やぁ。また来たよ。
新聞やら文芸春秋の記事読んだよ。
不謹慎かもしれないけど、小説みたいな話だね。
なんて寂しい話だろう。
はじめは、なぜ原稿を燃やさずに売ってしまったのか?って考えたけど、
そのうちなんというか、考えれば考える程どんよりとした真っ暗な、
地面にあいた穴を見つめている様な気分になっていった。
ジェイが昔飼ってた、ペンチで足を潰された猫の話を知った時もそんな気分になったよ。
ほんとうになんて寂しい男だろう。
>>81 そうだね、ジェイはきっとどこかで今も無口なまま、
形而上学的なグラスを拭いたりしているんだろうね。
そして僕も上手く橋を焼けるといいんだけれど。
いまはうどんが喰いたい。夢は見てない(笑)
今日見た夢には風が吹いていた。暖かくて、穏やかだった。
悪い風も、流れ去ってしまうさ。いつかきっと。
86 :
名前はいらない:2006/03/13(月) 16:37:18 ID:RRGeG7XO
―ペンチじゃなくて万力だった。やれやれ、どっちも嫌な道具に変りはないけどね。
87 :
名前はいらない:2006/03/23(木) 01:55:31 ID:IFCPHEV3
……そうだね。
ペンチではなく、万力だった。
なぜ万力でなければならない理由があったんだろう?
ジェイは
「あたしにもわからない、あんたにもわからない。でも、そうした理解もできないような
悪意が世の中にはあるんだよ。」
というようなことを言っていたっけ。
その話を聞いた時も、今でもそうだけれど
それは”悪意”と言えるのかどうかさえ、僕にはわからない。
あるいは、悪意ですらないのかもしれない。
理解のできないことは沢山ある。あり過ぎるほどある。
いや…理解できないのではなく、ただ知らないだけなのかもしれない。
真相は、、、知っていた方がいいのかどうなのか、それすらわからないことだってある。
僕たちは、そんな世界の中で生きているらしいね。
ところで、うどんは食べたいかい?(笑)
四国って、どれくらい遠いのだろう。
よく考えてみると、自分の知らない土地については、何処であっても
おそろしく遠い…としか言えないような気がするんだ。
良い旅(?)だったら、良いのだけれど。
88 :
名前はいらない:2006/03/23(木) 02:15:39 ID:IFCPHEV3
「眠い」
ここのところ、この板を訪れて見回していると
おそろしい眠気に襲われる
睡眠不足というわけでは決してないのに
目を明けていようと色んな努力をしてはいる
ややこしい英語の単語のスペルを思い出そうとしてみたり
歴代の大統領の名前を最初から間違いなく言ってみたり
春樹の本のタイトルを、出版された順に頭の中に並べてみたり
でも何も効き目がない
とにかく このわけのわからない睡魔が
急激に襲ってくるんだ
そのことを 友だちに聞いて廻ったりもしてみたよ
「どうしてだと思う?」とね
でも僕がしっくり納得できるような答えは返ってこなかったな
ただ一番最後に一緒に食事をしに行った ある彼女の言葉は印象深かった
「それはね、願望憎悪よ。
あなたは苦手だと思っているとしか意識できないだろうけれど
本当は、詩を書きたくて仕方がないのよ。
その意識と無意識との間に生じる矛盾が、きっと眠気という形で現れてるんだわ。
きっとそうよ。 思い当たることはないの?」 彼女はそう言っていた
願望憎悪?僕は、まさか と笑いながらも それについて少し考えているところさ
そして再び"眠くなる…… 眠い ……
89 :
ぐす:2006/03/23(木) 03:53:30 ID:55gdV3vP
雨が降ってきたわと彼女が言った。そうだね。いつやむかなと僕が言った。
やまない雨なんてないわ、あなたは何も知らないのね、雨はやむのよ。
そうだね。僕は何も知らないんだ、君みたいにかしこいと疲れてしまうよ。
何も知らないってのは楽じゃないのかな。北極の白熊みたいに、
白熊は疲れないのかしら、彼女はタバコに火をつけた、いつからか彼女の方
が吸うようになってしまったが恋愛とは鼠から言わせればこういうものなん
だろう。お互いの駄目な部分を引き継いでいく。そんな恋愛ばかり鼠はして
きたのだろうか。
何を考えてるのと彼女が言った、
北極のペンギンのことだよと僕は言った。
ペンギンは好きよ
僕もだよ。彼女の虚言癖を僕は身につけたようだ。やれやれと鼠に言った。
どうでしたか?かんそくださいW
90 :
名前はいらない:2006/03/25(土) 22:56:05 ID:eFJRStD+
>>89 村上春樹と言うよりも、恋愛写真の市川拓司っぽい。
91 :
ぐす:2006/03/27(月) 03:35:51 ID:nEmp+jsK
ありがと。またかくよ。
92 :
名前はいらない:2006/03/27(月) 07:39:19 ID:0BHqdvLl
>>89,91
僕はまた違った感想を持ったよ(笑)
今は時間にせかされているから、またの機会にでも書かせてもらおうかと思っているんだが、構わないかな?
