塵はいくら積もっても価値として塵なわけで
積み上がった分
世間的評価はより低くなるのかもしれない
つまり俺の詩たちに価値なんかはないわけよ
ここは俺の吐いた塵の山
一面広がるごみ置場の風景
しかも自らカラスになって暴れた後だ
でも俺
この風景を見せたい奴らがいるから
価値がない事知りながらも
詩を書くのをやめられない
それは
あんまり構ってくれないあいつとか
乳のでかいねーちゃんとか
おしゃぶりつきの赤ん坊とか
虫歯だらけのばあさんとか
言い切れない程たくさんの人間たち
だから価値はないけど、意味はあるつもりでいる
それにも当て嵌まれない、なんでもない奴らにとってここは
生臭い精液のはきだめ
それ以下でもそれ以上でもない
そんな奴らには
いくら見返しても
俺の飛び出した精子たちが跳びはねる芸くらいしか見せてやれないし
下手すりゃそれすらも届けられない
そういうもんだろう
黙っていて悪いんだが
俺の詩はさ
特別な見方があって
火であぶらなきゃいけなかったり
10円で削りだったりしなきゃうまくは読めない
それすらも出来ない
愛のない人間に
俺は詩を読ませるつもりないし
どうぞ塵を俺に投げ付けておかえりくださいだ
けど、少しでも読んでくれたら
頭撫でる愛を俺にください
そしたらあんたの為に
俺はもっと綺麗な塵を集めてくるから
…ありがとう