正岡子規としゃべっていて
漱石はお米が稲の実だと知らなかったそうだ
個々人の常識とかスキマの多いものなんだ
「ヴェニスの商人」で、「ベニスに死す」なんだよね、まあいいんだけど
「シッダールタ」では
「・・・彼は人生のあらゆることに早く飽きてしまいたかった」といった感じの
文章を妙に覚えてるんだな、うろ覚えで
292 :
んなこたーない:2007/01/25(木) 02:22:56 ID:tyBJh9iD
三島由紀夫がドナルド・キーンに、松の木を指して「あれは何の木だ」と尋ねたそうな
また、蛙の鳴き声が聞こえてきて「あれは何の鳴き声だ」と尋ねたという
すると、道の向こうから犬がやって来たので、キーンが「あれは犬です」と言うと、
三島は答えた、「それくらい知っている」
ドナルド・キーン自身が書いていたのかどうかは忘れたけれど、
こんな話を読んだことがある
三段オチがうまく出来すぎていて、いかにも作り話っぽいけれど、
作家になるひとには生活人として異常なひとが多いのかもしれない
なんか「詩人 西脇順三郎」という本を思い出した
たとえば、西脇と武田泰淳との対談で
「(西脇と)同郷の新潟の作家に坂口安吾がいますけど・・・」
「坂口安吾?誰それ、有名なひと?」
「それは小説家なのです」
「ぼくは日本の小説は読まないんだ」
誰でも知っていそうなことや身近な人間の名前を覚えてない
それでただ超然としてるってわけでもなくて、その帰りの車の中では
坂口安吾ってきみ、知ってた? え、知ってるの?
あのね、そんなものばっかり読んでるからきみの詩はダメなんですよ
というようなことを言ってるらしい
まあ、僕も坂口安吾の小説はよく知らないけど・・・
んで、「シッダールタ」読みました
うーん、あんま面白くなかった
でもヘンリーミラー「わが読書」を読むと、みょうに高評価を与えられてるんだよな
なんでも、この本はバルザック「セラフィータ」とともに
純文学の領域で独特のカテゴリーに属すんだとか
ちなみに、ミラーがドストエフスキーで一番好きなのは「永遠の良人」らしい
信用して大丈夫なのか
シッダールタってはなしの骨組みをやたら意識させられた感じがしたかな
あまり仏教の雰囲気はしなかったような
ヘンリーミラーのいう独特のカテゴリーというのは分からないけど
「永遠の良人」、読んだはずだけどあまり覚えてないな・・・
文庫の家畜人ヤプーの解説では高橋源一郎がマゾヒズムについて語っていて
これを引き合いに出していた
関係ないけど、現代詩フォーラムに入会してみました
296 :
んなこたーない:2007/02/01(木) 18:53:54 ID:m5ICNtSR
現代詩フォーラムもそうだけど、ネット上のものも含めたら
一通り目を通すだけで物凄い労力がいりそう
ちなみにヘンリーミラーも読書の量は少なければ少ない程良い、という
ショーペンハウエルと似た立場をとっている
付録で特に影響を受けた百冊のリストがあるので、
それも今後は参考にしつつ・・・
ちなみに、ぼくは高橋源一郎のことをほとんど知らないけど、
この人、(現代)詩が理解出来てないんじゃないかと勝手に訝っている
ショーペンハウエルには読みすぎは有害という一方、精神が十分に強ければ
それに見あったぶん、多く読むことはアリだともあった
フォーラムで実際ちょっと見てみるとけっこう疲れたな
どれが良いやらだんだん判別つかなくなる
ネットはことさら裾野が広くって大変だとおもう
298 :
んなこたーない:2007/02/13(火) 02:11:20 ID:glnb9GM0
最近すごい思うんだけど、
詩は小説と違って読み返すのが楽だし、何度読んでも感動できる
ってわけで、もう新たに開拓する必要はなく、同じ詩を繰り返し読んでればいいんじゃないかなと
ハート・クレイン、マヤコフスキー、オウエン、エリオット、
金子光晴、嵯峨信之、宮沢賢治・・・、もう充分なんじゃないかしら
ちなみに最近、平凡社「現代人の思想」っていうシリーズものを、
古本屋で10冊ちかく大人買いしたから、近いうちに現代人に変身する予定です
299 :
名前はいらない:2007/02/13(火) 09:33:22 ID:FEVYFrMv
あげろよ
何で下げてる奴いるの?
