おつぱいおつぱいエンブレム(°д°)【奇跡の詩人】

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211名前はいらない:2005/11/25(金) 02:18:34 ID:F/iw906s
age
212名前はいらない:2005/11/26(土) 20:00:10 ID:oNUuorBK
おっぱいが欲しい
キミを満足させたい
おっぱいがなきゃ
キミを退行させれない
豊胸の手術の料金はずっと高い
自然に自然に膨らませたい
そしてそこでキミを飼ってみる
213名前はいらない:2005/11/26(土) 22:41:35 ID:Zio2YxJg
君のおっぱいが好きだよ
君のおっぱいで十分満足してるよ
君のおっぱいにしゃぶりつきたい
君のおっぱいを揉みしだきたい
君のおっぱいに顔を埋めたい
君のおっぱいが好きだよ
214名前はいらない:2005/11/27(日) 13:44:00 ID:JbtVIc7z
おっぱい いっぱい ぱいぱいぱい
215名前はいらない:2005/11/28(月) 12:49:57 ID:JDacKNkw
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱいおっぱい 
 ⊂彡
   _
⊂ヽ ゚∀゚)ヽ    おっ!!
  `ヽ  ヽ' ))
   ノ   ノ
  し' ⌒J

    _
  ( ゚∀゚) ミ   ぱいっ!
 γ 二つ つ
  {   (
  ヽ,_)ヽ,_)
216名前はいらない:2005/12/03(土) 14:10:51 ID:lD/IRxQ/
  おっぱい!おっぱい!おっぱい!おっぱい!
  −=≡    _ _ ∩.  _ _ ∩.  _ _ ∩
 −=≡   ( ゚∀゚)彡( ゚∀゚)彡( ゚∀゚)彡
−=≡   ⊂  ⊂彡⊂  ⊂彡⊂  ⊂彡
 −=≡   ( ⌒)  ( ⌒)   ( ⌒)
  −=≡  c し'   c し'    c し'
217名前はいらない:2005/12/05(月) 01:53:15 ID:LxHAFBUG
                                       _  ∩
                                     ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
                                      ⊂彡
  /^~"´ ̄-‐‐‐'''"´/:/;ノ;;;;ノ://                _、∩、_
 /::::::/:::::::_,,,、---‐‐'''`~,、-''/::/              /"`'ー-''`''-、
/:::/:-‐''''"~~::::::::;;;;-、,,,,、-,,、-‐ヽ,,_             /        ヽ
;/;;'`"~、-''''''~^'''''ー-、_,,i:i、  ヽ`ヽ、;ヽ、,,,ノ.   /"´ ̄~''/         ::::ヽ
;;;/~":、---、___/´ ,,i:'''  ::   ヽ. ヽ.`'''"´  /´    :::./         :::::::i
;;;;;'''''^~~~~^'''''/ー-  ';、 :::    `  ヽ`''ー-,,,i_    -‐''"         ::::::::;/-、,
;;;、;;;`''ー-,,,,,,,,,,,,,,_,,,,,、_   ''       ',::::    `'ー _、-'''~ ̄`''''''ー-、  :::::;/::  ヽ、
;;;ヽ、ー、;;ー-、,,,,,,,、-‐''"    .;´ ̄`,   ',::::,,,,、-  /"∩::;,:ヽ    、    ヽ.:::::::      ''ー
:::::ー、ヽ、,,''ー-ヽ.''''",.,;' "^' 'ー-‐'' . _、-'''''"´  / ヽ,,,ノ   ヽ|     ヽ::::   ::
:::ヽ、`''ー-、ー-、'ヽ"、i;.     ヽ /"     i:::        i:     ':::   :::::
、::ヽ;;ヽ、:ー-、,,,,,、.ヽ ';''   ノノノ/;/        i::::::::::      υ    "    :::
ヽ,,_::''‐、,,,,''ー-''ー-"''/~'"''"/:/::      ::、:::i..::::::::::::::::::::::::::::::::::::       :::::::::
  ヽー''"~´     ヽ、  "`'i::::::::i、:..    :~^ヽ:::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::::::::::i'/::::::::::::::::::::::
218名前はいらない:2005/12/05(月) 02:41:11 ID:1ycj21qP
真奈はもうこの世にいないのかもしれないね…
219名前はいらない:2005/12/05(月) 14:22:23 ID:BUT6iyb/
おっぱいは女性の象徴
大きさで何がわかるの?
手も冷たいし、声は掠れてる
ゴメンね 最後に胸だけは
キミを包めるものでありたかったのに
乳を飲む赤ちゃんのように
なりたいんだな
キモイね
確かに少し口寂しく
220名前はいらない:2005/12/16(金) 03:35:01 ID:tS1YFgx3
おつぱい!
221名前はいらない:2005/12/18(日) 12:35:53 ID:/9zIsjvJ
sだg
222名前はいらない:2005/12/26(月) 16:33:30 ID:+J7lTNjW
ロイウンピ
223名前はいらない:2005/12/26(月) 20:20:14 ID:ieivQT6b
224名前はいらない:2005/12/28(水) 13:00:19 ID:JVGbIBX4
そっくりage
225名前はいらない:2005/12/31(土) 14:21:57 ID:h89h13oU
氏ね!!!
226下は真奈:2006/01/02(月) 01:14:12 ID:SFND9M7l
自分は男。

