM6AH
>>117氏、フレーズをぱくってごめん。
これはインスピレーションを得たというより返詞な。age
120sage:2007/10/05(金) 22:05:57 ID:tx/0Tbgc
すっと水面に顔をうつせば
水色は違うヒトをうつす
お前は、わかるかい?
この醜い人間が世界の誰だかわかるかい?

水面に揺れる水色の影
奇妙に笑うつり上がる口元
お前はどうして笑うのか
俺はどうして泣いているのか

いや、もう
逃げたい
恐れを、抱いて

痛いのは嫌いだね
俺は水面を蹴っては水色影を殺したんだ

お前は、わかるかい?
この醜い人間が世界の誰だかわかるかい?
121名前はいらない:2007/10/07(日) 13:09:56 ID:zRKGKySz
寒い宇宙の広い空間にぽつんとある光が綺麗で黒は頭に纏わり付いたまま身体を冷やして消えずにくるくると回っているままなんです
例えば全ムラビ法典があったとしたら両目とも潰されてしまったかもしれないが硝子が空気で破裂するようなピアノの音が美しいまま
羽かマシマロの布団が散ってふわふわなまま車のタイヤが水溜まりで撥ねると蛙は嫌がり潤んだ目を取って指輪の宝石にしていたこと
指折り数えて複雑骨折全治三週間の白い薬臭いシーツから流れる優しい声は縛り付けて転げ落ちた綺麗な肢体に憧れて磨きをかけてる








そうだ。
122名前はいらない:2007/10/09(火) 03:01:06 ID:rA4vSpyH
「チラ裏」

家にいたたまれなくなり夕方あたりに外出
どこにも行く所はなくて最終目的地は家

とりあえず本屋で立ち読み 
心引かれる本のページをめくり気付けば読破

でもまだこんな時間 どこにも行くところがない
今年の目標は無駄金を使わないことなので さてどうしよう

思えば以前よりせこせこと歩けるようになった 
というか車に乗るせいであまり歩かなくなった 事故は2回ばかり

どうにも行く所のない地方都市の暮らし
行く所がないのは地方都市のせいじゃないのだけれど 

家にいたくはないけど行く所はない
帰りたくないけどガソリン代もったいないな

てなことを考えて結局家に帰りました
123名前はいらない:2007/10/09(火) 03:02:13 ID:rA4vSpyH
どぅでもいいなage
124名前はいらない:2007/10/09(火) 04:46:17 ID:26WBRbj6
アナルがうずくなage
125慧凪 絶 ◆t3zSwI/RmA :2007/10/13(土) 01:13:10 ID:+HAeX34y

【餌】

親愛なる 家畜たち
人の手により造られた 不自然なる獣
従順さを求められ
肥太らされ
去勢される
ただ 純粋に
誰かの欲望を充たす為だけに 存在を許された命

朝な夕なに
与えられるままに その肉を口に運ぶ時
省みることも 感傷に浸ることもなく
私はただ 旨いと鳴くことだろう
そう 与えられた餌を 貪り食らう豚のように
私もまた 飼われた一匹の獣なのだ
だが 気を付けてくれ
豚であろうと 怒りをしれば人を喰らう
皮を剥ぎ 血を啜り 肉を食み
愉悦に笑う者よ

さて 私の肉は美味いのか不味いのか
誰か 喰らってみてはくれまいか
もし 戯れにでも歯牙にかけ 呑みほしてくれたなら
それが一片の肉であろうと
私は お前の存在を許すだろう
だが 忘れてくれるな
私はお前の中 常に在ると言うことを



