君のセンス五段階+αで評価するよ [Part.15]

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ナイフ

握り締めた拳の痛み 渇いた吐息に既視感
金網に絡めた指が赤らんで 傷の一つ二つ開く
罵声と嘲笑に塗れながら 起死回生狙ってる
研ぎ澄ますたったひとつの感覚
砂利が擦れる音 背中を伝う汗の不快
鎖に繋がれた感覚が消えぬうちに
喉元に突きつけるんだ 青く鈍く光る狂気
抉り取れ かつてそれは俺の中にあった弱さ
切り刻め かつてそれは俺を覆っていた醜さ
耳鳴りと頭痛 吐き気を催すリフレイン
こびり付いて離れないワンフレーズ
赤い空を囲う高圧電線 歪に四角い世界
かつて俺だった それは俺だった
喉元に突きつけろ
ポケットから出した指先が冷えぬうちに 今