227名前はいらない:2006/01/09(月) 12:29:28 ID:E4vDQaWQ
>>226

kita--------------------!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
キターーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
228名前はいらない:2006/01/29(日) 07:12:23 ID:xoGm+ktP
最後の保守…
229くどうゆうき:2006/05/06(土) 11:35:34 ID:pFzL0DQV
ただおつぱいがみたいだけ





















230名前はいらない:2006/05/06(土) 12:16:39 ID:R1X4wwYk
ただおつぱいがみたいだけ

に100へー
231名前はいらない:2006/05/28(日) 03:54:13 ID:b78mGZ7m
「ポパイ」
ボクポパイ ボクポパイボクボクボクポパイ
ボクポパイ ボクポパイボクボクボクポパイ
揺れるシートで泣きじゃくる少女
その涙は無価値のプラチナ・ダイヤモンド
軽いサラサラ朝日と憂鬱繰り返しの揺れるコンクリート
僕らの毎日キラキラ・デート
都会の湖の周り
戯れる少女職員
緑色の古いミリタリー・ジャケット袖口には虹の刺繍
ポケットにポパイのキャンディ
小さな恥部さ揺らしてマワル
ボクポパイ ボクポパイボクボクボク ポパイ
緑色に錆びた銅像綺麗な鐘を鳴らしてる
蜂蜜色の無線機で世界中に知らせてやる
体の傷跡はほとんど消えたし下腹部以外
氷菓子の売り子
ダッシュボードにサボテン並べ
ライトアップのドブ川を 澄んだ瞳で見つめて笑う
囚われたボクはポパイ囚われたボクはポパイ
ボクの中のポパイ
透明スプーンに訝しげな顔心酔な顔
向かい合わせの君は宙ぶらりん
助けてポパイボクのポパイボクの中のポパイ
出口がない出口がない
コンクリートの十字架電線が巻き付いて
海からの曇り空の中で赤い煉瓦を背にして
ボクは泣くポパイは泣く女も泣いて
黒い服強い風で音をたてるその間だけ
232名前はいらない:2006/05/28(日) 05:14:53 ID:gAvlKyzA
おっぱいはないよりあるほうがいい
なぜなら「     」
おっぱいはたれてるよりうわむきがいい
なぜなら「     」
おっぱいはさゆうたいしょうがいい
なぜなら「     」
おっぱいはふたつあればいい
なぜなら「     」
つまりおっぱいだけが俺の「     」
233リーフレイン ◆LeafL/oiO. :2006/06/08(木) 09:36:49 ID:OpLOEIcV
>>56 下は真奈様
詩板本 2冊目 というスレで、2005年投稿の詩より作品集を企画しております、
ピンクチューリップ映画の雨の中 の詩を是非掲載いたしたく、
掲載許可をいただけますでしょうか?
234下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/06/09(金) 02:43:13 ID:ZeddxKyE
ためしに
235下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/06/10(土) 21:56:22 ID:pWGB8THg
「窓の外」

