ニュス速報@詩・ポエム板

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571名前はいらない:2005/10/08(土) 00:04:38 ID:EAsQvQG6
藤村記念歴程賞:安水稔和さん、三木卓さんに贈呈
 詩人の優れた業績を対象にした第43回藤村記念歴程賞(詩誌「歴程」主催)が、
安水稔和さんと三木卓さんに贈られることが7日、決まった。安水さんは詩集「蟹場まで」
(編集工房ノア刊)など、民俗学者の祖・菅江真澄の世界の追求が対象。三木さんは
評伝「北原白秋」(筑摩書房刊)が評価された。また第16回歴程新鋭賞は藤原安紀子さんの
詩集「音づれる声」(書肆山田刊)に決まった。贈呈式は11月11日、
東京・飯田橋のホテル・メトロポリタンエドモントで開かれる。

毎日新聞 2005年10月7日 19時12分 (最終更新時間 10月7日 21時12分)
572名前はいらない:2005/10/08(土) 00:05:29 ID:EAsQvQG6
8日から「やまとうた」展、宮内庁三の丸尚蔵館で
 「やまとうた―美のこころ」と題した和歌の展覧会が8日から12月11日まで、
皇居の宮内庁三の丸尚蔵館で開かれる。

 今年は古今和歌集の成立から1100年、新古今和歌集から800年という節目に
当たるため企画。両和歌集に収められた和歌の世界の美しさを、歴代の天皇や
親王による写本や、和歌の情景をデザインした工芸品などを通じて紹介する。

 原則月曜、金曜休館。観覧料は無料。詳しくは同館のテレホンサービス(03・5208・1063)へ。

(2005年10月7日19時0分 読売新聞)
573名前はいらない:2005/10/08(土) 20:44:54 ID:EAsQvQG6
札幌の橋崎さんが優勝 詩のボクシング全国大会

 リング上で自作の詩を2人が交互に朗読し、勝敗を競う「詩のボクシング」の第5回全国大会
が8日、東京・内幸町のイイノホールで開かれ、北海道大会チャンピオンの北海道教育大4年、
橋崎智昭(はしざき・ともあき)さん(25)=札幌市在住=が優勝した。

 全国16地区の優勝者がトーナメント方式で対戦。作家の嵐山光三郎
(あらしやま・こうざぶろう)さんや漫画家のしりあがり寿(ことぶき)さん、コラムニストの
泉麻人(いずみ・あさと)さんら7人の審判が判定した。
 とつとつと詩を朗読する人や、身ぶり手ぶりのパフォーマンスを披露する人など、出場者の
スタイルはさまざま。
 橋崎さんは、もてない男など「負け組」の人間をテーマに、派手なアクションを交え、
思いを熱く訴えて勝ち進んだ。
 決勝では、即興の題目「ペットボトル」に詩が思い付かず、絶叫しながらリング上を転げ回ったが、
その人間くささで観客を大いに沸かせた。
 汗だくで優勝杯を受け取った橋崎さんは「信じられない。これを機に詩人らしく
なれたらと思います」と笑顔を見せた。(共同)

(10/08 20:32)
574名前はいらない:2005/10/08(土) 20:47:48 ID:EAsQvQG6
愛した 書いた 父・朔太郎
 詩人、萩原朔太郎の長女で今年7月に84歳で亡くなった作家、萩原葉子さんの
遺稿『朔太郎とおだまきの花』(新潮社)が、静かな反響を呼んでいる。出版後1か月で
すぐ増刷され、「葉子さんの生き方を支えにしてきた」と語るファンに熱心に読まれている。

 詩作にしか興味のない父と、その愛を渇望する娘の自分。葉子さんは『蕁麻(いらくさ)の家』
『閉ざされた庭』『輪廻の暦』(講談社文芸文庫)の自伝三部作をはじめ、父と娘の関係を
一貫して見つめてきた。遺稿となった本作も、自伝的小説の体裁をとって家族を描いている。

 医師になるのを期待されながら文学に向かう父。夫に愛想を尽かし若い恋人を作る母。
一度は家を出た母が年をとり、自身が介護にあたったこと……。母親の浮気を娘が
目撃する場面は、目を背けたくなるほど生々しい。この作家にとって、極限まで書くことが
過去の呪縛(じゅばく)から自分を救うことだったと改めて感じる。


575名前はいらない:2005/10/08(土) 20:48:32 ID:EAsQvQG6
 長男で多摩美大教授の朔美さん(58)は、「母はこの作品だけは完成させたいと何度も
語った。体の衰弱と戦いながら、執筆や推敲(すいこう)を続けた」と振り返る。最後の
原稿1枚が入稿されたのは6月のことだった。
 都内で先月28日に開かれた出版記念会は友人や知人など140人が集まった。父娘の
共通する趣味だったマンドリンが演奏され、出席者にこの本が配られた。
 〈「あの男(朔太郎)は、お前の胸に巣くった亡霊なのだ!」〉。葉子さん自身の不幸な
結婚生活をモデルにした『閉ざされた庭』の中で、主人公は夫に愛の薄さをこう責められる。
偉大な詩人の影を葉子さんは追い続けていた。

 〈父上、ごめんなさい。聞いてもらいたかった母のことは、これで終りです〉

 『朔太郎とおだまきの花』につづられた最後の一文は、父への呼びかけで終わっている。
複雑な少女時代を乗り越え、ペンに生きる希望を見いだした作家の人生を象徴するかのようだ。(待田晋哉)

(2005年10月7日 読売新聞)

576名前はいらない:2005/10/10(月) 00:00:31 ID:U3tjFdZO
短歌研究賞:大ベテランと最年少 受賞の二人
 実力歌人を対象にした第41回短歌研究賞(短歌研究社主催)などの授賞式が行われた。
今年は大ベテランの春日真木子さん=写真右=と、36歳でこの賞では最年少となる
吉川宏志さん=同左=の2人。年齢や経験に差はあるが、観察眼や韻律など歌の本質に
忠実に、だが不可視な部分に思いをはせることでは共通した歌人の受賞となった。

 春日さんの受賞作は「竹酔日」(30首)で昨年の『短歌研究』3月号に発表された。
「竹酔日」とは、中国に伝わる説で、この日に竹を植えるとよく繁茂するといわれる陰暦の
5月13日のこと。タイトルに象徴されるようにしなやかに伸びる竹の有り様を歌いながら、
そこに歌人の境涯や世界の真理などを重ね合わせた作品群だ。