126名前はいらない:2007/10/19(金) 23:48:13 ID:Jpkerz6z
「オレオレ詐欺」

バカにならないと友達もできないノリの
行動パターンを引きずったまま 俺は金を使い果たしてみた

ところが金はなくとも俺は俺のプライドを温存している今日この頃
途絶えた昔の友人との連絡はむしろ 俺が着信拒否

昔はいつでも大船に乗ったつもりで楽しかった 
誰も傷つけないモラルを守りながら 俺は誰とでも楽しく話せた

俺が知る人々の孤独には 俺がいつの日か鍵を開けてやると約束した 
だが気付けば俺は誰の期待にも応えられないまま この俺が孤独になった

今となってはもうこの場所には何の未練もない
俺はここから逃げ出そう おそらく誰にも気付かれることもなく

そう決めた時、ふいに視界が開き 
俺の頭の中にいる本当の俺が今、力強くはっきりと俺に語りかける 

そうだ、これこそ俺が聞きたかった本当の俺の声だ、

「俺」の声なんだ
127名前はいらない:2007/10/19(金) 23:56:44 ID:Jpkerz6z
昔の友達のことを思って書いたおage

>>124
アナルがうずくならアナル姉さんを呼びなさい

128名前はいらない:2007/10/20(土) 20:12:26 ID:J9ZCDeTV
「オレオレ詐欺」

バカにならないと友達もできないノリの
行動パターンを引きずったまま 俺は金を使い果たしてみた

ところが金はなくとも俺は俺のプライドを温存している今日この頃
途絶えた昔の友人との連絡はむしろ 俺が着信拒否

昔はいつでも大船に乗ったつもりで楽しかった 
誰も傷つけないモラルを守りながら 俺は誰とでも楽しく話せた

俺が知る人々の孤独には 俺がいつの日か鍵を開けてやると約束した 
だが気付けば俺は誰の期待にも応えられないまま この俺が孤独になった

今となってはもうこの場所には何の未練もない
俺はここから逃げ出そう おそらく誰にも気付かれることもなく

そう決めた時、ふいに視界が開き 
俺の頭の中にいる本当の俺が今、力強くはっきりと俺に語りかける 

「オレだよ、オレ、オレ」


そうだ、これこそ俺が聞きたかった本当の俺の声だ、

「俺」の声なんだ
129名前はいらない:2007/10/20(土) 20:13:18 ID:J9ZCDeTV
オチが分かりにくかったので、加筆してみたおsage
130名前はいらない:2007/10/20(土) 20:17:54 ID:J9ZCDeTV
IDがカウントダウンTV(笑)
131名前はいらない:2007/10/24(水) 03:25:21 ID:FLnAgsD6
「成長期」

してもいない失恋を浮かべて
たとえば過去の回想であったりとか
どこか暗い夜の海を前にして立っているような、

比較的最近の歌であったり文字であったり
そういう伝達手段によって
誰かの思い出の中をさまようときにだけ
僕の身体がはっきりする、そんなことで大切な成長期をやりすごした

もしも他の夢の見方を知らなかった、長く終わりのない思春期に
誰かが窓を叩いてやってくる日常に、
どうすればいいのかも分からなかった恋人がいることに
胸を躍らせてみたりしていたら、

今日見る夢と記憶とが
いつもの眠気の中でゆっくりとつながり、
間違った数字やら、受け答えやら、
そんなものからふっと手を離して
老いてゆく年月の中を果てしなく落ちていくとしても、

それならばたしかに
あの頃の僕がそこで生きていた、という事にできたかもしれない
132名前はいらない:2007/10/24(水) 03:29:05 ID:FLnAgsD6
あんまり昔買ったCDって聴かないよねage
133名前はいらない:2007/12/30(日) 04:06:07 ID:Jjz0GBkZ
「一色」

それなりの理由によって生まれたタブーを
たとえば幼い心が恐れるような 深い夜の闇の向こうから

覗き込み、そして乗り越える 
例えば、マイケルが決める踊りのターン

幸せのターン ハッピーターン 
どんな辛いことがあってもただ一瞬のうちに フォー

ただ一瞬のうちに無料で手に入るこの心的なものは 
帽子を脱いで小さく挨拶をする

ずっと忘れているフリを続ける覚悟でいたよ?
いくつもの色を持っていた心は ふたたび一色に戻る

タブーの輪郭をふたたび白いハンカチで拭い去る
わたしにとっての 一色
134名前はいらない:2007/12/30(日) 04:07:44 ID:Jjz0GBkZ
夜更かしあげ
135名前はいらない:2008/01/18(金) 19:34:43 ID:ltSBupMd
ケガレを知らないからですか
セカイを知らないからですか