窓の外
死んだ車の音の風
その後の静かを感じさせ
グラスのビールに溶け込む静寂
あたりの空気を巻き戻させる
冷たいベットで眠る感傷 横目で眺めて活字に沈む
青いライトで目を覚まし 古い上着を羽織り泣く
時を刻む女の足音 それに合わせて動く俺
窓の外は金色の曇り空
窓の外は雨と雨との間の涙
236名前はいらない:2006/06/12(月) 01:40:33 ID:I9gMbW/v
保守
237下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/06/12(月) 23:08:04 ID:I9gMbW/v
例えば肌の白い少女のワンピースとか
例えば死んだばかりの綺麗な貝とか
その手のものが空気を作っているような
そんな場所である、そう浜辺で

細かい波と水が 淡白な砂浜を洗う様が
湿った軽い風が 素足の人々の間を抜ける様が

なぜだか妙に イトオシクテ
なんだか妙に イトオシクテ イトオシクテ

いとおしくて


ナミウチギワで水の動き 体で感じて
波が寄せて引いて 体から離れ
残るのは 冷ややかさの記憶

焼けた砂の上で ぬくもりのようでもある 


なんだか悲しくて
波の向こうに誰かいるかのように
ただ波が海に帰るだけなのに

僕は何を見ているのだ
238下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/06/26(月) 18:28:55 ID:9dUo9FZq

「雪、小説家は家で」

降下している雪の内部に小説家が出かけた、それは幸運。
原稿、それはまだ手で書かれていて
オフィスに戻る、編集者、心は開かれない。
人には、言えない過去がある。
炎の跡。自発的なもの。


やれやれ。


愛してください。in the background of双子。
印刷は減少させる。
2ch。
Melons One 招待状は花。 ある日の胸。

失われた不吉な場所への招待状。

2ch。
239下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/10/12(木) 17:35:37 ID:8ggiy1c2

「ひとり」

綺麗な葉っぱの裏側を歩くには 丈夫なブーツが必要だったから
完璧なスタイルのマネキンから そいつを剥ぎ取ってきたんだ

よく行くデパートのマネキン はだしにさせて悪かったけど
靴下ぐらい履いとくべきだったね
廊下を歩くとき悲しい音がしちゃうじゃないか

家のそばの大きなスズメの巣 ちっちゃい樫の木の上にあって
たくさんの葉っぱでできてる もう2年も空き家なんだけどね

雨がしとしと降る午後なんかは
僕はいつもそこにもぐりこむ
自分の家でひとりぼっちはやりきれないからね
真っ暗な巣の中は綺麗な緑の薫りに満ちていて
ぜんぶおわりにしたくなる 髪の毛一本も残さずに

秋の風が吹き抜ける
みんなの肺におなじ空気を運ぶために
すこし青い夢を雨に溶け込ませながら

はだしのマネキンが死体を運んでいる
悲しい足音は響くけど
みんな聞こえないふりをしてるから大丈夫
みんな聞こえないふりをしてるから
240下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/10/16(月) 13:22:35 ID:YfWHUGVL


「 恋 」

1985か86年のこと
この街にカフェが17軒も並んでいた時代
労働者がたくさん来たからね

雨上がりのすみれみたいなベッドの上
僕は感覚を研ぎ澄ませる
意識をゆっくりと背中の下方へ移動させていく

僕の内なる眼はシーツを通り抜け 床下から下界に出る
少しずつ 少しずつその感覚が触れる範囲を広げていく
心臓を中心に同心円状に広がっていく 僕の感情

君は熱いシャワーから出て、ドーナツとブドウの朝食をとっていた
その眼が見つめる先は 白く光るディスプレイ
そこではガラス売りがガラスを売り歩いていて
背負ったガラスには20年前の街並みが映っていた

僕の意識は君の部屋の窓から入り込み、君の足元を洗った
君はほんの少し頬を赤く染めたが 僕の意識に触れようとはしなかった
あたりまえだよね、20年も昔の恋だ、  ―でも僕は20年間生きてこられた

そう 君がいたからね
すべて君のおかげだよ
でも永遠なんてないんだね、人生と同じだ、君は、君はどこへ行くの?
僕にはもう何もない、そう感じている   何ひとつだ。
241下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/10/16(月) 17:08:58 ID:YfWHUGVL


「ピクニック」

今日は雨で約束していたピクニックは中止
しかたがないから君を縛る 
買ったばかりのなめし麻縄で、とくに脚を重点的に
だっていつも嫉妬していたんだ、その白くて細い脚にね

綺麗な綺麗なエネマシリンジ 
外は大雨! 雷が落ちてる!!
今日はパーティー デコレーション・パンティーデー!!!