300 :
名前はいらない:2007/02/13(火) 15:03:49 ID:hj1MJiV2
教養自慢のスレはここでつか
301 :
名前はいらない:2007/02/13(火) 15:51:27 ID:FEVYFrMv
無知はお前か
302 :
名前はいらない:2007/02/13(火) 16:00:25 ID:hj1MJiV2
だって会話のように見えて自分の読書自慢しかしてないみたい、このスレ
303 :
名前はいらない:2007/02/13(火) 16:51:18 ID:XhOtARo+
もっと、おまえら読めよ
304 :
◆hon/GWhNf6 :2007/02/13(火) 23:01:18 ID:y9i6nU/y
はじめて強く感銘をうけたのはゴーゴリの「外套」という小説で、
今後これ以上に心を動かされる小説には会わなさそうな気がしたし、
実際に(今のところ)会ってない
こういうのは、読んだ時期とか、タイミングなんかが大きくって、
他の人に薦めて読んでもらっても、それほどのこともないのかも、と思う
しかし考えてみたら読み返したことは一度もないな
詩の方が便利・・・便利という言い方はアレかな、得をしてるかも、読み返しやすそうではある
>>299 ああ、すまん・・・
てか、なんで怒られてんの
>>300-303 なんかレスしようと思ったが、思いつかなんだ
自慢か、難しいな!
読んでるかーーーー?
本もいいけどさーー
泣ける映画をおいらに教えてくれーー
この前チャンプ観たけどさーー
可哀想であれは遺憾の意を表明するよーーー
泣けたけどさーーー
ほんと可哀想なんだよなーー
子ども使うなんて卑怯だよーーー
しかも可愛いでやんのーーそのコーー
男のコだけどさーーー
・・・・・・・・・ごめんなさいーーーーーーーーーーーーー!!
307 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/03(土) 22:54:59 ID:bupvkKyb
泣ける映画って区分は苦手なほうだな
しかし前もあげた気がするから、ビリー・ワイルダーで
「アパートの鍵貸します」ジャック・レモン主演
「麗しのサブリナ」オードリー・ヘプバーン主演
「お熱いのがお好き」マリリン・モンロー主演
この辺でどうだろう
308 :
んなこたーない:2007/03/09(金) 18:08:41 ID:+FGlKbv8
昔、男四人映画館でタイタニックを見て泣きました
映画に泣いたのか、情況に泣けたのか、それはよく分からない
「三四郎」「それから」「門」とぶっ続けに読んだ
このなかじゃ「三四郎」が一番面白いと思う
でもなんだろ、日本の小説って全般的につまんない気がする
まだあんまり読んでないからあれだけど、いまのところは
日本の小説しか読まない私に何かお勧めはないですかね。
310 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/11(日) 00:21:42 ID:d6XTzmjr
ピアニストのグレン・グールドは二十世紀最高の小説として
トーマス・マンの「魔の山」と漱石の「草枕」をあげていて
「グレン・グールドを聴いた夏目漱石」という本によると
「草枕」の英訳版をグールドが朗読したCDが出ているんだけど
それは、けっこう高速で間をおかず、淡々と朗読しているそうだ
へえ、こんな風に読むんだ、と意外を感じるものという
>>309 さあー・・・、「麻雀放浪記」とかどうだろう
麻雀のルール知らないときついかもだけど
通し、ガン牌、ドラ爆弾、元禄積み、つばめ返し、ベタ師、キャタピラ
といった、立派な大人になるのに全く必要のない知識が得られました
311 :
んなこたーない:2007/03/14(水) 02:33:43 ID:93ZI9yz8
>>309 「パルムの僧院」か「白鯨」、と言いたい所だけど、さすがに今の時代には古臭いのだろうか
最近、ウラジーミル・ソローキン「愛」という短編集を読んだらなかなか面白かった
こういうのを読むと中原昌也なんかがいかにつまらないかを再確認させられる気がする
312 :
んなこたーない:2007/03/14(水) 02:39:18 ID:93ZI9yz8
「草枕」なんかは漢字が難しくて注がないと全然読めないという
これは僕だけかもしんないけど
漱石は名文家だというけど、ああも派手なレトリックの連発があると
逆にこっちがまごついてしまうというか、いまひとつ馴染みきることが出来ない
といって、志賀直哉の名文というのもいまいち分からない
僕は芥川龍之介のあの場面のぶった切り方がとても感覚に合う
戦後なら島尾敏雄がいいと思う
313 :
◆XdPvouT9Mw :2007/03/16(金) 16:32:23 ID:gbvo1u4k
僕はH・Gウェルズが好きなんですけど(詩人じゃないけど・・・)、
サイバ−パンクな詩って、ないですかね?