577名前はいらない:2005/10/10(月) 00:01:26 ID:U3tjFdZO
・渦巻きて風の荒るるを押し返す竹の力のりんりんとせり

・こみどりの樹液のながれ匂やかに時過ぎゆけりわが身にもまた

 など、深々とした人生の流れの中に竹の力を感じさせている。選考委員を代表して
馬場あき子さんは「歌人として生きた歳月の感慨が出ている」と言う。

 一方の吉川さんは、しなやかな感性と安定した歌体で、既に評価が定着しているが、
今回は「死と塩」(30首・『短歌研究』昨年2月号)と、文明史観も含んだ重いテーマに取り組んだ。

・焼かれいる塩ばしばしと跳ねる音聞きつつ立てり外は木枯らし

・人体に溶けている塩 燃やされて塩はいずこに還るか知らず

 吉川さんは「詠みにくいことにも向かっていきたかった」と語り、
むしろ新たな挑戦作といえるだろう。【酒井佐忠】

毎日新聞 2005年10月9日 東京朝刊
578名前はいらない:2005/10/10(月) 00:02:21 ID:U3tjFdZO
早船ちよさんが死去 「キューポラのある街」作者

 長編小説「キューポラのある街」で知られる作家の早船ちよ(はやふね・ちよ)さんが8日午後零時21分、
老衰のため神奈川県湯河原町の病院で死去した。91歳。岐阜県出身。葬儀・告別式は故人の
遺志により行わない。後日、「お別れ会」を開く予定だが、日取りは未定。

 高山女子高等小卒。地元新聞社社員、看護婦見習などを経て、1933(昭和8)年上京。
当時の生活綴方(つづりかた)運動に携わっていた評論家の故井野川潔(いのがわ・きよし)氏と
結婚、小説を書き始めた。

579名前はいらない:2005/10/10(月) 00:05:34 ID:mOk7itLt
 44年、埼玉県に疎開。61年に鋳物工場の町・川口を舞台にたくましく生きる少年少女を
描いた小説「キューポラのある街」を出版した。同作は日本児童文学者協会賞などを受賞し、
吉永小百合(よしなが・さゆり)さん主演で映画化され幅広いファンを得た。

 また、井野川氏らと「児童文化の会」を結成、子供のための文化運動も続けてきたが、
89年に脳梗塞(こうそく)で倒れ、以後療養生活を送っていた。作品はほかに、
自伝的6部作「ちさ・女の歴史」など多数。(共同)

(10/09 19:40)
580名前はいらない:2005/10/12(水) 00:29:10 ID:WpTbywzA
アイルランド人作家のバンビル氏、ブッカー賞を受賞
2005年10月11日13時27分

 [ロンドン 10日 ロイター] アイルランド人作家、ジョン・バンビル氏(59)が10日、幼少時代の
記憶についてつづった小説「ザ・シー」で、英文学界最高の名誉とされるブッカー賞を受賞した。

 アイルランド人作家の受賞は1993年にロディ・ドイル氏が「パディ・クラーク ハハハ」で受賞して以来。

 受賞が有力視されていた英国人作家、ジュリアン・バーンズ氏は通算3度目の挑戦も落選に終わった。

 1969年に創設された同賞は英国、アイルランドと英連邦加盟国の作家の作品を対象としている。



581名前はいらない:2005/10/12(水) 00:30:27 ID:WpTbywzA
日本翻訳文化賞・日本翻訳出版文化賞:『アーレント=ヤスパース往復書簡…」など決定
 ◇第42回日本翻訳文化賞・第41回日本翻訳出版文化賞(日本翻訳家協会主催)

 翻訳文化賞は大島かおりさん訳の『アーレント=ヤスパース往復書簡 1926−1969』
(全3巻、みすず書房)に決定。翻訳出版文化賞には▽東京大学出版会『社会の教育システム』
(村上淳一訳)▽藤原書店『サルトルの世紀』(石崎晴己監訳)▽法政大学出版局
『モン・サン・ミシェルとシャルトル』(野島秀勝訳)が選ばれた。表彰式は29日午後1時、
東京都千代田区の学士会館で開かれ、賞状のほか翻訳文化賞に賞金10万円も贈呈される。

毎日新聞 2005年10月11日 東京夕刊
582名前はいらない:2005/10/12(水) 00:32:12 ID:WpTbywzA
第14回山本七平賞:『白洲次郎 占領を背負った男』に決まる
 ◇第14回山本七平賞(PHP研究所主催)

 北康利さんの『白洲次郎 占領を背負った男』(講談社)に決まった。北さんは証券会社勤務の
会社員。賞金300万円。また特別賞に帝京大教授、筒井清忠さんの『西條八十』(中央公論新社)が
選ばれた。贈呈式は11月22日午後6時、東京都千代田区のホテルニューオータニで開かれる。

毎日新聞 2005年10月11日 東京夕刊
583名前はいらない:2005/10/12(水) 00:33:31 ID:WpTbywzA
第3回角川財団学芸賞:『戦場の精神史−−武士道という幻影』に決まる
 ◇第3回角川財団学芸賞(角川文化振興財団主催)

 佐伯真一・青山学院大学教授の『戦場の精神史−−武士道という幻影』(日本放送出版協会)に
決まった。一般読者でも十分に楽しめる優れた日本文学や歴史などの専門書、評論などが対象。
贈呈式は12月5日午後5時、東京・丸の内の東京会館で開かれ、副賞100万円などが贈られる。

毎日新聞 2005年10月11日 東京夕刊
584名前はいらない:2005/10/12(水) 00:35:14 ID:WpTbywzA
<訃報>鳥海昭子さん76歳=歌人、エッセイスト

 鳥海昭子さん76歳(とりのうみ・あきこ<本名・中込昭子=なかごめ・あきこ>歌人、エッセイスト)
9日、心不全のため死去。葬儀は13日午前11時、東京都杉並区梅里1の2の27の
堀ノ内斎場。自宅は同区浜田山2の9の12。喪主は長男祐(ゆう)さん。85年、
歌集「花いちもんめ」で現代歌人協会賞を受賞した。
(毎日新聞) - 10月11日13時39分更新
585名前はいらない:2005/10/12(水) 22:16:37 ID:WpTbywzA
読者が選ぶ米文学賞にJ.K.ローリングやボブ・ディランら
2005年10月12日20時37分

 [ニューヨーク 11日 ロイター] 米国の新設文学賞「羽根ペン賞(Quills)」の第1回受賞作が
11日発表され、J.K.ローリングの「ハリー・ポッターと混血のプリンス」が2部門で受賞したほか、
ミュージシャンのボブ・ディランの著書も自伝・回想録部門で受賞した。