鉄の椅子に拘束して やさしいやさしい愛をあげる
君は悲鳴をあげて微笑んだ やっぱり僕ら愛し合ってる
だけどもう、見つめ合って言葉を交わす必要はないね
だって僕ら感じているんだ

縄の食い込んだ君の脚、赤く染まってキラキラ濡れて
耐え切れないでビクビク跳ねてる
なんだか生きてるみたいに見えたよ、新しい鼓動だ
ボクの眼はもう、その娘にくぎ付けだ 

綺麗な綺麗なエネマシリンジ 
外は大雨! 雷が落ちてる!!
今日はパーティー デコレーション・パンティーデー!!!

嗚呼、君のことなんて忘れちゃってたよ
ビクビク鳴いてる濡れた脚、もう僕はくびったけ
君のことなんて忘れちゃってた
ビクビク鳴いてる濡れた脚、噛み付いてキスをした
242下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/10/27(金) 18:22:15 ID:IuK8bV6X


「シルクハット」

とある学校からの帰り道  薄暗くて人通りのない小路
いつもいつでもそこは怖いから 急いで通り抜けるんだ 下をむいて 俯いて

でも今日はあまりに怖くて私、 歩きながら妄想しちゃった 俯いて
たくさんの行き交う人々、明るいおひさま サラリーマン、高校生、感じのいいおばさま

そしたら突然、その中のひとりが話しかけてきたんだ 「お買い得だよ」シルクハットのおじさまが言う
20年前のアメリカを二次元に圧縮して、 はがき大に切り抜いてきたんだって。

そんなもの要らないから、結構ですって言ったんだけど、 秋のおひさまが、「お買い得じゃないか」
なんて言うものだから、おまけにシルクハットのおじさまを 優しく照らして笑顔を誇張させるものだから私 私

思わず買っちゃったじゃない。1200円って、学生には痛いわよ ・・・おじさまはポケットのマリファナで、
これから昔の女に会うんだってさ、うらやましい 20年前のアメリカに何が詰まっているの?

ひとりでにやにや・シルクハット 恍惚のアメリカ 古きよき街、ボーダーソックス
私はまた怖くなって俯いた 下をむいて 俯いて ただただ 俯いて

ああ、シルクハット、もう消えて 秋の夕方の蛾たちに涙の理由を聞いて回るような
ああ、シルクハットのアメリカ、もうよしてよ もう私を追い込まないでシルクハット
243下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/11/08(水) 15:34:21 ID:9n50hPrg


「ミルク」

数秒にいちど、ママにだっこされているような気分になった
くらことととん くらこととととん てね、ゆれたんだ
電車のシートはむかしむかしからそこにありました、という顔で
「別にすわってもいいけど?」という無愛想さだ、ちょうどいい

すこうし開いた窓のすきま 誰かが優しさをもって開けたようなすきま
そこに風がすうっと入ってきた
秋のやわらかな太陽がとけこんで、昼下がりの食堂を抜けてきました、
といった具合に

くらことととん くらこととととん てね、ゆれたんだ

ああ、車両の連結部が、きィきィ鳴いている
いま、先頭車両のくうきが、シルクハットのおじさまみたいな足どりで
うしろの車両まで移っていった、とても静かな笑みをうかべて
くらことととん くらこととととん きィきィ・・・

ああママ、ぼくはミルクがのみたくなった
向かいの座席でみんな目を閉じてる

ああママ、ぼくはミルクがのみたくなった

くらことととん くらこととととん てね、ゆれたんだ
244下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/11/10(金) 12:52:24 ID:ukHe+39b