いつという約束は出来ないんだけれど(笑
僕だって実は、自分が春樹っぽく書けているかどうかなんて
全く自信なんかない。
むしろ、春樹文体で書くことに囚われてばかりで自分の書いてみたいことが書けなくなることの方が悲しいと思わないかい?
誰も春樹になんてなれはしない。
誰にでも自分なりの"春樹の作品像"があって当然さ。それを楽しむのがここだと僕は思っているから
楽しんで!
93 :
ぐす:2006/03/27(月) 11:40:22 ID:nEmp+jsK
ジェイがいったことは的を得ていた様だった。それでも僕はホームレスの気持ちは
わからないし分かる予定もない。(鼠はこう言っていた。つまり、ホー
ムレスは孤独の王様だと、この定義にあてはまるなら僕はキングは無理だと
してもその世界で、クイーンにはなれるかもしれない。きっとそこでは凡庸
な連中がサッポロビールをのみながらピタゴラスの定理を考えているだろう)
だがそれは意味をなさなかった、彼女が僕から離れてしまったのは事実で、
また今1人で彼女の耳を考える僕も真実なのだ。ホームレスは耳の心配を
するだろうか。
僕は家の掃除を始めることにした。
春休み暇です。。大学生はここにいないのかなあ。。
94 :
名前はいらない:2006/04/13(木) 06:49:01 ID:QuNIUeyo
>>93 もう春休みは終ったのかな?
自分も部屋の掃除をしようと思う。
同じだ。いつもいつも同じだ。
95 :
名前はいらない:2006/06/27(火) 19:51:00 ID:zufxPhMa
96 :
名前はいらない:2006/07/16(日) 13:09:06 ID:HfE8c0Tx
もう夏休みは始まったのかな?
自分も部屋の掃除をしようと思う。
同じだ。いつもいつも同じだ。
97 :
名前はいらない:2006/07/17(月) 03:04:33 ID:gTit7AiU
久しぶりにパスタを茹でている
特に具になるものが見当たらないので
茹でたてのパスタにオリーブオイルを大匙1と
バターをひとかけ入れたものにあら塩をつまんでふりかけ、
チューブのすりおろしにんにくをあらよっとぶちこみ、
鰹節と醤油をぐちゃぐちゃと和えたものをトッピングした
真夜中の液晶画面と向き合いながらそれをほぐほぐと食べている
旨い!と膝を打つほどの感動は無いが
パスタはシンプルな食べ方をするほど
小麦の味が引き立つよな〜としみじみと思う
パスタの湯気がパソコンに悪影響を与えないだろうか?
とかネットをしながら食事をする際はいつも思うのだが、
心配するだけで毎度終わってしまっている
君が僕の目の前から姿を消してから
僕は複雑な調理法をする事が少なくなった
もうすっかり夏だね
夏の到来を3月頃から気に病んでいた君は元気だろうか?
