ねっちょりってなんなんだろうね。
「なんなんだろうね」
僕は彼を起こすためにフェラチオをして、彼が眠るまでフェラチオをした
それが一週間程続いた時、僕の口の中は食べ物の感覚が分からなくなり
口を少し動かすだけで起きる激痛、に襲われたんだ
普段使わない筋肉を使って、筋肉痛が日々たまっていったのかな
さすがの僕も一週間、朝晩フェラチオはした事なかったんだね
ここだけの話、一回三十分とかじゃなくて一回一時間弱だからね
嫌いじゃないけれどしばらくフェラチオは良いね、
男前のペニス目の前に、あ、結構です、閉まってください、とか言っちゃうね
一体一時間弱も何をしてたんだろう・・・・・・って長いフェラチオをしてたんだね
アレだ アレは毎朝毎晩一時間弱もやる事じゃないんだ、きっと
ある夜、僕に変化が起こったんだ
今夜はちょっと口は無理・・・・・・って言ってしまおうと決心した途端、
口の中の感覚が、何ていうか麻痺、したんだね
確かに口に入れているのに、物が入っている感覚がなくなった
わかるかい?そうだな、僕の事だから多分うまく説明できないけれど
神経までいかれちまった虫歯を処置する前に、きつい麻酔をするだろう
麻酔が取れかけて、感覚を必死に取り戻そうとムズムズする上唇、
じれったいと喘いでいる粘膜の感覚を、思い出してくれないかな
少し噛んでも痛くも痒くも無い、きつく噛んで甘噛みくらいの
あ、やっぱ麻酔とはちょっと違うか、
まぁ、ある種の異空間が口の中に突如存在した感じ
驚いたね まったく痛くない
摩擦による刺激が無い けれどペニスの感触はある
僕は間違い無くあの独特の舌触りの激しく勃起したペニスを口に含んでいる
驚いたね これもまた何かの克服だったんだろうね
それから彼が消えるまで三週間、僕は熱心にフェラチオをした
フェラチオに伴う苦痛は全くなくなった、スムース・イン
しかし同時にフェラチオが、ある意味作業的なものになってしまった
なんなんだろうね、フェラチオってなんなんだろうね
一生懸命頬張りながら、僕は一体なんなんだろうね