詩で人が救えるんですか?

このエントリーをはてなブックマークに追加
184名前はいらない
『詩』で人は救えないだろう
でもね 『死』で人を救う事は可能だよ

この世の有象無象 心持ち得る生物は常に生存本能に囚われている
命を留める為に他の命を喰らい 奪い 破壊して都合良く作り変えて
その癖 自分が傷付けられると 被害者面して賠償を求めるんだよ
努力すれば その努力に対する賠償を求め
誰かを愛すれば その愛を報いてもらおうと誰かから求め
救われないと感じた時に 人は救いを求めるんだ

求め続ける限り 渇望する限り 人の心が満たされる事などない
もっと もっと光を! もっと救いを! もっと安らぎを!
神様! 私達を愛してください! 救ってください! 天国へ導いてください!
信仰は妥協と同意義で 成長を殺す でも 人はそれでも縋り付く

生きる限り 苦しみ止む事はない
求める限り 人は飢える

だけど それは必ず終わるんだよ 絶対的な『死』によってね
真っ白なノートに何も書かないで放置する事 それが『死』という『詩』
何も生み出さなければ 不幸は生まれない
君がこの世に生まれた事 それが全ての不幸のはじまりだったんだ
だから 君は生まれた場所に帰るべきだよ
『死』によって はじめて人は還れるんだ 自らの業から救われるんだよ

さあ 今すぐ 死ぬんだ
何もない場所が君を待っている 苦しみも悲しみも飢えもない 何もない場所が 君を