来てしまったら案外とさっぱりとした顔をしてるんじゃないかな
随分暑くなったけれど夏バテなんてしてないと良いよな
今頃の時間は一人でウィスキーとか飲んでいるんだろうか?
おつまみを求めて夜道を歩いているんだろうか
残念ながら僕はあれから何ひとつ変わってないんだ
何の進歩もなくあらゆる道に迷って
色んな女の子に恋をして、やっぱりふられている
寂しい夜は君を思うよ
余計に寂しくなるんだけれど
やれやれ どこが村上春樹チックなんだか
98 :
名前はいらない:2006/08/16(水) 10:42:35 ID:+5sR2PTG
age
99 :
名前はいらない:2006/10/07(土) 01:25:00 ID:P6zKuoLc
歌は終わった。
けれどメロディは
今も胸に鳴り止まない
ラバーソウル
100 :
名前はいらない:2006/10/10(火) 20:48:49 ID:UXvDjQVy
ぼくがいいたいのは 要するに こういうことなんだ
僕は・君達が・好きだ
ありがとうあとはいつもみたいな犬の漫才師に戻る。リクエストをかけよう。彼女のリクエストだ。
ポール・マッカートニーの『人間失格』
のってくれよ。ベイビー。
『』
101 :
名前はいらない:2006/11/25(土) 14:15:14 ID:B5Iq/Jdx
「オイル・サーディン」
オイル・サーディンの孤独な沈黙を癒してあげる術なんてなくて
僕はただ隣で黙って缶ビールを飲んでいた
オイル・サーディンは相変わらず黙ったままだがちらちら僕を伺っているので
無言で缶ビールを一本差し出すと
御礼も言わずにプルタブを開けぐびぐびと一息に飲み干す
こんな真夜中にテレビでは古い映画が映し出されている
退廃しながら進化していく文明への警鐘
映画なんて作る暇と金があったら
ニューヨークのど真ん中にミサイルでもぶち込めばいいじゃないかと
死んだ魚の目でぶつぶつ呟くオイル・サーディン
まだ夜明けは遠いらしい
テレビを消しジャズのレコードをかける
ジョン・コルトレーンが静かな悲しみを吹き鳴らす
でもオイル・サーディンの悲しみはもっと深い
多分彼の悲しみを表現するには10台のピアノと100台のサックス
それと彼の使い古したハーモニカが必要だろう
もちろん彼の悲しみを正確に音にしたって何の意味もないけれど
102 :
名前はいらない:2006/11/25(土) 14:15:45 ID:B5Iq/Jdx
オイル・サーディンは眠る事を選ばない
僕はもう疲れ「先に休むよ」と声をかける
だけどオイル・サーディンはその古い映画の一番最後で
I LOVE YOU という台詞が流れてもまだ
長い夜のピリオドは打てないらしい
ああ、オイル・サーディン
君がカタクチイワシと呼ばれていた頃は
新しい傷を増やす事を勲章みたいに思っていたのに
ああ オイル・サーディン
今さらになってその傷の一つ一つが
やり場のない悲しみを君に突きつけているのかい
オイル・サーディンは眠る事を選ばない
多分夢を見る事が恐ろしいのだろう
カタクチイワシだった頃の
自分に戻るのが恐ろしいのだろう
『口渇』 1.
