即死判定回避の為に前スレからコピペ
口の無い僕の詩
目の無い僕に見えるもの
耳の無い僕に聞こえるもの
兎の瞳を持った
彼の夢を見た
薄く暗い映画館のような中で
幕があがるのを待っていた
夢の上映が 静かなブザーと共に始まった
彼の夢の僕は とても奇妙な声だった
そして口は裂け ピエロのような動きでおどけていた
怖くなって目を閉じ 眠ろうとした
僕は永遠に起きたくなかった
片手に斧を、片手に赤子を抱いた人たちが歩く
ある人は死んだ子供を抱いて歩く
ある人は殺した子供を食らって歩く
血と 涙と 汗が ながれだす
歩く 歩く 歩く
神は椅子に座りながら ドラマを見る。
人間の戦争を見ながら涙を流す。
感動の涙を流す 「よいドラマだった」と。
そのドラマの結末は
殺された仲間を生き延びた仲間が抱きながら泣くシーンだった
殺したのは人間 殺されたのは人間
神は思い腰を上げるとエンディングテーマを奏でだした
夜の海を歩いていた
ついてくるものは僕の影
足跡は小さな砂にすぐ消える
広がるそこからは今にも何か出てきそうだ
そのどこかに座り 待つ
希望でも なく
絶望でも ない
波が ただ うねる
灰色の目をした鳥に尋ねる
「僕の行き先はどこですか」
鳥は 母の声で答える
「貴方は歩いているつもりなのですか」
時間のない夜だった
写真を見れば
笑顔しかない
確かに僕がいる
幸せも不幸も
感じさせない
僕たちがいる
笑顔はどこか
貼り付けたようで
それが一番の
僕らの素顔
積み上げた石の影で待つ
太陽と水平線が重なる頃
波を待つ
流星が夜を流れ 願いを乗せて燃え尽きる
月の下弦に弾かれた矢は 勢いよく放たれ
この手の中 握るものは粉々に
僕は一度 前を向いて
その闇の輪郭 定まらぬ円
静かな声は 全てを越えて
後ろ向いた 明日の僕へ
妄想の海に沈み 現実の海に浮かぶ
なんて惨めな僕だろう なんて汚い君だろう
今宵 哀れな踊りを唄と共に
言葉の出し方を忘れて歌う 僕の手を
優しく誘う 無眼獣
「おい、待てよ」
止まった足で 振り返れば
太古に咲いた 花がある
-そこに書かれていた言葉-
「生きる理由は数あれど
生きる意味は一つも無し」
醒めた頭に 動かぬ体
それでも 僕は生きている
彼のグラスに 悲しさが注がれ
それを飲み干す様を見る
飲みながらも今度は涙がグラスに注がれ
それを飲み干す様を見る
嗚咽を漏らす彼を叱る 大勢の人たち
暗く狭い 四角い部屋で
狂った男は 白紙に描く
頭の音楽が いよいよ音量を上げていく
自嘲しながら 僕は階段を上る
銀色の手すりには触ってはいけない
最後に笑ったのは ここは何処だ
駄目だ まだ 今はいつだ
寝て起きたら 僕は誰だ
死ぬまで繰り返される毎日が
ここを原点として 永遠
終わるまで永遠
繰り返されることはないコピーの
目を開いて 手を伸ばして
ぐるぐる周る人の列にはいって
目の前の人は誰ですか
僕は何処の誰ですか
琥珀輝く 自由な夜に
幸せ探すデクノボウ
朝の光を求めず彷徨う
笑いと涙の絶望シャトル
チケットは希望
行き先はない
鉄の上を歩いていたら20
光の粒が空気と交わり
寒空を鳥が駆ける
砂交じりの唾を吐いて ハイスピード
大丈夫って笑う顔 大丈夫って騙す顔
最後に砂に刺した落書き
光の粒と水滴が
きれいな光を放って
鳥の死骸の上へ
モノトーンの世界で泳ぐ
白と黒 朝と夜 善と悪
僕は みんなは
それぞれバラバラに泳ぐ
一点で逢い また別れていく
目を瞑ろう 口を開けよう
少しくらい間違って
それでも前へ 前へ