あと、私事で恐縮ですが、
僕は詩に関してはド素人なんで、
アホな質問でも寛大に受け止めて頂けると幸いです。
314 :
名前はいらない:2007/03/16(金) 17:41:09 ID:Wt19yM0T
枕草子
小さきものは美しき?ってゆう一説に
感動しました
めったに古典なんてよまないんだけれど
315 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/18(日) 00:04:31 ID:+HIFVgzc
「草枕」は漱石が遠慮なくレトリック趣味を発揮した、初期の頃の作品で
これ以前も以降も、こういう作品は書いてない異色作・・・という感じではないかな
たしかに注釈が多くて読むのがひと苦労だった
文章の好悪に関しては、「呼吸」が合うか、ということは大きいように思える
その「呼吸」っていうのは「リズム」「構造」かなー、やっぱり
ウェルズの「タイムマシン」は概念が有名だけど、小説自体が面白かったな
エロイ族とモーロック族とか、格差社会を・・・
316 :
◆hon/GWhNf6 :2007/03/18(日) 00:06:00 ID:+HIFVgzc
サイバーパンクってマンガや映画では聞くけど、詩はあるかな
以前にネットで見た、初心者のハッカー入門という、わりと有名な文書には
「真のハッカーを目指すあなたは、正しい自国語の使用を常に心掛けましょう。
サイバーパンクという言葉は使わないようにしましょう」
などと書いてあった。どうも真のハッカーとやら相手には使ってはいけないワードのようだ
まあ、このスレは久しく詩の話題をしてなくって、なかなか心苦しい
枕草子って「すさまじきもの、昼ほゆる犬・・・」とかだっけ
むかし国語の授業で一部分だけ読んだ気がする
317 :
名前はいらない:2007/03/18(日) 00:07:55 ID:+OXGfp7k
ここにはいっぱい知識のある人がいるんだ!?
318 :
◆XdPvouT9Mw :2007/03/18(日) 13:28:41 ID:JA0OLdz4
>>315 そうそう、格差が進んだ状態が何十万年も進んだ先の世界では、
住む環境で人類が2種類に分かれた、と言う話でしたね。
そういう、社会的な仕組みを皮肉を込めて描いた作品が僕は好きなんです。
>>316 なるほど、でも僕はハッカーになる気はないので、
その言葉は使わせてもらいます。
319 :
んなこたーない:2007/03/29(木) 22:08:59 ID:qWo4xqOX
サイバ−パンクな詩って
未来派とかにありそうなんですけどね、ロシアの方とか
僕はよく知らないけれど、やっぱ文学はロシアが強いと思う
あと、レイブラッドベリの短編なんかはどれも散文詩のように思う
たしか高橋新吉に、廃墟の描写からはじまって
一個の眼鏡のクローズアップで終わるという詩があって
近未来的な終末観を感じ取った記憶がある
あるいは、あれは関東大震災についての詩だったのかもしれん
320 :
んなこたーない:2007/03/29(木) 22:21:19 ID:qWo4xqOX
あと、戦後左翼系の詩人にも怪奇小説的な詩が多いかな?
