詩は貧しい。そして脆弱だ。
戦火の炎の中で真っ先に焼かれるのは詩だ
詩は何も奏でないし、詩自体は何も語らない
語るのは僕らであって詩ではない
詩は何一つとして今まで何かを語ったことなどないよ
詩が人を救うだとか、救わないだとか、芸術だとかどうでもいいよ
そんなものは 僕らが語ったことにしかすぎないのさ
詩は人ではないし、神の創造物でもない
詩なんてものはどこにもない あるのは ただただ僕らだ
多くの詩人が 詩 で語りかける というが
実は 何も語っていない ということに気づいていない
詩は貧しい
風が吹けば一番遠くへ飛ばされ、雨が降れば、インクが滲みただの黒ずんだ紙になる
すべてのものは本質的に貧しいし、脆弱だ
つまり、大衆の受けるということは広く世間一般に広まるということは
それ自体が詩の本質を殺すことになる
詩の本質を見据えきれない 彼 彼女 らが今日も 詩 の 死 を振りまいている