どんなに酔っていても、マンションの三階の自分の部屋まで歩いて帰る。
それば僕のポリシーだ。酔いが強ければ強い分だけそうしようと思う。
ポリシーというほど大袈裟でなくてもいい。それを自分に課したのは僕自身
であって、それと同じことを誰かに押し付けるたぐいのものではないし、そんな
ことをするつもりもない。
ただ酔った帰りには必ず三階の自分の部屋まで階段を昇り、間違いなく
自分の部屋の前まで辿り着く、それが僕が酔ったあとにすることと決めた、
それだけのことだ。
十二月も半ば近くになると、どこでも強い暖房の機械的な暖かさで一杯になる。
風も変わった。温度も湿度も、吹く向きも勢いも匂いも、音さえも。
そして街中のどこのバーも、どこの珈琲店も 暖房でその空気が乾かせ始めた。
デパートも、アーケイドのある中途半端な商店街も、地下鉄から続く地下街も。
みんな不自然だった、空気の乾き方が。
その乾き具合が空気そのものの存在をも違うものにしてしまう。
真夏の蒸し暑さとはまるで違った、人工的なムっとした空気だ。
夜になると、暖房のファンの唸る音が耳を侵食していくように低く響きだす。
それらが僕の口の中を渇かせていく。
そして僕は今年初めて厚手のジャケットを着込んだ。
クリーニングから帰ってきて、ひと夏を越したジャケットに吸い込まれた湿気が、
この乾いた空気の中に蒸発していく時の、化学反応をおこすようなにおいが
鼻についた日だ。そのにおいもまた次第に口を渇かせていった。
2.
季節が入れ替わり、風向きも変わり、空気が乾燥しても
人々の話し声だけはいつも通り変わらない。
あるいは、季節の変わり目の特徴であるのか、人々はその季節と季節の隙間を
まるで言葉で埋めるかのように、むしろ普段以上に必死で話そうとしているの
かもしれない。
そうした雰囲気も、僕を余計にガサつかせていく気がする。
そして実際のところ僕は、この喉の渇きにうんざりしはじめている。
乾いた空気に混ざり込んだ好きになれない雰囲気。そして人々が
埋めようとする言葉、言葉、言葉……
それらに囲まれて、僕の口の中は徐々に渇きを増していく。
むりやり凝縮させた煙草のフィルターを舌につけてしまった時のような感覚だ。
誰のせいでもないことはわかっている。
誰のせいであっても仕方のないことでもある。
つまりは、変えられないのさ、 そういうことだ。
しかし僕の口が渇いているのも確かなのだ。
僕はやりきれない思いに襲われながら酒を飲んだ。良い飲み方じゃないな。
しかし、良い飲み方ではないとわかっている時に限って、ペースは早く
いくら飲んでも酔いが回らないものでもある。
それも仕方がない。いつものことだ、変わらないのだ。
そうやって、やりきれない口の渇きのために飲む酒が悪い酔いをもたらす。
何のために飲みに来たんだ?
そんなことも、悪い飲み方のせいで忘れてしまうほどにね。
3.
シングルで始めたバーボンが、やがてダブルになり、果ては当たり前のように
ロックに変わっている。そこに至るまでに何杯飲んだのかも忘れる。
それでも僕はこの、冬の初めの口の渇きを潤したかった、今すぐに。
グラスの中で氷が回転し、カランと音をたてる。何度も。
そのうち頭の奥の奥で「カチッ」と音が鳴るのを僕は待っている
口の渇きと闘いながら。しかしながら、ものごとはそう上手くはいかないものだ。
頭の中の氷は融けてはくれなかった。
悪い良い方をした後というのは……、それもいつも同じだ。
頭の芯だけが異様に冴え切って、酔ったなりに足元もふらついているし
その足元を制御することもままならないという程度のレベルに成り下っている
にもかかわらず、飲む前と何も変わってはいないのだ。口の渇き、これについても
同じだった。飲み始めるまえと1ミリも変わってはいない。
そして、閉店とともに店を出て帰る それ以外にすることはない。
タクシーが深夜料金割増のランプを点灯させながら通りを走っている。
そういう時間らしかった。それだけわかれば酔っ払いには十分だ。
メーターはいとも簡単に上がっていたが、結局精算した料金はバーで払った
金額の方がタクシーの割増料金よりも、高くついていた。
走っている最中に開けた、車の窓から入り込んできた夜の冷気だけが
今日のやりきれなさを、ほんの少しやわらげてくれたような気がした。
「お客さん、領収書はどうします?」と運転手は聞いた。
「必要ないよ。」と僕は答えた。別に何の手当ても下りないのだ。
経費で落とせるとしても こんなことで請求するつもりもない。
一人で勝手に飲み、一人で酔っ払い、そして一人で帰ってきた
ただそれだけなんだ。
「お気をつけて。」 無口だが紳士的な運転手だった。「どうも。」 そんな紳士的な
タクシーの運転手に対して僕が言える手持ちの言葉はそれしかなかった。
酔っているおかげで、寒気も何もない。体は、「酔っている」ということしか
感じてはいなかった。 ―― 口が渇いていること以外には。
4.