「トランペット」

アルミニウム・ノブ 
ヨコガオ さら・ザラと
細かく凹凸、そしてあらゆる川へ、
微かな光の声混ぜ込み、乞え声すうのだ

ノブを回し、ドアを開(-)ける
音波の触れ江、エフェクトは、やはり、
予想どおりのあのトアルであって、
足元の粉塵は、或いは私のエレクとは、
ゆつくりと、イガイニモ高く、
空にその身を投げ出す、はりつく、
ユキドマる、「「
245下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2006/11/10(金) 12:53:39 ID:ukHe+39b
ああ、部屋の中 女は高等部、いや、
中等、
然 虐げたいような、
それほどの微弱弱いまなざしで こちらを、
こちらをみていた、みていた
わたしは、ミズカラノ脳内を、
この短く奇怪な手足を操る、
いまやそれだけの脳内を、
中尉やその側近らのそれと画 一化し、
同じ色を浮かべている、
ああ、いきるどうぶつたちをころして、
ぐちゃぐちゃに煮込んでたべたらうまかろう、
そのような団欒の席のあの立方の中で、
息を吸い、血を巡らせているような、
そのような気分で、嗚呼、箱のいいなりに、
わたしは、わ たしは、
眼前、肉と粘液のかたまりを、
高等或いは中等のかだまりを、
なぜ、ああなぜ、 だ」
だがしかし、ぞんぶんに、ちからのかぎり、
ぞんぶんに、キンのトランペットを、
ちからまかせに、吹き込む“圧迫感、
その肺、はちきれんばかりに、はちき
れんばばかり はちき
あああ、なぜ、ああなぜ、
ああ、 なぜ
どうやら、 あ あなぜ
246名前はいらない:2006/11/23(木) 14:36:23 ID:d3weNpZX
田村圭子
247下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2007/06/11(月) 21:48:58 ID:OIt11NZb


「六月、今日、明日」

せせらぎにそっと浮かび 揺れる金星の雲
晩春の風鈴はそんな音を鳴らしていたような

今日履いていたパンプス
刃物に映り込む紫陽花みたいな形で
雨に濡れて風に鳴いた

小さな花壇には小鳥の骨が散っていて
それはとても細く白く 沈黙する
ほんの少し前まで空を飛んでいたのに

それとも
風に身を任せていただけだったのか

…いま また雨が降り始めた
朝までに止むだろうか


248下は真奈 ◆AR9NkRifDY :2007/06/17(日) 01:33:21 ID:61vNcY9F

「ダーリン」

ねぇダーリン手を握って
一呼吸で数頭の動物たちを亡き者にして
映画館で予定調和の涙を流す
彼らの無念と悲しみを脳から剥ぎ取って
汚れたハートを綺麗にしたつもりで外に出る
空の美しさにため息をついてみたり
ねぇダーリン手を握って
純粋無垢な骨と骨が触れ合うことは無いけど
ねぇダーリン手を握って
東京湾に沈むゴミ袋の中のあれは
子宮の中の赤ん坊とそんなに違わないかも
ねぇダーリン手を握って
花束の包み紙をそのままの形で床に落とした音
そんな耳鳴りがずっとしてる
ねぇダーリン手を握って
ねぇダーリン手を握って


249名前はいらない:2007/07/27(金) 22:53:15 ID:UPnzoGDp
◕ฺL◕ฺ
250下は真奈 ◆hdBWXtcwm6 :2007/07/31(火) 22:06:00 ID:vy5hpNfc

「歩道橋」

透明な水道水の囁きが呼び起こしたのか
昔々の黄昏の橙 少し焦げた麦の香り 電車の窓の縁
それらが風と混ざり合った空
いま、黄色い花びらが排気で落ちる
水溜りの波紋がその縁に冷たい鼓動を宿した

ウチマタのガイコツが歩道橋を行く
歩道橋 コンクリート 雨の跡
ひとりぼっちで咲くたんぽぽ
ウチマタのガイコツはその隣りに腰を下ろした
風に微かにゆれるたんぽぽ
笑顔みたいにゆれる
それは光を黄色く染めて返すこと
ゆれる たんぽぽ ゆれる きおく
遠くに見えるビルの六階では
おんなとおとこ
ママゴト・ランチ済ませたところ

此処は熱い歩道橋の上
ふと、ウチマタのガイコツは夏空を見上げた
ゆめのなかでほほえみをもらった
ゆめのなかではほほえんでいたかもしれない
いま、誕生日のイヤリングは薬指に嵌めてある

251名前はいらない:2007/08/21(火) 17:21:48 ID:HIlP4cxa
252名前はいらない:2007/08/24(金) 03:16:49 ID:JoGDnscz
age
253名前はいらない:2007/08/24(金) 04:11:13 ID:CT/qOjPN
「戦線」

崩れた形の山並みを
蔽い尽くすものを描くと
頂だけの小さな山が
おいでおいでと言っている
「そんなんじゃない」と言われても
俺の目からはとっくに逃れ去っている
追えば鋭い穂先に隠れて笑う
戦車で追跡するおっぱい
実体がない。鏡か未知の何かを見ているようだ
迷い込んだ得体の知れない異世界は
侵入者を容赦せず迎撃、さらに先制を浴び