菅原克己「ブラザー軒」なんか、ある意味ブラッドベリ的で
七夕の夜にかき氷屋にいると死んだ父と妹に遭遇する、
というだけの内容なのに、物悲しさはハンパない
321 :
◆XdPvouT9Mw :2007/03/30(金) 17:50:56 ID:L46L+zge
ブラッドベリをウィキで検索してみました。
マイケル・ムーアの「華氏9.11」は、彼の作品のパロディだったんですね。
勉強になりました。
322 :
名前はいらない:2007/03/30(金) 20:44:29 ID:j0Ufi0QH
>>1に同じ 評価がありきたりすぎて不満 しかも上から評価してるし
323 :
◆hon/GWhNf6 :2007/04/02(月) 23:16:17 ID:aoA19JFg
ブラッドベリは長編の小説で読んだときも
詩のような感じはすると思った
何か「お話」って書き方のウェルズとは対照的であるかも
でも、このスレの36ある真のテーマのひとつは「サイバーパンク」なんですけどね
評価ってやったことあるけど、どうも口調はエラそうになるよ
なにしろ率直が肝要だとは思うんだけど、難しいことだ
324 :
名前はいらない:2007/04/03(火) 15:26:37 ID:cp3RGpsP
私は夏目漱石の「こころ」を読んで衝撃を受け、やけに死にたくなりました。
私の中では二冊目の人生の本。
もっと色々な本や映画、音楽に出会いたい。
325 :
◆XdPvouT9Mw :2007/04/04(水) 22:01:37 ID:s00IsrtA
>>323 すみません。
”このスレの36ある真のテーマのひとつは「サイバーパンク」なんですけどね ”
↑の文章の意味が解らんとです。
326 :
◆hon/GWhNf6 :2007/04/05(木) 23:52:17 ID:ete87RXa
>>324 「こころ」か、いいですね
色々のものにたくさん出会ってください
>>325 うーん、書いといてなんだけど、自分でもよくわからないな
特に意味のない「意味なし」というやつではないかと思う
手近の目についた単語をかき集めて、文書をこしらえて
エイッと送信しているわけです
↑了解
>>1 暇ができたら詩学の講義でも受ける
本も落ち着いたら読む。
後は、1日ずつ、1秒ずつ賢くなるために意識するだけ。
駄目なものは駄目だと分かるように。
足跡ぺたぺた」
329 :
名前はいらない:2007/04/12(木) 22:07:59 ID:AiycOFNm
330 :
◆XdPvouT9Mw :2007/04/12(木) 22:35:11 ID:Lc+Fbu9A
331 :
名前はいらない:2007/04/12(木) 23:23:00 ID:AiycOFNm
命の尊厳を無視し
我が身を
戦火中の国の地雷発見のために
我が身ひとつで
とうもろこしという体操みたいに
転がって発見すればいいといった発言に
殺意を覚えるに100万。
332 :
んなこたーない:2007/04/16(月) 16:21:20 ID:EmfwPi98
短編小説でも梶井基次郎なんかは散文詩として読まれることもあるみたいですね
川端康成にも「掌の小説」があるし、といっても僕はどちらも好きじゃない
初期の堀辰雄も詩的だけど、いかんせん小粒な印象が・・・
やはりここは「或る阿呆の一生」の一点買いで
んなことより、
>>324の一冊目が気になる
333 :
ちゅうや:2007/04/18(水) 22:12:30 ID:PFxg4tMM
e ブックランド
「二十一世紀の赤坊達よ」
自然 命 カールマルクス 明治 団塊 森鴎外
334 :
◆hon/GWhNf6 :2007/04/20(金) 00:51:29 ID:Yjn7/sBz
一冊目が「外套」なら、二冊目はトルストイの「復活」だったかな
ちょっとかたよってる気もするけど、そうだからしょうがない
「復活」はトルストイの中でも説教臭いほうというけど
そのときは読みつけないものを読んで素直に感心してたと思う
三冊目からはもうあまり記憶にないな
335 :
名前はいらない:2007/04/20(金) 22:00:51 ID:FNSRae27
「帝京高校サッカー部」
さぁ出来レースを始めよう
はい
338 :
名前はいらない:2009/01/09(金) 07:30:21 ID:ANkvpQXH
age
ほしゅ
反省してます