「そういう世界を僕は捨てそして望む」
自分だけの丘に登ってる 息をしてる
誰もこの場所を丘だと認識できないだろう
でも好きだったあの子の赤い屋根の家も見えるし
懐かしく暖かいタンポポの匂いもする
ブラウン菅の中の偉いと言われる人が
自分の山を自慢していた
そこの頂上で呼びかけると
人々が返事もしてくれるって
僕もそんな所にいきたいけど
なかなか手にいれた景色を忘れらんない
思いふける僕の側を子供達がお尻の下に
ダンボールの魔法の絨毯で丘を滑りおりる
僕も小さい頃はなんなくこの丘を忘れる事ができたろう
夕日が沈んで子供達が捨てていった魔法の絨毯で
僕は転げ落ちながら丘を捨てた
子供達の無邪気な笑顔で
明日を夢みる事を思い出せたから
あの丘の景色を捨て僕は更に高い丘を求める
そしていつかは山を求める 終なき向上心
世界の登頂をした冒険家が
寒々とした氷だらけの世界で誇らしげに旗をたてる
それでも僕は丘を捨て頂を睨む