前線はどこだ。応答しろ
敵陣の、礎石崩しは失敗に終わった
254名前はいらない:2007/08/24(金) 04:36:38 ID:CT/qOjPN
「ゲリラ」

不夜城陥落か
正気の傾いだ目で俺は見た
僅かに茂る野の葦に
「触らないで」の影は無数
包囲を組まれた万事休すと
俺は乱射を余儀なくされた
これこそ戦場の恐怖
戦意に代わるものは原始的な恐怖のみ
肉薄するエロスに抗う最期の弾倉
「うわあああああああああああああああああああ」
ズダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ
過たず、魔手を殺めた自信はない
黒く広がる暗雲彼方

「乳首は見えた。ただ乳首として」

大きさ大切、色大切弾力大切
けれど何より形が大事だ
奴は弁えてるはずだ
俺も分かってる
なのに、これが俺の辞世になるのか
255ta-zan:2007/09/02(日) 13:41:03 ID:xzXjfcp4
boniyuugasuitaina
256名前はいらない:2009/01/09(金) 07:32:59 ID:ANkvpQXH
age
257下は真奈:2009/06/21(日) 22:40:09 ID:XJmNYkQg

「雨」

換気システム吸い殻と葡萄
肩から腕への曲線
そこで居眠りをしたり
首を吊るふりをしたり

皮膚 皮膚 皮膚
白いガーデニング・トマト
波打ち際の傾斜を連想しました

皮膚 皮膚 皮膚
おとぎの国のアイスクリーム
階段を上に
大けがをしているみたい
階段を上に
まだ心臓は動いているみたい
初めて聞こえる
パラシュートの声
猫の足音
空気はずっと冷たいまま

地面に何か落ちていて
僕は雨だけを凌いでいる

258下は真奈:2009/10/27(火) 21:31:09 ID:1RQZ/3yx

「トナカイの街の夕刻」

バスの揺れのなかで
憂うつな雨と夢を適当な立体で表現している
自由なものは掠れた声と眼球のトモシビだけ

思い出せるものは
あたたかい部屋に残してきたコーヒーの香り
浴びる程飲んでしみじみと彷徨った
君の肩の構造
そして窓の外の雨音だけ

いま 冷たい空の投身のように黒いコートを脱ぎ
猫に関する夢の相違点を考える
259下は真奈:2009/11/09(月) 12:33:29 ID:Pzge1Geg

「クリスマス」

鞄を持ち、靴を履いて食事に出かける
街は牛と豚の死体であふれ、雪色の空気が震えている
雨が透き通って吐息を染め もうすぐ今年もクリスマス
牛と豚の死体 置き去りの温もり連なり人工の涙
僕らは明るい笑顔が見たいだけ
信じられない幸福のソファー
あたたかい夢、希望
牛と豚の死体 置き去りの温もり連なり人工の瞳
僕らはまた体を重ねる
綺麗ないのちの亡骸の上で
うしとぶたのしたい 置き去りの温もり
うしとぶたのしたい 置き去りの瞳の光
今すぐ目を閉じて夢の続きだけ見ていなさい
信じられない幸福のソファー 沈み込む一日の終わり
きっと僕らの部屋は明るすぎる
きっと僕らの部屋は儚すぎる


260下は真奈

「温もり」

U.

熱い紅茶を飲み干した
自動販売機の光を透明な製氷機に入れたら
空気と同じ重さの雪ができあがりました
小さなベランダにそれを敷き詰め
遠くの赤い花を眺めていたら
季節の夕刻が青い湖を何かの比喩に使いはじめました
スーパーマーケットの屋上でじゃれあう猫を教えてくれました

ふと、背中に温もりを感じて振り返りましたが
いつもの僕の部屋があるだけでした
外にはだんだんと深く澄んだ青が積もり
せかいをしんとさせはじめました
街の人たちをしんとさせはじめました
こうもりはつねにその影だけをせかいに羽ばたかせています
僕はいつもの僕の部屋で、新しい紅茶を淹れる準備をします
そしてせかいをまた眺めるのです
夢の続きを想像するみたいに
遠い未来を探すみたいに
ずっとずっと、えいえんに
やさしいやさしい、笑顔のままで