 受賞作の決定方法は、まず全国の図書館員や書籍販売業者ら6000人から成る選考委員会が
候補作品を選考し、その後候補作リストの中から読者が選んでオンラインで投票するというシステム。

 「ハリー・ポッターと混血のプリンス」は、「ブック・オブ・ザ・イヤー」と「ベスト・チルドレンズ・ブック」部門で、
ディランの「ボブ・ディラン自伝」は自伝・回想録部門で受賞した。



586名前はいらない:2005/10/12(水) 22:17:27 ID:WpTbywzA
現代俳句全国大会:応募は1万3629句 入賞者決まる
 第42回現代俳句全国大会(現代俳句協会主催、毎日新聞社後援)の入賞者が12日決まった。
今年の応募総数は1万3629句。大会と表彰式は今月22日午後1時、東京都台東区池之端の
東天紅上野店で行われる。上位入賞者と作品は次の通り。(敬称略)

 《現代俳句全国大会賞》森壽賀子(74)=さいたま市桜区=「八月やいっぽんの木に逢いにゆく」
▽田口武(51)=埼玉県桶川市=「麦を踏む富士へ近づいては戻り」《毎日新聞社賞》
宮脇木脩(75)=北海道鵡川町=「人間を入れ替えている春の椅子」

毎日新聞 2005年10月12日 19時12分
587名前はいらない:2005/10/14(金) 01:26:17 ID:3XQUK/Hs
ノーベル文学賞に英の劇作家ハロルド・ピンター氏
2005年10月13日21時30分

 スウェーデン・アカデミーは13日、今年のノーベル文学賞を、英国の劇作家、ハロルド・ピンター氏(75)に
授与すると発表した。同アカデミーは授賞理由を「日常のおしゃべりに潜む危機を暴き、抑圧された
空間に入り込もうとした」と説明した。賞金は1000万スウェーデンクローナ(約1億5000万円)。
授賞式は12月10日、ストックホルムで開かれる。

 30年、ロンドン東部のハックニーで、ユダヤ系ポルトガル人の家庭に生まれた。51年から
舞台俳優として活動を始め、57年に初の戯曲「部屋」を執筆。アパートの一室の占有権をめぐる
3人の争いを描いた59年の「管理人」で、劇作家としての地位を確立した。


588名前はいらない:2005/10/14(金) 01:26:50 ID:3XQUK/Hs
 追いつめられた人間を突き放した目で見つめ、乾いた笑いを生む作風で知られ、
代表作に「昔の日々」(70年)、「誰もいない国」(74年)がある。地下室で仕事を待つ2人の
殺し屋が登場する「料理昇降機」(57年)は、日本でもしばしば上演されている。

 政治的活動にも積極的にかかわり、99年の北大西洋条約機構(NATO)による
ユーゴスラビア空爆に抗議。01年のアフガニスタン空爆や03年のイラク開戦に反対の立場を鮮明にし、
反戦集会で自作の詩を読むなどした。ブレア英首相を「戦争犯罪人」と呼び、
ブッシュ米政権を手厳しく批判。今年2月、劇作からの引退を表明し、イラクからの英軍の
撤退を求めるなど政治活動に専念することを明らかにしていた。
589名前はいらない:2005/10/14(金) 01:28:46 ID:3XQUK/Hs
“越版アンネ”がブームに 野戦病院の女医日記

 ベトナム戦争中、野戦病院に勤務し27歳で米軍に射殺された女医の日記がベトナムで出版され、
大きな反響を呼んでいる。極限状態でも豊かな感性を失わず、困難に懸命に立ち向かおうとする姿から、
「ベトナム版アンネの日記」との評も。これを機に、戦死した若者らが戦場で書き残した日記の出版も相次いでいる。

 ▽孤独と不安

 この女医は、ハノイ出身のダン・トゥイ・チャムさん。1960年代後半から中部クアンガイ省ドゥクフォーの
北ベトナム軍の野戦病院に勤務。70年6月、米軍の攻撃が近づく中、動けない重傷の兵士とともに
病院にとどまり、米兵に射殺された。

 出版された「ダン・トゥイ・チャムの日記」には、死の2日前までの約2年間の日々が、率直かつ繊細な
筆致でつづられている。出版から約3カ月で30万部以上が売れ、ベストセラーに。

 死にゆく負傷兵との会話。非人間的な爆撃への怒り。前線にいる恋人との別れの予感。米軍部隊が迫る中、
患者を残して逃げた共産党の政治委員への批判。「なぜ今、こんなにも母の手が恋しいのだろうか」。日記は、
助けが来ず孤独と不安に震える心を記して終わっている。
590名前はいらない:2005/10/14(金) 01:29:36 ID:3XQUK/Hs
▽35年後に日の目

 日記が35年後に出版されるまでの経緯も話題となった。

 出版社などによると、当時、野戦病院を調査した元米兵フレッド・ホワイトハースト氏が、日記を
「資料的価値なし」として燃やそうとしたところ、ベトナム人通訳に止められた。同氏は通訳を通じて
その内容を知り感銘。日記を米国に持ち帰り、今年3月に保存のためテキサス工科大に寄贈した。

 米国人ジャーナリストが4月、日記を収録したコンパクトディスクをハノイに住むトゥイ・チャムさんの
母親に届けたことなどが、出版のきっかけに。10月上旬には母親が訪米し、娘の日記を抱き締める
姿がベトナム紙で大きく報じられた。

 ▽歴史の記録

 大学生のホアン・ミン・フオンさん(21)は「友人もみんな読んでおり、何度も涙した。理想に生きる当時の
姿勢を今の時代に実行するのは難しいけれど」と話す。

 ベトナムの作家グエン・コクさん(73)は「人に見せることを前提としていない日記には、公には
なっていないことが記されており、歴史の記録としても貴重。戦後30年が過ぎた今だからこそ、
日記の出版は続くだろう」と指摘する。

 日記は共産党員への批判など微妙な問題を含んでいるが、チャン・ドク・ルオン大統領ら国家指導部は
「若者は彼らの生き方を手本にすべきだ」と推奨。出版社によると、政府は「トゥイ・チャムの日記」を
学生たちへ無料配布する予定だ。人口の過半数を占める戦争を知らない世代にとって、日記は絶好の
歴史教材のようだ。

(共同)