そして階段を昇る。
三階までだ。
一歩たりとも自分の部屋のドアの前を間違えることなく。
僕は階段の段数を数えながら、ふらついた足で昇っていった。
いつも通りその数に間違いはなかった。三階の踊り場まで上がったところで、
その一つの間違いもない数について僕は残念な気持ちになった。
「いつもと変わらないじゃないか?」同じようにして部屋にもたどり着いた。
「これでも酔ってるんだぜ?」 部屋の鍵を見つけ出すまでに苦労することもなく、
玄関をあがるときにつまづくこともなく、キッチンの椅子にまで到着した。
寒気はあとからやってくるだろう。その時まで暖房はつけなくていい。
椅子にもたれながら、僕は彼女が置き忘れていったものがないか
部屋を見回してみた。 そんなに広い部屋じゃないんだ。何かひとつくらい
目につくものがあればすぐに見つかるようなものだ。
しかし、僕の期待とは裏腹に彼女は何も置き忘れてはいかなかった。
いや、そうではない。
彼女は、「何も置いていったりすることはないのだ。」と言うのが正しい。
僕の口は渇いたままだ。
僕は諦めて冷蔵庫を開けてみたが、それも気休めにしかならなかった。
今度は流しに向かい、コップを取り出し、水道の蛇口をひねり勢いよく
水を流した。そして深夜の冷え切った水道水をコップに溢れさせながら、
何度もそれを口に運んだ。
彼女は何も残してはいかなかった。 少なくとも目に見える形としての物は何も。
マンションの暖房のファンが一斉に唸りを上げて響いている。
この一室以外は、乾燥した空気で充満していることだろう。
―― そう。彼女は何も残していったりなどはしないのだった。
口は渇きは まだ止まない。
107 :
名前はいらない:2007/04/07(土) 01:20:32 ID:xT7kB013
やれやれ
108 :
名前はいらない:2007/04/07(土) 08:23:55 ID:KZJJ6scA
ほんとこのスレはやれやれだ
110 :
名前はいらない:2008/01/08(火) 10:03:47 ID:VWaGyeen
やれやれ
僕は・君たちが・好きだ。
台所でスパゲティーをゆでているときに、電話がかかってきた。
僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた。
スパゲティーをゆでるにはまずうってつけの音楽だった。
「十分間、時間を欲しいの」、唐突に女が言った。
「十分だけでいいから時間を欲しいの。そうすればお互いよくわかりあうことができるわ」
「わかりあえる?」
「気持ちがよ」
「悪いけど、今スパゲティーをゆでているんです。あとでかけなおしてくれませんか」
113 :
名前はいらない:2008/02/11(月) 23:19:30 ID:XopfPRZC
渡部昇は外に出て家の前に駐車してあったライトエースの荷台から箱に入ったままの新品の電気ごたつ(あるいはタイム・マシーン)を出し、それを僕の部屋に運び入れ、かわりにナショナルの『ほかほか』(あるいはタイム・マシーン)を抱えて持っていった。
「いつもすみませんね」と言って運転席から手を振った。僕も手を振った。それから僕は部屋に戻り、みかんの続きを食べた。
あるいはドーナッツ的な何かかもしれないが、それは僕にはわからないことだ。
114 :
名前はいらない:2008/03/01(土) 10:58:09 ID:pO5ar3p/
ポエム
115 :
名前はいらない:2008/03/30(日) 17:05:57 ID:/DBH3KLL
さ
ばかうけばかうめくりやまべいか
117 :
名前はいらない:2008/04/04(金) 01:32:28 ID:bU2pYn1s
age
「だからね、ときどき俺は2chを見回して本当にうんざりするんだ。どうしてこいつらはうpというものをしないんだろう、うpもせずに不平ばかり言うんだろうってね」