もう傷ついたからですか
もう傷つきたくないからですか

あなたのところにやってきて
よろこびをあたえられたのは

幼かったからと
うしろをふりかえることが
なければいいけど

あなたのことなど、だれひとり、考えていない

ぼくはただ見ているだけ
資格なんてきっとないから
きみに対する思いなんてきっとないから

136名前はいらない:2008/01/20(日) 03:38:40 ID:ighcFPwt
「花見月」

冬の華が咲く季節に 遠く浮かぶ月を望む
溶けてゆく鈴の音 誰かの足音

一度目は儚いひかり
二度目は小さく頷いて 僕に微笑む

手をかざして 夜に降る星を さえぎった
反射する水面に 掬えない月を見た

月が揺れるのを見た

薄紅色の可愛い君の果てない夢が
ちゃんと終わりますように

君に聞こえた 月の歌が
ちゃんと終わりますように
137名前はいらない:2008/01/20(日) 03:40:00 ID:ighcFPwt
がんばれよ。age
138135:2008/01/20(日) 07:41:26 ID:o65RqEU2
お前のためにレスしたのに綺麗にスルーかよ
レスしなきゃ良かった…
139名前はいらない:2008/01/20(日) 07:45:28 ID:o65RqEU2
冷し揚げ
140名前はいらない:2008/01/20(日) 09:20:31 ID:ighcFPwt
ん?
>>136-137は返詞のつもりだったよ。
アンカー入れたらよかったね。返しが的外れだったらごめんね。
でもありがとう。
141名前はいらない:2008/02/06(水) 11:16:15 ID:SFsCOIPH
ここは何か好き
142名前はいらない:2008/02/07(木) 09:54:31 ID:MBJS0Ny8

私が小学生の頃、
日本中でノストラダムスの予言が大流行していた。
「1999年の7月に人類は滅亡する!」
という例のお騒がせ終末予言である。

大人になって社会に出て働きだして、
あくせくと忙しく日々を過ごしながら、
1999年は、
ありふれた日常の中であっさりと過ぎていった。
人類は滅ばなかった。

これからここで、
1999年に起こるかもしれなかった人類の壊滅的破局を、
誰にも知られずにこっそりと回避させた人たちがいた...
という設定で、
荒唐無稽なストーリーを描いてみたい。
無論、100%完全なフィクションである。

http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=532063&log=200705
143名前はいらない:2008/02/12(火) 13:38:27 ID:PSyiqOQM
見切り発車は良くない
責任をとって記憶喪失くらいにはしてあげるべき
http://saturn-tv.net/~uwasa/nobel/readres.cgi?bo=jyani&vi=1180871399
144名前はいらない:2008/02/25(月) 01:21:15 ID:RNyR3nT0
「僕達には羽根がない」

言葉と光と音によって作られている壁の
向こう側を透かしてみた

そこに僕達の求めていた夢がくっきりと映されていたから

白いスクリーンを破って僕達が踏み込んだ場所には
静止画の一瞬に捉えられた動きほどの興奮もなく、

僕達は朝起きてから死ぬまでの間ずっと
何種類かの液体が流れたり乾いたりを繰り返す世界に居て、

そして向こう側の僕達は新しい動画を再生して
昔と同じように誰かの側で独り言を言ったりしていた
145名前はいらない:2008/02/25(月) 01:23:59 ID:RNyR3nT0
おっ。何かにぎわってるね。age
146名前はいらない:2008/02/25(月) 03:20:41 ID:RaGwSPbP
家政婦に意思なんてないんだ
147名前はいらない:2008/03/06(木) 03:48:36 ID:9HciQle2
「レストオブマイライフ」

レストランの窓際の席で 僕は絶望していた

話す事も無く ただ 残りの短い余生について
どう生きようかと 外の景色を見ていた

暗い 沈黙 それはスーパーカーの音楽のように 退屈な
僕が君に与えた メイワクな気分

あまりの退屈さに 君は言った
「バーカ(笑)早くしねよ」

だけどテーブルの下 君は見えない僕の手を探り当てて
強く握り締めてくれていた

僕は 君の意味が分からなかった
僕は一生、君の意味が分からなかったと思った
148名前はいらない:2008/03/06(木) 03:50:14 ID:9HciQle2
目が覚めてage