591名前はいらない:2005/10/14(金) 18:59:12 ID:3XQUK/Hs
菊池寛賞:尼崎脱線事故で救助の会社など6団体・個人
 第53回菊池寛賞(日本文学振興会主催)が14日発表され、4月のJR福知山線事故で
社員約230人が救助に当たった日本スピンドル製造(兵庫県尼崎市)、画家の野見山暁治さんと
作家の窪島誠一郎さんが創設した戦没画学生慰霊美術館「無言館」(長野県上田市)など
計6団体・個人が選ばれた。

 他の受賞者は次の通り。

 作家、津本陽さん▽演出家、蜷川幸雄さん▽黒田勝弘・産経新聞ソウル支局長
▽番組制作会社、テレビマンユニオン(東京都渋谷区)

毎日新聞 2005年10月14日 18時39分
592名前はいらない:2005/10/14(金) 18:59:55 ID:3XQUK/Hs
戯曲:脚本家・山田太一さん作『日本の面影』、日英対訳を出版
 ラフカディオ・ハーン(日本名・小泉八雲)の生涯を描いた脚本家、山田太一さんの名作戯曲
『日本の面影』の日英対訳(ザール・ヘイワ・セスナ訳・1600円)がこのほど出版された。

 『日本の面影』は84年にNHKで放送され、向田邦子賞を受賞した山田さんの代表作のひとつ。
本書は93年の地人会公演向けに書かれた2幕戯曲で、木村光一演出、ハーンを風間杜夫、
セツを三田和代が主演して舞台化され、01年にはハーンと縁があった英国、アイルランドでも上演された。
「ハーンは没後100年を超えるいまにまで現代性を持っている。この人を忘れるな、という思いが
英語版につながった」と山田さん。

 ハーンは1890年来日、旧松江藩士の娘・小泉セツと結婚。松江、熊本、神戸、東京で英語教師などを
務めながら、怪談や日本の文化・伝統について多くの著作を残した。

 入手は、版元のアトラス(ファクス044・812・7639)へ。送料290円で郵送もできる。

毎日新聞 2005年10月14日 東京夕刊
593名前はいらない:2005/10/15(土) 23:55:06 ID:vAeKerjA
藤村操をかたり著述? 「煩悶記」に147万円の売値
2005年10月15日03時02分

 すべての真相は不可解とする遺書「巌頭之感(がんとうのかん)」を残し、日光・華厳の滝に
投身自殺した一高生・藤村操(みさお)(1886〜1903)が、実は生き延びて書いたとされる
本「煩悶記(はんもんき)」が、28日から東京・神田の東京古書会館で開かれる「神田古本まつり」の
即売展に出品される。藤村をかたった別人による偽書とみられるが、珍本中の珍本で、これまで
1冊しか見つかっていない。当時の定価35銭に、今回は147万円の売値がつけられた。

 「煩悶記」は、藤村が投身して4年後の07年、東京の出版社から発行された。藤村を追った自殺が
華厳の滝で相次いでいただけに、治安を乱すとして発禁処分を受け、姿を消した。


594名前はいらない:2005/10/15(土) 23:55:37 ID:vAeKerjA
本はほぼ新書サイズ。「予は迷ひ初めたり。予は疑ひ初めたり。予は泣きたり、煩悶したり」と始まり、
「巌頭之感」をほうふつとさせる。藤村は山を下りて知り合った海賊の船で世界を巡り、パリで悟りを開く。
そして書きためた原稿を知人に託したという設定だ。

 80年、大阪の古書店の目録に載り、文芸評論家谷沢永一さんの手に。谷沢さんは昨年暮れに
出版した「遊星群 時代を語る好書録 明治篇(へん)」に全文を掲載している。今回出品する古書店主は、
数年前に神田の古書市で見つけたという。


 作家で古書店主の出久根達郎さんは「偽書に間違いないと思うが、よくできた本です。発禁処分を
受けたのはむしろ、社会主義や無政府主義ともとれる過激な表現があるからでしょう」と話している。
595名前はいらない:2005/10/15(土) 23:56:53 ID:vAeKerjA
ひと:三並 夏さん 史上最年少の15歳で「文芸賞」受賞
 43年の歴史を持つ河出書房新社主催の「文芸賞」。高橋和巳、山田詠美、綿矢りさ……と、
キラ星のような受賞者の列に女子中学生が加わった。

 「思春期のある時期を乗り越えた時、今までの自分って恥ずかしかったなあと思い、その気持ちを
鮮明なうちに書いておきたかった」。背筋を伸ばして記者の質問にハキハキと答える。「受験勉強中の
フツウの中学生」と言うが、随分としっかりしている。

 応募作2281編の中から選ばれた受賞作「平成マシンガンズ」は102枚の短編。中学1年の「あたし」朋美の
一人称小説だ。

 新しい母が突然家庭に入ってくる理不尽さ。言葉の行き違いなどささいな出来事がきっかけで、いじめの
加害者がたちまち被害者に転じる学校。そんな魔界のような、生き難い現実を描き出す。

596名前はいらない:2005/10/15(土) 23:57:28 ID:vAeKerjA
 題名は「あたし」の夢に出てくる「死神」のマシンガンに由来する。魔界で生きるために、
撃ちまくりたくなる感情をどうしても持ってしまうとでもいうかのようだ。そんな現代の暴力性を
相対化してみせた冷静さこそ、たたみかけるリズミカルな文体とともに、評価された理由だろう。

 ペンネームの「三並」は好きな童話作家、新美南吉さんの「南」にちなむ。題名には平成生まれの
文学だという自負がにじむ。「ジェネレーションギャップは感じます。自分たちの世代の気持ちを書きたい」。
携帯電話は持たず、好きなことは「プリクラ」という。【米本浩二】

 【略歴】三並 夏(みなみ・なつ)さん 静岡県生まれの中学3年生。本名、住所などは「受験に専念したい」との
理由で非公表。小説は3作目。初の応募で受賞を果たした。

597名前はいらない:2005/10/17(月) 23:36:33 ID:3CZ5+FUw
泉鏡花文学賞に寮美千子さん「楽園の鳥」
2005年10月17日20時27分

 第33回泉鏡花文学賞(金沢市主催)の選考委員会が17日、東京都内で開かれ、
寮美千子さんの「楽園の鳥」(講談社)に決まった。副賞100万円。授賞式は11月22日、
金沢市の市文化ホールで開かれる。