その体力尽きるまで
尽きて 顔を上げると
横にはまた誰かの顔
また泳ぎ始める
漂流する
僕 体 思考 状況
掌から水が逃れて
足元へ
僕と影
優しい影
踏んでバイバイ
もどれなくても
悔しがらずに
宴なんてはじめから
あったり
なかったり
冷えて体温
震えて掌
それらを抱えて眠る
生まれた日に
母がくれた笑顔に
そのまま返した僕の泣き顔を
生まれた日に
その笑顔の目を
純粋に見返したあの目を
生まれた日に
何も持たずに
開いていた手を
生まれてから
必死に立とうと思った
あの足を
全てをなくしながら
僕達はどうすればいいんだろう
青春を詰め込んだ弾丸を 今見える未来に向かって 打ち込め
この街では 誰もしらない
この街では 僕はしらない
歩き方を 接し方を
歩いてすれ違う 人と人
物の様に固まる 電車の中
そこから見える 知らない土地
孤独なんてもんじゃない
夢を飲み込み 夢をまた吐き出す
繰り返される 人間の集団が
入れ替わり また入り
東京を形成する
アイデンティティのない人間の
アイデンティティのない都市
使い捨ての街
嫌な目覚めで始まる朝も
鏡を見て 仮面を貼って
ドアを抜ければ 笑顔で笑う
悲しいピエロが 街を行く
皆を笑わせ 自分に笑う
自嘲の雨に 涙も隠して
仮面を取れば わかる事
皆のために 笑わせてるのでなく
自分の為に 皆を笑わせ
嫌われないように
嫌われないように
ピエロの帽子を
深くかぶって
今日は始まる
悲しい気分に歌を聴けば
「空は無限に広がっている」
セールス言葉に乗っかって
空を見上げてみる
なんてことはない
僕の空は電線に囲まれた
いびつな四角い空だった
月の
丸い
外円に
緩やかな
カーブで
糸をたらして
首を吊る
真っ暗な
闇に浮かんで
右も左も
上も下も
全てをなくして
星のゴミになる
青春 あの夜お前と二人で語り明かした遠い未来は、もうそこに来てるよ
悪魔と笑おうぜ
窓の外は冷たい雨だよ
出かけようぜ
下手糞に肩を並べて
今日を 今夜を
まだまだ流れてようぜ
どこまでもいけるんじゃないのかよ
連れてってくれよ
この壁を突き破れよ
なあんて
ひとり言
夜空に月明かりを目指して石を投ぐ
大きく大きく半円を描いて
僕はその間呼吸を止める
夜の砂漠を歩く彼の背中に
静寂がのしかかり
彼はその間呼吸を止める
僕らは生まれた水の中を忘れ
僕らは育った大地を忘れる
水を泳ぐ彼の目に
数億年の海が広がり
彼はその間呼吸を止める
数億年の歴史の風を受け
僕らは歴史を刻み
そして息を止めたまま
消えていく
月の引いた夜道を
下を向きながら歩く
黒い家からは
暖かい風呂の匂い
毎日が一日毎だった頃を思い出す
小さな僕が
大きな僕を夢見ていた
想像の自分と
現実の自分が
すれちがう
僕だけ下を向いて歩いていく
はやく顔をあげなくちゃ
熱を傾ける
その一点の
貫く先を
知らないまま
馬の様に駆けていく
その荒野にて
踏み潰した花の
種を体に引っ付けて
やわらかい顔の下の
剥き出しの感情 欲望
自分を自分で変えていったり
自分で自分を信じなかったり
誰も本当は見てないのに
自分にとって自分がかっこよく
そうやって生きていく
そんな人たちが
数えたら 5人
きれいな星が見たい夜は
言葉を並べる
ちいさい街の
ちいさい月の
ちいさい光を浴びていた
ちいさい僕らが向かうのは
おおきな
おおきな
暗がりの中
ちいさく
ちいさく
光る場所
青い球に張り付いたこの体で
無限の感情を得て
僕らは消えていく
月のクレーターに石を投げつけ
この体を置いていく