僕はあきれてギコさんの顔を眺めた。
「僕の目から見れば2chの中の人々はずいぶんあくせくと身を粉にしてうpしているような印象を受けるんですが僕の見方は間違っているんでしょうか?」
「あれはうpじゃなくてだだの拾いだ」
119 :
しん ◆s6nhzTeSbw :2008/08/12(火) 23:08:48 ID:Z7oT7lML
僕も鼠の手紙好きだよ。
120 :
ローカルルール変更議論中@自治スレ:2008/08/20(水) 13:04:51 ID:XxhCf9oH
「オナニー」
ジャンプしながらオナニー
隣の奥さんをおかずに
強く握って激しくこすって
うんこをもらしながら昇天
確認するように大声で
イッたよ、イッたよ
って言う
床に撒き散らした
ザーメンを体に塗りつけて
えびぞりながら
もらしたうんこを拾って食べる
そう
素敵な村上春樹を読みながら
121 :
まちぼうけ:2008/11/07(金) 00:50:24 ID:wdWUdQ7b
皆さん、もっとインテリ口調で
村上春樹でポエム…
どっちかっつうと「ヤクルト・スワローズ詩集」を連想してしまつた。
123 :
名前はいらない:2009/06/30(火) 15:59:05 ID:708Mrw86
ポエム!
ポエム!
と言ってもここ(詩板)には春樹好きはいないみたいだね。
やれやれ。
125 :
限りなく透明に近い冷麺:2009/08/01(土) 17:09:37 ID:+6UXl9rL
そのとき僕はゲティーセンターの芝生で昼寝をしていた。
7月のはじめにしては気持ちのいいくらいに晴れた日の午後だ。
夢の中で僕は、形のいい乳房の女の子がやみくろに襲われるのところを救っていた
「あなたはなにもわかっていないわ。」僕が彼女を救うと、彼女は言った。
あるいは僕が僕自身にそういったのを聞き間違えただけなのかもしれない。
そうして僕は夢から目覚めた。
家を出る時に持った来たビールをスバルのトランクにあるクーラーから取り出すと
よく手入れされた芝生の向こうに見える双子の女の子を眺めながら
冬眠から目覚めたばかりの熊が泉の水を飲むように ごくごくと飲みこんだ。
やれやれ。
ヘッドフォンの中のトム・ヨークの声に耳を傾けながら、鼠が掌を繰り返し翻すのを眺めていたら
太陽は残らず自身を暑苦しい口で平らげてしまったらしい。
僕がトム・ヨークの冷たい悲愴と喜びを、親指で強制終了するみたいに。
ところでこのバーの近くで、青いブラウスの双子が「おやすみ」と笑って走り去り、沢山の人の脳裏に4文字の時限爆弾を仕掛けていったらしい。
君、そして鼠と僕にも、それは確かに設置されていた。
僕は壁に向かっておやすみの歌(これは斎藤機械人が夏の終わりにぼやいていた歌だ)を呟き
今日は彼のようにSexについて考察するのを辞め、泥のような眠りに自身を沈ませようとした。
鼠は井戸の中で掌を翻すのを辞めただろうか。
緯度の向こうでトム・ヨークが嘆いていることに気付いただろうか。
パスタの予備は切れていなかっただろうか。
それは爆弾を投げ散らかしてSexを語る斎藤機械人ですら、知らないと思う。
僕は時限爆弾を枕元におき、Sexも鼠もその隣に横たえた。
おやすみ。
やれやれに準えた、Sex嫌いの鼠たち。
鼠がちら、とだけギネスビールに塗れた、僕の泥を見ていた。
127 :
名前はいらない:2009/08/23(日) 04:28:22 ID:sqcnXYTM
「ストッキングはね、親指の爪がのびたままだとすぐに伝線してしまうのよ。」
彼女はそう言って、少し冷めたコーヒーに口をつけた。
もう冬が近づいている。
128 :
名前はいらない:2009/11/26(木) 12:20:48 ID:Wg3aTLem
あ
129 :
ボー ◆9E9rclwVwE :2009/11/26(木) 13:15:54 ID:CnSv5TCV
ダンキン・ドーナツ、これいくら?