598名前はいらない:2005/10/17(月) 23:37:18 ID:3CZ5+FUw
ホラーサスペンス大賞:吉来駿作さんの「キタイ」が受賞
 第6回ホラーサスペンス大賞(幻冬舎、新潮社、テレビ朝日主催)の選考会が17日、
東京都内で開かれ、大賞(賞金1000万円)に吉来駿作さん(48)の「キタイ」、
特別賞(同300万円)に木宮条太郎さん(40)の「時は静かに戦慄(おのの)く」が選ばれた。
吉来さんは茨城県在住、木宮さんは兵庫県在住。

毎日新聞 2005年10月17日 19時48分
599名前はいらない:2005/10/17(月) 23:39:32 ID:3CZ5+FUw
中国文学界を代表する作家、巴金氏が死去
 【北京=末続哲也】新華社電によると、現代中国文学界を代表する作家、巴金(はきん)・
中国作家協会全国委員会主席(人民政治協商会議副主席)が17日、上海で死去した。100歳だった。
巴氏は悪性腫瘍(しゅよう)などで6年間の闘病生活を送っていた。

 四川省成都出身。本名は李堯棠。1927年にフランスに留学、処女作「滅亡」を執筆。28年に帰国後、
解放前の中国社会を描き出した「家」は、「春」、「秋」とともに「激流三部作」と呼ばれ、名を世界に知らしめた。

 37年に日中戦争がぼっ発すると、巴金氏は抗日文筆活動を展開した。
 49年の新中国成立後は、中国作家協会副主席、全国人民代表大会(国会)代表を務めるなど活躍したが、
文化大革命中の68年、「反革命分子」と非難されて失脚。
 毛沢東主席死去翌年の77年に名誉回復した後は、中国ペンセンター会長、作家協会主席、
人民政治協商会議副主席などを歴任した。

(2005年10月17日22時28分 読売新聞)
600名前はいらない:2005/10/17(月) 23:42:35 ID:3CZ5+FUw
ナイジェリア詐欺がイグ・ノーベル賞を受賞
「一連の大胆なショートストーリーを作り出し、メールで多数の人に配布した」功績で、文学賞を受賞した。
2005年10月07日 18時16分 更新
 ノーベル賞のパロディ版「イグ・ノーベル賞」の2005年受賞者が発表され、有名なネット詐欺の
手口「ナイジェリア詐欺」の考案者が文学賞を受賞した。

 「一連の大胆なショートストーリーを作り出し、メールで多数の人に配布した」ことが受賞の理由
となった。ナイジェリア詐欺では、詐欺師は(同国の軍事独裁者)サニ・アバチャ将軍やその妻などを
名乗り、「莫大な財産を引き出す手助けをしてくれたら多額の謝礼を支払う」とするメールを送り、
受信者から手数料の名目で金をだまし取ろうとする。

601名前はいらない:2005/10/18(火) 23:17:57 ID:NEYx/1bj
「庶民の文化財」自費出版書残して…民間収集者ら訴え
 「自分史」などの自費出版ブームが続く中、自費出版書を「庶民の貴重な文化財」として
位置付ける動きが高まっている。
 それぞれの時代を生きた普通の人々の生活や体験が、ありのままに描かれているからだ。
 しかし、年間約3万点とされる自費出版書を本格的に収集する公共機関はない。民間の収集者らは
「散逸しやすい自費出版書を後世に伝えていくシステム作りが必要だ」と訴えている。
 東京・日本橋の雑居ビル3階にある私設図書館「自費出版ライブラリー」。約100平方メートルの
フロアに2万冊を超える蔵書が所狭しと並ぶ。全国から自費出版書を収集し、インターネットなどを
通じて一般への貸し出しを行う。
 「自分史」には、著者の体験とともに、率直な人生観がつづられている。
 〈会社人間の私も、まもなく迎える還暦と同時に退職である。人生の黄昏(たそがれ)時は、やはり寂しい〉
 〈地位や権力、財産はないが、大切な家族がいる限り、僕は成功者だ〉
 「戦争体験」をつづった本には、戦争への思いのほか、悲しい証言もある。
 〈小男で徴兵検査は丙種合格だった私にも、赤紙が来た。いよいよ日本もおしまいだ、と思った〉
 〈妻が満州(現中国東北部)でソ連兵に暴行されて妊娠、出産した。生まれた子どもは土に埋めた〉
 館長の元出版社社員、伊藤晋さん(66)は「一冊一冊に著者の人生が凝縮しており、
中には第一級の史料になりうる貴重な体験談も含まれている」と強調する。
(2005年10月18日14時58分 読売新聞)
602名前はいらない:2005/10/19(水) 23:50:12 ID:bEJYDvFZ
プロレタリア作家、葉山嘉樹の作品見つかる 中国で
2005年10月19日06時08分

 「セメント樽(だる)の中の手紙」などで知られるプロレタリア作家葉山嘉樹が43年に書いた新聞連載
エッセー「竿頭進一歩(かんとうしんいっぽ)」が中国の遼寧省図書館で見つかった。葉山の全集には
未収録で、日本では作品そのものが見つかっていなかった。18日は、引き揚げ途中に51歳で
病死してからちょうど60年になる。
 この作品は、葉山の43年7月の日記に「満州新聞へ13枚脱稿」と書かれていた作品。日本の
国会図書館にもその時期の「満州新聞」がなく、長年確認できなかった。
 近代文学研究家の西田勝さん(76)=千葉県浦安市在住=が今夏、遼寧省図書館で当時の
「満州新聞」の縮刷版を見ることを許され、43年7月13日から17日にかけて掲載されていたのを見つけた。
 「竿頭進一歩」は、工夫を尽くした上にさらに向上の工夫を加えるという意味。
 戦前・戦中に日本が進めた満蒙開拓で人々がお国のために食糧増産に突き進む様子が描かれ、
祖国のために命をかけて働くことを鼓舞する内容になっている。
 葉山は戦時体制の進行で特高に目をつけられるなど、自由な作品が発表できず、生活が困難に
なっていく。30年代に転向し、翼賛的な文章を書くようになったとされる。
 戦争中に弾圧された文学を研究する西田さんは、「本心だったかわからないが、『転向』の問題を
考えさせられる。いつの時代も追い込まれたときに自分の思想と節操をどう保つかが問われる。
彼の姿は反面教師になる」と話している。

 作品は筑摩書房発行の「ちくま」11月号に全文掲載される。
603名前はいらない:2005/10/21(金) 23:19:59 ID:pPlgS+10
「じんぼう」スタート 本の街が書籍案内サイト