>>146
家政婦めっちゃ欲しいなあ。3番目くらいに欲しいです。
149名前はいらない:2008/03/12(水) 21:52:33 ID:e7uDiDMz
助けて
150名前はいらない:2008/03/12(水) 21:55:16 ID:e7uDiDMz
助けて
汚された
助けて
殺される
助けて
二度と元に戻らない
助けて
あいつらとは世界が違うんだよ
気付いてよ
助けて
汚される
言葉失った…
151名前はいらない:2008/03/14(金) 19:32:15 ID:CI+T9eiB
真っ暗な部屋の中には
僕の残骸が散乱している
どこからともなく
陽気で調子のくるった
音楽が流れてくると
漆黒の紙コップが踊り
ネクタイが手招きして
時計の長針と短針は絡まって 
やがてせかいじゅうの時間が止まった
152名前はいらない:2008/03/23(日) 06:12:33 ID:vMS6JyKb
「眼球の悪口」

眼球よ お前は触るだけで痛いとか、どれだけ痛い奴なのか?
眼球よ 何故お前は見た目がそんなにキモいのか?

眼球よ 何故お前達はひきこもりのようにいつまでも別々に暮らすのか?
眼球よ 何故お前達は自分にもお互いにもちゃんと向き合えないのか?

眼球よ 何故お前達に俺はこんなにも頼らねばならないのか?

眼球よ お前達はどれだけ自己中なんだ?

マジでムカついてきたぞ!えいっ(ぶすっ)

うわーーん 
痛いよー(泣)

 〜 おわり 〜
153名前はいらない:2008/03/23(日) 06:15:41 ID:vMS6JyKb
もっとハートフルな詩になる予定だったんだけど、なぜかこんな事に。
俺も誰かに助けてほしいですage
154名前はいらない:2008/03/23(日) 07:07:56 ID:vMS6JyKb
「眼球の悪口」

…これから俺は、自分の眼球の悪口を言います!!

眼球よ お前は触るだけで痛いとか、どれだけ痛い奴なのか?
眼球よ 何故お前は見た目がそんなにキモいのか?

眼球よ 何故お前達はひきこもりのようにいつまでも別々に暮らすのか?
眼球よ 何故お前達は自分にもお互いにもちゃんと向き合えないのか?

眼球よ 何故お前達に俺はこんなにも頼らねばならないのか?

眼球よ ヌクヌクと暮らすお前達はどれだけ自己中なんだ?

マジでムカついてきたぞ!えいっ(ぶすっ)

うわーーん 
痛いよー(泣)

 〜 おわり 〜
155名前はいらない:2008/03/23(日) 07:09:17 ID:vMS6JyKb
こういうネタ系はねえ、加筆訂正してしまいたくなるんだな。
ていうか、ケンドーコバヤシあたりがこんな感じのネタやりそうだな。
156名前はいらない:2008/03/23(日) 23:25:36 ID:94nXRviz
マジックをしましょう
おかあさんに気づかれないように、それに目もくれずにナイフをおろします。
段ボールの中をまるでノコギリのようにうごかします
ちゃんと切れたかどうかはわかりません
中には太った男の人がいました。知り合いかもしれません。

始末できたはずなのに、誰かがまだ追ってくるような気がします
早く夢から覚めたいです
157名前はいらない:2008/04/02(水) 04:02:11 ID:J3Z/22+9
「新作落語へのご招待」

熊さん「やぁご隠居!この頃調子はどうですかい!」
ご隠居「これ、そんな近くから大声であいさつをするんじゃないよ」
熊さん「へっこりゃあ失礼しやした」
ご隠居「ところで熊さん、あたしゃ最近つくづく考えている事があるんだがね」
熊さん「ほう、なんでしょう」
ご隠居「人類の最後っていうのは太陽が膨張して地球の表面温度が上昇して
    逃げ場もなく焼け死ぬとか、広島型原爆50万発分の破壊力を持った
    隕石が衝突するとかそういう物じゃない気がするんですよ」
熊さん「はい?」
ご隠居「わたしの考えはこうです。ある日、途方もなく大きな発光物体が
    空を覆うようにして唐突にゆっくりと下りてきて、当然みんな
    なんだろう?と空を見上げる。するとその光を見ていると皆
    心の底からものすごい『感動』がわきおこってきて、それで涙を
    流しながら誰一人その場から動けずに立ちすくんでいると、その次の
    瞬間には全人類が蒸発するように消えて無くなっている、という
    終末観です。まるで今の人類の努力や忍耐や義務などまるで関係なか
    ったかのようにそれは最後の瞬間にやってくるのです」
熊さん「へーそうなんだ」
158名前はいらない:2008/04/02(水) 04:04:59 ID:J3Z/22+9
俺は嘘とかつけない人だから、昨日はつまんなかったなage
159名前はいらない:2008/04/02(水) 06:32:32 ID:jQKMdxvA
っていうかなんか汚いよね