丸い僕の眼に映るものは 丸い空
一つの空へ
僕を投ぐ
玉の上を歩いて20年
笑われるサーカスの
主役を務めて20年
黒いオープニングの
カーテンがあがるたび
誰かが横にいる
僕が落ちそうなときは
笑ってくれ
お前が落ちるときは
笑ってやるから
そうやって笑いながら
僕の芝居は加速して
今までのスピードを越える
羽に僕を乗せてくれ
声に僕を乗せてくれ
本当はたぶん
何もないのだけど
それでも夜を待っている
月を鏡にして僕を映せば
きっと単色の光になって
散らばり消えるだろうけど
それでも軽く
ドアを叩いてみたいから
僕の心に地図を下さい
煙草の煙が
時間の風に
ゆっくりゆっくり
向きを変えて
やっと首を上げてみたら
天井が迫る気がした
夜を突き破りたいのに
今日は僕しかいない
何もしないのに
負けは増えていくばかり
涙流してうまれたけれど
涙堪えて生きていけ
片目をなくして
空から見下ろす僕は
未だ風を纏えずに
落ちるように飛んでいる
人のなかに狂気を見つけて
純粋な笑顔と
狂暴な悪意を知った
昨日の僕と
いつかの僕が殺しあい
この空高く
この空高く
記憶のなかに黒い雲
雪の隙間に月影の歌
時計の針が刻む
不思議な空間を
人間は進む
見上げた空は赤。
人の歴史が終わる頃
時計は円の中を廻る
血の境界線は消え
悪夢と薄い感情は消える
骸が土に抱かれる頃
野性は牙を剥き出して
プラスチックの残骸を喰う
フクロウの眼が
闇を見続け
宇宙に溶けていく
多数の手が光を掴もうと
体もないのに空へ・・・空へ
目を瞑っていても
朝と夜の変化がわかるように
この声を辿っておいで
老いた狼は飢えて死ぬように
得る物を得られないで
自分の庭で自足しないで進め
轟音の静けさの中
車のライトを避けて歩く
まるでこの道は
僕のものじゃないかのように
暗く 長い
月を揺らす
この声が
音もなく沈んだ
指先に光が
足元に光が
気づけば音もなく
僕は死んでいた
負け犬の眼が
暗い夜道を見据え
ネオンの街から遠ざかる
電車が大蛇の様に
人を飲み込んでどこまでも
月に吠けば
そこを横切る死んだ星
願いを掛ける子供の眼だけ
綺麗な世界
ふかく 呼吸をして
体にすいこんで
体から吐き出して
白い息はどこへ行く
青い声に混じって
赤い血は流れる
透明な世界に流れて
優しい羽根が僕の前に降りてきてから
苦しさを苦しく、幸せを幸せと
そう感じることができた
あの人には顔はなかったけど
それでも純粋な色の羽根はいつもあった
青かったり
赤かったり
いろんな日があって
それに触れたら汚れそうで
何度も触ってたんだ
でもあの人には顔がない
人ごみに混じったらもうわからない
それを知って
僕はそこに置いたんだ
自分でもわからないし
初めからなかったのかもしれない
昨日は見えなかった星が
今日は見えるような
羽根を磨いて僕もいつか
顔はなくさないで空で会おう
そして、さようなら
悲しみの階段を一気に駆け上がる
夜に寄り道をして
月に寂しさを晒し
悲しみの階段を一気に駆け上がる
頂上から見えるものは?
何かあるか?
何もないか?
一人で生きていけないことは
そんなことは知っているのに
無償の優しさになぜか後退り
夜は暗く寂しく静かで退屈だ
だけど優しい
この寄り道が終わったら
また駆け出していくだけ
人間の一生は長いけど分岐点は少ない
41 :
名前はいらない:2005/09/22(木) 17:33:43 ID:1qNb4bTq
保守
42 :
名前はいらない:
来年からアタシ、
島になるわ。