書いた詩‥評価してあげるよ?Part22

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盲人の手引き

地下鉄にペット同伴の乗客がいた
「なぜ電車の中にペットが?」
それは、盲導犬だった
乗客は盲女だった

席が空いた
相変わらず盲女は立っていた
そこで一人の青年が声をかけた
「席が空きましたよ」

それでも盲女は立っていた
そういう訓練を受けているのです、と
盲女は電車を降りた
青年はホームへ転落しないようガードした

私の目からは涙が流れていた
私は目が見えることの本当の意味を知った
電車の中は暗かったが、青年は眩しかった
青年はまさしく光そのものでした