ダンキン・ドーナツ、ねえあなた
ダンキン・ドーナツ、口や手で
ダンキン・ドーナツ、してあげる
*
ダンスダンス、踊りたい
ダンスダンス、世界が終わろうとも
ダンスダンス、そのステップ
ダンスダンス、止めないで
*
彼女のことを想ってマスターベーションをした。
消えていく景色を僕たちはつなぎとめることができない。
それでも手を伸ばす。その先に、ユミヨシさんがいる。
*
ダンスダンスダンス、踊り続けることさ
決してやめちゃあいけない
羊はそう言った。
「だけどムニエルさんは死んでしまった。つまり、われわれは頼るべきものを無くしてしまったんだ」
羊は一瞬困った顔をしたが、すぐにいつもの羊らしい、感情の抑制された顔に戻った。
「彼はあんなに注意深い人だったのにね、キンと冷えたビールを飲んだ時、一瞬気がゆるんでしまったんだ」
やれやれ。
われわれはピナコラーダを飲み干してから、突然、眠気に襲われ、深海魚の見る夢のような深い眠りの底へ落ちていった。
130 :
ボルカ ◆6kB1JyG4Xo :2009/11/26(木) 20:56:29 ID:I0y6m+xR
正しいやりかたで
ワイシャツにアイロンをかけるってことは、
君が思っているよりずっと大事なことだよ。
いつか繊細なフェミニストが
それについて語るとしたら、
歴史ははたして変わるだろうか。
サンドイッチにも作り方はあるし、
絶望にもやりかたがある。
壁をすり抜けたら、ロジンの描いた群集がいたなんて、
そんな話は
もうやめてほしいな。
そんなことより
風の歌を聞け!
131 :
名前はいらない:2009/12/20(日) 16:49:50 ID:ITmnS4T0
まったく、良いスレだ。
132 :
名前はいらない:2009/12/28(月) 14:42:23 ID:fOg5YvEn
ただいま、ジェイ。
ここのカキコを見てると、暗い井戸の底を覗きこんでいるような不思議な気分になるよ。
1Q84が出版されるずっと以前に、私は小説を書き始めた。猫の物語だった。
小説を書いていた当時、私は父に会いに行って子供の頃から思っていた不満をぶちまけた。そして夜には月を見て祈っていた。
小説の主人公の女性は最後に自殺する予定だったんだけど、自殺の終わりっていうのは救いがない気がして悩んでいた。
ぼんやりテレビを見ていると飯島愛が死んだニュースが流れてきた。私は小説を書くのを止めた。
しばらくして、1Q84が出版され、それを読んだ私は自分の住んでる世界が村上春樹の物語みたいでギョッとした。でも私は橋を焼きたくないんだ。壁を壊して橋をかけたい。例え現実は、壁に塞がれ干からびた井戸であったとしても。
私は猫の町から戻ってこれないかもしれない。2つの月に住む私は夜空を見上げた。
緑の月をそっと指先で摘まみ掌にのせる。しわしわのグリンピースみたいな小さな月は、暖かく柔らかな光りを放っている。
私はそれを口に放り込みゆっくりと噛み砕いた。
133 :
名前はいらない:
例えば
正しいやり方以前に
アイロンがないのが今のところの世界かもしれない
もしくは
じゃがいもを正しいやり方で調理すると発癌性物質が大量に発生するんだ
そんな正しさなんだ
分かるかい?