 日本最大の本の街・神田神保町(東京都千代田区)のインターネット総合書籍案内を目指して、
新たなウェブサイト「BOOKTOWN じんぼう」が21日、スタートした。本のタイトルや著者名
だけでなく、利用者が思い浮かぶキーワードから関連書籍を検索できるのが特徴で、パソコンを
多用する若い世代の利用を期待している。
 サイトは特定非営利活動法人「連想出版」が運営。情報提供する神田古書店連盟によると、
当初は神保町の古書店の在庫が検索対象だが、将来は新刊本情報や図書館の
所蔵データベースも活用できるようにネットを構築していく予定。さらに美術書などの
書籍画像も取り入れ、ビジュアル化も図る。
 古書店連盟の広報担当者は「本を探す人のニーズに合わせ、膨大な書籍情報を取り入れて
進化するネット版ブックタウンにしていきたい」と話している。

 「BOOKTOWN じんぼう」のアドレスはhttp://jimbou.info/(共同)(10/21 08:47)
604名前はいらない:2005/10/21(金) 23:21:42 ID:pPlgS+10
都内で谷崎賞・婦人公論文芸賞の贈呈式

 第41回谷崎潤一郎賞、第5回婦人公論文芸賞(ともに中央公論新社主催)の贈呈式が21日、
東京・丸の内のパレスホテルで開かれ、約550人が出席した。

 受賞者は、谷崎賞が「告白」(中央公論新社)の町田康さん(43)と、「風味絶佳」(文芸春秋)の
山田詠美さん(46)。婦人公論文芸賞が「魂萌(たまも)え!」(毎日新聞社)の桐野夏生さん(54)。

 贈呈式では、町田さんが「日本文学の頂にいる作家の名の賞を受け光栄」、山田さんは、
「私は小説に関しては何と幸せかと思う」とあいさつ。桐野さんは、「初めての新聞連載で
苦労しただけにうれしい」と喜びを語り、3氏に早川準一・中央公論新社社長から、
それぞれ副賞100万円が贈られた。

(2005年10月21日22時10分 読売新聞)
605名前はいらない:2005/10/22(土) 23:27:14 ID:vTvGAfqC
現代俳句全国大会:東京で開催、入賞者を表彰
 第42回現代俳句全国大会(現代俳句協会主催、毎日新聞社後援)が22日、
東京・上野の東天紅で開かれ、現代俳句全国大会賞の森壽賀子さん(74)=
さいたま市桜区▽田口武さん(51)=埼玉県桶川市、毎日新聞社賞の宮脇木修さん(75)=
北海道鵡川町=の3人をはじめ入賞者が表彰された。

 今年は約1万4000句の応募があり、作品の講評で松沢昭・現代俳句協会会長は
「人間の存在のあり方を樹木など自然に託して表現する新しい力作が多かった」と話した。

 また、現代俳句評論賞の柳生正名さん(46)=東京都三鷹市、同新人賞の
高橋修宏さん(49)=富山市、同協会年度作品賞の市川葉さん(74)=長野県小諸市=の
表彰も同時に行われた。

毎日新聞 2005年10月22日 19時35分
606名前はいらない:2005/10/24(月) 01:52:02 ID:2j3zyAGC
木の雑誌「シルバン」復刊 世界遺産の白神山地紹介

 世界自然遺産の白神山地や東北の森林を取り巻く環境、文化などを現地ルポや豊富な
写真とともに紹介する雑誌「シルバン」がこのほど9年ぶりに復刊した。

 「シルバン」は英語で「森の住人・森の精」のこと。作家の立松和平(たてまつ・わへい)氏や、
東北芸術工科大学(山形市)の赤坂憲雄(あかさか・のりお)教授(民俗学)らがエッセーなどを
寄稿しているほか、白神山地と同じ1993年に世界自然遺産に登録された屋久島のルポと
写真も収めている。

 編集人の早坂(はやさか)みどりさん(55)=仙台市在住=の本業は建築士。国内の木造建築が
減少していることから「このまま木造の文化を終わらせたくない。木のことを多くの人に知ってもらいたい」と
95年、仕事仲間と季刊誌「シルバン」を自費出版、96年の第7号まで続けたが資金難で休刊した。

 それから9年。「東北はどう変わったか、木を取り巻く環境は少しでも良くなったのか検証してみたい」
との思いが募り、別冊という形で復刊に踏み切ったという。今後は年1回発行する予定。(共同)(10/21 16:26)
607名前はいらない:2005/10/24(月) 01:53:07 ID:2j3zyAGC
講談社が少女漫画を回収 「スラムダンク」から盗用

 講談社が刊行した末次由紀(すえつぐ・ゆき)さんの少女漫画「エデンの花」の中に、
井上雄彦(いのうえ・たけひこ)さんの人気バスケットボール漫画「スラムダンク」(集英社)から
試合などの場面の構図を盗用した部分があることが分かり、講談社は18日、
「エデンの花」全12巻と末次さんの全作品を絶版とすることを決め、回収を始めた。現在、
同社の「別冊フレンド」に連載している漫画「Silver」を中止する。

 読者からの指摘で講談社が調査、末次さんから事情を聴いたところ、盗用を認めたという。

 同社はホームページに末次さんのコメントとして「本当に申し訳ありません。自分のモラルの低さと
認識の甘さにより、多大なるご迷惑をおかけしてしまった」とする文章を掲載。同社広報室も
「詳細は調査中だが、多くは事実が確認された。編集部として気付かなかったことを深く反省する」と
おわびしている。(共同)(10/19 01:04)
608名前はいらない:2005/10/24(月) 21:45:00 ID:2j3zyAGC
出版:寺山修司の元妻が回想本 二十三回忌など記念し

 歌人、劇作家で反時代的な自由人として今も愛されている寺山修司(1935〜83)の二十三回忌と
生誕70年を記念して、元の妻でともに「演劇実験室・天井桟敷」を設立した九條今日子さんの
『回想・寺山修司 百年たったら帰っておいで』がデーリー東北新聞社から出版された。
 松竹歌劇団の女優だった九條さんとファンだった寺山との出会いにさかのぼる。結婚後、
自分たちの劇場を作るために奔走する一方で夫婦生活は破れ、以後劇団の同志として関係を
築き直していく過程を描いた。既成の枠組みを超えた寺山の幅広い表現活動と、二人の
結びつきの深さを浮かび上がらせている。
 45歳で肝硬変を患い、「60歳まで生かしてほしい」と語っていたという寺山が死の直前、
作品のために、病気で黒い斑点の出た全身を撮影させる姿を目の当たりにし、リアルな
自分自身の姿をさらけ出す姿に衝撃を受けたことなどもつづっている。
 同書は、寺山の故郷・青森の同紙に03〜04年にかけて連載したものに加筆し、巻末に
寺山のいとこの寺山孝四郎さんや親交のあった詩人の佐々木英明さんらのてい談を収録した。
【手塚さや香】 毎日新聞 2005年10月24日 東京夕刊
609名前はいらない:2005/10/24(月) 21:53:04 ID:2j3zyAGC
ドイツ出版社がGoogle Print対抗プロジェクト
ドイツの出版社が書籍デジタル化に乗り出した。Googleなどで検索できるデータベースを構築し、
書籍のオンラインレンタルも視野に入れている。(ロイター)

