ヒマなし詩人 on-line 

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18愛田谷善三 ◆K45XoPOb1Y
「まっとうでないものたちのように」

白い濡れ衣
鉛筆の後の消しゴムを弾き
ゆれている

雨の夜中の山道を
照らしきれないヘッドライトに
散らされた羽虫たちの輪郭がひとつ
ゆれている

ぼくはゆられている
遠くの汽笛
夢から覚めた部屋でひとり聞かされながら
2005年の街にゆられている

明日ゆれたい
明日死ぬウスバカゲロウのように