お前なんかすでにゴミだし
160名前はいらない:2008/04/02(水) 06:57:57 ID:jQKMdxvA
珍獣に先天性異常だろ
アイタタ

春だな
161名前はいらない:2008/04/02(水) 07:03:41 ID:jQKMdxvA
君の記憶

被差別者
長屋

ちょいわるオヤジ
162名前はいらない:2008/04/02(水) 07:46:11 ID:4fQIae/o
あの記憶を犯したい

工作の女教師が君によこした年賀状
163名前はいらない:2008/04/02(水) 23:59:01 ID:SOJp+Q2B
良い詩だね
164名前はいらない:2008/04/05(土) 00:15:57 ID:f0gfi0Ct
「春の嵐」

清顕の生まれ変わりを見つけた本多のように
人は最後まで追い求められる何かを見つけられるのだろうか

花はそこに咲き 通りすがりの人は
気にとめたり とめなかったりするけれど

花はいつか咲いて いつかまた枯れていく

何かを見て 読み取り 意味をなす 目の奥にある器官
それが自分というものならば

人間であるところの君は くるくると生まれ変わり続ける人間を
人ごみの中に見い出しては そのたびごとに 少しずつ 気がふれる

人間であるところの君は つい 見かけた花に水をやってしまう
春のあたたかな風が ふたたびそれを乾かしてしまうとしても
165名前はいらない:2008/04/05(土) 00:21:08 ID:f0gfi0Ct
パッションテンションリンカーネーション。age

>>163
俺のに向けられてると思っていいのかな。ありがと
166名前はいらない:2008/04/19(土) 20:15:27 ID:jSZgsnzA
         ∧  ∧
      丶/,.,-‐ー-.,, /)    V
      /        /   \◎/        
      |   人ゝ人人)    ヘ  
      { (Y @、@<)    Λ
      ヽ丶|i!|ワ|i!|/   
        │ ー‐i'       
        □○コ
   ____∧____
そうさ、少年は穢れなく美しい!!
恐ろしい殺戮の罪も消えていくだろう!
そして罪を犯した僕は緑色の小人に
いたぶられ続けるだろう!!
167名前はいらない:2008/04/24(木) 23:48:58 ID:PiwiFSKB
「さよなら人類」

夜 可愛い女のコを 紙の上に描いてみた
「…違う。こんなんじゃない」

曲がっていく輪郭に 幾重にも重なるデッサン
流れる髪に似せた ある光の痕跡

グミ チョコレート パイン

単純な線で描かれただけの口唇 に 
僕は くち づけ る 

僕の右手で描いた 何を見ているのか分からない 
君の漫画っぽい目 ねえ 僕は懇願する 

君の見ている世界が しりたいんだ 
僕の君は 一体 何を見ているの?
168名前はいらない:2008/04/24(木) 23:51:59 ID:PiwiFSKB
最近の願いは、リア充になりたいです。age