 インターネット検索エンジンが世界の文学の電子化に乗り出す中、著作権の保護に熱心な独出版社が、
読者が書籍を閲覧、レンタル、購入できるWebベースの独自データベースを構築しようとしている。
 検索エンジンGoogleは著作権付きの作品を無許可でスキャンし、オンラインで検索可能にする計画を
掲げたことで出版社の怒りを招いた。この計画に批判的な向きは、同社はこの書籍の電子書庫により
文化を独占することになると懸念している。
 ドイツの出版社の業界団体は来年までに、加盟各社の書籍の全文を検索エンジンでオンライン検索できる
ネットワークを構築する計画だ。ただし、書籍の本文を検索エンジンに渡すことはしない。
 Googleは現在、数社の出版社と、オンラインでの書籍全文検索を可能にするために書籍をスキャンする
契約を結んでいる。検索結果には限られた部分の引用しか表示されない。
 長期的には、このドイツの業界団体は、Google、Yahoo!、Lycosに対抗し得るサービスを提供し、さらには
読者にオンラインでの書籍レンタルの機会を提供するために、独自の検索エンジンを構築したい考えだ。
 「Googleのサーバに書籍の本文を置かせたくはない。出版社が保持するようにしたい」とこのプロジェクトを
率いるマティアス・ウルマー氏は先週のFrankfurt Book Fairでの取材でReutersに語った。
 ウルマー氏は、このプロジェクトはこの種の全国ネットワークを初めて構築するものだと確信している。
 このプロジェクトのモデルでは、出版社は自社の書籍をスキャンして自社サーバに格納する。出版社団体は、
Googleなどの検索エンジンがこれらサーバを検索できるネットワークを構築するが、検索エンジンが全文を
見られないようにする。
 ウルマー氏は、この団体はさまざまな検索エンジンと話し合っており、Googleと合意に至ると確信していると語った。
610名前はいらない:2005/10/24(月) 21:54:01 ID:2j3zyAGC
音楽業界からの教訓
 ウルマー氏は、出版社は音楽業界から教訓を学ぶべきだと述べた。音楽業界は近年、
インターネットからの無料音楽ダウンロードの影響もあって売上が低迷している。
「同じ過ちを犯してはいけないし、旧態依然のままではいけない」と同氏。
 だが同氏は、多くの出版社はオンラインプロジェクトに関心がなく、出版社に同氏の計画の重要性を
説くのは難しいと話した。「彼らは本と紙の手触りやにおいが好きなのだ」
 しかし同氏は既に、書籍販売の大半を占める主要100社の約半分を含め、およそ100社の出版社を
プロジェクトに引き入れているという。このプロジェクトの最初の段階は、4月までに稼働するはずだ。
 各出版社のコストはサーバ代が年間およそ3000ユーロ、既刊書リストの作品ごとに10ユーロと同氏は
見積もっている。
 ハッカーがオンラインの書籍にアクセスする危険性が常にあることを同氏は認めたが、著作権の
問題は数世紀前からあり、著作権侵害による影響を正す法的枠組みが必要だと語った。
 「われわれには憲法が、規則が必要だ。しかし壁は不要だ。人々が自分の本を複製することに、
ゲーテだって怒ったのだ」と同氏は付け加えた。
611名前はいらない:2005/10/24(月) 22:11:00 ID:rQyvlyc3
http://frusato2.at.webry.info/
ブログはじめました よしお
612名前はいらない:2005/10/26(水) 23:16:12 ID:+KMH+sOX
出版社からの訴訟は「日常茶飯事」とGoogle CEO
 Google Printをめぐって出版社から起こされた訴訟は、「Googleのような企業にとって
日常的な危機」だとエリック・シュミットCEOは言う。(IDG)

 Googleのエリック・シュミットCEOは10月25日、東京での講演で、多数の書籍を電子化するという
同社の野心的な計画をめぐって出版社が先週起こした著作権侵害訴訟を、仕事をしていく上で
日常茶飯事だと表した。
 シュミット氏は世界経営者会議で、こうした訴訟はGoogleのような企業にとって日常的な
危機だと語った。
 「Googleは世界の全情報を体系化するという使命を持っている。すべての人がそれに
賛成しているわけではないし、米国の法体制では、意見が合わなければ訴えられる。
だからわれわれは毎日のように訴訟を起こされている。日本ではこういったことは
あまり一般的ではないが、米国では日常茶飯事だ」(同氏)

613名前はいらない:2005/10/26(水) 23:17:07 ID:+KMH+sOX
 先週の訴訟は米出版者協会(AAP)が起こしたもので、Googleの書籍スキャンは著作権侵害で
あるとの判決を求めている。既に公開テストに入っているGoogle Printプログラムは、数千の
書籍の検索可能なデータベースを構築している。Google Printサイトにアクセスすると、
スキャン済みの書籍を検索して、検索キーワードと関連するページを見ることができる。

 「先週起こされた多くの訴訟の中には、われわれがデジタル目録を作っていることに対する
一連の訴訟があった」とシュミット氏。「われわれは世界中のすべての書籍のインデックスを構築しており、
そのためにはそれらをスキャンしなくてはならない。一部の出版社は、それはダメだと判断した。
わたしにとっては意味のないことだ。残念ながらほとんどの書籍は読まれておらず、それらを
コピーしてインデックス化すれば、人々が購入できるようになるからだ」
 Googleは9月に、作家団体のAuthors Guildにも訴訟を起こされた(9月21日の記事参照)。
同団体は、Google Printにより大規模な著作権侵害が起きていると申し立てている。
 シュミット氏は聴衆に向けて、Google Printではユーザーがオンラインで書籍の全文を
読めないようになっており、オンライン書店へのリンクや、地元の書店に書籍を注文するための
詳細情報も提供しているという点を強調した。
 「われわれはエンドユーザーが書籍を複製するのは認めていないし、1ページ読むことも
認めていないこともある。これは非常に重要だ。Googleを利用して書籍をコピーすることは
できない。Googleでは書籍を見つけて購入することができる」(同氏)

