ねずみの血

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「上昇する風」

頬寄せ合って、平穏を呼ぼう。

タオルケットの丁度いい厚み、手も足も包(くる)んでしまえば、
顔だけ出して、ほらほっとする。


じんわり熱が揺さぶるけれど、朝の窓を開ければきっと
涼しい風が吹いて来る。

緑の台地、走り去る歌。
わたしたちは誰にも自由、いつにもいられる。

終焉がこう言うことならいいが、
きっとまだまだ見えない話なのだろう。