>>166
つ【ピンクの小粒】
169名前はいらない:2008/04/25(金) 00:02:01 ID:9IyLYwgJ
↑なんで俺のプライベートにお前が入ってんだ?
170名前はいらない:2008/04/26(土) 16:19:15 ID:TlJQjQCg
                    わしら汚れない少年たち
  i"  /  ノ       ,-、 ヽゞ、`          ノム≦ シ         厶
 }   /     `ー、   , /i⌒ヽ |`三=-、、          ミ           そ
 {   i        \ ( 「 〉}||   , -―-- 、;;_,. -‐ ミミ:  ミ ̄``ー、≦==、   ミ
 ー\ | /  ,,        V /   '    _ ‐ -- ‐ _   ヾ  ミ    `` `  ヾ  ミ、
゚| ・  | (  /         /|彳  j     `  ̄ ´     ',   ミ__   ・  _,.、 `!  ミ
*o ゚ "`i "          ! |ノ, f  '´ ̄`ヽ  ィ'" ̄`' !  、`ミミヽ  rz彡‐`ヽ | fYj
o○+  /            Vシ, {   -一,、 : : ,ー-  t シ-一,、,゙' r' ー-'  | }}!
゚|i   | ( , 、)ー         l 〈fヾ!  ` ̄''" : :` ` ̄´  }リ^!`ー 'ノ  !、`ー '   | リノ
o。!   |! ーv__       /  | {じ{!     r :. .: 、      ij'゙ノ.. ,イ   'ヽ     }チ
  。*゚ l  .レ '"      /   | ゝヘ     `^.:.:^´    fT′゚ ´...:^ー^:':...   ゚ 卞
*o゚ |!  ( /      /    l  小   .:.:,._‐_‐_、:.:..   ル ヽ  r ζ竺=ァ‐、   ノ
。 | ・  o  ゚ Y     ノ    l   ト、 :. 'ヾ'三'シ` .:.:./!゚  丶  `二´  丶 /l 
 |o  |・゚ ,.‐-ヽ   ノ     l ,.‐-.! ヾ`:.. `"´  ..:/ l ,.‐-.ノ丶、  ,.,. '   l
* ゚ l| /   "''‐' "  }   \     \:._:_:_:_.:/  l      、  i  }  ヽ
|l + ゚o i     ` -、{! /_  __`ヽ   ` -、{! /_   \     ` -、{! /_  \
o○ |  | ヽ.     ヾ´    ̄   `ヽ    ヾ´    ̄   `ヽ      ヾ´    ̄  `ヽ
171名前はいらない:2008/04/27(日) 18:17:32 ID:KjMGeZHc

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     ̄ヽ,; ::::::::: ::::::::::..|  ./..::::: ヽ、__ (::::)..::) ノ
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        ⌒⌒\: / /..:::::;:::: /   / おいらほど汚れない
            (_/..:::::::::: /  /少年がいるだろうか?
               ̄ ̄./ /
               / ./
              /./
             / /
            |_/

        //

    、ハ/|,,、 
  ̄ ̄´´ ̄
172名前はいらない:2008/05/08(木) 23:56:46 ID:nuUEm12g
「正気の値段」

帰りに寄った本屋で思う事は、
僕はいつまで遊んでいられるのだろう?

だけど 遊んでいられなくなっても
どうせやっぱり こんな風に遊ぶのだろう 

今が大好きさ

遠くから足音響かせて 多くのストラップの重み
何ごとかを吐き捨ててすれ違っていった

誰も言葉にしようとはしなかった正気の感覚
一度失ってしまうと 神か天才かと思ってへこむ

それから 僕は雑誌と文庫本を買って
お釣りをもらって 家に帰った
173名前はいらない:2008/05/08(木) 23:59:15 ID:nuUEm12g
なんだかなぁ。age
174名前はいらない:2008/05/25(日) 00:46:12 ID:rSpJfJk0
「休みの日」

やっと起き上がることができた 休みの日
やっと覚えた寝顔が 時計のせいで泣き顔に変わる

無数のドットに一喜一憂するだけの毎日は続くのかい
歯のすき間に挟まった小さな人へ 呼びかけてみる

45度に傾いた鏡の中に 不適切なイメージ
洗面台の中に勢いよく 読めない文字が流れていく

もしも僕が胸が膨らんだら きっと人を嫌いになる

予想が外れないように 生きていくことは簡単なのかな
ラジオの音が流れると 夜はとても美しい
175名前はいらない:2008/05/25(日) 00:48:26 ID:rSpJfJk0
なんとなくage
176名前はいらない:2008/06/19(木) 22:47:20 ID:JdaRIXxq
「僕のポエム」

歌が途切れる時 思春期の妄想への帰り支度が始まる
始まりは終わり 夕暮れが 僕の歩く後ろ姿を目にする

誰でもいい 君だけにプレゼントをあげよう
今日は話したい事が なんにも無くなってしまったから

帽子をかぶった 大きくて優しい人のシルエットは 
一日の終わりの丘の木立 地平線まで続く長い影

素敵な歌を聞いたあと 夢中で口ずさむように
それから君は眠るまで 自分の詩を 何度も読み返すのだろう
177名前はいらない:2008/06/19(木) 22:48:31 ID:JdaRIXxq
ハイパー眠いage
178名前はいらない:2008/06/19(木) 22:48:59 ID:JdaRIXxq
こんどこそage
179名前はいらない:2008/06/20(金) 10:46:15 ID:yMwTR8OD
エロティシズム (ちくま学芸文庫)
http://www.amazon.co.jp/dp/4480087990/
180名前はいらない:2008/06/29(日) 00:50:15 ID:ebQs40YL
「欲望」