614名前はいらない:2005/10/26(水) 23:18:23 ID:+KMH+sOX
MSも書籍検索、「MSN Book Search」開始へ
 MSN Book Searchは来年前半に立ち上げられ、当初は著作権のない書籍の検索を提供する。
著作権付き書籍を提供するため、図書館や出版社との話し合いも進めている。(IDG)
MicrosoftのMSN部門は、書籍などの印刷物を電子化して、検索インデックス化する計画だ。
また同社はこの戦略を支援してくれる業界団体に加盟する。同社が10月25日に明らかにした。
 折しもライバルのGoogleは、書籍をデジタル化して検索可能にする独自プロジェクトをめぐり、
出版社や作家からの訴訟に巻き込まれている(10月20日の記事参照)。
 MSNは25日、「MSN Book Search」を発表した。このサービスは2006年前半までに著作権のない
書籍を検索できるようにすると、MSNの検索コンテンツ獲得担当ジェネラルマネジャー、
ダニエル・ティーディット氏は語った。1923年以前に出版された書籍は米国では著作権の対象にならないという。
 また同氏によると、MSNは来年、おそらくは後半に著作権付き書籍を検索インデックスに
加えるために、図書館および出版社と話し合っている。
 Microsoftはまた、Open Content Alliance(OCA)に参加する計画も発表した。OCAは、著作権を尊重し、
どの営利企業にも印刷された知的財産を所有させないデジタル出版物アーカイブを構築している
企業団体。同団体にはAdobe Systems、Hewlett-Packard(HP)、Yahoo!などが参加している。
615名前はいらない:2005/10/26(水) 23:19:17 ID:+KMH+sOX

 OCAは、MicrosoftがMSN Book Searchを通じて提供する出版物をスキャンして
デジタル化する予定だという。

 現時点でMicrosoftには、著作権のない印刷物の検索に料金を課す計画はない。しかし、
ユーザーが検索で見つけた情報を共有するコラボレーションサービスなど、
検索を中心とした有料の付加価値サービスを導入するかもしれないとティーディット氏。

 「例えば、ユーザーが書籍のあるページを見ているときに、われわれはMSN Messengerや
Hotmailを通じてコミュニティー資産を活用し、ユーザーがオンラインでページや書籍に
ついて話せるようにできる」(同氏)

 Microsoftは著作権付き書籍に関してはビジネスモデルを立てる計画だが、現時点ではこうした
書籍の検索を有料にするか無料にするかは分からないという。著作権付き素材の検索を無料で
提供できるほど、十分な数の広告主が関心を持ってくれるかどうか次第だという。広告主が十分に
集まるかどうか、疑問だとティーディット氏は話した。

616名前はいらない:2005/10/26(水) 23:20:08 ID:+KMH+sOX

「わたし個人としては、(広告は)それを唯一のビジネスモデルできるほど有効ではないと思う。
書籍検索をバリューチェーンのすべての関係者にとって価値あるものにするために、ほかの
ビジネスモデルを模索する必要があるだろう」(同氏)
 Googleは昨年12月に「Google Print Library Project」を立ち上げた。このプロジェクトは、
ミシガン大学、ハーバード大学、スタンフォード大学、ニューヨーク公立図書館、
オクスフォード大学の蔵書の一部あるいは全部をスキャンして、Googleで検索できるようにするというものだ。
 これまでのところ、Googleはこのプロジェクトをめぐり2件の訴訟を起こされている。
1つは米出版者協会(AAP)、もう1つは作家団体のAuthors Guildと3人の作家によるものだ。
その原因は、同社が出版者から許可を得ずに、著作権付き作品を検索できるようにしようと
していることにある。
 Googleは8月に、出版者がどの書籍をスキャンしてほしくないかをGoogleに通知する機会を与えるため、
11月1日まで一時的に著作権付き蔵書のスキャンを中止した(8月13日の記事参照)。
 Googleは「Google Print Publisher Program」も進めており、このプロジェクトでは著作権付き書籍を
検索可能にするための契約を出版者と結んでいる。

617名前はいらない:2005/10/27(木) 00:25:18 ID:w8heZfJx
第59回読書世論調査:「掲示板」「ブログ」のネット関連本、読んだ人は少数派
 毎日新聞は25日、「第59回読書世論調査」の結果をまとめた。インターネットの掲示板から
生まれた「電車男」(新潮社)が100万部を超すベストセラーとなり、インターネットの掲示板やブログ
(個人の日記風ホームページ)の内容をまとめたネット関連本の出版が相次ぐが、こうした本を「
読んだことがある」人は7%と少数にとどまった。とはいえ、読んだ人の内訳を見ると、普段はネットの
掲示板やブログに記載されたエッセーなどを「全く読まない」という人が37%を占める。
ネット関連本は、ネットの掲示板やブログに関心を持たない人々の需要も掘り起こすことに成功している。
 ネット関連本を読んだ人は若者の間で比較的多く、10代後半(16〜19歳)で30%、20代では
19%に達した。30代以上は1ケタにとどまった。読んだ人に比較的売れているネット関連本10冊から
実際に読んだ本を選んでもらうと、「電車男」が群を抜き、75%が読んでいた。読んだきっかけは、
人から聞いた40%▽テレビ36%▽新聞・雑誌同▽インターネット32%−−の順。映画や
テレビドラマ、マンガにもなった「電車男」の多角メディア展開が功を奏したと言える。
 「読んだことがない」人に理由を聞くと「興味がなかった」が64%で最も多かった。
 調査は9月2〜4日、全国の16歳以上の男女4800人を対象に「留め置き法」で実施した。
回答者は2614人で、回収率は54%だった。【相良美成】

618名前はいらない:2005/10/28(金) 02:53:26 ID:GMJv/ECs
ミステリー大賞に赤川次郎さん
 第9回日本ミステリー文学大賞(光文シエラザード文化財団主催)は27日、
作家の赤川次郎さん(57)に決まった。

 副賞300万円。同新人賞は受賞作なし。贈呈式は来年3月16日、東京・丸の内の東京会館で。

(2005年10月27日19時23分 読売新聞)
619名前はいらない:2005/10/28(金) 08:20:48 ID:QeaQRWur
女子高生ストーカー脅迫事件
http://music5.2ch.net/test/read.cgi/musicjg/1126700852/778-921
620ちっち ◆FMiYTdsunc
>619
みれねぇ