欲望を叶えるならば グルーヴィーに叶えたい
それは定期的ということではなくて やりたい時 やりたい

最近はビールが コーラのように甘い

だけど感情のまま いきなり世間話を始めるように
不誠実な契約書を そっと 君に渡す 僕でした

もしも 時々 君が寂しいのなら 僕は 笛を君に渡そう
君がおもしろおかしく笛を吹いたあとは そっと 神様が降りるから

放課後の教室に忍び込んで オレンジ色の 夕日を浴びながら
神様は 目を閉じて 君の笛を吹いているから 
181名前はいらない:2008/06/29(日) 00:58:33 ID:ebQs40YL
あげまするage

>>179
エロティシズム。面白そうな感じですね。
最近ちゃんとした本読んでないかもなので読んでみようかなあ。
182名前はいらない:2008/06/29(日) 01:05:26 ID:tSeYXX4R
>落書きくらいいいだろ。
>それよかさ、そんぐらいでネットに晒しあげてみんなで叩こうってやつのほうがやばいだろ。
>しょーもない人生を送ってるやつらがさ、スケープゴートを求めてるだけなんだよ。常識の名のもとにな。

バッカネギだからしょうがないwww
183ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/22(金) 01:38:34 ID:9f76wLyH
「晩年の夏」

物言わぬ思いが 近くて遠いこの胸に訪れる
少し冷たい風は 何を言うために吹くのだろう

遠い夏の灯 どこからか聞こえる 人々のざわめき
言葉にならぬ思いには誰も答えられない

夏が終わるたび 言葉を失ってゆく 
晩年のようなこの思いを表現するための言葉を

冷たい畳張りの和室に 布団を敷こう 

見上げれば夜空 胸によみがえる思いに気づく
外を吹く風は何かを答える もの言わぬ思いによって
184ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/22(金) 01:40:37 ID:9f76wLyH
季節ものっぽいやつです。age
185kinu:2008/08/22(金) 02:00:51 ID:5n6M2BY6
昨日ついに自殺してしまった
東京のラッパーの最後のプロモーションビデオ
http://uk.youtube.com/watch?v=GOERwjJvDdY
186名前はいらない:2008/11/18(火) 22:03:23 ID:GM0OrEMn
性夢
いつも性交する直前に目が覚めるんだ
だから朝から欲求不満
187名前はいらない:2009/01/06(火) 15:36:43 ID:t5YxXrV3
スレタイはスパイダーって映画のやつか
188名前はいらない:2009/01/06(火) 18:46:56 ID:/5agTS56
知的傷害>>>>>ルンペン=幼児
189名前はいらない:2009/01/07(水) 02:38:52 ID:tMxVaGau
『シュミレーション』
心拍数を数えてほしい
ゆっくり正確に
ナイフ越しに
僕の心臓
あなたの心臓に
解るのだろうか
伝わるのだろうか
昨日から泣いてばかり
煙草の火で穴があいた
覗きこんで震えた
見えるだろうか
誰かが誰でもなくなって誰かを思い続ける
あの孤独に
もう帰ることが出来ないあなたを亡くしてしまった
僕は帰る所がない
解るだろうか
無くしたかったんだ
無くしたくて、無くしたんだ
190少年A ◆lDWSbsWJ/k :2009/11/08(日) 04:52:44 ID:/LlZN8pO
ぼくがキノコ道に生きて
191名前はいらない:2010/01/27(水) 00:32:08 ID:ALXR6kFt
ザクロ、砕け散る
膨れたお腹、道化師が笑う

狂う、狂う、狂う、狂った

目玉のない猫が微笑む
全ては幻だったと
何も見えないんだから、幻に違いないと

耳のないうさぎが微笑む
全ては幻聴だったと
何も聞こえないんだから、幻聴に違いないと

落ちる、堕ちる、オチタ

全ては私の戯言だったのです


192名前はいらない
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